「ああ、フフリナ。まだ起きていたのか? 明日も朝が早い。
お前もしっかりと休息をとっておくことだ。何しろ……
わたしも、いつこの首を切り落とされるかも知れないからな」
「恐ろしいことをおっし ...
こつこつ……
祭祀クーラスは、自室の机の天板を叩く。彼は今、一人きりである。
問題は山積みだった。このクールラントを導いていくということは、
ライランテ大陸の未来を見すえる、ということに他ならな ...
そして
宙の月の光に
照らされて
魂(いのち)は
歌を歌う
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
ふかふかのベッドに仰向けに寝転んだまま昼過ぎまでなにもせず、時折脳裏を過る残酷な妄想がひとつくらい本当になればいいのにと罪深い遊びに浸り、それに飽きて起き上がる頃にはもう日は傾き始めていた、大きな ...
9月になればまた学校が始まり、けれど暑さはまだまだ過ぎ去ってくれず、プールに入り終えたような夢見の感じが幻熱のように僕らを冒している 時間をゆるやかにしかし直角に左折するような季節のうつりかわり 教室 ...
夏の始まりは曇天 灰色の雲がたなびき 川として日常は過ぎ
ランチにはまだまだ早いな 僕は思った
流れ星を探すよりタイムカプセルを埋めよう
そんな僕は 飛行機の乗客で
23歳 透明なはずの身体が ...
精神病棟の患者、職員に観劇して貰う為
ボクが宮澤賢治の童話『よだかの星』を
戯曲にしたのはいつのことだっただろう
よたか役は
臨床心理士のキナメリさんにお願いし
星に向かって飛んでいく最 ...
なんでもない一日が
なんでもなく過ぎようとして
でもわたしはやっぱりたましいの
不思議な深みにはまってしまい
途方に暮れる
押し寄せる苦痛
沈み込む哀しみ
息をつめて覗き込む
...
飼い猫が犬の散歩に付いてくるほぼ同時期に家に来て育った
台風がほぼ同時期に二つくる今までにない見たことがない
夏だから素麺食べて体冷やす汗ばむ体夏に敏感
彼岸花咲けば田舎は色づいた特 ...
私はあそこに住んでいた
だから帰りたいと思うのだろう
いつか
いつの日にか
元の姿に戻って
愛しい人と再び会って
帰って行くのだろう
懐かしい家に
言葉も忘れて
静かに漂いながら
...
○「精子バンク卵子バンク時代」
これからは
血のつながりよりも血統だ!
○「人間関係」
人間関係は
相手との調整だ!
○「老化」
入れ歯
老眼鏡
補聴器
カツラ
紙パンツ ...
男は、病が原因で生涯を閉じた。
生前には趣味であったロードサイクルを愉しみ、日本中を巡っては自転車ライフの素晴らしさを伝え、たくさんの人たちと交流した。
男はよくテレビやラ ...
叫ぶように笑う 君の癖に触れて
押さえつけられた 涙の気配に気づく
いつもはしゃいで 明るい君がふと見せる
深い影の中 手を伸ばしてみたくなる
悲しい記憶を乗り越えてく
空を飛ぶより ...
救助申請。真夏にやめろよ。
腐った女が雑居ビルの踊り場で。
ドアが半開きで見つけたのは身内。
最後の訪問は死亡推定時刻、同刻。
宗教法人”ありとあらゆる生命の犠牲の拒絶をアクシズとして、不 ...
ねえ、甘いものだけ
皿の上にならべたよ
ねえ、食べ物のことだけ
今日は考えるって約束
すみれの匂いがする
そんなことってあるわけない
象意の随意による不本意
小便が止まらねえ
...
二〇二一年八月一日 「断章」
かれがおれの体内に横たわっているうちに、そのアイデンティティは永久に消滅していった。かれを二度と解放するつもりのないことはわかっており、かれの真実の飛行は、今 ...
帰ろう
窓は開けたから
明かりもついたまま
温かいスープまである
帰ろう
足の折れたベンチと
錆びの落ちないすべり台
乗客のほとんどいないバスが走る
ひび割れたコンクリートの垂 ...
あのひとが僕のことをかんがえてくれている可能性はあるだろうか。あのひとはいま笑顔だろうか。きっと雨が降っている、田舎で、きみは濡れながら笑顔で、雨に打たれているのだろう。空は真っ暗で、きみは、真っ白な ...
ゲリ、ゲリ、ゲリラ
豪雨の降る夜
特別避難警報が鳴り響く中
どさくさ紛れに
逃げ出した精神病院
追って来るのは
氾濫した川の濁流と
いつもの奴らの声だけだ
「ゲリ、ゲリ、ゲリラ
ゲリ ...
心模様は
ゆったりと落ちて
貼られた桟橋から
ガラクタが投げ出された
でっぷりとしたぬいぐるみの釦を眺める
...
「今すれ違ったクルマ
SUVなのにシャコタンだったぞ
意味不明だな」
「あぁ、確かに車高の高い車を買って
車高を低くするためにお金をかける
バカみたいだけど」
「そうだね
でも ...
