もうあとは寝るだけ、という段になって
三日月を見つけた
三日月もわたしを見つけた
他者のさみしさに触れると
自分もさみしいということに気づき
それはことばにしてみたら
手にありあまるくらい ...
○「晴れ女」

うちのワイフは
晴れ女である
今まで旅行や行事などで
雨に降られたことが一度もないという
不思議な経歴を持つ
今回の大分みかん狩り三日間の旅も
秋晴れであった
その前 ...
そのむかし平和の庭に咲く無名花を摘んで弔う兵士ひとり

 
草の匂いが
立ちこめた
朝の風景に
子の姿はなく

悩みもなく
ねむの木に
日々の水をやり

和平の燈篭は
無名花 ...
そのむかし平和の庭に咲く無名花を摘んで弔う兵士ひとり 朝鳥の鳴く声を知る行者かな「し」なぞこの世に無ければ善いと {ルビ孤閨=こけい}の痛みに耐えかねて 真夜中 菓子焼くキチネット
はちみつ計ってバタ練つて お粉がタルクでないのがつらい
蜜と油にあまくなめされ しっとりひかる 此の両手
貴方のくちにさし ...
イヤフォンの中は爆音だけど
誰も怪我をしないから好きだ
自分と他人の世界に
柔らかい線を引きながら
朝も昼も夜も
心を工事している

トンネルが暗くても
音楽を聴きながら
光を受け取 ...
根底にあるものは確かにあるのに。表現するまでにとてつもなく時間が必要なのに対して。いつまでも付きまとう札。レッテルでもいいし名札でもいい。私にはまだまだかけそうにない、題材が山のようにある。自分にとっ ... ロスジェネの
...
悲しみが落ちていた
喜びが舞っていた
憂鬱が染み込んだ
恐怖が沸き立ち
不安が揺れていた

風に落ち葉、震え運ばれ 
かさこそ何処とは知らず

時が過ぎていく日々が終わっていく

...
    探し続けている。きみは どこの骨か
    お菓子ひとつも もっていない
      (沢山しまった命は永遠ですよ、と。)
  ことあるごとに うようよとした、毛虫は
      迷信 ...
お日さまに焚かれて
雲さま
雨さま
じっと堪えろ

古い旗が 濡れている
港で網が 破れてる
子どもの声が 掠れてる

今朝のはじめての冬は
目をつぶった時の残像が
私が
過去 ...
風が
季節を閉じようとしている
冷たい唇を噛んで
もどかしさを押し止めた

何も語らなかったから
世界は濁った
足跡もつかない
綺麗なコンコースの下では
臭い泥水が蠢いている
...
 *いたずら書き

故人の顔にいたずら書きをするのはやめましょう
(たとえそれが噴き出すくらいに面白くても)
自分ではもうぬぐえないし弁解だってできやしない



 *粘土あそび

...
波の音は おーい って
波の音が おーい って
小舟の陰では カサカサ って
 
 
 
おはようはいつも新しく
おやすみなさいはいつも優しく
休日の陽射しがとても穏やかでも
  ...
テーブルの上に眼鏡がある
隣に空き地がある
あの頃は雲がすべてだった
そして二人の黒板は溶けて消えた
 
 
+
 
 
シャワーは壊れた
兄は一人で展開図を描いている
...
宇宙旅行に
何億円もかける
必要はないよ

死んだら嫌でも
地球から離脱する
無一文で行ける
シン・宇宙旅行が
待ってるよ
○「我見」

*「自分は正しい 相手は間違っている
これが対立のもと」

*「自分は優れている 相手は劣っている
これが差別のもと」

*「ボケると
自分の間違いに気づかなくなる」
...
 
 男と女は
 なるようにしかならない
 そんな事 知ったのは社会人になってから

 季節など覚えちゃいない曖昧な記憶
 空に陽の傾きかけた 
 あの日
 百貨店の正面出口前の交差点 ...
垂直歩行、
覚束ぬマデ酔っ払う
ショウガネェナお前、
俺 ほろ酔いにて
魂の眼差し詩想持続し


