周りを見回せば、古代神殿のような柱。そして、空を見上げるような建物。
アイソニアの騎士は、(ここは我らが知っているような世界ではない?)
と疑った。それは、エイミノアにしても同じことである。人為的 ...
「アイソニアの騎士よ。あなたは、幽冥界というものについて、
あまりにもよくご存じありません」アイソニアの騎士が何事かを言い出す前に、
盗賊ヨランは、まるでみずからがリーダーでもあるかのような、
...
「ここでございます」と、ヨランは、本の一角を指し示した。
それは、ヨランが背嚢から取り出したメモ書き、『ハーレスケイドについての報告』
という一冊の、一つの書物の、そして一つの考察の、
「ハーレ ...
二〇二一年七月一日 「バリントン・J・ベイリーの短篇集『ゴッド・ガン』」
@rr0101kt そうですよね。先日、届いた『折りたたみ北京』が完璧なものだったため、よけいに、返品がふさわしいと ...
腕に大きな衝撃が加わると
折れるか脱臼する
折れると治りが遅いが
太くなって折れ難くなる
脱臼は治りは早いが
更に外れ易くなる
大きい挫折は心を強くする
小さい挫折は心を弱くする ...
ひとちぎりのみかんのような
金魚がまわすガラス鉢
りんとひれが水面にふくらむ
はかない円に耳をすます
どんなに望んでも
見えるものは欠片
ぜんぶ知るなんて
あり得ないから味わ ...
じじいの趣味が
自称詩を書くことだなんて
他人には絶対に言えない
もし誰かに知られたら
翌日から周辺地域の
小学校は保護者同伴の
集団登下校になるのは
間違いない
何故なら
自称詩人 ...
木々の枝葉が微かに揺れている
風が吹いているのだな
濃緑の群れが青空に美しく浮き出すように
さわさわ さわさわ 揺れ動く
熱い微風が風景をかき混ぜ
世界は光景となり立ち現 ...
八月十四日 月曜
天氣 晴
起床 六時三分
就床 十時二七分
朝早く起きて又丸へ行つた
お供物を持つて叔母さんと昌子ちやんのお墓へお參りした
昌子ちやんは此の間 はやてで死んだ四 ...
蒼褪めた雪が、赤茶けた地面に降り積もる、俺は、穿たれた穴だらけの腕を肩からぶら下げて、夏のような、冬のような世界を彷徨っている、まどろみが居座った脳髄は、もう、長いこと、濁った、湖のようで ...
「こうしなければいけない!」
「ああしなければいけない!」
「こうすべきだ!」
「ああすべきだ!」
ここまで来たらもういい!
自縄自縛から
心を解放しよう
評判も恥も義理も捨てて
鳥の ...
一杯のお茶
クラスの担任から庭の清掃を頼まれて
友人と二人で出かけたことがある
その日は朝から、池の水を浚ったり
集めたごみをトラックに載せたりしていた ...
ほんとうに大切なものを探すなら
いらないものを捨て去るのでなく
すべてをきつく抱きよせて
ひときわ腕に食い込む
その痛みの行方
一生見つからないかもな
見つけたときにはもう遅いかも
完全 ...
アルケミストの受難具を脱出する。切り通された結論は眩しくしなりを帯びた
星が見ている。興味本位で、飛散した風味よい感覚がベールとして
おなじように。
金砂のときを宿した ときとして釘を打 ...
黒い鳥の群れに暴かれた骨を
驟雨に洗いながら
わたしは
晩夏の灼熱に焼け爛れた
向日葵を見上げていた
わたしは聞いていた
草いきれすら霞む腐臭のなかで
瑞々しい血肉の底、重く豊かな脈 ...
わたしは太陽を取り出した
黒アゲハで覆われた
生まれる前の静かな光を
誰かのノートの上で風が踊っていた
人の総体としての手その指の間からこぼれ落ちて
地図上にはなにもない
埋もれた時の痛点 ...
感覚と感覚は響き合っても
感情と感情は響き合っても
魂と魂は響き合わない
あなたは笑う
とっても素敵な笑顔
近況や村上春樹について語り合い
あなたはうつむき考え込む
とっても素敵な仕 ...
静かな波が 寄せては返す
白い砂浜
あまりにも明るく眩しい 夏の太陽
青い空
青い海
波打ち際の波は透明
何故この波打ち際を
歩いているんだろう
夏に海に来るのなど
好きではなか ...
さまざまな視点をもつためには勉強が必要で
私は勉強が大嫌いだから
アテレコで自分勝手に客観視して
そんなことは言ってないのになと不快がられる
中途半端に口と頭が回るから
なんとも否定 ...
雲が月をくぐり
見あげて言った
霧の奥でゆっくり
つぶを丸める実
車の窓から
今を遠ざかるものを想う
牙を競うけものらと
美しいあなた
神をこめた
水はいのちと繋がっているの ...
○「ちちかえる」
坊や
いつまでも
ママのおっぱいを
ほしがっていては
いけないよ
今度は
パパの番だよ
○「ED」
亭主は
どんなに威張っていても
必ず女房に頭があがらない ...
