こころの中に海がある

いくつかの海流も流れている

灯台へ続く道は
岬を縫うように走っている

海峡を渡る風は
わずかに強く吹き雲を散らす

僕は背中の軽い荷物を感じながら
ゆ ...
 彼らはその砂場にしゃがんで砂をつかんでいた。だれに聞いても、いつから彼らがそこにいたのかは分からなかった。それほど長い間そこにいたのだった。砂場は白いコンクリートのふちに囲われていた。そのふちは公園 ... カラヴァッジョ
光と闇の迫間に浮かびああがる人物
ダブリンの教会に浮かび上がるキリストの捕縛
400年もの間の行方不明の光

あり得ない光と闇のコントラスト
グラデーション無しの光の隣
...
ありの行列は
時間の砂をせっせと運んでゆくような
そんな気がして、わたし
のどが渇きました

真っ白、とは言い難いミルクを
すっと飲み干せば
胸の時計は
狂いはじめます、やわらかに ...
冷蔵庫の中から
あなたが出てきて
おとなになりたかった
と訴える
こんな夜には
ビルよりも背の高い
おとなになりたかった
おとなになりたかった
月が落ちると
どこかで首が落ちる
水槽に毒を溶かすと
呼吸が苦しくなる

わかっていた
世界はつながっている
暑て長い眠れない夜
これが夏なんだなあと思う
通りにはラップが流れチャラい奴らもちらりほらり
きっとこれが最近の夏の夜の風物詩なんだな

もし日本がこのまま亜熱帯化したら探検してみたい
極 ...
       
白い螺旋階段を下りると涼しさが吹き上げてくる。余り残されていない時間を気にしながら、小刻みに切り取りながら無口になっていく。集中することを求められているから、少しの甘さと瞬間の冷たさ ...
ついに漂着した朝は
まっしろくて水浸しでカーテンは透ける
明るいな
きみのよわい視力
それに傷つけられたわたしの背を
すこしぴんとさせるようだよ

ねむり
に、かたちをあたえようとする ...
帰るべき家があれば
来た道を戻るということは
当然のこととなるが
家を持たぬ旅人は
どのように歩いても
片道の往路でしかない

家と目的地を往復するだけの
平凡な毎日に
何も疑問を持 ...
{画像=110804030328.jpg}



傷つく想いと傷つける想い

どちらが重くて痛い?


独り帰って涙を流がす時

わたしは誰かを傷つけている



だから ...
目が夢を欲しがる時
演じることが 遠ざかる
電車の シートで
自分のことが 好きだった
すらりくらりと水面を這う
無音のみずおと

昨日でなくあすでなく
今日を這う

身をくるむ水流
撫ぜて去る矢印の群れ

ふとぷわりと
空気を割る一個の頭で見渡せば
未来はらん ...
よごれた指を
水につけて

すこし
きれいになり
水は
わずかに
濁る

わたしを
これ以上
みじめに
させないで
... たいせつなひとが死んだ

死ぬのは

だれだってあたりきなのに

こんなに悲しみで

ざわついているのはなぜ

死がふしぎなわけでもないのに

別れることは

だれだってあ ...
かなしみ島の住人は
毎朝、かなしみの海で顔を洗う。
その顔はまた涙でいっぱいになる。

朝は顔を洗わないと始まらないから、やはり洗う。

人生なんて終わればいいと叫びながら、朝がくれば顔を ...
マトリックスで裏切ったハゲが食ってた ... お盆
虫取り
夏祭り
生に近いし
死に近い

いつから
八月になったのか
私には記憶がない
そう言えば
今日
「意味」を全うした蝉が
地べたに落ちていた
とたんに
歪んだ蜃 ...
そらをみあげると
ちちがいた

