「今一度問う。お前は、わたしに従うか、従わないか?」
「ふん。その結果を見たいのであれば、今すぐわたしを釈放することだな。
そこに、お前の見たい結果も見えてくることだろう、魔導士よ」
「わたし ...
「ふふ。罪人ごときが何を言う。今、俺がお前に従うふりを見せたとして、
本当に俺がお前に従うと思うのか? エインスベルよ。
世界とは、為政者の知恵によって成り立つものだ。理性によってではない」
...
「魔導士を殺すだと? どうやらお前はとち狂ったらしいな。
我が宿敵はアイソニアの騎士。剣だけでも奴を倒せる」
「しかし、お前は負けたではないか。わたしは、
お前が何を望み、何を目途としている ...
今日のような満月では窓辺に腰掛けて
暗闇に踊るように舞う、ひとひらが
老蝶と落ち葉にくすぐられる
まっすぐにのびた星が流れるように
わたしたちは歩いていたことに気付かされる
秋の汀で記憶も体 ...
蛾も蝶も僕の中ではアゲハチョウ
引き分けの喧嘩で帰る赤とんぼ
眠たい正午ダンゴムシいじってる
時計の針がさしている虫刺され
踏んづけた蟻の数だけ怒られる
蜘蛛の巣に絡め取 ...
棚引く雲のように
白く身を浮遊させ
何の企図も無く
この世界の旋律に
わたしは深く
包み込まれる
荒涼とした大地、
倒れゆく街並み、
闇の匿名性の襲来、
老いて生々しい
あ ...
{引用=季節は詩作と飲酒を奨励する}
ナナカマドの実を髪に飾って
わたしの夢と現実を行き来する
顔のない女のようなものが
縫い付けたり解いたりして
季節の匂いを囁いている
雨上がりのしどけ ...
あなたにはあなたの、
私には私の、
世界がある
それぞれに
それぞれの
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
あの女が高速脇の電波塔のそばで折れるほどに自らの首を切り裂いたのは、フェデリコ・フェリーニが運命の脚本を閉じた日だった、抗鬱剤を浴びるほど飲んだ上での行為だったと聞いた、くだらない真似をしたものだ ...
暗黒物質や
暗黒エネルギーなんていう
いやな名前の
おかしなものが
宇宙にはあるらしい
あるらしい
なんてもんじゃなくて
なんと
宇宙全体の物質エネルギーは
74 ...
私だけの悩みではないと知ったとき
とても安堵したことを覚えている
時間ギリギリまで寝ているが遅刻はしない
期限ギリギリまでかかるが仕事は終わらせる
財布の中身は月末ギリギリで食いつなぐ
何と ...
くそう、近所のスーパーが一軒潰れただけでこのざまだ。
歩いて行ける距離、安さ、おいしい肉海鮮。完璧だったものを。
実は近所にもう二軒スーパーはある、十分じゃないかな。
しかしおいしい ...
彼岸花の熱に服を焦がされ
黒と茶のまだらになった
最初は白いシャツだったのに
空は膨張し雲は引きちぎられていく
喉の奥がいがいがする
息も唾液も通らない
秘密の部屋で
黄色く発酵して ...
「わたしはお前の拘束を解こう」エインスベルは言った。
「そして、再度クーラスの暗殺を命じる」
「ふん! 命じるだと? お前はいつから国を代表する者となった?」
「この国の代表はクーラスだ。だから ...
「お前は何を知っている?」フランキスは問うた。
「何も」エインスベルは答える──「しかし、
お前がこのエイソスの妻を誘拐しようとしたことは、知っていた。
クーラスの差し金なのであろう?」
...
「おかしなことを言う。だいたい、なぜお前がここにいる?」
「それは、わたしが牢から放たれたからだ」
「それは誰によって? そこにいるエイソスではあるまい」
「そうだ。エイソスの手によるものではな ...
言ってはいけない言葉がある
振り子のように揺れている
あなたの胸の内側を
言ってはいけない言葉がある
渇いた喉を塞いでる
吐き出されるのを待ちながら
想いは蜘蛛の糸
あなたは捕ら ...
父は沈黙を支配し
静謐は直観に従う
深夜に一日は生動し
わたしの思考は
宇宙へひろがる
この戦慄を貫く混沌、
この旋律を貫く企図、
躍る世界は荒野の声を響かせ
雪に ...
これはなにごとでもない、忘れていた。「椅子を壊した。」
雷鳴、)喉から、背景が/表情がひゅっと逃げ出したようだ。高らかであれエンジン音、乳白色の泥の中で、耕された砂地をたどる類語辞典 夜想曲とキ ...
・看護師になることを誓わされるところ
・看護師像を押し付けられた上におめでたいと感じてもないのに、祝いを強制されるところ
・準備の空き時間が多すぎて、スマホで時間を潰せばそうでもないのに、勉強して ...
