捨てるものはちゃんと
ガミ箱へ入れなさい
カゴミに映るわたしの顔
夜が終り太陽で待つ
クジラに伝えて わたしの
バストウエストヒップサイズを
...
鮮やかにアジサイの色満ち満ちて伝道に妻と訪ねし家
水無月の午後の風頬吹きて妻と訪ぬる坂本の街
日曜の会場に人あふれ聖書を語る若きクリスチャン
薄暗く汚い部屋にさえ季節の変わり目が来て
少しだけ心が弱くなって、
どこにいるかな、とか、なにしてるかな、とか。
赤の他人が急に恋しくなったりする
気の迷いだと言い聞かせれば
今は大丈夫 ...
いない人また向かいゆく夢の道
油分揚げぬ粉ゼロビスケット
オリコンにピローズ並び雨を待つ
君が指先に残した温度が
痛みのない傷となって
つま先までかけ巡るあいだに
僕はカップにへばりついたコーヒーの粉みたいな
君の思いを辿る夢を見た
逢いたいと呟いたところで
有限の時間の中 ...
四十をとうに過ぎてから
韓国語を習い始めた
昔
英語を学んでみても挫折した私が
日本語と少し似ているせいで
韓国語ならできそうな気がしたから
教えてくださる先生は
日本の男性と結 ...
私は想い出していた、
遠い昔に患った、
永い永い病の名を。
私は優しく撫でていた、
広い野原に転がった、
小さな肢体の伸びるのを。
私は酷く疲れてた、
狂おしい愛と覇気に満ちた、 ...
青シーツ天使(きみ)がのこせし羽根いちまい
夢なんざ虹の向こうで捨ててきた
冷蔵庫くだものひとつの宵月夜
木漏れ日で眠るぼくらは10時指し
...
なまぬるい風に乗って
運ばれて来た くちなし の香り
遠い昔の記憶も
最近のあの悲しい思い出も
呼び覚まされる
優しいのにあまったるい
どうしようもない嫌悪感
やりばのないこの ...
雲が重なりあふように コト羽が霞んでいく
まいアガリ ツカモウ
すりヌけて マイおちる
帰らないゆうぐれ ピンクとブルーストライプ かさねて窓辺に浮カベ
マイア ...
空は澄み
ふたりを別つ
霧が晴れ
言葉が消えて
あなたも消える
誰の心にも 深い井戸があって
暗い水面からは いろんなカタチが
遠く響いてくる声に形作られ いつのまにか表れ出てくるのです
彷徨っているのはだれ?
さまよっているのは
掛け金を外さ ...
浴場上がり
潤沢目尻
豊満の火照り
は、ダレのせいかしらん
まるで
森の都を彷徨するように
思案に没頭してはいたけれど
だからと言って
純に
のぼせた
事情、でもなさそうだわ
...
ぼちぼち夜空も透明になってゆく
そんなことを考えながら歩く
田舎の道は
陽射しの衰えを感じさせない。
秋風に道を失ったのではない
私はただコスモス咲くなかを
君を訪ねるのだ。
コスモスと ...
柔らかな心臓の
鼓動は低く 揺れ
深い海の底の静けさに憩っていた
淡く 桃色に透けるひかりを放ちながら
ふたつが重なった瞬間から
凪の鮮やかさと
嵐の激しい容赦のなさが
代わる代 ...
*ごうんごうん
彼は
何も口にすることはないままに
色々を咀嚼して
そのほとんどを
無かったことにしてしまう
勿論、その中には
わたしの使用済みだとか
出し忘れたテ ...
はじめてみるものばかりでした
はじめてきくことばかりでした
やがてはじめてではない
ものやことばかりがふえていくと
いきることやものとは
そのようにあるのではないかと
おもうように ...
月に呼ばれて海よりキタロー
なまこ vs. 目玉の親父
くんずほぐれつしている両者
なんだかひとつの新しい生き物に見える
月鯨は月にホエール
エーテルの海を歌声が
重力波さながらに ...
熟れる前のリンゴに
堪えきれず色を塗っていたのは私
リンゴは赤いはずだから
知ってる赤で塗りつぶす
『そのリンゴは本当に赤いの?』
君が言ったので
近くで眺めてみたら
知らない色 ...
今日は休みなので、町田の国際版画美術館でやっている「ルオー展」に行きました。近所のバス停から11時前のバスに乗り、藤沢で久しぶりにダイヤモンドビル内にある有隣堂に寄りました。お目当ての本は「蕪村句集 ...
ある言葉を封印しました。
よく使う単語でした。
〈他の言葉で対処すればよいのです〉
たまたま
深い意味もなく
勝手に封印した言葉を
独り言でした。
呟いただけです。
...
