「うまそうやなぁ!」
いきなり頭上から降ってきた補佐の声
昼休憩時
開いたわたしのお弁当
ほうれん草の胡麻和え
切り干し大根の煮物に出し昆布の千切りまで入り
かぼちゃの含 ...
暗い出来事があったとしても
明日は明るいだろう
そんなふうに感じると楽
今日一日を満喫する
明日のことは最後に考える
何があっても
楽しむこと忘れない
自然体を忘れない
今 ...
あなたの手のマメを撫でれば
マイスリーが夢を見せる
そしてわたしを抱く、腕の筋肉が
風景を透かせて見せ
ウグイスが季節を外れて
空に絡まるとき
どうやって{ルビ解=ほど}けば良いのだろ ...
夜の旅館の長い廊下と 桜並木と襖とが頑な
密談の風が颯爽と盥に落ちる 濃淡を強いている
瞬きより眦より 薄く開かれる 胡蝶尾鰭
二日月夜と受粉を繰り返した
うまくとだえるのを「待って。」 ...
それは透明な
時を飛び交う蜜蜂たち
霊性が導く通路に従い
花から花へ
雄しべから雌しべへ
ひたすら蜜を吸い受粉させ
循環させるこの世界を
道端の花園、小宇宙
わたし 目醒めた意 ...
○「年齢確認」
コンビニで酒を買う時に
いまだに「20歳以上」を押すように
言われる
これにはいつも違和感を感じる
せめて「60歳以上」にしてほしい
○「平和ボケ」
戦争になると
...
wi-fiの切れた風景
ビットレートが滞って
すすんだり、もどったり、
わらったり、する
pngでもjpegでもいいよ
解像度の低い幸福は
夕立のように僕らを襲った
観測は遠 ...
その日は夕方までに出張先を二箇所回る予定だった
庁舎の駐車場を出発した公用車のバン
走る 湖岸道路から
雪化粧した比叡の山陵が見えて
ハンドル握る主幹へ助手席の私はたずねる ...
風に満ち足りて花に憂う
水滴は一夜を幻に染める
夜の静けさに映り
溢れる心の瞬間に今、
あなたは闇を想う
走れとばかり、飛び立つ鳥
月灯りの淵の
電灯はもう
薄目を閉じて
片足で立っ ...
蛍光灯、不快。テレビの音量、小さくしたい。チョコを舌に乗せたくない、フルーツの甘味は嬉しい。バラエティ番組、見るのもしんどい。小さな子供、眺めて、それ有難い保養。スマホの画面、光量、最低限でもまだ眩し ...
先生は
ただ先に生まれたから
先生なのではない
先を生きているから先生なのだ
上にたつのではない
先を歩く
一番前を歩く
一番雨風を受け 一番苦しい道を歩く
そうして道を開いて ...
軽々しい あわらち 越して拵て
なあ、女々し布石の子の穴はちょうど
青磁の正午ごろ こちらより あちらがわほど
割れてしまった吹き抜け窓に焚き付ける
並て縦に為ると 憐れな紫陽花も桜の実も ...
あーーーーーー
まじでねーわ
女を書くな
おまえが女を書くな
おまえごときが女を書くな
女を書くな
女を語るな
女の胸とか髪とかスカートとか肌とか
そんなんやめろ
詩が嫌 ...
ごみみたいな感性で放てよせいぜい
きらめかないミラーボールに反射する銀のクローバーの中に君が四人いる、IHコンロの音で殺される妄想ばっかりしてる
友だちのやり方もわからないまま
大人になると ...
霞んだ滲んだ奥底から
仄かに姿を現すもの
深い 深い
海の底にいるように
無音のうねり
無音の瞬間
生と死の狭間に立たされて
未だ肉の生命は躍り
...
山本英子氏は1946年生まれ、1984年に現代詩手帖賞を受賞、近江詩人会に所属していらっしゃる詩人です。私にとって、山本英子氏の詩とは、一作品でタルコフスキー映画一本分くらいのすごさ、お腹いっぱい ...
青りんごは自ら枝を手放して
地に落下した
それは手のひらにすっぽり包まれるほど小さく
人が食べ頃だと思うには到底未成熟だった
わたしにもっといい耳があれば
落ちた理由が聴こえたかもしれな ...
ダンボール箱の中に
座布団をしいてすわる
箱ごと横に倒れる
易しい
後ろは勇気が必要
でも易しい
前は難しい
膝があるから
前回りに一回転して
戻れたらクリア
...
赤茶けた りんごの芯を
みつめていたら
なにもかもが
こわれかけた 白さに
その薄さよ
わたしは
あなたの胸を離れなければならな ...
僕は何でもない思いで
雨の窓を 今日も見ていたのだ
誰も友達が来るわけでもないのに
今日も そこで ずっと
やがて昼が来て それから
ざるそばを食べた 僕は
また 夏が終われば
...