肉の脳髄の硬直し
相変わらず魂の苦
それでも絶えず
内底の泉から
溢れる形象
...
揺れ動かぬ夜の残響、
フシギ
君 自転車コギ
街道沿い光の移動、

青々闇に鎮まる空の雲
縦並び在り もんわり白
よっつみっつ

観入り、

〉体の魂の霊の調和、束の間に掴む私に ...
あなたの
一番恥ずかしい格好を
見せてもらうまで
あなたの部屋の前から離れませんから
誰かを呼んでも無駄です
一旦離れても
また戻って来ますから
絶対に、絶対に
あなたの恥ずかしい格好 ...
誘惑が房なして実る
秋の夜霜に甘さは深まる
罪摘むように紫紺をつまむ
唇に触れる果皮の悩ましさよ
貴方に押し当てたたなごころの狂乱
ぷちぷちとはぜる無数の果実
ああ こんなにたやすく壊 ...
風光る風のささやきに悲しみ一つ。
悲しみはどこに帰るのだろうか
原初から欠けている魂という命と共に
光る 光る
この大切な悲しみ

未来の今も私は、今を未来に
忘れ去って逝く。忘れたくな ...
そのころ 宇宙が
「ふしぎの卵」から産まれた
その「ふしぎの卵」を産んだのは
「ふしぎ」だ しかし
その「ふしぎ」を
生んだのは
何だろうか
永遠か ならば永遠を生んだのは何か
永遠に ...
今日も 鏡をみると 病人の
あおじろい顔がうつっている
あおじろい あわれな 人生に
すてられたような 顔が
ぼっとして なにか 古びて
うつっている



女はいつも うつ ...
郵便配達員のしていた服装を
頭のてっぺんからつま先までも
覚えている限り言葉にしながら

ねえもっと夢のある話をして、とせがむ
そのあと決まって
死ぬって甘いよね、とも言っていた

持 ...
冬を編む音が聴こえてくると
祈りが近い
夕暮れが愛おしい
(行かないで)
熊ノ森のはずれにあった
馴染みの毛糸屋は
廃業してしまったらしい
けれど
絶望するにはまだ早い

めぐりめ ...
ちょうど今日みたいな

雨の夜だ

詩が化け物に変わるのは

悲しくて

苦しくて

淋しくて

切なくて

空しくて



...
子供の頃
あちらこちらで見かけた
今はあまり見かけない

干し柿は美味しい
子供の頃は好きではなかった

開発が進むほど
昔らしさは何処かに消え
寂しさを感じてしまう

味が独特 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
さみしい夜のぷちぷちそらの珊瑚自由詩10*23/11/19 12:18
独り言11.19zenyam...自由詩1*23/11/19 9:54
#無名花(究極Q太郎さんのXへの返詩として)足立らどみ自由詩523/11/19 5:54
2023年11月19日日曜日朝のうた #無名花短歌323/11/19 5:44
2023年11月18日土曜日朝のうた #朝鳥の歌短歌323/11/19 5:44
アップルパイ福岡朔自由詩4*23/11/19 3:49
メトロミナト 螢自由詩223/11/18 21:05
うすっぺらい武下愛自由詩5*23/11/18 17:33
一人工TAT短歌123/11/18 17:21
詩想35〇魂のうたひだかたけし自由詩2*23/11/18 17:18
みづしらずのはなあらい自由詩123/11/18 16:42
冬のことばsoft_m...自由詩223/11/18 14:44
埋火夏井椋也自由詩5*23/11/18 14:31
死者の友ただのみきや自由詩4*23/11/18 11:57
okaeri.com 41-50AB(なかほ...自由詩223/11/18 11:55
四行の駅たもつ自由詩2*23/11/18 8:38
シン・宇宙旅行イオン自由詩2*23/11/18 8:24
独り言11.18zenyam...自由詩1*23/11/18 8:00
信号機リリー自由詩1+*23/11/18 6:46
詩想34ひだかたけし自由詩2*23/11/17 21:25
この夜の断章2自由詩423/11/17 19:58
恥ずかしい格好花形新次自由詩123/11/17 19:36
葡萄福岡朔自由詩3*23/11/17 16:13
帰るこしごえ自由詩1*23/11/17 15:31
卵の果て自由詩2*23/11/17 15:29
詩人はいつも美しい家畜人自由詩123/11/17 14:49
よくよそ見する子供は今日も妻咲邦香自由詩223/11/17 11:30
もこもこそらの珊瑚自由詩10*23/11/17 10:39
どらごんのこどもTAT自由詩3*23/11/17 9:31
干し柿夏川ゆう自由詩223/11/17 7:52

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