生殖は売買される娼婦のように夏はけばけばしい取り繕った傷跡から蝉の死骸が漏れ出している水子の帰ってくるのに従って編み笠を被った女どもが太っちょの男どもと番っている祭囃子の中でぼくは水面を見つめて ...
及ばない隙間を埋めるように
光が注がれる
プラスマイナスゼロ
平等を示して そっと
測る 身の丈は
心をカラにして
...
ひらひらと水にたゆたう金魚
その小さな赤が目に焼き付いて
あの日の浴衣、後ろ姿をリフレインさせる
僕はあの子の白い手を見て
隣にいる誰かを見て
佇んだ
友人とたこ焼き屋に並 ...
あぁ、ここにあったのか私の肩。
誰か抱いてください。
輪郭を感じたいのです。
暑さも寒さも痛みも、すべて感じないのです。
誰かに抱かれると
触られた場所だけ感覚が戻る。
太古から、 ...
白熱電球の下で
彼らは蛾の分類をする
人魂は寂しげに
天井の隅を漂っていた
馬面の犬が
馬なのか犬なのか
誰にもわからない
郊外をギャロップで
駆けていく
{引用=きみがそうしている間に、またたく間に、陽はおちて闇になる
傷んだ毛先だけをきるように
きみのことも切り落としてしまえたらどんなにいいだろうか
睫毛にかかる前髪がもうすこし伸びたら
...
死ににいく気は無いけれど
だんだんこの身は朽ちていく
日毎にガタつく体を持って
私は少し佇んだ
その折偶然あなたに会った
あなたは障害を持っているのに
生きている事を全身で ...
向こう岸に星が落ちた夜
胸の前で手を合わせて祈る僕に
悲しい報せが届く
さそりの赤い星は
あんなに美しく輝いているのに
ついに君の嘘が
真実になることは無かった
この悲しみを ...
声を荒げて
あなたに言葉を暴れさせた
声ががらがらになり
風邪をひいたようになった
それを想うとあなたには
無言の暴言を吐かれていたことに気づく
いちばんの意地悪は無視・無関心なのだ
お ...
目の前の人は
下ばかり向いている
私は
伸びすぎた爪をいじったり
髪を触ったり
挙句のはてに
することがなくなって
ほろっと涙をこぼしたり
していたけど
目の前の人は
下を ...
空から舞い降りたまま
天使は居眠りをしてしまった
公園の片隅のベンチで
遠い街のざわめきを子守唄にききながら
自分が誰の子供なのか夢のなかで
思い出そうとしていた
噴水のある公園は
なつかしい匂 ...
この夏はいったい どれくらい うめぼしを食べるのだろう。
梅雨明け前くらいから 急に暑くなったから、当然 汗をかく。暑がりのあたしは ハンパじゃない。
スポーツドリンクの中途半端な甘さは嫌いだ ...
逃げ場をなくした熱気が
重く澱んでいる夜の底で
線香花火に火をつけると
涼やかな光の飛沫が
覚めやらぬ地面にほとばしる
しつこく素肌に絡みつく
湿り気を含んだ風の端に
弾き出され ...
アスパラに絡まる首飾り
ねぇ ねぇ 構って♪ と
笑いながら 近寄る
少女のよう
近所の住宅地も 昔は空き地で
草ボーボーの 遊び場だった
擦り傷に効く 魔法の葉っぱ
...
{引用= 夏祭りは静かなの。太鼓と囃子と人の声とで、耳
には暑い夜がぎゅうぎゅうと詰まっている。唇の動
きが形づくる。視線だけが傷をつける。夏祭りは映
像的ね。あなたの心 ...
降る傷
金の跡
午後の塵
地に空を作れずに
空の径やはじまりや
辿れないものを辿るとき
警告は来て
河口に置かれる
光の原をゆくものの
隣の闇を歩むと ...
ちーちゃんの誕生日の朝
いつものように洗濯機のスイッチを入れる
昼前には電話をしよう
生まれてきたことをお祝いする日だ。
ぽかんと夏空がおおいかぶさり
蝉は式典に関係なく鳴き ...
きょう、一日
ジャンプを読んでいただけだった
雨が降っていたし
だれかに会いたくなかったし
馬鹿みたいだ
本棚の辞書をひけば
こんなにも近い ...
感情の変化があって
崩れた形が穏やかに丸まる
雲の糸が矢のように走り
ときどき狼などが鳴いたりして
奇抜な明るさだ
刃物のように全身が透けて見える
妖艶さは封印され
風が血の臭いを運 ...
