ふくふくとした その胸に
暖かな平和が宿っているのだ
一九四九年に制作されたリトグラフ
パブロ・ピカソの『鳩』
その はとは
羽ばたこうともせず
目を優しく閉じ ...
母は蝋燭を抱き
俺はチキンを貪る
光点の絶え間なく揺動し、
静かさの散逸と無機物のザワメキ
絶えず創造する破壊する力動の核に
蝉時雨 岩に染み入り侵食し
閑さを 襲う世界と ...
塹壕に飛び込んだジョーは
爆撃をくらって
目も鼻も口も耳も吹き飛ばされ
運び込まれた病院で
両手両足切り取られ
意識ある
ひとくれの芋虫男になった
後頭部で叩きつける ...
犬が吠えている
熱する陽射し
隊列を組む蟻たち
汗がしたたる
動かない空気
ぼうと
天を仰ぎ見る
眩めく視界に
時の凝縮する
瞬間に、
明るみ開ける意識
鮮やか青空広がり ...
今現在と云うのは、過去を加算した数式の答えなのだろうか?
〈まだ早いのに物凄くお腹が空いている〉=今
この〈今〉は
=(朝食が無闇に早かった)+(その量が無性に少なかった)
という式の答である ...
思い切り
夏をイメージしながら
独り手持ち花火
不意に花火がしたい
そう思い立ち買いに行った
十一月の花火
寒さは当然だけど
とても綺麗に見えた
悩みなどは遠ざけて
手持 ...
お別れの福澤諭吉に花持たせ
私はゴリラ 悪口でいうところのゴリラ
可愛いものに囲まれて生きる ドラミングは控えてる
猫に小判? 可愛いだけでいいじゃない
こっちはゴリラにハイヒールよ 前足はつかないわ
晩 ...
野の花の 優しさが
あなた
一ふりかえり見る
広漠とした 高原の葉ずれの音に
それは
しみこみ 又はねかえり
幻影の様だった 稚い愛
北方に 連なる山はだが ...
大波うねり寄せ来る肉への生動、
巨大に微細に蒼く蠢く命の宇宙、
ゆめみがちなかくせいのいしき
映り残響するそれ余りに過剰な
太陽を浴びる大洋に浮かぶ
したいてあし伸びやか広げ
...
一度だけ首を後方へ回し
こちらを向いた女は無表情で、厚化粧だ
顎のエラがはっている
京阪の改札口から出て来た彼女は
並び建つJRの駅、上りエスカレーターで
僕に体を寄せ ...
観入り観入られ
乱打の渦を呑み
巨大にヒビキ響
映し呑み込まれ
この感情の高揚、根源!
(赤い鞠を突き幼子と遊ぶ
人、ふと葉脈の一筋一筋
光に透過され その在る
観入り ...
いいにおいがするよ
ひとがゆくところ
いいにおいがいっぱいするよな
かぜにさそわれ
やさいがやさしくいためられ
そっとおはしがならんで
みずまきのてをやすめると
...
かき氷のいちごシロップのにおい
午前中の図書館の学習室のにおい
昼下がりの児童公園の熱い風のにおい
夕立のあとのアスファルトのにおい
プールサイドの塩素のにおい
線香花火の燃えつきたあとのに ...
何もかもが噛み合っていない!
インチのネジ・ミリのネジ!
少しだけ強く締め付ければ
何もかも台無しだよ
白い蒸気を噴き出しながら
住宅街へあとちょっと
君の住む街まであとちょっと!
...
・{引用
⚪︎}
波音 のない夜の海の
靴底の湿りけ。
波の 、{ルビ音=ね}に
{引用=
𝘹 }
{引用=なにも 想うことは ...
蝉の殻いましたたる
日付変更点がここだとしたら
日曜日というやつは
木の幹に刻まれるより
撤去された砂場に埋もれたままどこへ行った
真ん中のあなぼこ
その、まわりばかりを見ている
掘 ...
眩しくて瞼を不満げに閉じて
末梢を抹消するのを待つとしよう
それ故に故郷の音が即響く
明暗のみえない日々に月の音
ひとつ物音が消えてなくなれば、かき消され
ていた音が聞こえてきます。テレビを消して
みましょうか。ちょうど今頃は庭先から、み
なさんがよく知ってるものや、そうではない
虫の音も聞こえてきます。 ...
雪が舞っている
街の電飾に輝き
通りの向こうから
駆けて来る、
子供 肉身を躍らせ
向かいのコンビニ前で手を振る
老婆のシワ萎びた顔が切なくて
手のひらに収めた
雪を投げ ...
もしあなたに
自称詩人って言われたら
他称自称詩人になってしまって
こんがらがってしまうので
自称詩人とは言わないで
あれとかそれとかこれとか
呼んで欲しい
あれが息をしている
あれが ...
