もう四月もなかばをすぎたので
夜明けの空はあかるい
あのあたりにさそり座があるんだよと
指さしても
そこにあるのはただうすあかるい空で

輝かしい過去も
きらめく未来も
いらない

...
闇のなかを 群れがすぎる
音は光り 見えなくなる
低い午後に
指ひとつ残る


二色の霧
陽の渦の橋
冷えた片目
手のひらに隠す


白い花の背
浴びては ...
 
 
減りもせず
増えもしないものを
あなたはステージの上で
惜しみなく見せている

たくさんの
紙幣や小銭が
あなたへの対価として
支払われていく

夕日のような
スポッ ...
「どうしてこの手はこんなに赤いの。」

目を閉じる
訪れる完全な暗闇
網膜の裏にちらつく 焼きついた赤色

切り捨てていくしかない世界なんて
本当はいらなかったよ
全部 全部 この手の ...
踏み外した大地に
交差する
踏み外した大地に
降り注ぐ


交差する
ちっぽけな
億万兆
降り注ぐ
ちっぽけな
億万兆


垂直に立っているはずだった
水平に見渡すはずだ ...
わたし
これから布団にくるまりますから
そのあと縛ってもらえますか
バスに乗って既に三十分
バスはいよいよ山岳地帯に入り
蛇行する未舗装の道を
弾みながら進んでいた
バスには僕とあの娘だ ...
どこまでも真っ直ぐな鏡の海の上
白い太陽がじりじりと照りつける
あなたは泣いているのか
何も映さぬはずの瞳に白い太陽を宿し
ここにゆらゆらと漂うのは私とあなただけ

臍帯のような舫綱にお互 ...
仄ぐらい
図書館の書庫で
あまた題名たち灯りなさい

抜け出して来たりしなくていいから
背表紙に身をあずけたまま
そこで瞬きなさい

かつて星々を
幾つもの星座につないだように
ひ ...
水面に石ころがぽちゃんと落ちた
透きとおる水に縞模様
ぼくの渦はどれだろう
ぽちゃん ぽちゃん
繰り返し 繰り返し
そして また静かな水面へ
そよぐ風 なびく木々
ぽちゃん ぽちゃん
空襲の夢から覚めて隣には初めからいない人を想う 傾いた傘はあんまりにも遠くて、わたしは濡れていた。ふたりとも濡れていた、の。つまり傘なんて役たたずで、わたしはあんまりにもしあわせで、しあわせな濡れかた。の、降りしきる、雨がさくらを散らすのです。零れ ... 僕は右に少し傾いている
君は左に少し傾いている

まったく逆に傾いているのに
傾き具合はほとんど同じだから
二人が向い合せになると
正確に見つめ合ってしまうけれど

僕は君の傾き方 ...
鎮守の森の片隅に
忘れ去られた汲み場がひとつ

錆びたひしゃくを手に取って
したたる水滴を拾い上げる
時間をかけて器を満たし
波打つ水面をただ眺める

森の奥にいる神様のことも
この ...
     旅路



ひとはみな
利己的なもの
それでいいのだ
利己的でなくて
何ができる
{ルビ己=おのれ}を大事にできないものに
何を大事にできるというのだ
己を愛せな ...
二人の話声が
雨後のしじまに
遠のいて行った
それから もう
何も聞こえない
闇はゆっくりと
比重を増し
畳に拡がる
今夜も
夜が
卵を産みに
やって来た
人間を愛そうとして愛せない私は やっぱり人間失格なのか


嗚呼 愛おしき太宰


狂おしい刹那

「本当」はいくつあるのか…

そこにある旋律に凜と立ち、貴方の喜びと私の悲しみを ...
ワラビ
セリ
ナデシコ
ナズナ

ツツジ
ハナミズキ
ヤエザクラ
アヤメ

ムラサキダイコン
タケノコ
ヤマブキ
カーネーション
窓の外の蒼い光は
声なく私を呼んでいた
冷え込む夜に身を投げて
立ち眩むほどに十六夜の月を見上げると
遠くの車道を行く風の足音が耳を抜ける
夢に似たオリオンが瞼の裏にも輝いて
名の知れぬ音 ...
生理がきた、生理用の硝子流し椅子で絞る。
花が散る 散るためには咲かなくてはいけない 咲くためには生殖しなければならない。
生殖のための襞、膣、ここに たくさん
逢いに来てくれる

