しじまという名の少女がいた
「しじまです」という自己紹介の後の沈黙に慣れている顔だった
この名は代々受け継がれていると言った
姓ではなく名の力を継ぐのだと

数年後 
高名な画家が彼女をモ ...
生まれてしまった歓びと
生まれてしまった悲しみに

風に吹かれて
杖を探りながら
琵琶を抱え
漂泊の旅は果てしない

春には花を愛でて歌い
夏には蝉しぐれを歌い
秋には舞散る葉を歌 ...
夜また来たりて

 凍結した湖、

曇天鉛の下 広がる

  ・

うねっている世界

   、

海原の鉛の色に

オレは垂直に
肉身沈める、

底へ其処へ

...
○「野の花のように」

僕たちも
野の花のように
だれにも見られなくても
凛とした花を咲かそう

僕たちも
野の木のように
雨や風に打たれても
大地にしっかり根を張って生きていこう ...
 
夜は冷えます

太陽とおなじような
あたたかい光が
欲しくて

涙ながしただけで
瞳が綺麗になるだなんて
びっくりするほど
デタラメな綺麗事だね

でも夜は ...
  

悲しみがいつまでもまだ降り落ちて
優しいふりをできずに笑った


しあわせがあるから心がもういちど
立とうとすると云いたい週末


曲がらないこころに意味はないからと
云 ...
春が来た、カーテンを閉めよう
落ち着きのなさを気付かれぬように
行く人、とどまる人、帰る人
私の行く場所はどこかと、心が騒ぐ

花をつけ始めた桜は堪える
激しい雨風に打たれても
花の散っ ...
ブレイクの

天国と地獄の結婚

という詩を思い出して

・・・


なんだろね

友よ

地獄の季節にまた会おう

と書いたのはランボーだったけなー

とうろおぼえ ...
足す、春の二乗。四時に乗るバスだ。
たすはるのにじょう よじにのるばすだ


理科「あたし、数を透かした明かり」
りか あたし かずをすかしたあかり


筒、いくつも歪むおむすび持つ。 ...
ガーベラの花咲き誇る
沈黙の内に真紅の歓び

  夜 明ける瞬間の如く、

  澄み渡り漲る
チカラ 湧く沸くと






なんにも考えず
ただ噛み砕き呑み込む
意識の ...
海開きのその響きが風になる砂浜に住む安全の神

独りきり誰一人いない砂浜で悩みは何処か遠くて近い

空を見て雨の予感が強くなる昨日の雨は強く痛かった

海開き子は大急ぎで波に触れ潮騒を消す ...
 だれのものでもない両手で
 だれかを傷つける
 呼び鈴がおれの耳に
 爆発している
 やり過ごすことのできない咎に身をふるわせて
 やはりだれも
 おれを諒解しないというところで
...
つらなって
いる

全ての
失った
ことにより
得た
楽しみを
楽しめ



何もかも
楽しむ気で
生きたい
時には人生はゲームだ
とね



ああ古の
遠いところから
降って来る
小雪 ...
ぼくの瞳が濡れているのは
遠い空を眺めていたから
涙なんか流しはしない
大丈夫と言い聞かせ
春の{ルビ詩=うた}を歌おう
所詮物語は自分の中にしかない
物語をどう書き換え
幸せな終わりにするかは
自分次第
所詮物語は自分の中にしかない
一日一度静かに燃える家があり
今まさに燃えさかっている
そしてその近くの電線に
数羽の小鳥が舞い降りた
いつぞやのにぎやかさはどこへやら
今日の電線の音符は歯が抜けた様相
それでも音符たち ...
車を買うことになってディーラーに行った
担当者は車じゃなくて部屋の間取りを説明し始めた。
3LDKで賃料は15万
我が家は荷物が多いので3LDKでは狭いので
4LDKは無いかと聞いた
担当者 ...
 晩夏の高い蒼穹の下、私はまだ、夏の暑気がたっぷりと残った陽射しを浴び、碧い碧い蒼穹を見上げる。そこには白い月がまだ昇ってゐて、白い月は晩夏の遠い地平線に鬱勃と湧き立つ入道雲を見下ろしてゐた。地は陽射 ... 対の果ては見えない それでも立ち尽くしているのは
相を浮かべては思い焦がれて 待ちわびていて
飛び去る轍は偏東風(やませ) もう寒さがそこにいるから

だから
「ほら稲穂がこんなにも靡い ...
情熱はもう涸れてしまった。

一行目では誰もが世界一の詩人になれる。

二行目、三行目からは篩にかけられたように、

詩人だったものはただの凡人に成り下がる。

バレてはいけないよ、夕 ...
川を歩いた 海を思って
年老いた体ではあるが 動かせた
何度 でも この景色を 僕は
僕の見たい景色として訪れたというのか
今日も日はベンチに差していた
前に見たことのある 角度の記憶で
...
いっぴきの草鞋虫を片ほうだけ履いて、
春が土足で入ってきた、
ながらく寒かった和室の畳の上にも、
いっぴきの草鞋虫が入ってきた、
ワラジムシ、
おまえは、とてもちいさなちいさな、
春の外履 ...
どんなに遠く離れていても
心かよわせた日々は忘れない
きみだけを見ているから

