坂の上で微笑んでいる雲に
吸いこまれそうになる
たどりつくには早すぎる気もするが
そこが頂上だろうか
登りきると
目の前に下り坂
正面にさらに険しいのぼり坂
その上にある四国の形をし ...
起きると二時
ああ、夜中に目が覚めてしもうた
と、思いきや、昼の二時である
よく寝たな
と、テレビをつけるとサスペンスドラマの再放送
うむ。
面白いではないか
と、それから寝転がってテレ ...
深夜0時を過ぎ
書き物をする。
書類のチェック
メールの山
コーヒー片手に
雅楽を聞く
時間がゆっくり
流れてゆく
風呂に入り
一日の疲れを
流して
夜空を夢見る
「普通」や「常識」という単語を好き好んで使う人ほど
それらの言葉の示す意味がどれほど流動的で且つ恣意的であるか理解していないものである
そもそもスーパーの駐車場にカートを置き去りにする人間の語 ...
私には神様がいた
美しく
正しく
何者にも代えがたいものだった
それは正しかった
それは美しかった
それは強かった
それは清らかで
何者も及ばなかった
それだけが ...
あと
いくつ夏があるだろう
母のいる夏
母に
もしものことがあったら
私は
どんな風に送るだろう
出来れば
いくつかの詩と
数え切れない花束で
彼女を 包んで
黄泉の ...
副木が緩んだように感じるのは
早くも筋肉が落ちたからなのか
単に着けそこなっているだけなのか
左肘を傷めてから一週間が経ち
分かっていたつもりでも
それ以上に日常の所作に支障をきたして
...
絡み合った方程式
かけてたして、導き出すの
“しあわせ”という名の回答を
笑っていたい
笑ってほしい
わたしの“しあわせ”は
わたし一人ではつくれない
空いた隙間を埋める ...
ひとがそうぞうした
ロボットは
出入りぐちに立って
かんしをしている
ぷろぐらむどおりに
しはいした気になって
飼い犬には手をかまれるから
とおせんぼされて右往左往
そのようすは
か ...
地球儀をまわしながら見てみて
よりによって
かげの短小な日本列島のプレートが
ヒステリーをひきおこしたんだょ
ウラノスに見放されたんか
ポセイドンのご加護はなかったんか
哀れだね かな ...
今日は何度も芋虫をみた
全員私にむかって這ってきた
山になり谷になり
もくもく もくもく這ってきた
おおこわ
そう思ったのに見つめてしまう
もくもく もくもくと 背中が移動するから
...
現実的な疾患で
布団に ...
自動販売機があった
少年は喉が渇いていた
でたらめにボタンを押してみた
何も出てこなかった
今日は車に当たる日だった
先日はかすり傷で済んだ
父親はそのことが
気に入らないようだった
...
ビンビン立った
その姿
うれしと思う
せつなさよ
うなりを上げる
性欲に
応えてくれよ
我が妻よ
なめくり
こねくり
竿先から
ああ竿先から
種が出る
疲れて
妻は寝室 ...
恋をして
ハートが燃える
電力を ...
ある者は明日の天気ばかりを気に掛け
ある者は日常を吉凶で決め付け
ある者は社会の抑圧に負けて自らを失い
ある者は生を誤魔化すための金に執着し
ある者は惰性で一日一日を遣り過ごす
空っぽな ...
(立方体の個室に、インタビューをするものとされるものがいる)
「子供のころよく見た夢の話です。人をばかにするような引きつった笑い声が、空のほうから聞こえてきます。さっと上を見上げると、なん ...
君は
何を見てるの?
君は
何を感じてるの?
これは
勘違い
勘違い
なんだ
春のような朗らか笑顔
夏のような強気な口調
秋のような憂いだ視線
冬のような淋し ...
今日はずっと雨だった
鵲は傘のまま
駐輪場の紫陽花をみていた
「中に入ってればよかったのに」
「さっきまで遠野さんが」
手をつないで歩いていると
鵲は「ヒュン」と言って、タンポポを摘ん ...
諦めることをやめるな
(万力の)気魄をこめて
/諦めよ
わたしたちは一つ屋根の下にいた、熱心
な三角(元帥)のまえに集合し、気候 ...
枯れ蜻蛉の体は青かった
貝の内側ように鋭く光る腹
砂漠を行く風は 美しい彫刻をつくった後
その青みでひと休みした
もっと小さな虫たちは その鮮烈に心を手に入れた
今はもうどこにも
ひ ...
ずっと夕暮れの町で
よく
眠れないなら
おばけにあいにいこう。
廃工場に集まって
拾ってきた猫に
ミルクをあげたら
おばけにあいにいこうよ。
凶暴な僕らに
怖がらないで
...
