失楽園後
マザーグースを
読み終えたばかりの女は
膨れたお腹を撫ぜながら
私ももうすぐお母さんになると
今までのことも忘れて
失楽園後の日々のなか
大変だったことも忘れ ...
私の言葉に振り向いてくれる人
私の言葉に寄り道してくれる人
私の言葉に笑ってくれる人
私の言葉に涙してくれる人
私の言葉に不機嫌になる人
私の言葉に返 ...
チーズケーキなんかなかった
ほんとうはトーフ(チーズのせ)だった
ワインじゃないこぶ茶
テーブルの夜を醤油で食べたくなった
痩せた蝙蝠がいて
壁のすき間で乳離れをはじめた
...
くらげの浮遊 人でなしの内省
穏やかな飛翔 其処離れ在り
*
沈黙の時代の子供たちに
抑えがたい内なる躍動を
降りしきる雨中にキスし
懐かしい里の響き 紡がれ刻まれ
...
在るもの
すべて 透明に
壊れ澄んでしまいそうな瞬間、
ふとおとずれ
ぽっかり白雲浮かぶ 夏の青空、
調和の内に時の粒子は溶け
わたしはすっかり平静なり
やがて穏やか ...
雨の気配を感じて手のひらを空へ差し出す
つるりとして
なだらかな
わたしの丘に
今日の雨粒が流れたら
くぼ地の枯れた水路が
一瞬よみがえる
かつて
そこへ流して遊んだ
笹の葉や
...
あなたを切り分けなくても話せることがあるでしょ、ぼくはそれを待ち望んでいる。点線・面、休憩/スピードと湿度。消えてしまう前に、肌のひとつぶひとつぶから露出した感情をなるべくゆったりとたしかめたい(とめ ...
両面テープの夏
順番が赤ちゃんの指のように
そのままの柔らかさで並ぶ
あなたは何事もなかったかのように
テープを剥し続けている
食べたい冷やし中華に置かれた
名前の無い名札
息の仕方だけ ...
ある女が 酒房に惹かれ
やかましいその片隅に
毎夜坐っていた
沈んだ目が時折光る時
女はカリカリと氷をかみ砕き
強い酒に挑んでいる様に見えた
何日かすぎた頃
...
今日が初めてのように踊れ!
花束と吹雪の舞う中で
蜜の腐った香りに囲まれて!
死者が蘇り
さばえなすベッドを囲んで!
卵黄と清水の間に
一人雫汲みながら
妖精の住処は
わたしの ...
キュウリの青さ、私のアホさ
イメージは鮮烈なのだが水分が多い
こぼしてしまった醤油に漬けて
星の明るさ、私の悪さ
かたじけなかった光線を
分裂する前に結んだ
どぶ川でスイミングする ...
ビーコン
昨日から左腕が痛いので
エルれのおやすみ
たわいもないっこと
うでいて
おやすみ
それまで分からなかったこと
ふと 解る瞬間、
理屈でも理性でもない
閃く直観という能力
知覚即認識、次第に培われ
雪、垂直に降りしきり
街灯に照らされより激しく
愛娘、私の膝枕にひた ...
人間何も言わなきゃ
かかしと同じで
どこ吹く風と知らんぷり
烏と一緒に笑っている
一生懸命生きて
人を守ったりしない人が
いることが理解できない
俺は
かかしに頼るしかない旧い農夫 ...
生きていくのを待って
三年の旅を終え
生命と性をつなぐ目的で
故郷に帰ってきた鮭
ああ僕たちにはこんなにも
鮭が必要なんだろう
塩漬けの目を伏せる
美しい川の中に暮らし
食事と ...
鏡に映る自分
ずっと眺めていると
どっちが本当の自分なのか
分からなくなる
誰もが感じる
そんな感覚
私は目を閉じた
残像だけが残る
闇の世界
その向こうの
鏡の中の私は
...
懐かしの
ファミコンやったら
面白く
家に来る友
欲しいと思う
+++
ファミコンの
シンプルかげん
そのままに
絵だけ綺麗に
なればいいのに
+++
今ならば ...
あゝ後何万年
待てばこの瞬間に
出会えたのか
銀河の端が今爆発する
遠いふるさとのたましいのめまい
熱風吹きつける
暑い荒れ地の井戸のわき
赤い花、真紅の花
ゆったり優雅に咲き誇り ...
○「表現」
全裸の女性とビキニの女性とでは
どちらがより興奮するであろうか
僕は後者であろうと思う
それは後者の方が
より強く想像力が働くからだろう
表現も似ているのかもしれない
僕 ...
あれが あなたでしたか?
傘をささずに濡れた舗道を歩いていた
男の人
何処か 空中を見詰めている様で
視線をたどってみたのですが
何もなかったので
変な 人だ ...