勝つためには
辛く苦しいことを
耐え忍ぶことが必要だと
思っていたが
それだけじゃないということが
今日証明された
日常に当てはめてみても
仕事は苦行だと信じていた人が
実はそれだ ...
アブラゼミの
ムクロ ひとつ
アスファルトに
転がり
、
躯 あやうく
踏みそうになった私、
左足でそっと隅へ寄せ
ムクロ改め見る観入り
息をする、大きく大きく
...
私は通り魔に刺されて死んだ
犯人は赤く熱い太陽
私は太陽の日に刺された
いつしか時は満ちていた
いつしか雨はやんでいた
いくつかの傷はまだ響きやまないけれど
しずかに吹く風が告げている
ひとつの旅が終わったのだと
振りむくにはまだ重すぎる日々も
見わたすに ...
白い、
そして少し青みがかった雪に身を投ずれば、
はるか昔の少年がいる
そういえば私は昔、少年だった。
と言葉を発する
誰にでもない、
おびただしく佇んだ雪達に向かって
私は ...
草が草の記憶を語りだすと
風の結晶はふと風に溶けていく
掌で温めていた卵が消えてしまった時
わたしは初めて言葉を知った
その日の夕方
新しいベッドを買ってもらった
感謝の気持ちを伝 ...
昼間は 陽射しにためらって
雑木林の奥に潜んでいる
秋が
しのび足で
次第に満ちて来る夜
軒ばの低い 村の細道
懐中電灯をてらして歩くと
いやに星がきれい
...
草むらで月鈴子がリリリンと鳴くから
季節が移り変わっていくのを感じる
風鈴の音色とも少し似てしまうから
間違わないように風鈴は小箱に仕舞おう
静まり返った夜の向こうで
あなたは何を思うの ...
焼けつく夕日が焼けつく 脳裏を焼いて 焼き付く夕日
まぶしく夕日がまばたく まばらに赤く 火をまぶす
赤錆びて ブランコ 赤錆びて 回る子の鎖
うらぶれて倉庫の 何世紀 遠いどこそこに かぶ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
はと
リリー
自由詩
2*
23/8/25 21:06
肉の光跡
ひだかたけし
自由詩
2*
23/8/25 19:44
「ジョニーは戦場へ行った」を観て
平瀬たかのり
自由詩
2
23/8/25 19:15
原色の光景
ひだかたけし
自由詩
3
23/8/25 15:06
『ある人生のごく平凡な昼少し前について』
ハァモニィベ...
自由詩
0
23/8/25 11:45
十一月の花火
夏川ゆう
自由詩
1
23/8/25 11:43
退任
足立らどみ
川柳
2
23/8/25 0:00
晩夏ゴリラの讃歌
短角牛
自由詩
1*
23/8/24 21:27
星のない夜
リリー
自由詩
7*
23/8/24 20:55
Surrender
ひだかたけし
自由詩
2
23/8/24 18:13
割り込む女[まち角25]
リリー
自由詩
1*
23/8/24 16:05
響
ひだかたけし
自由詩
2
23/8/24 15:43
におい
soft_m...
自由詩
9*
23/8/24 15:19
8月32日
大覚アキラ
自由詩
3
23/8/24 12:55
un velanse
竜門勇気
自由詩
1*
23/8/24 12:17
夜、[草稿]
ryinx
自由詩
14+*
23/8/24 1:20
晩夏
wc
自由詩
5
23/8/23 23:48
日々響くビビビビ
水宮うみ
川柳
4*
23/8/23 21:56
夜半消えゆく音に (散文詩にしてみました 1)
AB(なかほ...
自由詩
5*
23/8/23 20:10
夏に雪、静か降り積もる
ひだかたけし
自由詩
3
23/8/23 20:07
自称詩人って言わないで
花形新次
自由詩
1
23/8/23 19:49
甲子園
ひろのふ
自由詩
1
23/8/23 18:19
光景の夏
ひだかたけし
自由詩
4*
23/8/23 15:24
日刺し
リィ
自由詩
0*
23/8/23 12:35
薔薇の泉
塔野夏子
自由詩
2*
23/8/23 9:41
あしあと
山人
自由詩
8*
23/8/23 7:22
待合
たもつ
自由詩
12*
23/8/23 7:07
虫の音
リリー
自由詩
4+*
23/8/23 6:06
音色
久遠恭子
自由詩
2
23/8/23 4:24
赤
なけま、たへ...
自由詩
5
23/8/23 2:53
398
399
400
401
402
403
404
405
406
407
408
409
410
411
412
413
414
415
416
417
418
419
420
421
422
423
424
425
426
427
428
429
430
431
432
433
434
435
436
437
438
4.02sec.