薔薇の花弁の道から
幼子は現われてくるのだ
父の一滴の涙と
母のうめき声のもとに
遠いはるかなところから
一つの言葉はやってくるのだ
父なるものの死と
母なるものの無のもとに
...
縦に裂く指のひとつの行方には夕暮れのみの魚よこたわる
一歩めで柱二歩めで廊下燃し三歩で天地の境またぎゆく
「まとも」とは何を指すのかわからずにここまでは ...
いくつもの風が過ぎた
いくつもの雨が過ぎた
いつ結んだ思い出だったろう?
僕の地平をゆく青い旅人に
君の塔に棲む白い少年が手を振る
日と月とがめぐる 星座がめぐる
幾重 ...
カレーにかびが
ういていたので
かきまわして食べた
わたしは
いったい
どのくらいのかびで
出来ているのだろう
ある日の授業で先生が言った
宇宙を暗唱してください
興奮したように
エントロピーやら引力やら
べらべらと捲くしたてた委員長は
廊下に立たされた
...
煤トレナイノ
頭皮ノ付着ヤ髪ノ付着
爪先ノ付着ヤ目尻ノ付着
アセルナ アセルナ
カビクサイ
煤ラ
変幻ノ
水平線カラ襲ッテキテハ
永イ年月ヲ
生キルコトニシタ
田螺ラノ角笛 ...
曇も空も
濁りの水色
髪も 笑みも
午後も 火も
うねり 夕方
浪と夕方
音を窓から放つ鍵
水色の ひとつの指
背骨 階段
背骨 階段
一瞬消えかけ ...
まるでマグマのようなほとばしる熱いエナジー
君の顔はおかしいよ
ぼくは三千回も笑ったよ
君の声はやわらかいよ
ぼくは体中の力が抜けてしまったよ
君の体は魅力的
ほっそりとしたラ ...
ゆるやかな光の中で
ただなんとなく、カーテンが揺れる
じめじめした空気の流れ
ただぼんやりと、部屋の隅を見つめる
ほら、ここにいるよって
あなたが笑った気がして
そっと「おはよ ...
シヨウスルとは
二つの矛盾した概念を
矛盾を抱えつつ
さらに高い段階に統一すること
らしい
例えば臆病な人間が時に無謀な行いをするのをキレるという
これは短絡しているので
臆病と ...
トラックが
女の子を後輪で
柔らかく轢いていくのを
交差点にいる
私たちは
あちこちにある
空のせいにしようと
縫うように歩くのだ
信号を見失って
瞬きを繰り返す
そのまま目を ...
ひんがしの のに かぎろいの たつみえて
かえりみずにバイクをふかす
かぎろいのみを まなこにうつし
はねのとけるも かえりみず
まっすぐな道で
気分上々 音鳴らせ
はらをふる ...
いうならば
生きるということは
世間に向かって眼を開き
自分の矮小さを自覚することだ
そうだ。だからみんなびっくりする
自分が本当に小さいことを
だから僕は酒を呑んで
へべれけに ...
モンシロチョウに倒れ聞き耳当てる
襦袢を下ろし、日向に掛ける
おもしろいって、ぜったい
おもしろいって、ぜったい
跳ねて 跳ねて 約束する
馳せる皮に 添い羞じらう
人の流れが消えかかって 色は暑さで垂れかかって
誰の心にしがみつけばいいのだろう 丸い形なら滑ってしまう
記憶がある脳みそのなか 嘘で弾いて 誰をみている
これが俺の本当のうたか これが嘘の ...
セックスは何度やっても飽きないがいつも予想のやや下を行く ...
わかりあえることが
人生の目的だった頃は
わかりあえることの可能性を探っていた
今はわかりあえることの意味を考えている
わかりあえることって何だろう
それは理解しあえること
尊重し ...
誰もいなかった
遠くの川を見つめていた
その川は ぼんやりと流れていた
この私の目から 流れていく時に
どこに行くのだろう
ああ 時の中で
私は 一体 何をするのだろう ...
靴の紐は
自分で直せます。
友達の受身型に
とても驚いた。
心配はいらない
私は一人でもいい
また泣けば良い
言った事を忘れる
バドしたら
いじめられそう
しばらくしていな ...
怒りの嵐がやみ
穏やかになる
笑顔に戻る
素足になる。
風呂の前に
足浴してから入る
全てを忘れ
全てを流す
君の嬉しそうな顔を
見ていると
元気になる
また明日もと ...
ブーブー
キャンキャン
コケコッコー
ニャー
カーカー
メーメー
ゴロスケホーホー
ホェーホェー
デッデポッポ
ワンワン
モーモー
メェェェ〜
入道雲の浮かぶ
背丈ほどもある草むらの
風の抜けていく
ふかみどりに、時折
沈むようになった鉄条網
(U地区)と
わたしが、そう
呼びつづけた街の住人
たちが、みなで立てた
鉄の ...