素直になろうかな
そう思ったとたん
外はひんやり気味の太陽
やっぱり無理
咲いている紫の花を
ながめてそう思う
凛とたつ
それはむずかしいことでもあり
そっけなくゆらゆら
...
大人になる度に言葉を失っていく
使わなくて良い言葉を知る
使ってはいけない言葉の存在を知る
詩と言われるものが儚く脆いと感じる
見下した言葉
軽い文字で溢れて ...
薄明の時計の刻む音は、
いつまでも初まりを歩み
エボナイトの光沢がにおう黒光り
遠い山脈は墨色に燃えて春の
おとずれをいまかと願う白日の、
足もとにも咲く花の。。
残雪へ便 ...
小さな女の子が通りを歩いている
手荷物を持って 一人で行く
どこへいくの
頼まれたものを持って行くの
一人前なの
偉いね
路上で爆発した八歳の女の子
どこへいったの
書きたいと
ひたすらに願うゆうべに眠る
ことばは
季節を持っていて
と同時に時間も持っている
私はいつも
それらを扱いきれず手放してしまう
夏、は早朝に海に向かって走っている
そう ...
ある男が、隣人の倉庫から盗んだ壺を自分の庭に隠した。
そして数日が過ぎ、男は自分の悪行についてすっかり忘れてしまった。
ある日、壺が隠された土の周辺に若葉が芽生えた。
とても愛らしい葉だったので ...
幸いによって用意された
名前は
あらかじめ課せられた
役割を帯びて
分厚い殻を割れば
どうどうと押し寄せてくる
風とも波とも知らない力に
離ればなれにされぬよう近付く
術さえ知 ...
凪
水切り
波紋
跳ねて
ちゃぽん
水から砂に
立ち位置
やや沈む
足首まで砂
だから
靴に砂
後で掻きだす
手で砂
太陽に奉げてから
砂な地面に
奉げた砂
落とす
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
コトバの山
殿岡秀秋
自由詩
5
11/7/2 6:47
安宿ごろごろ
真山義一郎
自由詩
21
11/7/2 3:27
雅楽
ペポパンプ
自由詩
3*
11/7/2 2:30
常識について常識的に考えてみた
只野亜峰
自由詩
1
11/7/2 2:23
一神教
三上あず
自由詩
2*
11/7/2 2:19
朝の蛍
uminek...
自由詩
12*
11/7/2 0:31
左手の存在感
kauzak
自由詩
8*
11/7/1 23:58
ふたり
三奈
自由詩
8
11/7/1 23:40
しはいしゃ
中川達矢
自由詩
4*
11/7/1 23:20
死断層(八)
信天翁
自由詩
0
11/7/1 23:02
蝶を夢みて
朧月
自由詩
2
11/7/1 22:56
たったいっぺんだけ
TAT
自由詩
3
11/7/1 22:32
笑うために
たもつ
自由詩
5
11/7/1 22:19
竿先の種
花形新次
自由詩
0*
11/7/1 22:13
節電
TAT
短歌
1
11/7/1 21:54
真面目(しんめんもく)
蒲生万寿
自由詩
1*
11/7/1 21:18
夢の見える部屋
リンネ
自由詩
3
11/7/1 21:12
君
りり
自由詩
0*
11/7/1 19:33
まばたきはシャッターで
mizuno...
自由詩
2
11/7/1 19:29
未来文献 (生体反応の設計)
乾 加津也
自由詩
2*
11/7/1 14:45
枯れ蜻蛉のはなし
とろりす
自由詩
3
11/7/1 14:00
おばけ
昏(ヤッカ)
自由詩
5+*
11/7/1 10:24
縦に咲く花
朧月
自由詩
3
11/7/1 9:05
詩情
大祐
自由詩
2
11/7/1 9:01
刻印
こしごえ
自由詩
4*
11/7/1 8:51
神様へ
砂木
自由詩
8+*
11/7/1 7:16
この夏、このゆうべ
かんな
自由詩
6*
11/7/1 6:18
ある農民のたとえ話
命
自由詩
0+
11/7/1 5:29
かしおぺあ
高梁サトル
自由詩
9
11/7/1 4:29
目の前から足元そして中
秋也
自由詩
2
11/7/1 3:32
3409
3410
3411
3412
3413
3414
3415
3416
3417
3418
3419
3420
3421
3422
3423
3424
3425
3426
3427
3428
3429
3430
3431
3432
3433
3434
3435
3436
3437
3438
3439
3440
3441
3442
3443
3444
3445
3446
3447
3448
3449
加筆訂正:
煤トレナイノ (ご利用は計画的に)
/
乾 加津也
[11/7/1 10:25]
二十二行目を修正
4.75sec.