風が騒ぎだし 光が狂いだす
音は逃げ出し 声はずつき始める
夢の饗宴には まだらの白黒幕が張られ
おらはその隅っこでうずくまる
眼をとじ耳をふさぎ美酒も呑めずに
そのうえ 硬化した ...
雨がね
連れてくるのは
少し暗いブラウンの街
濡れた街。
若さの絶頂を過ぎた女は
傘をさすのにも
疲れてて
灰色のブラウスの
濡れた肩、濡れた胸。
髪の薄くな ...
いつもの席に君は現れない
私はふらふらと視線を向けながら、
その後ろの後ろの席に着いた
{引用=
・・・は、一つの核となるタンパク質に、一本、あるいは多数のグリコサミノグリカン鎖が結合して ...
たとえばなにか
しゃべるものから
はなれられたとして
それは
なぐることでしか
つぶしえないとしたら
もう梅花もそのひとりごを嘆く頃
陰鬱な空から出発への涙がもたらされる
皐月と文月の橋を取り繕い
ただその涙に濡れるひとりごよ
育ち切った不幸は青い毒に
生まれたった刹那の風邪に乗 ...
私の詩は、一つの庭。
暖かい陽のふりそそぐ庭に根を張る
草と木と花
土の下に張り巡らされた
地底の家へ
今日の食物を運ぶ一匹の蟻の、愛しさよ。
今・私の詩を読んでいるあ ...
身ごもった妻が慌しく、出勤していったので
休みで家に残った僕は
巻いてる暇のなかった水天宮の腹帯を
胎内と等身大の赤ちゃんの絵を包むように
ぐるぐる巻いた
紙と帯のすき間から時 ...
たくさん歩いたら
遠くへゆけると
思っていたのに実際は
足踏みしてるだけ
放り投げたい心だけ
それもかなわずに
だれかがなげたボールを
受け損ねて傷ついて
自分だけが苦しいと
...
ひもとくと聞いて
巻物の紐を解く様子が
しぜんと思い浮かぶ
しかし
その書物は何で
誰が
いつ
ひもといているのか
その疑問をひもといてみせたい
いわば
物語を紡いでいるものを
...
目の前の、自由への扉を開く
たった一つの鍵は
この掌に、置かれている。
強く生きるんだ
泣かないで
歯を食いしばって
威厳は高く、腰は低く
ひるまない
負けない
強く突き進む
帆を広げて全速力
時に休んで
時に遊んで
時に戯れて
時に冗談を
...
誰とも話さない
味方がいない
友達がいない。
孤独である。
苦しみが体を
駆け抜けてゆく
四面楚歌
皆敵である。
世の中に必要されるにつれ
人と付き合わなくなる。
楽しみが ...
ばあちゃんが亡くなった
でも涙が出ない
あんなに世話になったのに
泣きたいのに泣けない
なにか死んだと言う事が
理解できない。
またひょっこりと出てきそうな
気がしてならない。
...
メールはただの文字ではない
あなたの想いがいっぱい
温もりのある文字の集まり
逢いに行けない夜は
メールに今の想いを乗せて
何度か行き来させている
電話とは違う風が ...
カットバンを剥がしてみると
赤かった傷は薄皮をかぶって青くなっていた
どうして血は赤いのに
皮膚の下では青く見えるんだろう
そんな疑問を高校生の時に生物の先生にしたら
先生になったばかり ...
あんぱんの黒色革命に怯える夏
子午線で縄跳びをしている少女たち
電磁波を避けつつ齧るラムネ菓子
髪を切った君に吹く風は
新しい何かを運んだかな
結えないほど短くなった髪が
少しだけ嬉しそうに揺れた気がした
僕の喉を撫でながら
嬉しそうに君が云う
「私の好きな声を生むここが好き」
その時の君の声が
僕は何より好きなんだ
山道の途中
荒れた道の真ん中に
母が落ちていた
僕はそれをリュックに詰めた
川に至り
清水で口を漱いでいると
父が流れてきた
僕はそれ ...
しんとした耳に
スズメのさえずり
どこか遠い国の言葉で書かれたラベルの
パイナップルの缶詰を
慎重に開け
ガラスのお椀にヨーグルトと混ぜて
冷蔵庫にしまう
部屋を訪ねると
ベッ ...
この街に雨なんていらなかったはずなのに
梅雨が来たからってだれひとり喜ぶ術もなかったのに
転ぶようにして降りる戸越公園駅のみじかいホームは
いつも苦手だった
ドアカットがなかったころの ...