トーキョー あるいは地獄
不協和音の連弾
太陽の上昇
騒ぎあかした疲労の夜明け、
異邦の声の感触 未だ濃密に
朝に眠り夕に目覚めたあの頃、
地獄突き抜け
何処までだって自分は走れると ...
胸間からとおくとおく、袍の指先まで
崩れかけた山肌をなぞっているのでしょう
その眦など、乾いては渇いては
照り返したその頬の、なんともはや
かがりくるう、つむじあたりに、かえして
つぶらのか ...
力動、漆黒に碧く
ぽつんとひとり、
取り残され
「これからオレの半径五メートル以内に近づくな!」
いつもの坂道上る登校途中、
手を繋いでいた五歳年上の兄
突然、手を切り離し私に言 ...
加藤さんが五大大会三連覇を達成する
という快挙を成し遂げた
まだ梅雨は明けきらず
朝からの小雨で唸るような湿気の中
お風呂をはじめとする各箇所のカビ取りは
一向に捗らないが
せっかくなので ...
曇天、厚い雲が切れ
ひろがるひろがる
光の青、
降り続いた雨の
雨滴 葉群れに輝き、
もんわり街を覆う熱に
滴り落ち蒸発し
この世、今
光の青に包まれ
地から空へ 光
クレシェ ...
紫陽花を行きつ戻りつ濡れながら 中中あかない夕暮れのドア
明日のない身と知りながら夏椿 羽根のかわいた雛が飛んでく
誰にも見えなくなるほど
高く高く投げられたコイン
誰もが一度見上げたことのある
あの星
一度きりの勝負を
僕と君はした
これは僕と君の世界だけの
小さな戦いだ
誰かが時々
...
夜の風 気持ちよくて
外でコーヒーをのんでみた
ええかっこしぃ みたいで
はずかしいけど
正直
かっこいい気分になった
しばらく飲みながら
ご近所をながめる
人気(ひとけ) ...
○「カミさまの声」
山へ登り始めたら
携帯が鳴った
見ると入院中のK君からである
出ると従姉の人からで
「K君が危篤です 会いたいといっています」
ということだった
急いで下山して病院へ ...
ドドドドドドドドドドドドド
ドドド
ドドドドドドドドドドド
ドドドドドドドド
ド
ドドドドドドドドドド
ドドドドドドドドドドドドド、ドド
ドドドドドドド
ドドドド ドン ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
愛妻弁当
リリー
自由詩
3*
23/6/16 12:25
明日も明るい
夏川ゆう
自由詩
3
23/6/16 9:36
body
完備 ver...
自由詩
3
23/6/16 1:56
角膜潤色
あらい
自由詩
2
23/6/15 23:06
霊性と媒体
ひだかたけし
自由詩
2
23/6/15 15:41
独り言6.15
zenyam...
自由詩
5*
23/6/15 11:33
ちぎれかけjpeg
ねことら
自由詩
1
23/6/15 8:56
阿吽の呼吸
リリー
自由詩
4+*
23/6/15 6:48
風、満ち足りて
為作
自由詩
1
23/6/15 1:10
_
幽霊
散文(批評...
3
23/6/14 23:31
先生
日朗歩野
自由詩
3*
23/6/14 21:49
海艘 願ゐ弔ゐ
あらい
自由詩
1*
23/6/14 20:33
女を書くな
撫川
自由詩
3
23/6/14 19:54
生活から逃げたい
〃
自由詩
2
23/6/14 19:52
コンタクト2
ひだかたけし
自由詩
3
23/6/14 16:52
山本英子氏の詩について
ふるる
散文(批評...
1*
23/6/14 16:34
梅雨に捧げる供物として
そらの珊瑚
自由詩
5*
23/6/14 14:13
秘密
日朗歩野
自由詩
1*
23/6/14 12:43
別離
リリー
自由詩
2*
23/6/14 6:12
雨の窓
番田
自由詩
1
23/6/14 1:08
夜想61
ひだかたけし
自由詩
2*
23/6/13 21:41
半可通の蛭
あらい
自由詩
2
23/6/13 20:30
復讐
ひだかたけし
自由詩
2*
23/6/13 19:39
加藤さんにインタビュー
たもつ
自由詩
5*
23/6/13 18:32
刹那ユートピア
ひだかたけし
自由詩
2
23/6/13 16:47
夏椿
はるな
短歌
0
23/6/13 14:50
coins
竜門勇気
自由詩
0
23/6/13 12:57
五十の夜
日朗歩野
自由詩
2*
23/6/13 12:53
独り言6.13
zenyam...
自由詩
2*
23/6/13 9:16
ドドドドドドドド
撫川
自由詩
0
23/6/12 21:43
409
410
411
412
413
414
415
416
417
418
419
420
421
422
423
424
425
426
427
428
429
430
431
432
433
434
435
436
437
438
439
440
441
442
443
444
445
446
447
448
449
加筆訂正:
梅雨に捧げる供物として
/
そらの珊瑚
[23/6/14 20:15]
最終連、修正しました。
3.04sec.