雪解け道を歩いて行く
正午を呼ぶのはかなしびか
生めない、老馬の針仕事

今日は、と今日も初めてのあいさつをする
失われた空の色はいまも青く
生み落とされた核の舞台裏
微温む静水の夢
...
今朝もまた

三十年妻と起き伏し今朝もまた出かける妻に礼をのぶ

雪の朝子を連れ妻は自転車で駅に向かいて出でゆけり

深夜勤残されし子と吾と物語読み聞かせやる夜幾夜重ねし
歯に詰まった小骨をとろうと指入れる
全くもって取れないで
爪楊枝
歯の隙間増えたなんて思うけど
赤ん坊
吸わない乳首の色合いは
まだまだ女と言わせるようで
しらばっくれて抜け出す路傍の片 ...
段ボール引き裂いて
あみだくじにしたら
どっかいけるかもしれないよ
不思議な煮込み料理だった
そこにエッチなDVDは
なくしてしまっていったい
ポルトガルにあることへ
私をぼんやりと

ツタヤで食べた
アメリカ人を
そのしていたのは誰とだったのだろうと ...
 
 
古い地図をひらくと
あの日のわたしが
チャリンコ漕いで走ってる

高校と家の
片道十キロの距離を
毎日通った

部活は一年で
辞めてしまったけど
片道十キロの
距離は ...
父は大柄な馬だった。引退レースの有馬記念で、あっと驚く大穴を開けた時、530kgもあった。そしてその仔達も大柄な馬が多く、余計なことに、よく穴を開けるとこまで似ていた。
「血のロマン」てやつを信じ ...
冷静でいなきゃいけないのに魔物が迎えにきた。
ゆっくり積み上げたものがいきなり崩れたんだって。
わたしが言った事が全て嘘だったらどうするの。自分で壊した。
こんなはずじゃなかった。麻薬が必要。自 ...
「宇宙と芋」展を見に行ってきました
 (於 青山現代美術館
  会期 七月十二日まで)
ジャガイモ・サツマイモの生産が盛んな鹿児島県・茨城県に
ジャガイモの北海道、サツマイモの千葉県・宮崎県
...
ガストで
ましろいA3のコピー用紙に
ボールペンで
いままで実行してきた戦略を書き連ねていた
そうやって戦略を練り直していた

斜めまえのテーブルで
四人の若者たちがくだらなかった
三 ...
カコン、と落ちる軽快な音。

どこかに引っかかっているんじゃないかと心配で、何度も手をつっこんでしまう。

甘い気持ち、苦い気持ちありのままに全部書いたつもりだ。
あの人のところへ飛んでいけ ...
そのとき舌先を耐えがたい感触が駆け抜けて行っただろう、瞳孔を麻痺させるような緩慢とした動き、意識下にかしずいた不確かな感触、絶対的でないがために徹底的に堆積してゆく―崩 ...  俺は書きかけの遺書をクシャクシャに丸めて、ゴミ箱の方向へ適当に放った。もう、これで六度目である。今日一日で、六度も遺書を書き直している。今週に入って、七十四回、今月で百八十六回も書き直している。
...
好きな色は?

{引用=オレンジとバナナ}

橙色と黄色だね

{引用=ちがう。オレンジと、バナナ}
しばし無口で
麦茶を
からりおんころんと飲んでいたら、

だって、ぼくは
指先で色がわかるんですよ

と、爪先とか背表紙とか触ってきた

青いですか?
青いです
すごく青いです
...
 
【DESIRE】



 蝶になる夢を、私は見た。

 青白く燦めく月に照らされた、私の小さな身体はともに光り輝き、
 深く静かな夜にはばたいた。
 いくつもの街の空を舞い、地上 ...
雨日の闇は

底の見えぬ程に、深く



傘を打つ雫は
ひどく乾いた音をたてて


心まで

濡らそうとしてる



それは

儚いものを称え
明滅の郭を喩え
移ろう時を湛えて



恋しい者 ...
ついに僕らは自分の心をしか探ることが
出来ず
冷たい雑踏をかきわけていた
少しでも前へ進みたくて人をよける僕に
きみは
遅れもせず ぴったりとついてくる
(そこからは
黒ずみはじめた僕の ...
   あなたを見つめていたいだけ
           あなたに刹那でも振り向いてほしいだけ

 こんな淡いだけの中途半端な気持ちじゃ伝わらない

      触れるより近くあなたの視界の全 ...
頭を開いて/ただステキな音楽に体を浸して/空っぽになる/手を叩き何だって迎え
入れるよ/退屈は敵だ/泣く程大笑い/退化した天使/自らを大量生産に規格化させ
る早さを競え(どうせすぐに飽きちゃうけど ...
父が亡くなっても泣かなかったくせして
MJの死にはわんわんと泣いた

そんなものだよね

近くて遠い悲しみと
遠くても近くに感じられる悲しみ

人生のアルバムから今まで生きてきた記録が ...
恐竜は
今のところ絶滅しました

霧深い海やロッホネス
もしどこかに生き残ってくれていたら
うれしいけどさびしい

岩から掘り出される化石たちは
サンドベージュやアッシュグレイ
アー ...
冠をいただくのは戴冠式です
では冠をおろすのは?

