姪
七月まで腹の皮一枚隔てた彼岸におり
去年生まれた赤ん坊が
今年はそろそろ歩き始めて靴が要る
靴!
おお、八時間の惰眠と十六時間の覚醒とを
等価交換でちり紙交換に出してしまった
...
通勤
自転車こいでせかせかと
毎朝の四十分
先日
夏の風がロングヘアーをするりと撫でました
最近
どこかで草刈りしてるにおいがします
庭師さんが長い三脚を担いでいます
どうしても
ゴ ...
カーブミラーにうつる道が
ふと現実でない方向を示す
そんな気になる夜明け前
労働を始める人と
労働を終えた人がすれ違う
そしてこの道を
ただゆっくりと歩む老人は
人生の終着へと向かっ ...
深いため息のあと
胸のあたりが
ボコンッてへっこむ
もとには戻らない
踏み潰した空き缶みたいに
...
その右の掌 その左の掌 {ルビ杯=さかずき}に似せて
差し伸べてみれば
その酒 その味わい 幸せの恵み
汲めば 掌の溝 幸せが埋まる
あの幸せ{ルビ購=あがな}えば その努力と引換え
喜 ...
最近、ぐだぐださが、よりいっそう重いです。
美術教室であまり集中出来なかったり意識が飛んだり(解離)、
しないといけないことはたくさんあって、したいことも一応ある。
のに。
自己嫌 ...
別の生き方があったと思う
キット
設計図に忠実に従って
組み立ていれば
はじめに
描いた
チェックしていたルートを
忠実に
道を挟んでいる
道の外にある世界を散策してみ ...
砂塵が舞う
...
人はなぜ生きるのだろう
私は 眠い 今日も
そして何もすることもなく
眠るだけ
囁くような
耳元で
部屋を抜けて行く、風の
足踏みの音
甲州街道を過ぎた頃だろうか
君の走る跡を
閉じた瞼の隅で追う
雨の匂いが止まない日にばかり
鈍い痛みを思 ...
思念が光子を遥かに超えるって
ずっと昔にわかったっていうのに
あえてこうやって手紙を書くなんて
なんだかちょっと照れますね
でもいつか会いたいね
なんて想いあったりして
会えなくたって ...
結わえる
眠り
と
花を待つ
夢
ふれているのが
すべるような
くろであって
電車がトンネルを抜けるスピードでかたちづくる息
すいこまれるひかり
に ...
いつも躓く丘の上の
崖の縁に私を積み上げていく
こんな季節でも不思議と崩れないもので
いつしか、
見上げるほどの、わたしになっている
いつからこんなことを、と
通りすがる誰かに聞い ...
変化を求めて
何かを追い求めて
求めて、求めて
いざ変わってみれば
元に還りたくもなって
手遅れになって
地層のように
むかしを見返せたら
いいのに
なんてわがままで
それでも
...
右手の人差し指が
鍵になってしまった
どこの鍵だろう、と
合いそうな鍵穴を探すけれど
鍵の要らない穴しか見つからない
ふと鏡をみると
自分のおでこのあたりに
それらしき穴があ ...
リトマス紙のような自分を
ときに
あきらめる
深呼吸して穴を掘る
王様の耳はロバの耳
王様の耳はロバの耳
あの日以来
つきあうようになったさまざまなものたちと
つきあう ...
軽蔑を受ける身が苦しいといいながら
だんごばなだったりするのは
どうなのか
かくしたり
すれば
ぬので
いま
鏡に なにか映った
鏡に 誰か映ったよね
部屋には誰もいない
僕以外は誰もいない
なんだろう なにか
なんだろう 誰かがいる
いま
鏡に なにか映っ ...
灰に帰したポエトリーと
そのそばでかすれた
老い始めたおとこの歌声
ほぼ消えた足跡を記憶の片隅で
なぞるように
歌って
なぞるように
雨が降り続ける ...
{画像=110618182721.jpg}
ふと目を覚ますと聞えて来た
あれは風の音!?
水を跳ね飛ばし走りまわる車の音
でも遠くうねっている潮のような音だ
風にもまれる木々の音に交じっ ...
こんな日はいつも雨が降っている
遺影で笑う人を
私はあまりよく知らない
よくある失敗談で
食べてしまうというお焼香
やり方は知っている
でも実践は小学生の時以来だ
少しどきどきし ...
