遠く渚の白波が
さよなら告げるよにさざめいて
町の子どもの線香花火
夏を焦がして昇る思い出

古里は離れて尚もここにあり
暗い微熱に慕情が火照り
振り向けば妖しき街灯
誘う別れの一夜露 ...
幕開け前の誰もいない舞台に 
一つの卵が置かれている 
(あの中に、瞳を閉じた胎児の私がいる) 

ぴしっと殻を破り 
世界に顔を出す瞬間を夢見て 
(胎児の小さい心臓が、高鳴っ ...
仕事帰りに、
お茶の水に寄り、回転寿司を食べて、
ディスクユニオンで、
今日もすごく嫌な思いをしたから、
レコードを1枚だけ、買おうと、
あれこれ見ていたら、
彼女から、電話が来たので、
...
あなたはどこにいるの

目の前にいるような 彼方で泣いているような

あなたはなにを見ているの

同じものをみているような 目をつぶっているような

寄り添うように 離れていくような
...
              110810




わたしのだいすき
わたしのすきなわたし
だいすきなわたしがわたした
わたしがすきなわたしは
 わたしもりがすきなあめんぼう
...
特別か
そうじゃないかの
境界線



“好き”じゃなく
“惚れている”って
思えるか



アイシテル
なんて言うのは
まだ早い
... 変態は
ああ
私の趣味
おお
それを許さないのは
あんたの罪

エロかった
ああ
何もかもが
おお
あのストーカーを
もう忘れたかい

昼間のストーカー
見つからないよう ...
夕陽が燃える
コンテナが揺れる
私の町から少し遠く

涙はかげろうの向こう
あまり簡単なものではないって
わかっている

けど

そこはかとなくこみあげてくるよ
これは何かな
...
酔っ払った言葉に
含まれる独特の
熱を持ったアルコールが
次々と、
次々と次々と、
虚ろな目を横に
動かしていく
眠り込むあたりに
こぼれ落ちてしまう
転がる目玉を踏まないようにと
...
ソリッド!

砂浜を駆ける女子男子
明日みたいな陳腐な思い出よりも
永遠に続くモラトリアムを
(信じていたい)
目隠しをして希望を叩き割り
絶望につかまって海を泳ぐ
日々大地を揺らす裏 ...
芯と同化して立体となる。
直立するための平地の上で、立体となる。

直線が曲がった軌道を描くように
この芯もまた
曲がった軌道を描くことができるはずだ。

(幻の引き手の人)
芯の曲が ...
僕は草むらの中を

一人で走っていた

時々、転んで夜虫と出会い

「やあ」と声をかけて立ち上がった

あれきり夜虫は追ってこない・・・

あの日出会ったのが最後だったのか・・・
...
  奪いたかったのは
  肉体ではなかった
  きみの内側にひそむ
  薄暗く丸いものでもなかった



  それは概念だった
  女だった
  ぼくが
  命をかけて奪い ...
―炎天

いつからか父母の面影もなくなった顔の輪郭を撫で
枯れた景色を見すぎたせいかむず痒い目を二、三度こする

何処にも行きとうなくなった
もう何処にも行きとうないんです

陽射 ...
あまりにも
咲き過ぎているから、と
たんぽぽを抜く

紫いろの可愛い花や
可憐にしろい小花の群れは
そのままにして
たんぽぽを抜く


 たんぽぽは
 花、という肩書きを剥が ...
よく考えよう
その矛先は何処を向いているの?

ちょっとおかしいよ?
なんでそっちなの?
本当に怖いモノを考えたとき
それは人ではないという事が解るはず

そりゃあ
あそこまで念入り ...
  君にむけて
  風のなかで
  話したいことは
  いつのまにか



  感じすぎて
  日々のなかで
  忘れたいことも
  いつのまにか



  今、
...
死にたい死にたい
これは、私の子守唄

死にたい死にたい
すごく好きだったひとの口癖

死にたい死にたい
けど、死なない人。つまり彼の事。

死にたい死にたい
といいながら、彼は去 ...
イヤラシー
愛の行為は
タマの裏側
イヤラシー

パンティを重ね着する
君の心は
やっぱり相当僕を
警戒しているらしい
ベッドに入ってしまえば
あとは身を任せるだけ
流れるのは
...
こころが気持ちだと思っていた

こころで気持ちも変わるものだと思っていた

でも真実は違うようだ

脳で気持ちって変わるんだ

さっきのメールを読みながら

いや、削除したときそれを確信した

またひ ...
所さんはすっごいですねー
目がテンで検証済みの実験を
そこん所でまた見せられても
相も変わらず
すっごいですねと言えちゃうんだからすっごいですね

所さんはすっごいですねー
まる見えで見 ...
はてない偶然で
おてがみをくれたとき
トライアングルのような音色がむねに
うちつけて反芻した

涼色のびんせんに
えんぴつで
ことばじゃないことばのられつと
はにかみ・かみみ
 
...
       
