たどたどしい指が生み出す
バッハのプレリュードを
小さな鉢植えに収まったサボテンだけが
棘をかたむけて聴いている

他の観葉植物は枯れて
手元に残ったそれは
巣立っていった息子が置いてい ...
欠けることのない月が
いつでも私を照らしている。
屋根の下にいても、
眠っていても、
この目に映っていなくても、
月は私を照らしている。

月は私を太陽だと言う。
いつでも私を暖める、 ...
孤独という実体、
実体としての孤独、

いつのまにか確固と在り

  *

真夜中 両脇に眠る
父親と母親に挟まれ
僕は突然目覚めた

豆電球に照らされ
薄暗闇のなか
浮かび ...
あーーーーーーーーー

あーーーーーーー

あーーーーーーああ


っと


なんだっけ



・・・
















...
昭和、平成、令和と
時代は過ぎて
流行り廃りはあろうとも
男一匹
包茎だけは
何が何でも守らにゃならね
剥いて剥かれて
諦めて
泣いて明かした夜もある
だけど
余り物には福があるの ...
580円払って屋内におる夏
図書館には1時間しかおれんねんて

死ぬほどは不便ちゃうから
って黙っておれる人たちが
努力が足らんみたいに

どの口が言うねんて

足引っ張らんといてな ...
この世界という
永遠の力動

両眼を開く今、

私は私の他者と成り
世界へと注ぎ込まれ
私の中で世界が躍る
優勝したレーサーが
表彰台に立ち
彼は語った
風と一つになった


彼は事故で
この世を去ったが
その言葉とともに
伝説のレーサーとなった

わたしは今
目を閉じ
風の音を ...
 お湯を沸かしながら
 まだ眠い気だるさには
 モカブレンドのドリップコーヒー

 昨夕スーパーの陳列棚に一袋だけ
 お買い得商品のプライスで残っていた
 この一杯の 目覚めが心地良い
...
天井が透けないまま
朝が来るのだとしたら
それは夢を見ていないからだ

こうしたい
あぁなりたい

頭から漏れる息は
軽いのに
最後まで昇り切れずに
目玉焼きの白身になったりする
...
蠢動する思考、イメージに充たされ
なにものか 入って来る、

わたしの内に

蠢動含霊、宙に飛び立つクラゲの自在
王様に導かれていた民たちの狂乱、

感覚印象から遠く離れ

異様に ...
熱気充満する夕、
庭先赤々と
幾筋もの斜光集まり

沈みゆく太陽の
夜闇に領されながら
輝き躍り染める死者達の眼、
徘徊し始める黄色い犬を追い
せめぎ合い薄れ始める境の残像、
闇と光 ...
ハロー
こんにちは
顔の無い自分の
顔の部分について考えている
なぜか?
非常識だからだ
洋服を着た
からだだけがピンポイントに
ぺたんこになって地上に映し出されていた
これからもわ ...
少女たちについて
携帯電話をすばやく
両手でうちこみ
笑顔と無表情の
隙間から歯を見せ
歯ブラシを
そこにつっこみ
恋人ではない
おとこの名前を
うがいするような
少女たちについて ...
ODなんて体に悪いよ~ぅ
って言われたりするけど
体に良いと思って
ODやってる人なんていません。
酒も煙草も同じでしょ?



「うん、わりと平気」



ケモノ達が
悲鳴 ...


慣れない装備で入った海で大火傷を負った
分け目連邦から連なる頭皮は奇しくも膿み
連日黄色い溶岩を滴らせる
枕までまるで古竜の鱗のような 翡翠のような
黄色く血の混じった鉱石を採掘する ...
 地に 夏が吸い込まれた
 そこを裸足で 歩いたから
 ピリピリと
 心臓が
 感電でもした様に痛む

 熱気の中で せい一杯
 裸足は大地に反撥を試みる

 そして大樹の繁 ...
 羽氵、。


はじめに幻の
景色、の虹  。
の掛かる書棚に
零れおちる埃
、砂の
粒で
/眼が霞
むから
すり抜けて 透過する
そこに は、存在しない
永遠の向こ  う岸 ...
裏路地、提携する眼
蔓延る窓
分裂する窓
その狭間で女は窓を拭き続ける
手にしたウエスは適度な温度を保ち
それはまた彼女の無口だった

無口の中には一人の海がいる
私と私たちは ...
もうどこを見まわしても見あたらない、かつての巣の主に固執して、海の近くにある電話ボックスと送電線のあいだに張り巡らされた、とうめいな八角形の蜘蛛の巣に、その手足と触角をみずから余計に絡ませて、そんな複 ...  詰まらない
 
 タワ言を 一人並べて行くだけでも

 やはり詩だと
 
 思うようになった。
 
 
 ノンフィクションの世界

 硝子で仕切った空間に

 一鉢のサ ...
闇路にある圧力が もっとも 細分可した土砂崩れみたいな装丁で、
せいぜい樹海にかえってきた夜は 際限なく降る小池を逆さに抱えた
メタセコイアの未来は、手袋が重なりあう微熱に 温床張りに顰む教本で
...
おはよう! イイね!

