愚か者に短銃を突きつけ
緑青にはきれいな羽織が
しとどにも、よく似合う

とおく小高い霊廟がうつる 蝶の脆羽の鏡面は
祭の金魚のように忙しなく からにあった煎餅瓶も

どこかしことおくそ ...
異世界に迷った ヒッキーからの自分を思う
仕事から逃避の横恋慕はなしのつぶて
夜の横浜を走る ラインのくそったれ
お疲れ様の返事がお疲れ様とはよう
妙に静かな公園には萎れたバレーボール
デ ...
ゆでてあえるだけ


コーヒーのパスタを食べた
ゆで過ぎたべたべたパスタ
変わる味の微妙な茹で加減

スタバでコーヒーを飲んで
家に帰ってまたも挑戦して
ふるいレシピをコピーして
...
水 あつめるところから暮らす
俯く 嫌 こころ写すから
窓や雲を数える 迷うまで

何かの粒とうがいに使われた
白っぽい水が
くり返し吐き出され
洗面器を満たしてゆく午後

わたしの ...
いちばん好きな場所は屋上で
鳥かごみたいな制服のスカートが
風を受けるとひらひらと舞って
本当に飛べるような気がしたから

空を見ている間は
瞬きをして
雲を何針も縫ってしまう

上 ...
仄かな熱、
三本の柱、
絶えず声、

生きるために生きる
のなら、
進み化けるために

ノイズまみれの生から
溢れ出す 垂直の瞬間

切断する 時を
この燦々と日曜日、
張り ...
さくら錯乱


さくら錯乱でも気さく
サクサク歩く桜道

月あかりに照らされ
ぼんやりと

音のない映像見つめた
部屋の中にしのび寄り

現れたのはさくらの霊
染井吉野は泣い ...
みそひともじ はおまじない

歌を忘れたカナリアが

閉じ込められた鳥籠の

扉を開ける合言葉

57577

世間知らずの詩人さん

おいらも一つ考えた

ぜったいばれ ...
○「青春の回想4」

僕の友人の話である
中学生の時に二つ上の先輩から
いきなり呼び出されてめちゃめちゃに殴られた
どうして殴られたかはまったく心当たりがなかった
しかししばらくするとそれ ...
真っ直ぐ容赦なく進む時間に
春、桜の花 絢爛に舞う

花道、進み全身を浸せば
不思議なくらい、
瞬間 瞬間 現れ出て

花吹雪はいずれ
私という存在に垂直に降り
時間という緩慢な容赦 ...
翼が生えてきた 日に日に大きく育って
ゆく けれどそれは 誰にも見えない 私自らにも
見えない なぜならそれは 私の内側へと
生えていたから 見えはしないけれど ただ
たしかにそれは 翼である ...
ふるさとは1行の詩よりも価値がない

と 少女は似合わない口紅のような言葉で
潮騒を1行に書きとめます

1行の言葉の地図を広げ
次の1行へと飛び移る

くりかえせば
言葉が連れて行 ...
コンパスは串刺しの太陽を食らう
インクの肢体その所作に風で眼を濯ぎながら
めくれる笑顔の残像が染みになる鈴を吐き戻す娘の青い蝸牛菅で
処方されなかった秘密は気刻みに棘を起てる時計
流れに垂直の ...
ガラスドームに納められた臍帯届の吐息でしょうか

鏡に移した蒼穹と対岸は臙脂のコテージに存在を求めます
翻された片腕が不器用に曲げられるのを
黙って、置いて

絶景を広げる設計図に
うつ ...
薔薇の蕾
キャベツの穴、

覗いたら

何か蠢いた

卵の殼割れ ドロッと
己の内、深く高く沈み跳躍し

たましい 見つけた、


初恋、告白した雨降りの あの日のように
...
子供のころの
キーホルダーだの
ネジだの
なんだのかんだの詰まったクッキーの缶
実家から

忘れていたかったはずの
好きじゃなかったはずの
子供時代が
悪くないものに思えた

昔 ...
春だというのに肌寒く
しとしとと降る雨が桜を散らす
まだ咲き誇る姿を見てはいないのに
水分を含んだ枝は俯いている
薄紅色の花弁が川面を流れてゆく
灰色の空に月の姿はあらず
寒さが益々感じら ...
なんにもない
不安もなければ恐怖もない
絶望もなければ希望もない
ただただ熱持ち静か高揚し
均衡にゆらゆら揺れている

)根差す処は決して無く
)今にも開ける湧水大地
)一瞬に覗く光景 ...
 机の上で
 アレはこうして
 コレはああして
 この角度は写りがよくて
 ここにはフタをして

