力を抜いて抜いて抜いた先
静かな静かな水の底
冷たくはない
暖かくもない
炭酸の泡の千分の一ほどの小さな振動
目を閉じてなお眩しい
愉快 愉快
ぽつんと
取り残され
ひとり
到来した均衡の
奥に潜む歌声
だきしめ
なかへなかへ
繋がり輪郭
なぞり
ひとり
ぽつんと
取り残され
言葉、燃やし ...
薬指には琥珀蝶
唇には迷酔蛾を
硝子の自鳴琴が砂にかわるころ
万華鏡を抜け出して
朔の元を去ります。
角を亡くした手鞠が気ままに転がっていく
この鬼ごっこも追いかけるのもまた自由で ...
雨の246
緩やかなカーブを
白いコルベットに乗ったおまえは
160kmで曲がり切れずに
ガードレールに突っ込んで
死んだ
Mよ、おまえの死んだ場所には
三年過ぎたのに
まだ沢山の花が ...
曇天に園庭を走り抜け走り続ける子供
何者か?
大輪の真っ赤な花咲かせた庭先の木々
何物か?
記憶の丘に立ち輝く大洋を見渡す人
誰なのか?
すべて命の成長、成長の頂き
突破するのだ ...
甲子園出たら親戚増えちゃう現象とか
好きくない
太宰さん出たら親戚慌てちゃう現象とか
好きくない
太宰さん死んだら一族の誉れになっちゃう現象とか
好きくない
乗っかって来るなー ...
鍵盤の上をいつもおくれてくる指のように
わたしはすでに取り残されてひとりで立っている
ビー玉を空に撒いたような
ボールパークの歓声に耳をふさいで
美しい惰眠をむさぼる緑色の猫の舌が
...
モルモット
たくさん
1、2、3、4、5、6、7、8・・・
それはすなわち素朴とニコニコの数
それはひとつひとつ
手のひらに乗せることのできる幸せ
それはひとつひとつ
あまりに危 ...
やっと運ばれたラーメンに
小さなゴキブリが入っていたので
店員のお姉さんを呼んで苦情を言ったのだが、
なぜかマトモに話を聞いてくれない
挙げ句の果てには
「もう、これ以上粘着しないで下さい」 ...
○「人生百年時代」
ばあちゃんたちは
老後のために
金を貯めている
その金を
サギが狙っている
○「精力剤」
中高年は
もうひとつのチンアゲにも
働きかけている
○「畑の土 ...
第五章 詩心の行方
ここまでお読みくださった読者諸氏(とくに、その原典を当たってくださった方々)には、ひだかたけしという詩人の作品を読み解くことのスリル、そしてその詩心について、い ...
第四章 詩の価値とは?
批評というものは、長ければ長いほど良いというわけではありません。わたしが、長めの批評を書くのは、ある対象について書くのに、一言では言い表せないものがあるから ...
第三章 交感ということ
さて、それぞれの章に副題を付けながら、わたしはその本論から離れた論評だけを書いてきたように思います。言い訳を許してもらえるのであれば、それは氏の作品群があま ...
何かを知りながら生まれてきて
何かを少しずつ忘れながら育ってきた
見知らぬ街でのZDF彗星のように
ドミノ倒しさながらに価値が顚倒するので
5万年先にどうなっているのか予測できないでいる
...
以下
BBC NEWS JAPAN
2021年10月1日の記事より抜粋
イルムガルド・フルヒナー被告(96)はこの日、1万1000人の殺害に共謀した罪に問われた裁判で、北部イツェ ...
卵形の円に
眼、光る
直線の乱打
朝陽 ひんやり
絡めるクチビル
わたし、知らない
沸き立つ潮騒の慕情
ただ延々と炎々と
続く時間、
切り裂くナイフ
欲しいな、下さ ...
人が好き
変わった人が好き
攻撃的でないことは大切
人は苦手
人が創ったものには触れてたい
人が決めたルールが嫌い
人が見つけたルールは知りたい
人は少ないほうが良い
個性 ...
恋が終わって
首を吊りたい
花屋に売ってる
ドライフラワーみたいに
枯れても
悲しみたくはない
もうこれ以上
色を失くさないし
だからこそ
安心して見れた
乾いた花 ...
時に悩みに取りつかれて
どうにも思考が鈍ってしまうことがある
散歩に出て、公園の辛夷の花を見上げる
五部咲きくらいか、白一色六枚の花びら
裏に紅の筋が入るが、樹によりけ ...
世界が照り耀いている
車が通る、人が過ぎる
うっすらと青い空模様、
桜並木は白く染め抜かれ
路上にて、
アパートの隣人と出会います
彼女は親しげな笑顔浮かべ
我々は、
手と手を宙で ...
