山陽新幹線はトンネルが多い
海面にでたとたん
海底に引きずりこまれるようだ
トンネルのなかで車窓は黒い鏡になる
鏡には世界の影が映しだされている
不可解なこころたちも ...
妻
朝目覚む
早き時刻
妻に声をかく
名を呼べど答えず
名をもう一度呼ぶ
目を開けず
もしやとよく顔を見る
もしやと閉じた
目を開いてみる
妻にっこり笑みて ...
わたしは
自慰をして
足らずに
よくしらない男を
呼び出して
抱かれる
さいきんのモーテルは
清潔であかるいし
窓だってある
そうして
そこを出た足で
花を買いに ...
海に帰る男の子がふえている。海に帰る途中で冬になった東京に寄り、からだを売り飛ばす男の子がふえている。海猫がコロニーをつくるビルを、非常口を確認するように稼いだ金を数えながら、のぼる。うにゃん ...
世界は動いている
存在は動いている
時間が動いている
容赦なく
こころも蔑ろにして
ただそれは
人間的に見たときにそうであって
ちがう視点から見れば
そうではないような気がする
だ ...
履き違えた破壊衝動にプラスアルファで誰かの肩書きが消えていなくなる
その言葉に騙されたのならば油断していた彼らが悪いのだ
編纂する余裕もない灰色の脳みそたち
暗号化された社会に押し込めら ...
洞窟をでると
セミが鳴いてくれていた
五感がやわらかく戻ってゆく
夏の朝風が耳もとでほどけている
ロータリーではバスが唸り
日傘の若い女がなぜか微笑んだ
きのう関東 ...
チューインガムは
ぷうっと 膨らむので
機嫌の悪い夜には
もってこいですが
持って来い! などと
命令しては イケマセン
忽ちに 彼等は 結託し
余計なコトは 言わせんとばかりに
...
かあさんのあいしてるは
おつきさまみたい
やさしくつつんでくれるから
こんやもぐっすり
とうさんのあいしてるは
とうさんのせなかみたい
しんぶん ...
生ぬるいカフェオレを飲んでいた
あめが
ぽつりぽつりと
窓を叩いて
私に何かを伝えていく
内容などわからない
感触のない
あいのようなものだろうと考えていた
君が
冷たい氷の ...
おとなになればなるほど
母親からはなれていく気がする
きょう、わたしはかれの妻になるけど
ほんとうは母親にハグしてほしいと思っている
ほんのこどもなのだ
天国だとか
ほんとうもうそ ...
心配しても
そんな筋合いはないよと言われたら
それも無言で言われたら
ひとがどれだけ傷つくのか
それをわかってそうすることが
ひとをどれだけ傷つけるのか
おたがい
わかっていなかったのか ...
誰も僕を知らない
カウントされない
でもね
君を好きになることで
僕はちょっとはかわれるんだなって
仲違いばかりの絵にもならない恋人同士でも
いっしょに落とし穴にはまる喜びはあるよね
...
{引用=
ぼくがぬぐえたはずのなみだで
かみさまのいちびょうをかう
どうせ
あなたはむげんのときがあるのだから
ぼくがぬぐえたはずのなみだをぜんぶ
さしだすかわりに
かみ ...
あの子に囁きかけようとして
椅子から転げ落ちちゃった
ぼくは
今でもおぼえてるんだ
みんなで作ったロケットを
こわしたのは達也じゃない
ぼくだ
今でもおぼえてるんだ
こそばゆい ...
泳ぎ疲れて
クジラの胃に泊まる
窓から見えるのは
昔の日々
未来のいつか
彼らもここに来た
彼らもここで
消化されていった
雨の中で
人だけがいない
獏園
時が経つと
美しい観光地になる
浮気をするのは僕じゃない
僕のなかの誰かが楽しみたいだけ
(意味)なんてないわ
意味なんて(ないよ)
女性キャスターのあたまの中にはいつも見られている(わたし)が居て
イン ...
B
「制約と美学」
制約に縛られてこそ、限られた自由の中で、発想は輝くとする説がある。その説によれば、もしも何もかもが許された中で創造される混沌があるとすれば、それはブラックホールの様な闇である ...
私はいつも 流れる時の中で
何にも言わないだろう きっとそこに何もないから
いつも自分で ぼんやりと考えていたことが
私がいつもそこでやらなければならないこととして
ぼんやりと 輝いていた ...