大きな虹が蒼穹を渡り
ぼくを呼んでいる
あの虹の向こうへ行けば
きっときみに逢えるから

ぼくは走る! ...
時計の文字盤の進行と街の気配が奇妙な歪さをもって網膜に刻まれる午後、全身に浅黄色の布を巻きつけた梅毒持ちの浮浪者女が木の柵で囲われた売地の中でこと切れる、鴉たちは低いビルの立ち並ぶ様々な屋上からそ ...  ピアノの鳴る室に
 ふと情事の匂いを嗅いだ
 犬や猫の恋ではない
 汚れ切った人間の恋でもない

 冷たい冬の北大路をよろめきながら
 月の無い日をさまよって
  この生命
  唯美 ...
みんな 考えることが
おっくうに なったので
頭を はずして
かわりに 肩の上に
鳥籠をのっけて 歩いてた
鞄を抱えた 背広姿の人も
バス停でバスを待つ 女の人も
みんな 肩から上は ...
いろんな顔たち
現れ互いに語り合う
この夕べに
意識の内で
彼ら彼女ら余りに鮮やか
声の聴こえず
口の動き表情の変化
ああ余りに鮮やか浮き立ち
嬉しそうに哀しそうに穏やかに
しばし語 ...
○「有名人」
登山と同じで
登り詰めるには
時間がかかるが
落ちるのはあっという間である
一歩の判断ミスでも落下する

○「二刀流」
大谷選手
今年は
野球と家庭の二刀流なるか
...
眠りから醒めた夢が
空の中に溶けていく

名前も形も知っているのに
呼べないまま
その弱さでも
鳴らせるものが欲しかった

花が散る時に
ひらひらと聞こえるように
最後まで美しく
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
しじまふるる自由詩3*24/3/19 0:44
何処へレタス自由詩4*24/3/18 22:50
夜想、魂のひだかたけし自由詩224/3/18 22:23
独り言3.19zenyam...自由詩024/3/18 21:55
あたりまえ秋葉竹自由詩124/3/18 21:23
なにひとつ簡単なことはない短歌224/3/18 20:41
急ぎ足ヒロセマコト自由詩8*24/3/18 20:15
めもうし自由詩024/3/18 20:01
意思またぐ魂(回文)水宮うみ自由詩1*24/3/18 19:25
歓びと諦念と、意識の光景ー五行歌借りひだかたけし自由詩324/3/18 17:22
夏川ゆう短歌124/3/18 14:18
surely中田満帆自由詩4*24/3/18 13:33
※五行歌「全ての 私」こしごえ自由詩3*24/3/18 13:22
※五行歌 四首「楽しめ」自由詩4*24/3/18 13:21
五行歌 春の歌レタス自由詩4*24/3/18 13:11
所詮渡辺亘自由詩124/3/18 13:09
閑古鳥の楽譜そらの珊瑚自由詩10*24/3/18 8:58
夢十夜 ⑩レタス自由詩4*24/3/18 7:54
『夢幻空花』 一、 此の世界の中で積 緋露雪0...散文(批評...024/3/18 6:53
その優しさの名前は夜黒ヱ自由詩224/3/18 4:20
死に損ないの詩鳥星自由詩5*24/3/18 3:02
川の景色番田 自由詩2*24/3/18 0:50
ワラジムシ本田憲嵩自由詩524/3/17 23:12
虹になりたいレタス自由詩4*24/3/17 22:14
失くした頁ほど読み返したくなるものだからホロウ・シカ...自由詩1*24/3/17 22:02
色神リリー自由詩5*24/3/17 21:27
鳥籠。田中宏輔自由詩15*24/3/17 20:39
森の相貌、意識の光景ひだかたけし自由詩424/3/17 18:21
独り言3.17zenyam...自由詩2*24/3/17 16:14
エアリアルミナト 螢自由詩5*24/3/17 14:56

Home 戻る 最新へ 次へ
319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 
加筆訂正:
何処へ/レタス[24/3/19 0:23]
田中宏輔さん、少々手を入れました。申し訳ありません。
ワラジムシ/本田憲嵩[24/3/18 21:07]
それは、を、おまえは、に修正。
閑古鳥の楽譜/そらの珊瑚[24/3/18 9:51]
題を修正しました
閑古鳥の楽譜/そらの珊瑚[24/3/18 9:08]
加筆しました
8.24sec.