こんにちは。ちょっと前に現代ホラー50選なるものを独断と偏見で選んだんですけど、このたび土屋 怜さんから「この夏を乗り切る、ホラー10選とか、載せて下さったら、非常に嬉しいのですが…」というリクエスト ...
家計簿つけて、ため息ついて
数字とにらめっこ、にらめっこ
ああいやだ
世間のあれこれ素知らぬ顔で
きれいな言葉しか紡がない
詩人になりたいのに
いつの間にか口をついて出る
お財布 ...
潮
明るすぎる崖
やけに落ち着いた たたずまいで立つ
青すぎる空が 海の照り返しで
光が私に立ち上ってくる
憎悪 わたしの憎悪
おもいだせない
憎悪から ここまで ...
崖の下から海がひろがる。
寄せてくる波が、激しく岩に砕けている。
風に押し出されそうになって、岩場を踏ん張る足に力がはいる。
ぼくにはまだ、奈落に逆らう力が残っている。
それが生きる力であ ...
鎧を身に纏った老夫が戦場へ向かう
群集は彼を「英雄」と称えた
裸の将軍が陣地で決断を鈍らせる
群集は彼を「愚将」と非難した
裸の参謀は指揮権を奪うために策を考え込む
群集は彼を「泥棒」と蔑ん ...
街はコップの中にあった
人々は皆
銀色の言葉で話をしていた
消しゴムの形をした像が
中央広場に置かれていた
教訓めいたことが刻まれていた
僕は草色の列車に乗った
寒天の匂いが ...
僕の肉体は (フィーバー)
脂に覆われている (フィーバー)
どんな時だって (フィーバー)
冷房がないと
挫けちゃう男
フィーバーそうさ
僕らのヒーローさ
エアコン工事のおっちゃん ...
嫌い、
それは速い。
あっという間に届くから
いつも取りもどせないんだ
嫌い、
それはウサギ。
いじわるなウサギ。
好き、
それ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
一つの言葉
シホ.N
自由詩
3+
11/6/29 21:09
水無月粒
木立 悟
短歌
2+
11/6/29 21:07
僕らの日々
塔野夏子
自由詩
7*
11/6/29 21:04
かび
はるな
自由詩
4
11/6/29 21:01
風
草野春心
自由詩
7*
11/6/29 18:40
煤トレナイノ (ご利用は計画的に)
乾 加津也
自由詩
6*
11/6/29 17:46
ひとり うつわ
木立 悟
自由詩
3
11/6/29 17:13
君への詩
杉原詠二(黒...
自由詩
2
11/6/29 16:51
消失
YuLia
自由詩
3
11/6/29 16:31
止揚する
シャドウ ウ...
自由詩
1
11/6/29 16:04
クラクション
長押 新
自由詩
2*
11/6/29 12:20
メダカリズム
ガマパックン
自由詩
2
11/6/29 11:53
僕たちはあまり難しい詩を書かなくともよいのではないか
……とある蛙
自由詩
6*
11/6/29 10:11
蜜柑の鞄
十二支蝶
自由詩
0
11/6/29 4:49
潮
〃
自由詩
0
11/6/29 4:28
奴は必ずその少し斜め上を行く
TAT
短歌
2
11/6/29 2:28
わかりあう
シャドウ ウ...
自由詩
0
11/6/29 2:27
虹色の水面の散らばり
番田
自由詩
0
11/6/29 1:48
大丈夫
ペポパンプ
自由詩
2*
11/6/28 23:55
嵐がおさまり
〃
自由詩
3*
11/6/28 23:55
ワンワン
〃
自由詩
1*
11/6/28 23:55
(U地区)の青
ズー
自由詩
6*
11/6/28 23:29
現代ホラー映画 2011年 夏の10選
古月
散文(批評...
10*
11/6/28 23:05
梅雨の晴れ間は
うめバア
自由詩
4
11/6/28 22:49
潮
るるりら
自由詩
9*
11/6/28 21:13
崖
yo-yo
自由詩
3*
11/6/28 20:54
亡国
うたたね
自由詩
0*
11/6/28 19:47
憧憬
たもつ
自由詩
6
11/6/28 19:23
熱中時代 熱中症篇
花形新次
自由詩
4*
11/6/28 18:39
ウサギとカメ
草野春心
自由詩
1*
11/6/28 18:34
3427
3428
3429
3430
3431
3432
3433
3434
3435
3436
3437
3438
3439
3440
3441
3442
3443
3444
3445
3446
3447
3448
3449
3450
3451
3452
3453
3454
3455
3456
3457
3458
3459
3460
3461
3462
3463
3464
3465
3466
3467
6.46sec.