この街を
左廻りに
踏破して
今も尚まだ
世界は続く
おばさんの口の周りが青い
それが子供の頃から
気になっている
ガガーリンが見た地球ぐらい青い
ギリシャ人が見た地中海ぐらい青い
髭の剃り跡がそう見えると知ったのは
大人になってからだ
小 ...
これは 糸ね
舌で あまくて
しっとり綯われて
ひらく 香り
お日さまに運ばれ
音符とたわむれ
すこしだけ
空で散るわ あとすこし
たぶんそのまま
空のまま 枯れるから
...
たまに孤独を感じることはあるが、しかし、そんなときには砂漠の写真を眺める。空が闇に侵された下で、砂漠は、月明かりに銀色に興奮している。僕は、そうすれば、孤独から逃げられる気がする。理由は分からない。も ...
この疼痛
なんぼのもんじゃい
と、
髪
掻き乱す
肩までも
降りてきた
この痛み
布団、はねのけ
肉は震える
ハッキリと
苦なら苦と
言い、
切る
勇気
明日 ...
無二の友
パレードの脇
すり抜けて
丸い地球の
何処へ行くのか
おい
いったい
いつまで居座っているんだ
と
怒った冬の兄貴が
10月になっても
しつこく居座りつづけた
夏の姉貴を
冷たい木枯らしで
追い出した
ここ数年
...
いつだったかは 覚えてないが
おとうさんは花束を俺にくれた
そのなかの一輪 土に挿してそだてた
おとうさんきらいじゃし進学して家出る
「一人暮らし、大丈夫か」
イヤホンしたまま自室ににげ ...
眠たげな空、
わたしは滑り落ちて
ひかりの大洋へ
雨降り
ひたすら泳ぐ
ひかりの大洋へ
大空、裂ける
青空、割れる
遥か臨む、
谺のウチュウ
熱い魂と熱い魂のぶつかり合い
...
「ふん。千人隊長でもない一魔導士が、わたしに何を言うのか?」
「お前は虜囚だ。口の利き方に気を付けるが良い」
「口の利き方? 魔導士風情が大層なことを言う」
「その魔導士が、お前を捕縛しているの ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
明るい闇の中で(八)
朧月夜
自由詩
2*
22/10/9 22:58
明るい闇の中で(七)
〃
自由詩
2*
22/10/9 22:58
明るい闇の中で(六)
〃
自由詩
1*
22/10/9 22:57
橙色
あらい
自由詩
0
22/10/9 21:34
幼少期の虫についての記憶より
TwoRiv...
川柳
4*
22/10/9 18:55
切迫
ひだかたけし
自由詩
4*
22/10/9 18:52
火星人は見た「そんな雰囲気」の嵐を
ただのみきや
自由詩
4*
22/10/9 15:01
※五行歌「世界がある」
こしごえ
自由詩
2*
22/10/9 13:21
ジェネレーション・テロリスト
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
22/10/9 12:57
神様の悪ふざけ
st
自由詩
4
22/10/9 11:46
パーキンソンの法則という病
イオン
自由詩
1*
22/10/9 10:25
ここにいる
りゅうさん
自由詩
6*
22/10/9 6:29
秌
木屋 亞万
自由詩
4*
22/10/8 23:22
明るい闇の中で(五)
朧月夜
自由詩
1*
22/10/8 22:46
明るい闇の中で(四)
〃
自由詩
1*
22/10/8 22:45
明るい闇の中で(三)
〃
自由詩
1*
22/10/8 22:44
言ってはいけない言葉
まーつん
自由詩
3
22/10/8 22:28
夜想
ひだかたけし
自由詩
6
22/10/8 20:49
ステロタイプ
あらい
自由詩
0
22/10/8 19:02
戴帽式の何が嫌いか
杏っ子
自由詩
1
22/10/8 18:50
禁忌
TAT
短歌
2
22/10/8 18:47
お髭おばさん
花形新次
自由詩
0
22/10/8 18:22
星のうた
soft_m...
自由詩
1
22/10/8 18:02
砂漠のパラドックス
暗合
自由詩
2
22/10/8 17:59
五行歌・雨、降りしきる深夜に
ひだかたけし
自由詩
4
22/10/8 17:44
パレードの法則、からの
足立らどみ
短歌
1
22/10/8 8:18
季節一家のきょうだいゲンカ
st
自由詩
3
22/10/8 3:52
枯れた花ひとつ
エキノコック...
自由詩
5
22/10/7 22:18
ホノオ
ひだかたけし
自由詩
5*
22/10/7 21:06
明るい闇の中で(二)
朧月夜
自由詩
1*
22/10/7 21:03
335
336
337
338
339
340
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374
375
3.88sec.