今日も疲れたー イイね!

シゴオワです今からインします イイね!

相方が浮気してるっぽい… イイね!

明日も仕事だ死にたい イイね!

一緒に死にませ ...
生まれ変わって、小さくなって、街でかわいい服を少しだけ買って、少しだけ仕事して、たまごボーロ分け合って食べて、少しだけの恋愛があって、少しだけ争いと仲直りがあって、春が来て夏が来て春が来て冬が ... 沈黙に
横たわる

熱帯びる肉体、

沈黙が
横たわる

内なる遠い地平を凝視し
空と大地の光彩とうねり

この小部屋の白壁が震え揺れ動き、

沈黙 重層し
静かさの内に
...
 夏が来るのだろう、と梅雨だから思う。ジメジメしている。どこまでも続く夏に僕の、ニンゲンとしての価値、なんかも薄く薄く引き延ばされてしまうのだと思う。遠く、青春だとか目を細くして、笑ってやるさ。笑わず ... 僕の心臓は、冷たいマグマだ
凍ったマグマは、泣いている
星の致命傷の飛沫の中で
ただ熱くなるはずだった

冷たいマグマの一筋の
青空に削れた人間は
世界の終わりの裂け目の奥で
孤独の仲 ...
時々昔いた 会社のことを
今いる 部屋で思い出す
あの子はもういないみたいだけれど
どこに 今は いるのかと
ウェブページを見ている そして
そこから 辿ってきた道を


僕はあれから ...
空になりなくて

なりたくて なりたくて

ひたすらに 青い空に

青くて 青くて

青くて 青くて

青いことで とやかく言われない

空になりたくて
風が入り込み
這いまわり
出てゆくたび
ひとりになる


夜の地に立つ夜の洞
夜を二重に夜にする音
雨は洞を抜け別の夜へゆき
音だけがこちらに残される
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
夏の日のプレリュードそらの珊瑚自由詩11*23/7/21 10:08
月と太陽utsuwa自由詩223/7/21 0:17
自我というものひだかたけし自由詩3*23/7/20 23:08
めもうし自由詩023/7/20 20:20
包茎一代花形新次自由詩0+*23/7/20 19:47
580円払って奥畑 梨奈枝自由詩123/7/20 16:29
穏やかな飛翔6ひだかたけし自由詩223/7/20 15:58
銀薔薇自由詩2*23/7/20 13:00
一片の空リリー自由詩8*23/7/20 12:43
spring and fallミナト 螢自由詩223/7/19 18:49
穏やかな飛翔5ひだかたけし自由詩223/7/19 18:36
夕に焚べる2自由詩223/7/19 15:54
『ハロー』2分41秒モリマサ公自由詩323/7/19 11:11
「ヘーベルハウス」2分半自由詩323/7/19 11:08
「うん、わりと平気」自由詩323/7/19 11:03
ゆるこ自由詩123/7/19 10:26
夏の日曜日リリー自由詩1*23/7/19 9:42
記憶。ryinx自由詩3*23/7/19 7:32
裏路地たもつ自由詩7*23/7/19 7:02
スパイダーマン本田憲嵩自由詩123/7/18 22:16
夏の花リリー自由詩3*23/7/18 21:03
あらい自由詩123/7/18 19:33
とてもよい一日短角牛自由詩2*23/7/18 19:24
プーチン来世片野晃司自由詩12+23/7/18 15:33
穏やかな飛翔4〇思考という力ひだかたけし自由詩223/7/18 15:26
夏を捨てたら暗合自由詩023/7/18 12:41
冷たいマグマ自由詩023/7/18 12:37
休日のウェブページ番田 自由詩023/7/18 1:27
空になりたくて短角牛自由詩5*23/7/17 23:52
夜 消える夜木立 悟自由詩623/7/17 22:33

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加筆訂正:
おれが愛に気づいたとき、その愛がおれに語ったこと/中田満帆[23/7/18 15:02]
加筆
3.49sec.