おもいのほか
ながい旅になったね
と
きみが言うとき
夏はもっと熱くなる
もっと遠くへ行かれたね
と
言い合いながら
右往左往した
春や秋や冬を思い出すと
夏はますます長く ...
しかし、ヨランとエイミノアが再び地下室への通路へと潜ろうとしていた時、
一人の来訪者があった。それは、魔導士オスファハンである。
「ねずみがかかったな。わたしの書庫を荒らしてどうするつもりだ?」
...
ヨランは、その暗視の能力を活かしながら、次々と書物のページをめくっていく。
いい加減に、エイミノアは忍耐心を失いつつあった。
それは、オークという種族の特性であろう。
エイミノアを始めとしたオー ...
伝えたいときに
伝えたい相手がいないというのは
なんと苦しいことだろう
猫の手をいくら借りても
そのへだたりを
消し去ることはできないだろう
だから
ひかりでできたえんぴつが要る
空気 ...
カードを切っているのは
何も考えたくないから
手触りだけで
ひと時真っ白になれる
占いなんて嫌い
数字や絵に意味を持たせたら
世界が終ろうとするだけ
深夜
誰かが窓を叩く
マンション11階
泥棒にしては行儀がいい
盆はまだなのに
誰か帰ってきたのか
そっとブラインドの隙間を覗くと
命を懸けて
光にたどり着いた甲虫だった
...
世界が荒れ狂ってる
星は均衡を失い
人は破滅に向かう
テレビの向こうで
終わりのない諍いが続いている
どうしてこんなことするの
どうしてだれも止められないの
必死で考えた挙句
思い出し ...
コロナがなかなかおさまらない
もう三年以上かな
いったい
この世界はこれから
どうなってゆくのだろう
人間の顔には
マスクが住みつき
誰が誰だかわからない
変な社会になって ...
時計の針は西を向いてる
短い夏の航海
垂直なきみに水平な私
どこにもお出かけしなかったあの夏のラブソング
好きがないから隙
やらかした。4時間以上経つのにまだドキドキ ...
強烈な
孤独がこころを固めてる
昔死んだ人に逢いたい
呼吸さえ
できないほどの夜でした
月が綺麗な桃源郷です
絶景さ
巡礼したい聖地という
アニメで愛し ...
わたしにみとめられる くさきのソコ
適正を欠く まどろみにかける
朝露の 逃亡するソノ
敵前を
見開かれたあおばの 濡れた
ひとさしゆびが
売り出された あたりの
よく
いきて
...
この町に置いてきた
一つの恋
今なら偶然だって分かる
物語の世界に生まれてたら
それは運命で
何度だって死ねたのに
別れを切り出して
取り消そうとして断られた赤い橋
卒 ...
吸い込まれる
遠い汽笛
戯れる子供達の影
娘は出かけたきり帰ってこない
壊れたら
水底深く沈むしかない
たましいの強さを信じて
人生の終わりに
輝くものはあるか
内面深く沈潜して ...
かつて
とある、
街に
浮かぶ
球体
の
中に
佇む
景色
に、
確実な、時間の
流れが、様式を
紋様に、開封に
、コカ・コーラと
印刷された便箋に
手を繋ごうとした ...
あの青い森のなかで、鳥達は囁き、
微かな木漏れ日がさしこむ時、
ふいに蝶が風に揺られ
木々から滴る水は
ぽたぽたと地面に円を描いていた。
水槽の中の海月のように、
ゆらゆらと揺れ ...
よりよい幽霊になりたくて
悪い橋を何度も渡り
金色の蟻たちを埋葬してきた
完璧な駅
にわか雨の神
遠くから聞こえる近眼
ハレルヤ、ハレルヤ、
零がどんどん溢れ出す
無限大まで少し足りな ...
鬼太郎が
そこにホントにいるのなら
隠れんぼでもしたい境内
焦げついた
苦い恋でも恋は恋
ちゃんと綺麗に終わらせてみる
卒業と
終わりの意味がわからずに
...
盗賊ヨランとエイミノアは、地下室からの狭い抜け穴を辿っていく。
二人とも、這いずりながら四つん這いの姿勢である。
「おい、盗賊、これが本当に出口へと通じるのであろうな?」
「もし、この穴が単なる ...
「もっと詳しく話せ。お前は、その他にここでどんなものを見つけた?」
エイミノアが明らかに焦った表情をして、言う。
盗賊ヨランは、ただ漫然とここに捕らわれていたわけではなかったのだ。
(なんたる不 ...
一石ていどなら
こんなに世間を
騒がせなかっただろうが
一弾となると
これほどまでに
波紋が広がるのかと
正直驚いている
最初は
ちょっと狂った男のやった
よくある事 ...
