夏の少年は
河童が河から上がって来るのを
待ちながら
堤防の先端から飛び込む
海へ
ひたすら
波のうねりに
身を任せながら
浜辺へ向かい
泳ぐ 泳ぐ
そうしてまた
...
たかが
旦那や女房以外と寝たぐらいで
不倫って
それは言い過ぎってもんだ
デヴィ夫人はスカルノ第三夫人だぞ
経済力とポコチン力があれば
女なんか何人いたってかまわない
女だっておんなじさ ...
僕は君といるの嫌だったよ
最近 外歩いてると
虫がいっぱい
あちこちにいて
君のこと思い出す
しょうがなかったんだ
お互いにそうだったはずだ
この扉を選んだあとどうなるかなんて
わ ...
わたし
もっかい言うけど今の最優先事項は本人も苦しんでいるかもしれない年齢性別不詳の生まれながらにして詩人のその方をロヒ君と同じでいかにして退席させるかということが目下の課題であると共通認識を持つこ ...
雨あがりの夕まぐれ
駅前通りの小路で見かけた
たどたどしい足どりの小さな長靴
ランドセルは背負っていないけれど
スクールスカートを履いて
片手に持つ二つ折りの画用紙
...
習い事をする指
花粉が入ってきて
鉛筆に降り積もる
狭い心房
右と左がある
一時間後バスに乗る
土の上、優しい
柔らかな色彩の
ように息継ぎをする
発熱、発汗、
生きている ...
とある真夏日、とても楽しくじゃれ合いながら、ともに駐車場まで歩いているみたいだ。アスファルトのうえで羽を休めている早生まれの赤とんぼがその過程でおとこの手に選ばれる。それはまるで透明なうすい玻璃で拵え ...
いつからか
私のまわりを古びた影が踊るようになった
冷たい唇を
心臓にぴったりとはりつけて
やがて
血汐をすいとってしまうのではないか
だが
...
陽の光 溢れ
青の天空 遥か高く
鼓動 確かに
己 在り
街道横切る銀輪の輝き、
学生たちの声のさざめき、
母親に抱かれた赤子の眠り、
杖つく老人の覚束ない足取り、
平静な内面 ...
その視線はどこを見るでもなく
誰を みるでもなく
そして何に
留まるでもない
体になじむポロシャツと
洗いざらしな作業ズボン姿のおじさん
きっとシルバー人材センターか ...
ネズミにかじられた日々
錆びた釘
二階の楽園から逃げ出して来た蝶がテーブルにとまっている
青い翅に書かれた詩
息と息の間の甘い舌のもつれと苦い錠剤の散弾が
古いR&Bのむこうとこちらを煙のよ ...
それじゃ
この活き造りにしようか
あと、この日本酒追加ね
あのいけす
うちの会社みたい
(沈黙)
あっ、網で捕まえたよ
すごい跳ねてるね
えっ、あれを食べるの?
なん ...
○「不幸」
他人の不幸は蜜の味
自分の不幸は地獄の苦しみ
自分を世界で一番の不幸者にしてはならない
○「これからの詩とは」
人工知能がつくる詩と
人間がつくる詩と
どこが違うのだろう ...
いまとなれば
遠いおはなし
うすい膜のなか
半透明の階段をのぼる
(あしおともきこえない)
くうきの浸透圧で
うかぶ猫の蒼い眼が揺れる
水の音が、間隔をおいて、したた ...
どんなに小さな町にも
大きな幸せが育まれている
大きな町に大きな幸せが必ずあるわけではない
大きな心には大きな幸せがやってくる素養がある
大きな心の単位はなんだろ ...
わたし
トロント市長選挙で犬も立候補したそうですが、なにか?
Inkweaver
トロント市長選挙に犬が立候補か、驚きとユーモアが交じる光景。
政治の世界に一石を投じたその出来事に、笑いと ...
あなたと目が合えば
照れてしまいすぐ赤らむ
見つめれば
何かが見えてくる
あなたの優しさが見える
何をしていても
心の何処かでは
あなたを感じている
毎日は逢えないければ
...
たゆたう大洋の真ん中にて
哀しみのたましいの層 覚醒し露わに
響き渡り届く声の清澄な呪い 天を突き抜け
聳える嘆きの壁 その精緻な構築 木霊し歴史に累々と
この私という一個人の ...
○「心友K君の思い出1」
何でも気軽に相談できる中学時代からの
心友K君が急に亡くなった
結核食道ガン肺ガン咽頭ガンなど数々の大病を乗り越えてきて
「俺はガンでは死なないよ」
と酔うと言 ...
風の中に雨がむせび
雨の中に女がむせぶ
長く長く
細く細く
胸の中に
容赦なく風が吹きこむ度
血潮のいとおしさに女はむせぶ
過ぐる日 ...
凄腕のガンマンが
一線を退いたあとは
殺した相手の供養か
田舎で隠居生活か
しかし赦さない(あなたが)
老骨の手は震え
(あなたが)という弾丸を
最後の仕事として放つ
「ま ...