それっぽい朝に
それっぽく目覚めた
鏡に映るのはうんざりするほど
それっぽい僕だ
午前はそれっぽい本を読んだ
正午に池袋へ出て
君とデートを ...
世の中の
悪という悪
成敗し
わたしの何やら
不敵な笑い
私の
脳天
ゴー
という音が
響くのです
全て
貫く
ゴー
という音が
響くのです
明日に恐怖し
昨日に焦がれ
私の
脳天
ゴー
という音 ...
驚きもした
五月晴れの雲間に
自転車集団
あればいいと思ったものは
ないんだけれど
君と僕との間に信号機はあって
ずっと
耳たぶを引っ張るしぐさは
多分照れ隠し
ひぐらしの声がコ ...
昔のレコードプレイヤー
クラシックレコード
象眼の花瓶
折れた珊瑚
人のくれたリュックサック
古びたパイプ
本がいくつか
マフラー
持っているものは数えられるほどしかない
持って ...
花の名前を
知らないで愛でている
赤い花
青い花
黄色い花と
色の名前で愛でている
その色だけがすきなのではないけれど
と きいてもいない花にさえ
言い訳しながら
人はす ...
昼間に紛れて 星が踊る
人混みに紛れて 星が転がる
想いを{ルビ鏤=ちりば}めて 星が{ルビ瞬=またた}く
一瞬でも失いたくない この{ルビ瞬=まばた}きさえも
永遠に戻らない一瞬 逆回転 ...
曇天をかぶって
つらつら歩く
濡れたアスファルトの
匂いに包まれて
暗澹たる世界の
ぐらぐらたぎる地
触れたあしさきの
熱く勢いのある
汗ばむ肌に
風のかがやき
麦秋の ...
ヨーロッパの文学は基本的に饒舌である。
それはその祖にラブレーがいることを見ても明白だろう。
ひるがえって日本の文学は寡黙である、といえる。
しかし、美術の世界は、ことに現代に限って言えば、 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
姪
salco
自由詩
7*
11/6/19 10:34
_
こころゆくま...
自由詩
3
11/6/19 9:54
世界は眠りから始まった
朧月
自由詩
3
11/6/19 9:16
ナニカほかノてヲ
くゆら
自由詩
1
11/6/19 5:09
両手一杯の幸せ
subaru...
自由詩
7*
11/6/19 4:13
ヒマラヤ。
榊 慧
散文(批評...
3
11/6/19 3:24
且つ断層
北村 守通
自由詩
2
11/6/19 2:44
コンバ・ドゥ・レーヌ
TAT
自由詩
2*
11/6/19 2:24
サンマリノの夕暮れ
番田
自由詩
0
11/6/19 2:09
素描
山中 烏流
自由詩
1*
11/6/19 1:16
宇宙の逆端で空を見上げている会ったこともない愛しい君へ
かめたろう
自由詩
1
11/6/19 1:07
夜と歌
madyaw...
自由詩
2*
11/6/19 0:35
追想
霜天
自由詩
6*
11/6/18 23:44
へんか
中川達矢
自由詩
4*
11/6/18 22:56
鍵穴
たもつ
自由詩
11
11/6/18 21:51
深呼吸して穴を掘る
さかな
自由詩
3
11/6/18 19:27
222
6
自由詩
1
11/6/18 19:13
Someone In The Mirror
北大路京介
自由詩
15*
11/6/18 18:40
路地裏のはげしい雨にまぎれて
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
11/6/18 18:37
目覚めは雨音の中
beebee
自由詩
14
11/6/18 18:26
あなたが生まれた時、あなたは泣いて、周りの人は笑っていたでし ...
村上 和
自由詩
7
11/6/18 18:22
それっぽい一日
草野春心
自由詩
4+*
11/6/18 17:07
義・不義
日紫由
自由詩
0
11/6/18 15:10
音
りり
自由詩
4*
11/6/18 14:35
あった方が君
ふるる
自由詩
5*
11/6/18 13:57
所持品
アキヨシ
自由詩
3
11/6/18 13:38
誠実の花
朧月
自由詩
2
11/6/18 13:35
目立たない星
subaru...
自由詩
8*
11/6/18 11:26
六月
シホ.N
自由詩
2
11/6/18 11:02
詩の周りを巡って 4
非在の虹
散文(批評...
2
11/6/18 9:53
3422
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3435
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3440
3441
3442
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3446
3447
3448
3449
3450
3451
3452
3453
3454
3455
3456
3457
3458
3459
3460
3461
3462
4.77sec.