蒼穹の砂浜、
弓の弦、
澄み渡る旋律奏で
七月の波沸き起こり
打ち寄せる旺盛な生命力、
反復され蓄えられ
上も下も右も左もなく
すべて真っ青に透過され
地水火風の精霊たち、
一つ ...
雨上がり、路面電車が
湿りの中で発光したまま
緩やかなカーブを破壊していく
何の変哲もない病室に
復員したばかりの真昼と青空
そこでは誰もが幸せそうに
夕食に出た鰊料理の話をしてい ...
作品はいつもオープンアーキテクチャ
そのうえで未完成のまま投げ出しては
他人の顔を覗いてくるので言ったまで
周りにいる人たちは素人ではない
それぞれの人生を生きる玄人でもない
けど、一所 ...
水をワインに変え
白い人、
時という河 滑りゆく
時は切り裂かれ
一瞬の永遠
その光景は開かれ
銀輪の夏、
梅雨を吹き飛ばし
緑亀を買いにお兄ちゃんと
灰白のアスファルト自転 ...
白い漆喰が
薄く、褪せて
遠くの
{ルビ草原=くさはら}で
掛ける
言葉があれば
ひとつの
声を
一本の 煙草 ...
クルマは
オートマティックに進化した
運転能力のハードルが低くなると
免許が必要な危険な物を
動かしているという意識も下がった
運転がヒマだからと
画面をチラ見しながらクルマを操る
人の ...
パソコン通信のときから新しもの好きは変わらずか。私にとって大切なのことは弛まぬ努力。私なりには頑張って生きてきたけどあとはどうすればいいのか。
Inkweaver
新しいものへの好奇心は、時 ...
未だ血圧の上がりきらない朝
乳白色の靄がかかった意識の西側から
コーヒーの香りが流れ込んでくる
オールを失くしたボートさながら
廊下をゆうらりと彷徨いながら
食卓のほとりに流れ着く
...
最期を迎えるならば
例えば
深い深い夜
病室のベッドに居て
国道一号線走る運送屋の
大型トラックの音に
ただ耳を傾ける事の出来る
そんな自分でありたいのかもしれない
...
本当に人間
あんまりな社会性に辟易すると
詩のひとつも浮かんでこない
落ち葉をひろって
たったそれだけのことで
一日が眠りつく
つらい、けれど大切な別離があって
急にころがる
あなたの ひとつぶ
それを どうか嘆かないで
中心に感じて
...
飾る
花を一輪、もう
動かなくなる唇に
飾る
短い一生
不意の熱交換
飾る
フレームいっぱい
ただ ただ笑い
飾る
すべらかな不安
幾何形体
...
たどただしいうでがゆびが ちいさくふるえたあさ
コウシャした あまやとりに くちばしに 魅がある
とびたてないうちに はねが かわいていって まして
さえずりもきせいし ...
中学時代から付き合ってきた
きみはもういない
焼酎が大好きで酔っぱらうと
「ありがとさん!」を連発していた
きみはもういない
何か相談事があると
真っ先に相談に乗ってもらっていた
きみは ...
インスタント闇屋さん
カップのなかで
泣き虫が笑っている
探し続けなきゃいけないものを
かんたんに手に入れようとしたことは
はっきりと罪だったと思うよ
カードは言う、
失う、だが ...
蒼穹の
深い青に
走る無数の
力線、
私を貫く
光の感触
外は熱風吹きつけ
人は誰一人通らず
街道走る疎らな車
草木は光に酸素吐き
天からの力動引き受け
蒼穹の
深い青 ...
風邪をひいた
目がペケになって
じっと寝ている
家族に会いたい
やたら
浮かんでくる感謝
心細い
おじいさんになって
旅立つ時は
朝方にひっそり
がいいかなって思っ ...
ご飯を食べていたければ
パンに変えてみた
同じジャムが続くと
すぐ飽きてしまうので
時々変えながら食べている
入院していたとき
私はいつもご飯だった
隣の患者はパンだった
...
下りに乗ってしまえば
あの日の二人が見える
ような気がする
君が
嘘はつかない
という嘘をつくように
僕は
...
○「今日」
年を取ると
今日が「何日」というのを
言えなくなる
○「人生の季節」
若いときが
さまざまな人との出会いを通して
人生を豊かにしていく季節なら
老いたときは
さまざま ...
俺がお前を信じない理由は
...
生き物たち変態化して浮かぶ地平に
旋律の残響、郷の薫り
内底から呼び起こされ
こんにちは こんばんは
湧出する情動、不動の憧憬
包み込まれ懐かれて
肢体踊らせ
模倣する
...
