雨音に見張られて
夢に溶けることも
ままならなかった夜も
いつの間にか明けて

乳白色に霞んだ
意識の繋ぎ目に
濃い目のコーヒーを
注意深く注ぎ込んだ

雨の残り香のする
雨戸を ...
 
 
花が咲いている
花の中に海が広がっている
散歩途中の
人と犬とが溺れている
救助艇がかけつける
降り注ぐ夏の陽射し
最後の打者の打った白球が
外野を転々とする
ボールを追っ ...
愛を奏でるちいさな小鳥
  ちいさなちいさなちいさな小鳥
あんまりちいさなお声だもので
  愛のおうたが届かない

夢の実の成るちいさな木の芽
  ふわふわふわふわふわふわ木の芽
あんま ...
渇ききった大地の上で膝を抱える君


陽は差し込むのに見えない嵐を見る為に動かない


雨を待つ私は

君を素通りして歩いて来てしまいました。


私は雨が降る場所を探して彷徨 ...
たとえばこの町が水に沈んでしまったら

君への祈りも
僕らの言葉も
何もかもすべて、冬になれば凍って
そのまま永遠に
美しい水平線を保てるのかなと

冷たい手のままで笑んだ

風は ...
湿り乾いた貼り紙ポスター
にじんだのは湿ったとき
湿りながらにじんだ

雨は貼り紙の印刷をにじませながら湿らせ
じきに乾いた

にじみポスター今日も濡れ、湿り、透け
明日の朝乾く
恋している人には恋が届きますように
会いたい人がいる人には会えますように

恋している私にはこの恋が届きますように
会いたい人がいる私にはいますぐ会えますように
庭先に佇んでいたものたちのことも
雨宿りをした六月のことも
匂い立つ土や
おまえの首すじ
おまえの乳房がしなだれてゆく午後には
もう振り返ることができない

36度5分の雨が
37度5 ...
 その男をはじめて見たのは、ゴールデンウイークが終わったばかりの頃だった。
 百年に一度の不況のメカニズムは分からないけれど、この四十人ばかりの会社にも、それは充分実感できるのだった。
 上司が煙 ...
 悲しみの振鈴は、
 心の枝に下がったまま

 延々と深々
 鳴り止まず

 香華に
 神饌(しんせん)を求めても、ありかも分からない

 親疎の街で糧を得
 毎夜、飯を炊(かし) ...
紙面に置いた言葉をアラヨッと摘み
ゴミ箱へぽいと捨てるのが仕事で
きまぐれに雄たけびを上げる「静」もあれば
偽ったままひっそりと横たわる「暴」もある。

いつのまにやら
言葉よりも映像が好 ...
目をつむれば
何でも見えた

初夏の青空
風の緑陰
遠くばかり
見ていた
君のまなざしが
風にゆれて
それから
ある日
知らない土地へ
気まぐれな
散歩でもするように
出て ...
例えば 夜が全てこぼれ落ちてしまって
夜の子供達がほろほろ泣いている日があるとしたら
私はなにもない空を暗く塗り潰すほどの
真っ黒な感情を持っていたい