愛したことを忘れましょう
女神様は言いました
私は従うことしかできません
だって女神様は絶対ですから
女神様と過ごした日々
とっても楽しかったけど
ちょっと悲しいこともあって
でも ...
そして
ぼくたちの夏休みも終わった
教室はまだきのうまでの空気をつつんで
静かだ
季節が変わるんじゃない
ぼくたちが変わるだけだ
そう言ったのはいつだったか
きみはまだ来ていない
...
小さな部屋のなかで
きみもぼくも呼吸をしない
重く密度の濃い空気が
きみとぼくの屍体を葬る厚い土だ
ぼくたちはお互いを知らない
だれかが気まぐれに部屋をのぞくが
だれもいないと去ってゆく
...
頬にぴたりとはりついた水滴は
前歯から離れないふりかけの海苔のようで
「ア、雨」
と代わりに口から言葉がこぼれる
ビニール傘越しの町の風景は
いつもより少しスローモーションで
焦点 ...
平成の詩壇がかくも無惨にしめじ付きまるで
腸詰めの中で育まれる豚の心性のような状況に陥って
しまったのは単に求められているものとあるものの食い違い
つまり良いものと良いとされるものの違いがバスケ ...
わたしのことばには、肉体がない
空間ばかりを愛したせいか
かたちあるものに
寄り添う術を
忘れてしまった
わたしのことば
わたしはいつも
浮遊している
死んだ血液のつめたさで
...
わたしのからだは
分裂する
ちりぢりに
ばらばらに
わたしのこころは
飛散して
あなたのところへ
あなたのこころへ
ひとときも
まとまることなく
あちらへ
こちらへ
...
あなたは、空にみとれていた。
あなたの方がよっぽど綺麗だのに。
喫煙所の窓から
ほんの少しだけのぞいた
夕日のマッハバンドに
僕はもう、詩人にはなれないと悟った。
雨音に見張られて
夢に溶けることも
ままならなかった夜も
いつの間にか明けて
乳白色に霞んだ
意識の繋ぎ目に
濃い目のコーヒーを
注意深く注ぎ込んだ
雨の残り香のする
雨戸を ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
どれをください
ヨルノテガム
自由詩
2*
09/6/8 10:44
六月の風
生田 稔
短歌
4
09/6/8 9:25
大丈夫
戒途
自由詩
0
09/6/8 3:21
月曜へ
K.SATO
俳句
0
09/6/8 3:19
一人部屋
灯兎
自由詩
1
09/6/8 1:37
人と出会うまでの距離
さち
自由詩
6
09/6/8 1:24
思い出
aidani...
自由詩
2
09/6/8 1:08
夏(二)
青色銀河団
俳句
0
09/6/8 1:02
くちなし
皐
自由詩
4*
09/6/8 0:51
てがみ。
終
自由詩
0*
09/6/8 0:45
追慕の筆跡
曳舟
短歌
1
09/6/8 0:11
触れる指が教えてくれた
ゆびのおと
自由詩
1
09/6/8 0:00
湯気
ここあこころ
自由詩
4*
09/6/7 23:54
十月
非在の虹
自由詩
1
09/6/7 23:33
結び目
ゆびのおと
自由詩
0
09/6/7 23:29
家電
山中 烏流
自由詩
4*
09/6/7 23:23
ア、雨
小川 葉
自由詩
2
09/6/7 23:22
踊るミクロラプトル/水妖たち
海里
自由詩
1
09/6/7 23:09
禁断の加実
みっきゅん
自由詩
1*
09/6/7 22:59
静かなる夕暮れの道・ルオー展にて〜町田探訪記〜
服部 剛
散文(批評...
2
09/6/7 22:53
安らぎの象徴
まきちぇり
自由詩
0
09/6/7 22:30
愛したことを忘れましょう
新崎
自由詩
1
09/6/7 22:00
九月
非在の虹
自由詩
1
09/6/7 21:50
八月
〃
自由詩
2
09/6/7 21:48
ア、雨
ことこ
自由詩
2*
09/6/7 21:09
てにをはミュージアム
キリギリ
自由詩
2
09/6/7 20:39
『ことばとからだ』
あおい満月
自由詩
1*
09/6/7 20:18
からだ
Piroue...
自由詩
1
09/6/7 19:49
マッハバンド
アズアミ
自由詩
0
09/6/7 18:41
六月七日
nonya
自由詩
12*
09/6/7 18:37
4438
4439
4440
4441
4442
4443
4444
4445
4446
4447
4448
4449
4450
4451
4452
4453
4454
4455
4456
4457
4458
4459
4460
4461
4462
4463
4464
4465
4466
4467
4468
4469
4470
4471
4472
4473
4474
4475
4476
4477
4478
加筆訂正:
大丈夫
/
戒途
[09/6/8 3:21]
誤字修正
4.98sec.