夏 夕暮れて
逃げ水の空は
ひかりの端から
てのひらに現れる
なんてあざやかな文字盤を濡らす
鎖されて昏く
放たれて赫ぎ
ふりかえれば
くるりくるほそ長い螺旋
胸の人の絵姿にも見 ...
すぼんだ花が
いやにいとしくて
捨てられずに
眺めていた
去年の春 と題して
絵をかいた
いやな女ね あたしって
煙草がいたずらに灰になるのを見ていた
...
蝉の声に讃えられている
誇らしげな 夏
そして 私の傍ら走り去る
一陣の風
人通りない交差点
銀輪またがる その人の姿を目にした途端
足が止まる
肌に まとわりつ ...
失楽園後
マザーグースを
読み終えたばかりの女は
膨れたお腹を撫ぜながら
私ももうすぐお母さんになると
今までのことも忘れて
失楽園後の日々のなか
大変だったことも忘れ ...
私の言葉に振り向いてくれる人
私の言葉に寄り道してくれる人
私の言葉に笑ってくれる人
私の言葉に涙してくれる人
私の言葉に不機嫌になる人
私の言葉に返 ...
チーズケーキなんかなかった
ほんとうはトーフ(チーズのせ)だった
ワインじゃないこぶ茶
テーブルの夜を醤油で食べたくなった
痩せた蝙蝠がいて
壁のすき間で乳離れをはじめた
...
くらげの浮遊 人でなしの内省
穏やかな飛翔 其処離れ在り
*
沈黙の時代の子供たちに
抑えがたい内なる躍動を
降りしきる雨中にキスし
懐かしい里の響き 紡がれ刻まれ
...
在るもの
すべて 透明に
壊れ澄んでしまいそうな瞬間、
ふとおとずれ
ぽっかり白雲浮かぶ 夏の青空、
調和の内に時の粒子は溶け
わたしはすっかり平静なり
やがて穏やか ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
蒼穹の約束
ひだかたけし
自由詩
4
23/7/16 15:01
撃鉄
たもつ
自由詩
5
23/7/16 6:59
作品はいつもオープンアーキテクチャ、さようなら私の開かれたネ ...
足立らどみ
自由詩
1*
23/7/16 6:48
小屋を建てる
ひだかたけし
自由詩
4
23/7/15 16:58
郵便配達夫
ryinx
自由詩
6*
23/7/15 14:57
オートマティックに潰される
イオン
自由詩
3*
23/7/15 12:58
愚痴:100才詩集にむけて。青春を謳歌する若者ではなくてジジ ...
足立らどみ
散文(批評...
1
23/7/15 11:23
食卓に朝を置く人
夏井椋也
自由詩
14+*
23/7/15 8:08
最期をむかえるならば
リリー
自由詩
8*
23/7/15 6:36
gennkai
えこ
自由詩
1
23/7/15 3:42
なみだ
soft_m...
自由詩
6*
23/7/14 20:46
飾られる人
〃
自由詩
3
23/7/14 20:45
片端の雉鳩
あらい
自由詩
1
23/7/14 18:17
きみはもういない
zenyam...
自由詩
5*
23/7/14 17:06
かんたんな闇
はるな
自由詩
5
23/7/14 16:56
穏やかな飛翔3
ひだかたけし
自由詩
3
23/7/14 16:13
最後を想う
日朗歩野
自由詩
6*
23/7/14 14:50
朝食はパン
夏川ゆう
自由詩
6
23/7/14 12:34
待ち癖
AB(なかほ...
自由詩
6
23/7/14 9:34
独り言7.14
zenyam...
自由詩
5*
23/7/14 6:40
片方の門番は常に嘘しか言わないもう片方の門番は常に
TAT
自由詩
0
23/7/13 22:13
becalmed
ひだかたけし
自由詩
2
23/7/13 15:50
夏の雨
soft_m...
自由詩
4
23/7/13 11:01
待つ女
リリー
自由詩
4*
23/7/13 10:05
一筋の汗[まち角17]
〃
自由詩
4*
23/7/13 9:51
失楽園後
足立らどみ
自由詩
5*
23/7/13 7:39
私の言葉
佐白光
自由詩
1+*
23/7/13 1:11
リルケさん
soft_m...
自由詩
2*
23/7/12 20:11
穏やかな飛翔2
ひだかたけし
自由詩
3
23/7/12 19:40
穏やかな飛翔1
〃
自由詩
3
23/7/12 15:29
335
336
337
338
339
340
341
342
343
344
345
346
347
348
349
350
351
352
353
354
355
356
357
358
359
360
361
362
363
364
365
366
367
368
369
370
371
372
373
374
375
3.46sec.