鏡の中の
泣いている顔は
忘れられた女の
みじめな顔ではありません
なぜなら鏡は
すべてを裏返しにする悪戯なプリズムだから
ゆがんだ顔にも
思い出の紗をかける
草が夏を繰り返している
雲になることを空想していた少年は
九九の練習を終えた後
空港事務所の職員になった
苦痛ではない、けれど確かな痛みが
暮らしの中、靴にも降り積もっている
空気 ...
○「シルバー会話」
年寄りAが
「あそこのあれよ」というと
年寄りBが
「あそこのあれね」とこたえた
まわりは爆笑したが
AとBはきょとんとしていた
○「不同意性交の禁止」
こんな ...
第二章 詩人の世俗性
さて、このような副題をつけてしまいましたが、やはりわたしは迷うのです。というのは、このひだかたけしという詩人の作品には、ほとんど世俗性が見当たらないからです。 ...
第一章 主観と映像
宏大な界が突然開ける
視界右上奥に
空の濃く暗らんだ青が微かな裏光りを帯び沈黙して在る
これは、氏の最初期の詩である「VISION.0 ...
はじめに……時間について
秋の夜長です。こんな夜には美味しいアップルティーでもほしい……と思うのは、贅沢なのでしょうね。というのは、わたしは今、一人の詩人の批評という仕事を任されて ...
朝おきてお布団から見る天井は
思うより遠くて広い
へー てなる
たまにしか見ないし
忘れちゃうのか
年に数回
へー てなる
そんな朝は
年間ベスト何位かの良い朝なんだと思う
あるもの
内面、微か
曝け出す
この夜陰、
それぞれの
場所
にて、
沈黙の響き
拍を刻み
生あるもの
生なきもの
それぞれの
価値、
告知しつつ
名 ...
瀬戸内海の夕日とか
ちゃんと視たことありますか?
ふと花束を想い出す、
前に、進もぉうと、誓う。
人は前進するでしょう、
元気に生くのが、真摯でしょう。
...
(ボクの知るところでは、
納得しきれないぐらいの綻びがある)
宇宙旅行に行くには、まだまだ背丈が足りなくて
生け垣の間からのぞけばまだ、遠く遠くが見つけ出せるほど
ま ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
愉快
日朗歩野
自由詩
1
23/3/18 0:28
ことば
ひだかたけし
自由詩
3
23/3/17 22:20
繭に成る それが だ。
あらい
自由詩
1*
23/3/17 21:59
国道246号線
花形新次
自由詩
1
23/3/17 20:45
スピリット
ひだかたけし
自由詩
2
23/3/17 18:45
人間的な
りゅうさん
自由詩
1*
23/3/17 12:32
お気に入りの季節
藤原 実
自由詩
3*
23/3/17 12:05
モルモット
日朗歩野
自由詩
0
23/3/17 10:49
ゴキブリ飯店
atsuch...
自由詩
5*
23/3/17 10:48
独り言3.17
zenyam...
自由詩
3*
23/3/17 8:15
読むことのスリル──ひだかたけし小論(6)
朧月夜
散文(批評...
2*
23/3/17 5:56
読むことのスリル──ひだかたけし小論(5)
〃
散文(批評...
2*
23/3/17 5:55
読むことのスリル──ひだかたけし小論(4)
〃
散文(批評...
2*
23/3/17 5:55
溜息のうた
マークアーモ...
自由詩
12
23/3/17 4:43
Message to Adolf
TAT
自由詩
2
23/3/16 21:44
切り裂きジャック
ひだかたけし
自由詩
3
23/3/16 21:42
人について
日朗歩野
自由詩
0
23/3/16 21:33
ドライフラワー
ミナト 螢
自由詩
2
23/3/16 20:09
辛夷の花
八重もぐら
自由詩
3*
23/3/16 17:14
容器(初春編)
ひだかたけし
自由詩
7*
23/3/16 11:48
泣く女
藤原 実
自由詩
0
23/3/16 11:43
繰り返す夏の
たもつ
自由詩
8
23/3/16 8:19
独り言3.16
zenyam...
自由詩
1*
23/3/16 6:23
読むことのスリル──ひだかたけし小論(3)
朧月夜
散文(批評...
3*
23/3/16 4:38
読むことのスリル──ひだかたけし小論(2)
〃
散文(批評...
3*
23/3/16 4:37
読むことのスリル──ひだかたけし小論(1)
〃
散文(批評...
4*
23/3/16 4:36
天井
日朗歩野
自由詩
3
23/3/15 21:55
夜想35
ひだかたけし
自由詩
3
23/3/15 21:46
瀬戸の夕日
秋葉竹
自由詩
1
23/3/15 21:44
うわのそら・春
あらい
自由詩
2
23/3/15 21:38
319
320
321
322
323
324
325
326
327
328
329
330
331
332
333
334
335
336
337
338
339
340
341
342
343
344
345
346
347
348
349
350
351
352
353
354
355
356
357
358
359
3.43sec.