あたいは線香花火
絶頂をすぎてもチリチリ感じていたい
火球 果てるまで
君との事は
今でも思い出すよ
楽しかった事も
悲しかった事も
君はケジメを
付けに来たと前回
話してくれたね
私に大切な人が出来て
ようやく君も
自分自身の幸せに
向き合えると思うから
長くな ...
果物はみな少なからず官能的だと思うのだけれど、桃なんてその最たるものだ。たたずまいや、匂いや、舌触りや、もちろん味も。
桃の皮を剥くのって、肌を剥くのとも似ている。薄皮を剥がす感じ。熟れた桃の、 ...
このへやは
にしびがまぶしくて
とだれかがいった
だれかはもはや
ひとではなくて
それでもひとのつもりで
あるようだった
にしびだけが
つよくそのあたりを
てらし ...
こんなに悲しみで
汗だくになって
振り子になって
たっぷたっぷとしたまま
きょう死んだら
この悲しみは
永遠になってしまうのではないか
嫌いになるより
...
病院待合室に警報音が2度鳴り響く
何処で鳴っているのだろうと音源を探す
と、待合室の片隅に置かれた冷水機から
誰も触っていないのに水が出始める
誰も居ないのに放物線を描いて噴出する水
...
ガタンゴトン帰り道
ほろ酔い気分のお隣さん
アビシニアンな夜に
とおりすぎるよ家々
あの橋越えて あの池こえて
車掌さん 最寄り駅はまだですか
家へ帰るよあ ...
ちッちゃな子供が
こちらを見上げてしゃべるのだ
まだたどたどしくて意図がくめず
まるで異邦の言葉
大人は子供の
言葉の一つ一つをやさしくつむいでやるが
二人の伝え合いはあまりうまくいか ...
簡単な物語でしょういっせいに鳥が飛び立つ時の木星は
異星間移民が未来起こること月には緑があったことなど
誰かが僕の名前を呼ぶ
はあい、と返事をして
中に招き入れようとするけれど
この部屋にはドアも窓もない
外は秋が始まっている頃だろうか
何度か名前を呼んで
声は聞こえなくなり
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
世界の影
吉岡ペペロ
自由詩
0
11/8/2 15:56
妻
生田 稔
自由詩
14
11/8/2 15:08
花を飾る
はるな
自由詩
3
11/8/2 14:59
冬
ズー
自由詩
3*
11/8/2 14:55
世界は動いている
吉岡ペペロ
携帯写真+...
0
11/8/2 14:14
存じません
笹子ゆら
自由詩
1
11/8/2 13:55
生きている
吉岡ペペロ
自由詩
1
11/8/2 13:43
モスキート
藤鈴呼
自由詩
2*
11/8/2 12:47
あいしてる
草野春心
自由詩
4*
11/8/2 11:42
あめとあい
かんな
自由詩
7*
11/8/2 11:29
水無月のころ
poco
自由詩
7*
11/8/2 10:56
共感
吉岡ペペロ
携帯写真+...
1
11/8/2 9:59
和解
梅昆布茶
自由詩
1
11/8/2 7:07
かみさまのいちびょう
凪名木なぎな
自由詩
7
11/8/2 7:00
はずかしい
nick
自由詩
3*
11/8/2 3:56
ミュージアム
春日線香
自由詩
3
11/8/2 3:55
圏内
〃
自由詩
2
11/8/2 3:55
隠用紙
アラガイs
自由詩
3*
11/8/2 3:27
(仮)メモ
光井 新
散文(批評...
0
11/8/2 1:48
そして一人で
番田
自由詩
2
11/8/2 1:34
線香花火
殿上 童
自由詩
16*
11/8/2 1:20
忘れない
ちゃんこ
自由詩
2
11/8/2 0:37
桃のこと
はるな
散文(批評...
7
11/8/2 0:26
西日
小川 葉
自由詩
8
11/8/2 0:18
悲しみ
吉岡ペペロ
自由詩
1
11/8/1 23:49
意図しない効果
kauzak
自由詩
5*
11/8/1 23:37
夜はお幸せに
加古川少年
自由詩
2
11/8/1 23:33
怖るべき子供たち
シホ.N
自由詩
3
11/8/1 23:26
SF
高濱
短歌
1
11/8/1 23:17
平日
たもつ
自由詩
1
11/8/1 22:32
3441
3442
3443
3444
3445
3446
3447
3448
3449
3450
3451
3452
3453
3454
3455
3456
3457
3458
3459
3460
3461
3462
3463
3464
3465
3466
3467
3468
3469
3470
3471
3472
3473
3474
3475
3476
3477
3478
3479
3480
3481
5.04sec.