{ルビ十二月=じゅうにつき}の精たちは
誰もそこにいつづけようと思わない
一年の一月分を務めたら
するりと次にバトンを渡す

夏至を ...
家からも駅からも離れていく
かげすら踏まず蛇行する
昼は知らない人が沢山いるが
夜は知らない人がいない
いつの間にか気付いた場所

街灯なき公衆電話
110番と119番
寝たまま息を吐 ...
何が見えているのか分からない
ただ何かが見えている
ようだ
揺れる隙間から何かが見えた気がする
何が見えたのか分からない
少なくとも起きてはいると感じる

悲劇的名作を繰り返し観て泣いて ...
この部屋の光の具合もあるだろうが 其の皮は重く

赤みは幾分黒ずんでいるように見受けられる

産毛のようなものが軸の窪みのあたりに白くうっすらと生えている

以上からしても 其の林檎は若々 ...
青すぎる空が 濃淡もなく
(雲切れひとつあるでもなく)
ただのっぺりと広がっている夏の朝

プラタナスの巨大な葉が繁る
街路樹の陰はしかし小さく(陽が高い)
今はもう打ち水のない広い舗道を ...
だからやっぱり死にたい。叶った夢、叶わない夢、全て夢。嫌いになっても夢、血を出しても、ああ!現実だ。死?しなのか?しなのですか。
わからない事とは迷惑でしかない。だからもうだめ。空の果てに心奪われた ...
今日は寝坊をしてしまい。
ヒゲは剃り残しがある。
顔には満面の笑み
優しさをポケットに入れて

人に頼まれれば
何でも受けて
人に相談があると言えば
何でも黙って聞く

やさしさは ...
引用したよ、
まいにち参照した
(白い大開脚が
 目の前で鰐の口になっていた)
そういうむかしばなしを
なんども読んだ
まだみんなが帰らない教室で
ページをめくり
非常階段で表紙をなで ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
一期一会の春先こしごえ自由詩1*09/7/1 8:27
今朝もまた生田 稔短歌209/7/1 8:05
サーモンピンクyoyo自由詩209/7/1 7:09
ぐるぐるsk自由詩109/7/1 3:52
海峡番田 自由詩309/7/1 2:59
地図小川 葉自由詩409/7/1 1:42
「名」馬列伝(3) オースミダイナー角田寿星散文(批評...4*09/7/1 1:27
思考が切れるアサギ自由詩109/7/1 1:05
「宇宙と芋」展サトタロ自由詩2*09/7/1 0:52
ストラテジィ、ガストで吉岡ペペロ自由詩1009/7/1 0:19
君まちポストつゆ自由詩5*09/7/1 0:13
血飛沫(稚拙に書きつけられた譜面のような肉体の中の豪雨)ホロウ・シカ...自由詩2*09/7/1 0:13
遺書(1)虹村 凌散文(批評...1*09/6/30 23:51
favorite colorshaniwa自由詩109/6/30 23:30
おなじ色を見ている鈴木まみどり自由詩4*09/6/30 23:15
DESIRE綾瀬たかし自由詩109/6/30 23:12
雨夜の郭オリーヴ携帯写真+...1409/6/30 22:17
吉岡孝次自由詩109/6/30 21:50
恋する女性{ヒト}に 1もこもこわた...自由詩4*09/6/30 21:26
Heavenly Creatures亀井 花名自由詩009/6/30 20:15
問えぬひと恋月 ぴの自由詩15*09/6/30 19:55
踊るミクロラプトル/真っ黒なミクロラプトル海里自由詩109/6/30 19:52
草冠とレインクラウン/彼らたちのID自由詩109/6/30 19:52
公園佐々木妖精自由詩1*09/6/30 19:37
 ともだちになろう。自由詩0*09/6/30 19:35
真空林檎についての考察within自由詩6*09/6/30 19:19
七月kaeru自由詩209/6/30 18:25
わからないアサギ自由詩009/6/30 17:47
THANK GODペポパンプ自由詩13*09/6/30 17:34
配達丘野 こ鳩自由詩209/6/30 16:39

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加筆訂正:
恋する女性{ヒト}に 1/もこもこわたあめ[09/6/30 21:36]
久しぶりのルビに手間取りましたので修正
5.82sec.