神が ...
ぁぁ青春 鉛筆をまわす君の手眺めてる。もうすぐチャイム。抜き打ちテスト。




君の席、遠くなっちゃったんだけど。今日はテストで…トナリで…どきどき。
夢の中
確かに僕は笑ってた
君の声しか聞こえなかった
ギネスブック

笑いながらめくる



くだらない

人間の記録に



涙が出る

救われる



自分の人生を笑い飛ばせるヤツほど

やっかいで

強い ...
見てごらん 

あれが僕の剥製だよ

一点を見つめて カラカラに乾いた口を半分開けて
手を差し伸べているね

一体何を掴もうとしているのだろう
一体何を探しているのだろう
一体何を告 ...
     




     ふかい 
     眠りの 底で、 
     燻っている 火 
     が あり、
     仄かな 
   ...
昼下がり
太陽の下
ボケーっと
口を開ける

昨日の苦しみを
降ろして
明日の楽しみに
スイッチを入れる

水槽の中の魚
ゆったり泳いでいる
人間をせせら笑って
それでも君は ...
ぼくが夜に眠る理由は
寂しさ以外のなにものでもない。

人間じゃなくなれば
人間じゃなくなれば
きっとぼくは眠らない。


うさぎは寂しいわけじゃない、
ましてや死ぬわけでも ...
昭和35年(1960年)生まれの私がテレビドラマ『ウルトラQ』に夢中になっていたのは1966年のことだったようだ。私は6歳。小学一年生だったことになる。

その『ウルトラQ』を4話420円という ...
おおきなりんごの木の下の
かげでできたちいさな庭で
ありさんたちが
さあたいへん

ん〜とね えーとね
あっちにあった
りんごの実だけど
がんばってもぼくたちじゃ
とてもじゃないけど ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
LOVE & HATEペポパンプ自由詩5*09/4/24 8:20
うすあかるいそら佐々宝砂自由詩309/4/24 6:27
ふちどり木立 悟自由詩509/4/24 6:15
ストリッパー小川 葉自由詩3*09/4/24 4:55
セシル自由詩109/4/24 4:47
天気雨北村 守通自由詩109/4/24 3:34
急峻暮らしサトタロ自由詩509/4/24 2:22
海と太陽自由詩009/4/24 1:18
砂漠の中の砂時計/書架の星座海里自由詩209/4/24 0:20
ぽちゃんkalibo...自由詩009/4/23 23:39
空襲のくぼた短歌109/4/23 23:25
ことこ自由詩4*09/4/23 23:15
傾いた二人nonya自由詩14*09/4/23 23:11
水に触れるあ。自由詩5*09/4/23 22:31
旅路ふくだわらま...自由詩109/4/23 21:18
夜の卵フクスケ自由詩4*09/4/23 21:07
拝啓 この世蝶澤自由詩009/4/23 19:12
ペポパンプ自由詩4*09/4/23 18:37
まだ眠る街中原 那由多自由詩109/4/23 18:12
カード(くだらない君らに参考になれば)satyri自由詩009/4/23 17:55
虚しいよ井上尚人短歌009/4/23 17:52
テスト。きみ。教室。ユメサキハル短歌1*09/4/23 17:22
君の声サトキ短歌109/4/23 17:20
ひらめき自由詩1*09/4/23 15:10
【博物館】つむじまがり自由詩7*09/4/23 13:05
意味/印象るか自由詩909/4/23 12:57
美術館ペポパンプ自由詩7*09/4/23 12:46
ひとりごっこゆうと自由詩3*09/4/23 12:44
いまさら驚く世界人口推移!A-29散文(批評...3*09/4/23 4:10
ありさん進軍記相良ゆう自由詩109/4/23 3:26

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6.79sec.