 ああ、貴男は
 いつもいつもそうだった
 かっこよく 生きたいのですね
 その ...
それが一匹、目の前にいる

それは狂暴ではなく、捕獲も容易だが
肉が硬く、臭くて食べられない

猫や犬のように見た目が可愛くもなく、
吃驚するほど大量の餌を必要とするので
飼育にも向かな ...
1.夢のあわいにて

ホームベーカリーだけが
空虚をこねている午前4時
退屈した彗星が
1.5人分の足首をまたいでいく

死にゆくものたちが膨らませる
気球にのってそれを追いかけた ...
世界が暗いので、相対的に私は明るい

雨だ。一弦を鳴らし、
耳に少し明るすぎる音を確かめて、
朝はもっと暗くあろうと努める

そうしないと、不理解が空を覆い尽くしてしまいそうでしょう

...
淡々 降り続ける雨、朝の
しずかさ 穿ち
すぅと冷気孕み
規則正しく輪を広げる路面の水溜まり
いくつも、いくつも 遠去かり近づき

急ぎ歩く人、また人

揺れる傘の群れから水滴は落ち
...
世界の総人口が
八十億人に増えたのは
あの世からこの世に
逃げ出す人が
増えているからだよ

世界の総人口は
二百年前の六倍になった
しかも直近の四十年では
二倍に急上昇しており
...
生きたい生きたい
死にたい死にたい
何か満足する度に
死にたくなっちゃうよ
ここで終わらしゃキレイだと
思ってしまうのよ
でも私の体が言うことを
ぜんぜん聞かなくて
食っては飲んで
...
 積もり(の)

 桃(の)

 {ルビ舞踏=Tanz}(こそ)

 檻(だった)

 {ルビ芋=pomme de terre}(的な)

 {ルビ庵=iori}

 遂に
...
まぢかに雨の感じる夜

屋根がある
布団がある
申し訳ない気もちになる

雨の強い音が心をうがつ
やむにやまれず
窓を閉める

少しの静寂に居つつ
雨はまだ僕を呼んでいる ...
たい焼きを尻尾から食べて
おわかれの儀式にした春

なにもなかったけど
なんでもありえたと
知ってるから
じぶんの弱さが嫌になる

桜咲く川べり
人はどうして ...
僕とだめになってよ
僕とだめになってよ
たばこやめるから
こころ忘れるから

僕とだめになってよ
僕とだめになってよ
酒飲むのやめるから
きのう忘れるから

寒くない日はずっと ...
夜の酒場で
言葉の手品師が
流れ弾に当って死んだ

あの人は詩人でした
種も仕掛けもございましたが

ハンケチの瀑布に身を投じ
コップの中は大嵐

意味の早変わりのすばやさは
ね ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
わが‐ともがらあらい自由詩123/3/19 22:39
小指と薬指から民二郎自由詩023/3/19 21:15
ゆでてあえるだけ/ゴル参加、お題は白さん足立らどみ自由詩2*23/3/19 19:48
燕たちsoft_m...自由詩123/3/19 19:44
teenagerミナト 螢自由詩123/3/19 19:42
捧げる。ひだかたけし自由詩3*23/3/19 19:12
さくら錯乱足立らどみ自由詩2*23/3/19 17:29
みそひともじはおまじない[私家版まざあぐうす]藤原 実自由詩2*23/3/19 17:10
独り言3.26zenyam...自由詩5*23/3/19 11:01
桜の花舞うこの時にひだかたけし自由詩6*23/3/19 10:51
内 翼塔野夏子自由詩10*23/3/19 10:38
ふるさとは1行の詩よりも価値がない藤原 実自由詩4*23/3/19 6:11
地図と蓄音機ただのみきや自由詩3*23/3/19 0:25
篇奏星あらい自由詩023/3/18 22:36
たましいひだかたけし自由詩323/3/18 22:26
日朗歩野自由詩223/3/18 20:56
身の程知らず坂本瞳子自由詩2*23/3/18 19:33
間借り人ひだかたけし自由詩2*23/3/18 19:05
独白リリー自由詩6*23/3/18 18:49
それが一匹、目の前にいる印あかり自由詩4*23/3/18 15:44
孤独の形成平井容子自由詩423/3/18 13:17
相対的に私は明るい。印あかり自由詩523/3/18 11:53
雨の土曜日ひだかたけし自由詩7*23/3/18 10:23
あの世もブラックイオン自由詩023/3/18 9:08
ゾンビXの来た日紀ノ川つかさ自由詩023/3/18 7:35
巨蟹宮墨晶自由詩2*23/3/18 6:09
まだ雨が呼んでいるシホ.N自由詩423/3/18 2:32
幾星霜秋葉竹自由詩123/3/18 1:41
more easy action竜門勇気自由詩2*23/3/18 1:13
詩人を撃たないでください藤原 実自由詩023/3/18 1:09

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加筆訂正:
それが一匹、目の前にいる/印あかり[23/3/18 19:07]
苦肉の策だ~!!アラガイさんありがとう次回作はもうちょっと練る~!
3.05sec.