みんみん蝉が鳴いている
曇天空に、ただ一匹
細かい雨が降っている
みんみん蝉は鳴き続ける
それは私の心に木霊する
抑え難い生命の高まりが
溢れ続ける生への執着が
私の魂を掻き立て ...
肩越しに見える夕陽が
傷跡みたいに赤く
落っこちそうで
揺れている
並ぶのは景色ばかり
それでも
君が振り返ると
音なんてしないのに
ギュッと
掴んだ手首は
熱くなる
...
元々、ヨラン・フィデリコは、エインスベルの従卒のなかでは、
可とも不可とも言えないような、微妙な立ち位置に立っていた。
その集団の中の絶対王者は、アイソニアの騎士だったのである。
しかし、当のア ...
「この世界の真実、と言いましたか? ではやはり、このハーレスケイドは?」
ヨランは、一行の思いを置き去りにするかのように、性急に、矢継ぎ早に、
オーマルに尋ねていた。いつもの間抜けな調子は、
( ...
「人間の体?」と、ヨランは唸った。ヨラン自身も、人間ではない。
ドワーフである。ドワーフは、この世界に産み出された、最初の異種族だと言われている。
ヨースマルテには、元は人間しか住んではいなかった ...
絡めた指先を穿つニュートリノは
はるかかなた
遠い星の宇宙人をも透過したのだろうか
ぼくときみはきっと
妖艶な生命体と
何億もの粒子で結ばれている
忘却の果てのお墓には
さまざまな忘れた事が
眠っている
忘れた事が生まれ変わった
今と久しぶりに会う
死ぬまで生きる
生を味わいながら
この魂という命を燃やし
死を覚悟しつ ...
きみの猫をデッサンする
きみに興味はないけれど
液化する時間
揮発した時間
猫を追いかけた
自ら曾祖父の手をとってジルバを踊る
ああ激しいアクロバット
でも着地点はわきまえた
よもやま ...
世界はコロナを憎んでいるけれど
僕らはコロナウイルスの野郎には
実は大いなる借りがあって
これは大きな声じゃ言えな ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
薄明の中で(二)
朧月夜
自由詩
1*
22/8/30 0:21
薄明の中で(一)
〃
自由詩
1*
22/8/30 0:20
※五行歌「魂(いのち)は 歌を歌う」
こしごえ
自由詩
1*
22/8/29 22:12
答えは風の中
ホロウ・シカ...
自由詩
0
22/8/29 21:55
時と町
山犬切
自由詩
5
22/8/29 21:44
タイムカプセル
〃
自由詩
6
22/8/29 21:43
夜鷹のキナメリさんのこと
板谷みきょう
自由詩
1*
22/8/29 21:38
白昼夢
ひだかたけし
自由詩
6*
22/8/29 19:03
田舎
夏川ゆう
短歌
1
22/8/29 17:57
空
妻咲邦香
自由詩
1
22/8/29 9:05
独り言8.29
ホカチャン
自由詩
2*
22/8/29 7:48
ロック
湯 煙
自由詩
2*
22/8/29 6:40
空を飛ぶより難しく
まーつん
自由詩
1
22/8/29 3:59
夜を知らないやつは眠らない。昼を知らないやつは目覚めない。
竜門勇気
自由詩
1*
22/8/29 2:06
雑になっても構わない
〃
自由詩
2*
22/8/29 1:27
詩の日めくり 二〇二一年八月一日─三十一日
田中宏輔
自由詩
13*
22/8/29 0:05
夜明け
妻咲邦香
自由詩
1
22/8/28 22:45
どうか愛で
暗合
自由詩
1
22/8/28 21:33
ゲリラ豪雨
花形新次
自由詩
1
22/8/28 19:42
あや
あらい
自由詩
2
22/8/28 18:54
クロスオーバーSUV
イオン
自由詩
2*
22/8/28 17:02
みんみん蝉が鳴いている
ひだかたけし
自由詩
7*
22/8/28 16:57
feeling
ミナト 螢
自由詩
2
22/8/28 16:20
ヨランの挑戦(十五)
朧月夜
自由詩
1*
22/8/28 12:20
ヨランの挑戦(十四)
〃
自由詩
1*
22/8/28 12:18
ヨランの挑戦(十三)
〃
自由詩
1*
22/8/28 12:16
穿たれる
或る日
自由詩
0
22/8/28 11:39
※五行歌 二首「死ぬまで生きる」
こしごえ
自由詩
1*
22/8/28 10:18
きみの猫をデッサンする
ただのみきや
自由詩
1*
22/8/28 9:26
分厚い遮光カーテンの/偶然の隙間から/射し込んできた光は
TAT
自由詩
1
22/8/28 3:20
355
356
357
358
359
360
361
362
363
364
365
366
367
368
369
370
371
372
373
374
375
376
377
378
379
380
381
382
383
384
385
386
387
388
389
390
391
392
393
394
395
加筆訂正:
きみの猫をデッサンする
/
ただのみきや
[22/8/29 8:19]
修正
きみの猫をデッサンする
/
ただのみきや
[22/8/28 14:26]
修正
4.43sec.