朝がやってきて、俺を食った。俺は神を見上げて呟いた。「お前がこうしたのか?」「お前がこれを指令したのか?」と。神はひとつにやっと笑って「そうだ」と大気に呟きかけた。それは雨となって俺に降りかかった。「 ...
着信音
淡いブルーの光
点灯
はい、もしもし。
駅前の大通りで
時差式の交差点で
地下街へと降りる階段で
すれ違う
たくさんの人たちは知らない
私がこ ...
がらんどうの僕の胸に
柔らかにきみがふくらむから
メールではなく
涼しい便箋の手紙を送ろう
ああ、住所をしらない
しらないから
ギクシャクしちゃう
もっと練習しておくんだった
いろ ...
あなたが
あんまりにも
潔く笑うので
わたしの胸に
轍ができた
そうしてそのうち
深い森になった
ピルキュルと
遠く鳥の飛び交うのを聞く
重ねて飼い犬らの間歇的な
へだてて呼び合う吠え声が
窓は笛の穴ともなって
聞かせるつよい南風
〈なにものでもない耳の人間〉
例 ...
にゅうどうぐもをみて
しょうじょはいった
みんな
しんでしまったんだ
なにとみまちがえたのだろう
しょうじょもまた
そらたかくきえていった
ひつじぐもがうまれるこ ...
かんぜんたいは
ありとあらゆる
条件を
かね備えて
きぜんとしている
が
唯一だから
さみしい
というおもいを
知らないでいる
ふかんぜんたいは
ありとあらゆる
条件が
あり ...
そろそろ塾から帰る時間だ。
慌ててエプロンを外し、玄関を出る。外は真っ暗だ。ついこの間まで湯
の中を泳ぐような暑気に買物も億劫だったのに、もう星光のような風がそ
よめいている。
勤め人の ...
大阪は通り雨が激しかったけれど
折りたたみ傘を持っていた
それを微笑みながら商談していた
あなたにあんな暴言を吐いたのに
あなたからの着信を見つけると
我慢しきれない ...
夏のお空は賑やか
雲の鯨が群なして
北さしゆっくり泳いでく
夕べ摘まれた胡瓜はポリエチレンの中
萎れた黄色の花を畳んで重い体をしんなりと
むらさきの影踊る無人販売所
朝の優しい静け ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
_
鯉
散文(批評...
2
11/8/6 17:24
測る
sya
自由詩
0
11/8/6 16:25
金魚すくい
田園
自由詩
2*
11/8/6 15:41
ここにあったのか私の肩。
そよ風
自由詩
3
11/8/6 13:58
浮遊
春日線香
自由詩
1
11/8/6 13:03
冗談
〃
自由詩
1
11/8/6 13:02
きみの夢をみた
宮野
自由詩
1
11/8/6 12:49
ささやかな、
田園
自由詩
2
11/8/6 12:22
黒い服
ミツバチ
自由詩
5
11/8/6 12:07
邪悪
吉岡ペペロ
携帯写真+...
1
11/8/6 11:53
いちごみるく
blue
自由詩
3*
11/8/6 11:25
公園の天使
梅昆布茶
自由詩
1
11/8/6 11:17
うめぼし
森の猫
散文(批評...
7*
11/8/6 10:16
線香花火
nonya
自由詩
19*
11/8/6 10:14
ネジ花
藤鈴呼
自由詩
2*
11/8/6 10:03
顔へのコラージュ
草野春心
自由詩
4*
11/8/6 9:46
いない かたち Ⅴ
木立 悟
自由詩
1
11/8/6 9:40
朝・七時五十三分
たりぽん(大...
自由詩
7*
11/8/6 8:59
勇気
草野春心
自由詩
1
11/8/6 8:07
満月
花キリン
自由詩
0
11/8/6 8:01
神についての四つの散文詩
yamada...
自由詩
0
11/8/6 5:24
言葉を、ありがとう。
村上 和
自由詩
5
11/8/6 3:07
お願いジュール
佐野権太
自由詩
5*
11/8/6 2:30
轍
はるな
自由詩
6
11/8/6 2:27
耳の人間
シホ.N
自由詩
3
11/8/6 1:56
雲隠れ
小川 葉
自由詩
3
11/8/6 1:44
ふかんぜんたい
中川達矢
自由詩
7*
11/8/6 0:55
待子さん
salco
散文(批評...
3*
11/8/6 0:27
微笑み
吉岡ペペロ
自由詩
1
11/8/6 0:11
ほら、
salco
自由詩
14*
11/8/6 0:00
3436
3437
3438
3439
3440
3441
3442
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3459
3460
3461
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3467
3468
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3470
3471
3472
3473
3474
3475
3476
6.35sec.