やぎのむれのなかに
ひとりいた

ことしのなつは
すずしいぞ

みちばたに
てがみがおちていた

つたえたいことは
すべて
そこ ...
夜は来るんだ茜色

紫ブルーの茜色

そんなに遠くはないけれど

幸福と傷にゆれている

そんな筋合いはないけれど

紫ブルーの茜色

夜は来るんだ茜色
通わない道
通いたい道
そして
事実通う道

去年の道は
とても、うまい具合に埋まりました。
今年も
そうであるといいのですが。

(途方もない粗捜し)
道に砂利は付き物です。
...
幸福ってあるんかな

傷ってあるんかな

幸福ってあったら

それオレの傷やねん
屋上で水まきをした

ちいさな虹があらわれた

そんなとこにおったんかあ

たくさんの虹をつくった

屋上で虹をつくった
朝七時半くらいになると淋しい

それはクセのようなものだ

夜八時くらいになると淋しい


ツメを噛もうとおもっても

噛めるところがないよ

だからツメのおもてを

したの前歯で研いでいるよ


朝 ...
メキシカンの店行って
タコスとブリトーを頼んだら
アボガドソースもサルサも
出てこないから
頭にきて
直前にさいか屋で買った
味噌のパックを取り出して
キュウリにするみたいに
人差し指 ...
ねえ、あたしを呼んだ?

あたしが呼んだのかしら

サキソホンが泣いてるわ

舌たらずなため息のせい

あたしが呼んだのかしら

ねえ、あたしを呼んだ?
あなたに
抱かれたことが
何にかの糧になるだろうと
思っていた

でも
ちがったね

何にもならないから
いいのね
役に立つ恋愛なんて
信じられないものね
{引用= ――はるな「桃のこと」に寄せて}

  桃を剥く
  なるたけ薄く
  しゅるしゅると
  あなたを剥く
  透明な肉



  最初に
  いだかれた痛み
  それ ...
夜の森は怖い
手入れされた花壇の植物は怖くない
花瓶の花は才能のない画家がデッサンの練習に使っている





アスファルトを突き破って出てくる双葉に村人は勇気をもらう
地球にやさし ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
海を感じる梅昆布茶自由詩411/8/4 15:31
その立体はわたしたちの団地を支配していたリンネ自由詩111/8/4 12:53
天才……とある蛙自由詩6*11/8/4 12:28
静かなまぼろし千波 一也自由詩4*11/8/4 11:48
エンカウント春日線香自由詩1111/8/4 9:19
世界はつながっている自由詩011/8/4 9:18
悲しき熱帯梅昆布茶自由詩211/8/4 8:27
螺旋階段花キリン自由詩1*11/8/4 6:17
七月と煙りアオゾラ誤爆自由詩711/8/4 5:00
おもいでの丘木屋 亞万自由詩4*11/8/4 3:18
傷つく想いと傷つける想いbeebee自由詩1411/8/4 3:04
一人のリーマン番田 自由詩111/8/4 2:37
クロールシホ.N自由詩3*11/8/4 0:22
はるな自由詩611/8/4 0:12
ぼくはほんとうは知ってるよTAT短歌2*11/8/4 0:10
たいせつなひと吉岡ペペロ自由詩211/8/4 0:06
かなしみ島そよ風自由詩211/8/3 23:52
芋粥TAT自由詩3*11/8/3 23:33
八月の証明さき自由詩611/8/3 22:52
やぎさん通信小川 葉自由詩411/8/3 22:48
紫ブルーの茜色吉岡ペペロ携帯写真+...511/8/3 21:07
どの道、この道yuugao自由詩011/8/3 20:45
幸福と傷吉岡ペペロ自由詩111/8/3 20:29
虹をつくる携帯写真+...011/8/3 20:24
淋しきクセ携帯写真+...211/8/3 20:17
食べることについて語るときも僕は食べているということ花形新次自由詩3+*11/8/3 20:01
コーリングユー吉岡ペペロ自由詩211/8/3 17:37
水際立ちてはるな自由詩211/8/3 16:33
桃を剥く草野春心自由詩5*11/8/3 16:23
自然と人間馬野ミキ自由詩511/8/3 15:30

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