街では亡者たちがうろついてる
目的を忘れた間抜けたちの群れだ
どんなに掃除をしても街路は汚れ続ける
どんなに愛が溢れても醜い憎悪に変わる
焼き立てのパンにピーナッツバター
幸せの理由なん ...
廃墟から
見える現実、
偽りの世界
*
渦巻く宇宙の岸辺から離れ
静かさの森奥深く歩み入り
この白い小部屋にて
網戸にしたまま
カーテン開き
夜を迎える
灼 ...
夜
月明り
独り暮らしが始まっていた
絶望も希望も寝静まり
生活が一つ転がっている
朝
目が覚めて思う
生きていた
しかも快晴だ
何にもないので
布団を干した
...
総勢五十名の審問官が横一列に並んだところ
壮観であるとおっしゃった
かの君
ウツボ座の椅子は非常に座り心地が悪く
座り直すたびにずり落ちる王冠はまるで
重力波へくちばしをくりかえし
く ...
アパートの軒下で
猫が雨降りを眺めている
虚ろな無関心な
人間の目をよそに
瞳 黒々と濃く流れる血
いつか雨降りと一体化し
遠い海鳴り宇宙のそよぎ
軒下の猫 夢みてい ...
見えない陣が静かに張られ
消せない悔いを学ばされる
通学の青にも馴れた頃
無菌にされてゆく教室で
午後の解答欄をはみだした
もっとひろい紙の方へ
未来をつかうことば達を黙 ...
ボクの住む街の駅前にナントカ銀行がある。建物のガラス窓にはポスターが貼られていて、たぶんイメージキャラクターなのだと思うが、若く溌溂とした女優さんがこちらを見て笑っている。でもこの女優さんは、小学校か ...
膿を出すためにいくつかの手順を踏まなければならなくなっていて、それは醜い祈りだ。
耐えられない寂しさのために何かを傷つける必要があると信じている。
愛しいものははっきりしている、傷つけては ...
波がそよいで
靴底に、沁みる
遠い水を{ルビ浚=さら}い
海が伝う。
{引用=あの日}
そっと {ルビ掬=すく}い
手の内にきえる
一瞬、少 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
灯火
ひだかたけし
自由詩
2*
23/6/25 15:58
キャンドル、灯しちゃいなよ
花形新次
自由詩
0
23/6/25 14:40
,LO09K
竜門勇気
自由詩
0
23/6/25 12:43
Inkweaverとの会話2023年6月25日
足立らどみ
散文(批評...
1*
23/6/25 9:03
浮き草[まち角10]
リリー
自由詩
3*
23/6/25 8:25
習い事
たもつ
自由詩
7
23/6/25 6:43
サザンオールスターズ
本田憲嵩
自由詩
5
23/6/24 23:32
鎮魂歌
リリー
自由詩
4*
23/6/24 19:23
新生
ひだかたけし
自由詩
2*
23/6/24 15:55
朝のシャンソン[まち角9]
リリー
自由詩
8*
23/6/24 13:43
六月の寡黙
ただのみきや
自由詩
2*
23/6/24 11:59
香典3280円
イオン
自由詩
1*
23/6/24 11:21
独り言6.24
zenyam...
自由詩
3*
23/6/24 9:28
sketch
ryinx
自由詩
4*
23/6/24 7:46
大きな町
佐白光
自由詩
2*
23/6/24 0:56
トロント市長選挙で犬も立候補したそうですが、なにか?
足立らどみ
散文(批評...
1
23/6/23 21:35
見つめれば
夏川ゆう
自由詩
2
23/6/23 17:11
響き哀しみ
ひだかたけし
自由詩
2*
23/6/23 16:55
独り言6.23
zenyam...
自由詩
3*
23/6/23 15:23
風の中に
リリー
自由詩
6*
23/6/23 9:59
凄腕のガンマンが
足立らどみ
自由詩
3*
23/6/23 4:27
咆哮の特性
ホロウ・シカ...
自由詩
3*
23/6/22 21:50
夜想63
ひだかたけし
自由詩
3*
23/6/22 21:05
One Day
空丸
自由詩
15
23/6/22 20:33
克服
ふるる
自由詩
3
23/6/22 17:22
軒下の猫
ひだかたけし
自由詩
4
23/6/22 15:50
テスト期間
soft_m...
自由詩
4
23/6/22 15:05
死んでゆく爺ちゃんや婆ちゃんたちへ
atsuch...
散文(批評...
5*
23/6/22 13:36
メモ
はるな
散文(批評...
2
23/6/22 9:36
raindrop
ryinx
自由詩
7*
23/6/22 2:41
433
434
435
436
437
438
439
440
441
442
443
444
445
446
447
448
449
450
451
452
453
454
455
456
457
458
459
460
461
462
463
464
465
466
467
468
469
470
471
472
473
加筆訂正:
凄腕のガンマンが
/
足立らどみ
[23/6/23 12:13]
修正。(ぽえ会)にあわせる
3.54sec.