港町を
女の子と歩いていた
正直、
まったく楽しくない
第一、話がまったく噛み合わない
彼女は体育大学出の
ばりばりの体育会系で
本などほとんど読んだことがないという
その点、俺ときた ...
左様なら・・・・・・
乞うご期待の時空間
眠る
ねむる さようなら
わた…し
※婿島のアホウドリ 小笠原
羽毛採取の乱獲100年
個体数2000ほど
鳥島から雛を避難
海面に浮き上がった獲物を
風を味方にして
長駆滑空して捕らえる
海の女王
羽ばた ...
わたしがこんなに苦しいのは
心のコップが、からっぽだから。
輝く人に囲まれて、「自分も」と思うたび
心のコップの水があふれて、
気づけばコップは、からっぽになる。
自己実 ...
僕らの日々は
いつも少し淋しいから
食べたり
話したり
触ったりする
電車が止まる
それがあなただったと
後日人から聞いて
初めて知った
行かないでほしい と
テレパシイなら何度でも送りましょう
言葉はあなたを遠ざけました
言葉はあなたと出会わせました
卑怯者!ペテン師!と罵声が飛び交う
美しい午後があいさつし ...
村上春樹のスピーチを聞いて、何かしら心動かされるものがあった。震災から3ヶ月、少しだけ立ち止まって考える時間ができたように思う。あの日から私は何も変わっていない。しかし、大きく変わっている。原発の問題 ...
遠くまで行こうと
行きたい場所まで行こうと
歩いている
ながいあいだ
誰かがきて
話しかけてくれる
嘘を交えて
ながいあいだ
声、オーロラも見つけてくれない場所
反射する ...
雨暖簾 指で弾けば せせらぎの歌
風暖簾 指で弾けば {ルビ和=やわ}らぎの歌
雲からの弦がピンと背筋を伸ばし
南からの弦が未来に引っ張られる
雨音 風音 音の階段 一気に駆け上がれば ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
消えない一齣(五)
信天翁
自由詩
1
11/6/17 23:41
濡れた肩、濡れた胸
御笠川マコト
自由詩
2
11/6/17 23:00
生物化学
鳴海
自由詩
3*
11/6/17 22:31
2011
6
自由詩
1
11/6/17 21:51
梅雨
アヤメ
自由詩
0
11/6/17 21:26
箱庭の詩
服部 剛
自由詩
4
11/6/17 21:19
安産祈願
〃
自由詩
4
11/6/17 21:03
遠くへ
朧月
自由詩
2
11/6/17 20:56
ひもとく
中川達矢
自由詩
6*
11/6/17 20:45
金の鍵
服部 剛
自由詩
1
11/6/17 20:41
負けないで
ペポパンプ
自由詩
4*
11/6/17 19:55
ノーフレンズ
〃
自由詩
1*
11/6/17 19:55
おばあちゃん
〃
自由詩
1*
11/6/17 19:55
メール
夏川ゆう
自由詩
0
11/6/17 19:53
わたしの青
とんぼ
自由詩
2
11/6/17 19:41
黒色革命
冬野 凪
俳句
2*
11/6/17 18:45
新風
徘徊メガネ
自由詩
2
11/6/17 17:58
発生
〃
自由詩
1
11/6/17 17:54
山道
草野春心
自由詩
3
11/6/17 17:33
美味しいもの
ガマパックン
自由詩
1
11/6/17 16:40
午後の雨脚
たま
自由詩
20*
11/6/17 16:01
女の子と歩く
真山義一郎
自由詩
22
11/6/17 14:42
オ ・ ヤ ・ ス ・ ミ
日紫由
自由詩
0
11/6/17 12:44
詩 あほうどり
……とある蛙
自由詩
11
11/6/17 11:32
今しかないから
M.N.
自由詩
1
11/6/17 9:58
日々の
たもつ
自由詩
2
11/6/17 8:37
海へもどる
c
自由詩
1*
11/6/17 6:11
私たちを支配するもの
遠藤杏
散文(批評...
3*
11/6/17 3:44
ながいあいだ
竜門勇気
自由詩
2
11/6/17 3:17
梅雨空の調べ
subaru...
自由詩
10*
11/6/17 2:15
3439
3440
3441
3442
3443
3444
3445
3446
3447
3448
3449
3450
3451
3452
3453
3454
3455
3456
3457
3458
3459
3460
3461
3462
3463
3464
3465
3466
3467
3468
3469
3470
3471
3472
3473
3474
3475
3476
3477
3478
3479
5.02sec.