黄昏時は
哀しみと共
認識への衝動を
連れて来る
死を覚悟し
死に準備し
意識は覚醒する
わたしは知りたい
私が在ることの神秘を
不安と恐怖と怒りと歓喜と
内底深く渦を巻く
...
自称詩人の家族に
「あなたの家は
悪霊にとりつかれているから
家族が自称詩人になってしまったんです
今からでも遅くない
このツボを買いなさい
このツボが悪霊から
あなたの家族を守ってくれ ...
「これは、ヨラン……」エイミノアは息を呑みながら、言った。
「あの牢獄の床に描かれていた文様なのか? わたしは気づかなかったが」
エイミノアは、焦っていた。この、エインスベル様の一介の従者、
臆 ...
「まず、アイソニアの騎士殿。あなたは、わたしを疑ってはなりませぬ。
この旅が世界を変える旅だと、エインスベル様を救う旅だと、
そのことをお忘れなさいませんように。もし、それを忘れたならば、
...
「{ルビ白墨=チョーク}を」と、盗賊ヨランは要望した。
その場にある誰も彼もが、と言っても、ここには三人しかいなかったが、
ヨランの唐突な物言いに、そして唐突な要望に戸惑った。
しかし、彼はそれ ...
願いの出る場所は大きな洞穴か
入口には番人いるか
時々掃除はしておるか
近付いて良いか
入っても良いか
願い以外は出て来ぬか
オト、ザクラン、ユケ、マイケ
願いは風のようなもの ...
近ごろさわやかな朝が
来なくて
僕は目が覚めても
ごろごろしています
天気も不安定で
降っては晴れ、晴れては降るで
雷もごろごろしています
近ごろさわやかな朝が
来なくて
僕は目が覚 ...
仕方ないよ。
自分の
思い通りにいかなくて
当り前。
思い通りにいく方がすごいよ
出来ないことも見るけど
それよりも 小さなことでもいい
出来ることを見よう
今日も一つ一つ ...
君は歩くことによって部屋を所有する。歩き始めた君は生まれ育った唯一の部屋から解き放たれ、いまやすべての部屋を歩くことができる。君はついにすべての部屋を所有してしまった。君が発達するごとに未 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ヨランの挑戦(三)
朧月夜
自由詩
1*
22/8/22 1:43
ヨランの挑戦(二)
〃
自由詩
1*
22/8/22 1:42
ヨランの挑戦(一)
〃
自由詩
1*
22/8/22 1:41
詩の日めくり 二〇二一年七月一日─三十一日
田中宏輔
自由詩
13*
22/8/22 0:18
挫折の抑揚
イオン
自由詩
1*
22/8/21 21:39
ぜんぶ金魚
soft_m...
自由詩
1
22/8/21 20:12
笑顔をあなたに
花形新次
自由詩
0
22/8/21 19:47
祝福の瞬間と君
ひだかたけし
自由詩
5
22/8/21 18:28
女學生日記 二十九
TAT
散文(批評...
0
22/8/21 15:40
blooming underground
ホロウ・シカ...
自由詩
0
22/8/21 15:08
心の解放
ホカチャン
自由詩
0*
22/8/21 14:18
一杯のお茶
yasuto...
自由詩
1
22/8/21 13:31
。
やまうちあつ...
自由詩
1
22/8/21 13:23
Dear
あらい
自由詩
0
22/8/21 13:16
晩夏
逢坂 冬...
自由詩
7*
22/8/21 12:57
わたしとあなたとだれか
ただのみきや
自由詩
2*
22/8/21 12:48
友達
ひだかたけし
自由詩
2
22/8/21 11:08
波打ち際
塔野夏子
自由詩
3*
22/8/21 10:54
悲しい大人
短角牛
自由詩
1*
22/8/21 4:03
秋
soft_m...
自由詩
2
22/8/20 20:39
独り言8.20
ホカチャン
自由詩
0*
22/8/20 20:00
ひとつの内面の物語
ひだかたけし
自由詩
3*
22/8/20 19:28
自称詩人の家族
花形新次
自由詩
0
22/8/20 19:13
ハーレスケイドへの旅(三)
朧月夜
自由詩
1*
22/8/20 16:45
ハーレスケイドへの旅(二)
〃
自由詩
1*
22/8/20 16:43
ハーレスケイドへの旅(一)
〃
自由詩
1*
22/8/20 16:42
願い
妻咲邦香
自由詩
3
22/8/20 12:35
ごろごろ
ホカチャン
自由詩
0*
22/8/20 10:49
※五行歌 三首「月を見ていて思う」
こしごえ
自由詩
2*
22/8/20 10:39
歩き始めた君へ
葉leaf
自由詩
2
22/8/20 10:08
356
357
358
359
360
361
362
363
364
365
366
367
368
369
370
371
372
373
374
375
376
377
378
379
380
381
382
383
384
385
386
387
388
389
390
391
392
393
394
395
396
3.32sec.