彼は目を瞑り眠ってばかり
メディスンは身体の中で溶け出している
写真は表情を映し出すことはない
言葉は膜に覆われて卵のように落ちる
呼吸は幾分長く、しかし音は聞こえないようだ
ラジオから音楽 ...
ガラス製の 液体
できたひかりを 流浪の民と
読む
わたしが、
ありふれ すすける果実を
芝居、と呼ぶならば
雪だるまに捧げる ピアノからの、シ
残留した 満開のアバカン ...
掴めそうに濃い影
昨日の残骸の
花火を拾う
お前たちだけが残って
火をつけた奴らは
消えてしまったのね
川に足をつける
彼女が対岸を指さす
先週あそこで中学生の女の子が溺れて死 ...
冷え切って
毒づいて
虹のかかる遥かな空を
大きく両腕を広げ渡っていく
君が悪いわけじゃない
僕が間違ったわけじゃない
ただ人々が佇立する
ただ独り独りひざまづく
神妙に、繰り返し繰り ...
今日晴れと思っていたが雨だった空が泣くほど嫌な出来事
真新しい畳みは何処か別物で部屋に馴染めば家族の一員
かき氷食べて頭が痛くなる夏に味わう痛みの一つ
よく冷えた麦茶を飲んで夏を消す ...
空ろな胸に
空気を吸いこんで
空を思う
私もどの道
空へ行く
恥ずかしい
ことはない
私というのは
ちっぽけで
上等
何かあっても
何かがあるだけ
その ...
わたしたちは
温かい言葉をよく知っている
居場所、安全、安心、つながり、絆
それらを持って
とにかく全速力で走る
走っているつもり、かもしれないが
カラカラ、カラカラ
ハムスターのご ...
夜蜘蛛は一晩経つと朝蜘蛛に
こっそり生まれ変わってた
死なずとも生まれ変われる事を
こっそり僕に教えてくれた
○「好日」
体調がよくて
天気がよくて
女房の機嫌がよければ
今日も好日なり
○「化粧」
あんなに長い時間
自分の顔が観れるものだと思う
○「コロナ感染急拡大」
こうなったら ...
ただいまの返事がないまま18年
お早うもおめでとうもスルーして
今日をやっと迎えるのだが
ぼくに何を語るものがあるだろうか
もう年金暮らしのひぐらしが
やっと返事をする
人間の営為 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
旅
はるな
自由詩
6
22/8/3 16:28
閃光と跳躍と(三)
朧月夜
自由詩
1*
22/8/3 12:22
閃光と跳躍と(二)
〃
自由詩
1*
22/8/3 12:22
ひかりのえんぴつ
やまうちあつ...
自由詩
1
22/8/3 12:18
ランスロット
ガト
自由詩
2*
22/8/3 5:03
幽霊の旅路
〃
自由詩
4*
22/8/3 5:00
幼児還り
〃
自由詩
0
22/8/3 4:56
人類滅亡の序章
st
自由詩
1
22/8/3 4:02
devil's left
mizuno...
自由詩
3
22/8/2 22:13
生きることは素晴らしい
秋葉竹
自由詩
1
22/8/2 21:39
単片。シカク
あらい
自由詩
0
22/8/2 20:47
unrestrained 朝
mizuno...
自由詩
2
22/8/2 20:42
その瞬間まで
ひだかたけし
自由詩
7
22/8/2 19:12
空白「音」
ryinx
自由詩
2*
22/8/2 17:12
無題
〃
自由詩
2*
22/8/2 16:55
大嘘
やまうちあつ...
自由詩
3
22/8/2 10:54
青空にひとすじの煙
秋葉竹
自由詩
1
22/8/2 8:01
閃光と跳躍と(一)
朧月夜
自由詩
1*
22/8/2 7:50
地下室のヨラン(六)
〃
自由詩
1*
22/8/2 7:49
一弾を投じて名を上げた男
st
自由詩
2
22/8/2 6:52
既視
nia
自由詩
0
22/8/1 22:52
すがれる
あらい
自由詩
1
22/8/1 20:44
帰省
mizuno...
自由詩
3
22/8/1 20:23
ヌード(改訂)
ひだかたけし
自由詩
4*
22/8/1 18:12
麦茶
夏川ゆう
短歌
4
22/8/1 18:00
※五行歌 三首「私の命が尽きるまで」
こしごえ
自由詩
0*
22/8/1 15:19
支援者
うめバア
自由詩
1
22/8/1 15:17
こっそり
クーヘン
自由詩
6*
22/8/1 15:14
独り言8.1
zenyam...
自由詩
2*
22/8/1 10:00
駱駝のうた
マークアーモ...
自由詩
2
22/8/1 6:45
416
417
418
419
420
421
422
423
424
425
426
427
428
429
430
431
432
433
434
435
436
437
438
439
440
441
442
443
444
445
446
447
448
449
450
451
452
453
454
455
456
3.13sec.