例えば 空のプラズマの中から青だ ...
大太鼓の地響き
腰をすえて
股をひろげ
重心を落とす

土着の言葉
なれあい
仲間意識
コンプレックス

理解の得られない障害
ネバーギブアップ
プライド
こだわり
紺碧が縁取る横顔
見据える
隻眼の瞳が臨む先には、
空色に侵食された蒼海

逃げ場を求める波は、
止むことを知らず、創痕を刻む
波頭に
光の愉楽をちりばめ、象眼が
飛沫の相好を砕 ...
さよならと青いノートのすみにかく




天使とぶ軌跡のこして夏は暮れ




悲しみはまぶたのうらに熔かすもの




熱い夜にぼくの未来は透明です
{引用=ゆめのなかに すいこまれて
なみだはとけてしまったよ、

ぼくは ぼくという
かたちをなさないまま、

さめない げんじつに
にげつづけることはできず、

いつかは  ...
六月に雨が降る きっと降るよ
君の言葉は正しくて六月には雨が
どしゃぶりの雨でもう君の声は聞こえない、聞こえない

雨のせいだね 朝起きても君がいない
雨はまだ降っていて部屋の中は湿っぽい
...
  いえのなかで

いろんなおとが

 いろんなおとが鳴りやまなくて

だから おとな なのかな

  とめられない

 とめかたがわからない

耳障りな羽根の音 もーたー ...
月ひかる波
うつる姿に
手をのばせば
とおくかなしい雫が手のひらを濡らし
近付けば
姿を壊す
 
本当に欲しいのは
あなたによく似たその水面

光る姿を目蓋に焼いて

日が昇る ...
収集コンテナの中に
父がいて
母がいて
息子と娘がいて
つまり家族がいて
シャンデリアの下で
ダイニングテーブルを囲んでいて
つまり家庭があって
ソーサーの上のティーカップには
セイ ...
さぁ全速力で
ジャンパを伝って走りぬけろ
決して両手を広げる?17には触れることなく
クリスマスツリーダンパを揺らしながら
上中下も白青赤も気にすることなく
架空の空を駆け抜けろ

懸垂 ...
さけびたい夜がある
こころだけ からだの外 飛び出して
駆けていきそうな夜が
悲しみの居場所がわかったら
走り出して どんな痛みも
受けとめてみせるよ ほんとうさ

さけびたい この声が ...
小さな赤い宝箱のなかには

赤い血で練られた

犬の人形が一人

教会のステンドグラスでは

神が僕らを見下していた

見えない手によって

人々は屍となっていた

何もし ...
現実を避けているから私には恋の予感も感じ取れない







スコールの様に涙を降らせても割れた心は満たせないのに







夕立を導くような雷が胸に落ちれば愛に ...
少年だから
膝に母性をはばたく
せっかくの行進なんだから

兄ちゃん
どうして内側にしか
壁はうまれないだろう
か って
なにで
できているか解からない

からだ
折れてしまっ ...
 
 
競技場の水飲み場で
水を飲んでると
排水口の辺りで溺れてる
蟻がいる

この水飲み場は
いったいだれが作ったものなのか
母に聞いてみる

この街の
誰かが作ったのでしょ ...
 特に面白い事も無かった今日の業務を終えて、ロッカールームで着替える。館内全面禁煙、路上も全て禁煙なので、早いとこ駅前で煙草を吸いたい。何度か、外に出た瞬間に煙草に火をつけて、白い目で見られた事がある ... 眠らない
秒針の足音に
呼吸をして
風を待つ

目覚めていく
空の鼓動に
とけるひかり

あの光は
何処へ向かうのか

東へ、ただ東へ

屈辱に背中を押されても
あるべき ...
つながった穴のおくからきみが、ゆるやかに伝ってくる
しろいしろい救済に掴まれなかったのに
掌がほえたとおもったら
気がついたらきみはねむっていた、とおくに

ふかいふかい迷路のおくで
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
六月七日nonya自由詩12*09/6/7 18:37
深夜放送たもつ自由詩1309/6/7 18:30
小鳥と木の芽プル式自由詩509/6/7 18:13
果てまきちぇり自由詩009/6/7 18:08
水の箱庭水島芳野自由詩809/6/7 16:37
雨濡れポスターザ・凹凸目目携帯写真+...009/6/7 14:43
恋している人には恋が届きますように。wister...自由詩2*09/6/7 13:48
_石黒自由詩809/6/7 13:16
蛇つかいたちの行進(1)吉岡ペペロ散文(批評...209/6/7 13:12
深甚の音(しんじんのね)月乃助自由詩2*09/6/7 12:55
タブロイドpur/cr...自由詩2*09/6/7 12:07
目をつむってフクスケ自由詩109/6/7 9:04
いろひとゆるこ自由詩309/6/7 8:16
Feelingペポパンプ自由詩4*09/6/7 6:14
「海鬼灯」(うみほおずき)月乃助自由詩3*09/6/7 3:27
夏(一)青色銀河団俳句209/6/7 2:54
よるのアンブレラゆうと自由詩3*09/6/7 2:45
六月の雨新崎自由詩409/6/7 1:57
おとな柊 恵自由詩6*09/6/7 1:48
水月湖月自由詩409/6/7 1:25
塵芥車サトタロ自由詩009/6/7 1:22
架空の空瀬戸内海自由詩0*09/6/7 0:44
みぎて歌川 至誠自由詩109/6/7 0:20
声を忘れた僕こめ自由詩809/6/7 0:18
悲恋十六夜短歌209/6/7 0:07
震う再生梶谷あや子自由詩509/6/6 23:49
水飲み場小川 葉自由詩209/6/6 23:48
面接虹村 凌散文(批評...4*09/6/6 22:49
『夜想』あおい満月自由詩4*09/6/6 21:37
滑走の森マナ自由詩209/6/6 21:34

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4.68sec.