ホソカミキリムシよ、
君はぼくのひみつの友達、その一人、
君もまたいつの日かのぼくに似て、その身動きはまったく取れず、
やがて本格的なスピードで走行され始めてもなお、けっして振り落とされまいと、 ...
{ルビかお=the face}というものはふ しぎなも ので
ほらよ くか べのなかの{ルビかお=die maske}あ れね
あ れがあ たした ちの{ルビかお=貌}の{ルビもと ...
秒針が力なく明日を告げる、残骸だらけの街を抜けていくと海があるはずだ
けれどもあなたは空気の抜けた風船、口づけても口づけてもすうすうと抜けていく
今日のために買った靴を捨て 鞄を捨て 指輪を捨 ...
黄色い命の隊列、
燃える水となり流れ進み
私は未だ聴き続ける、
あの日霊園で買った菊の花束
それら手向け包み込んだ
白骨の、
独り黄色い命の残響を
教室の子供等の声聞こえない夜の静まり返った怪しさ
広島の北部も雪が降ってない雨多いとか暖かいとか
観覧車開園中は止まらないどんなドラマを乗せて回ってる?
遊園地常に楽しさで満ちている ...
生きると言うことは
苦悩すると言うことなんだ
歓喜すると言うことなんだ
戦慄すると言うことなんだ
羽ばたけ
希望という名の翼を翻し
人生の辛酸を嘗め尽くすがいい
戦慄の嵐が心を支配し尽く ...
さて、どの道死ねるので
絶望を失った
私は
いつまでも思う
ありがとうと
みんなの
魂という命は
永遠に
いっしょだ。そう
思い続ける力
夜を 想う
星を 想う
君を 想う
あの……おれ、夢見るんですよね、海の。ときどき夢のなかに海がでてきて、おれはサーフィンやってるんです。でっかい波にのってると、そのままヒューッて空に飛んでっちゃったり……あと……パイプ・ラインのなか ...
俺が先に見つけた
緑
の
たぬき
が
そこに居て
4分待ったよ
あと少しで
捕
ま
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
失楽園後
足立らどみ
自由詩
5*
23/7/13 7:39
私の言葉
佐白光
自由詩
1+*
23/7/13 1:11
リルケさん
soft_m...
自由詩
2*
23/7/12 20:11
穏やかな飛翔2
ひだかたけし
自由詩
3
23/7/12 19:40
穏やかな飛翔1
〃
自由詩
3
23/7/12 15:29
手のひらの丘
そらの珊瑚
自由詩
18*
23/7/12 15:20
フォークの詩
白線
自由詩
2
23/7/12 14:04
冷やし中華、始めても
たもつ
自由詩
12*
23/7/12 7:04
酒房の話
リリー
自由詩
8*
23/7/12 5:15
connte'ro,'ecrrot’y& ...
竜門勇気
自由詩
0
23/7/12 0:23
キュウリのおいしさ
黒髪
自由詩
6*
23/7/11 23:59
ぴこーん
うし
自由詩
1
23/7/11 22:32
五行歌、未来未知
ひだかたけし
自由詩
3
23/7/11 21:27
かかし
野澤 尚也
自由詩
2
23/7/11 20:35
鮭肉祭
〃
自由詩
0
23/7/11 20:33
鏡
銀薔薇
自由詩
5*
23/7/11 20:00
ファミコン
日朗歩野
自由詩
6*
23/7/11 19:04
五行歌、罪に咲き誇る
ひだかたけし
自由詩
2
23/7/11 16:52
独り言7.11
zenyam...
自由詩
9*
23/7/11 12:46
溺死体
リリー
自由詩
3*
23/7/11 5:06
ホソカミキリムシマン
本田憲嵩
自由詩
8
23/7/10 22:56
quao
墨晶
自由詩
1*
23/7/10 19:36
風船
はるな
自由詩
5
23/7/10 18:06
慰霊
ひだかたけし
自由詩
3
23/7/10 17:32
遊園地
夏川ゆう
短歌
1
23/7/10 17:20
沃野
渡辺亘
自由詩
0
23/7/10 16:03
※五行歌 二首「さて、どの道死ねるので 絶望を失った」
こしごえ
自由詩
1*
23/7/10 15:55
ノクターン
殿上 童
自由詩
2*
23/7/10 0:43
陽の埋葬
田中宏輔
自由詩
14*
23/7/10 0:08
声どろぼう
野澤 尚也
自由詩
2
23/7/9 23:42
336
337
338
339
340
341
342
343
344
345
346
347
348
349
350
351
352
353
354
355
356
357
358
359
360
361
362
363
364
365
366
367
368
369
370
371
372
373
374
375
376
4.21sec.