不整脈だといわれた日から
どんな脈にも反応して
性格は治せませんよと
ドクターの笑いながらの一言

わかっているのだが
上手に隠し事もできない
だから波形が几帳面に整列 ...
なにげなく空を見上げる。
なにげなく雲を眺める。
そんなに暇なのだろうか。そんなに退屈なのだろうか。なにか虚しい行為だと思う。

雲の虚しさは、少年期の虚しさにも通じている。
雲日記というも ...
森の小道の野いちご
朝露の髪飾り銀の櫛

草原に寝ころんで草笛を空に流せば

ひばりの駆け上がる雲の高みさえも
見えそうな気がして

遠い日々の
はずんだ夢を
映して

小川の ...
ある種の恋愛をすると、わたしはかなしくなってしまう。それが順調にいっているかそうでないかとは関係なく。むしろ順調にいっているときに。途方もなく、きりもなくかなしくなってしまう。意味もなく、理由もな ... 浜帰り
にこばえ放す
履き違え

スマの妙
粒かき惑う
幼き子

はばないす
泥炭まわる
貝殻の
なつあさし
ひとのことばと
じぶんの詩

五月尽く
ためになればと
声のあし

麦の秋
サイロの見どころ
窓にまつ

梅雨寒し
よそにいってろ
萩の前

明易し
ろく ...
案山子になりたい
畑の真ん中に
片足で立ってみる
結構いい感じで
鳥たちと仲良くなる
農家の人は優しく
話を聞いてくれて
夜は立ったまま眠り
五年は帰らない
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
暗夜行飯沼ふるい自由詩211/8/11 23:00
誕生 服部 剛自由詩211/8/11 22:58
めんどうくさい女はだいろ自由詩311/8/11 22:12
道のりのはなし加古川少年自由詩211/8/11 22:10
わたしがきらいなわたしがだいすきあおば自由詩8*11/8/11 21:03
テーマ佐和川柳111/8/11 20:55
ワイオミングTAT短歌111/8/11 20:52
2時のストーカーだった頃花形新次自由詩1*11/8/11 20:51
待ち合わせas自由詩011/8/11 20:02
祝杯長押 新自由詩2*11/8/11 19:46
プシュケピッピ自由詩511/8/11 19:39
矢芯yuugao自由詩3*11/8/11 19:09
歯磨きyamada...自由詩111/8/11 18:47
奪いたかったのは草野春心自由詩3*11/8/11 18:27
黙夏高梁サトル自由詩711/8/11 17:39
たんぽぽ日和千波 一也自由詩6*11/8/11 10:45
よく考えよう相差 遠波自由詩3*11/8/11 10:01
いつのまにか草野春心自由詩2*11/8/11 8:14
感染症そよ風自由詩311/8/11 7:54
イヤラシー花形新次自由詩011/8/11 7:45
醒めてゆく脳吉岡ペペロ携帯写真+...311/8/11 7:40
所さんはすっごいですね光井 新自由詩011/8/11 7:33
ことしの熱唐草フウ自由詩8*11/8/11 6:29
花キリン自由詩2*11/8/11 6:25
雲のかなたyo-yo散文(批評...3*11/8/11 6:17
野いちご梅昆布茶自由詩211/8/11 5:13
奪うのことはるな散文(批評...311/8/11 4:13
みどかえし竜門勇気川柳111/8/11 4:04
なつあさし川柳011/8/11 3:59
案山子春日線香自由詩511/8/11 3:48

Home 戻る 最新へ 次へ
3428 3429 3430 3431 3432 3433 3434 3435 3436 3437 3438 3439 3440 3441 3442 3443 3444 3445 3446 3447 3448 3449 3450 3451 3452 3453 3454 3455 3456 3457 3458 3459 3460 3461 3462 3463 3464 3465 3466 3467 3468 
4.65sec.