昼に真紅に咲き誇り
その余りの濃密さ
異様な様相、
ガーベラの花冠
夜に黒ずみぐにゃり萎び



静かに笑う君は
穏やか天真爛漫に
笑い静かさ
気付けば
ふっと自ら白く消え
...
秋の到来に
夏の滾る熱が鎮まる。

高く濃くなる青の空に
漆黒の死の予感が孕まれる。

気付けば冬の冷気が
秋の優美な透明を強張らせる。

夏は冬の最中に
すっかり身を委ね、
凍 ...
皐月の若葉が茂る
木漏れ陽のベンチの下

隣のベンチには文庫本を読みふける少年がいた
たぶん少年が連れて来たのだろう
6㎏は越えている太ったブチ猫がいる

ぼくは遠慮がちに隣のベンチに座 ...
 「どう、あんたも。旦那様が飲んだ出涸らしで、お茶入れてきたわよ。」

 女中部屋の粗末な座卓に
 不似合いな 黒砂糖饅頭が五つも
 「どうしたの?コレっ。」
 目を丸くする 飯炊きおりんへ ...
 河原の橋の下で
 目を廻してぶっ倒れている
 トラ

 「どうしたんだ!お前。気分悪いのか?」

 そばへ寄って来る
 ホームレス仲間たち
 「そういえば、ここ数日…奥さん見掛けんな ...
目を
つむり
手を
合わせると
浮かんで来る姿
宇宙の

涙を
零し
沈黙する
すっかり変わってしまった

十年前とも
二十年前とも

百年前とは
何も変わっていないかも
どうやらひとつの
物語を生きるらしい

月、日、星
月、日、星

二度と会えないこ ...
身体のなかを季節が流れていくように
庭に春がおとずれようとしている
赤い花は生きたまま供物として捧げられ
緑の血液は地に滴り落ちている
土の中にも季節が流れている
人には見えないだけで
歓 ...
○「老老介護」
介護する職員もシルバーマークだ

○「写真」
マイナンバーカードの写真見たばあちゃん
「これ あたしじゃないよ!」

○「記憶にない」
大臣も連発しているからね

...
 ある日
 河原の橋の下
 まだ うす暗いうちに

 藁蓆で作った擦り切れた叺を寝床にして 
 潜り込んで居るトラが
 目を覚ますと
 「うわっ、大変な雪だ!」

 彼の脇腹に頭を埋 ...
流されているのだ
この国は

亡国の海へと

海流が運ぶゴミは
何時の時代もおなじだ
と言って
迂闊にも
捨てきれないゴミを
水辺に放置した

平和という
一瞬の隙を突いて
...
死にゆくときはことごとく厳しい

元気なときは生き方指南でほらも吹きまくったが

今は口数も少な、魂の信仰もないのでただ苦しい

私は幸せだったし、今も幸せだと思えるならいい

幸せ分 ...
退屈な

陽射しのなかで

本を読む
凛とした

桔梗の花を

黒髪に

一輪さした

花のかんざし
人のネットワークは
最大5千人らしい
その中で親友は5人
親しい友人は15人
仲の良い友人は50人
ただの友人は150人
知人は500人
顔と名前が一致する人は
1500人とのことで
...
透明な味のレタスが大好きで
ぼくは時々共喰いをする

今日のお昼は喫茶店でレタスベーコンタマゴサンドを食べた
レタスこんもりのライ麦サンドにアイス珈琲
絶妙な組み合わせだ
シャキシャキ バ ...
ただ見ないなら、知らない涙だ。
ただみないなら しらないなみだだ


このあと応援へ。うおー!とあの子。
このあとおうえんえ うお とあのこ


ぅよし! 負けか! 大声でエコーをかけ ...
腹に溜まった
自称詩人のウンコを
ひねり出すことに
人生を賭けなさい
でないと、あなた
もう身体中の穴という穴から
自称詩人のウンコ臭が
滲み出て来ていて
周りの人はたまらんざんす
...
海硝子が集まる潮溜りがあるんだ
陽射をまといやわらかにおし寄せる汀
ひっくり返ったヨットを数え
貝殻なんかひろっていると
不意に気が遠ざかる

雨になれば走れなくなる白い電車が
通う島に ...
抹消され
ては、
現れ 現れ
ては、
抹消され

異様な謎 謎の異様
死を前にして
終止符打つこと無く
絶えず律動し続け

 階段を昇る
 宙空に浮き
 枯れ草散らばる
  ...
羊毛を争奪。揺蕩った嘘を産もうよ。
ようもうをそうだつ たゆたったうそをうもうよ


問うは生きる資格。悪が知るキーワード。
とーわいきるしかく あくがしるきいわーど


寝取る印刷、 ...
恋は一滴の純水から始まり

甘く
酸っぱく
ほろ苦く

谷をくだり
激しく澄んだ渓流となる

やがて世間の汚れを抱き込み
滔々とした大河の流れとなり
不動の愛に変わる

命終 ...
こんなに離れているのに
何故あなただと分かるの

窓の軋む音が
月の沈む色が
夜を眠れなくする

きっとあなたは
今もどこかで
困った顔をしながら
身体に絡まった夢を
解けないで ...
 本当に人を好きになったことある

 命とひきかえにできるくらいに

 上辺だけの愛情表現

 追いかけられると藪のなかへ

 半身で向き合い上の空

 苦しんでいる

  ...
それは、どこから始まったのかわからなかった、部屋中に蚕の糸が絡みついているかのように白く、いつもそこにあるはずのものを認識することが出来なかった、いつもとは違うにおいがした、あまり適当な例えを思い ... いまだに風は
冬を吹聴していくが

すでに光は
春を祝福している

押し黙る蕾は
華やかな企みを内に秘め

気象予報士を惑わせながらも
季節は巡ろうとしている

代り映えの ...
 その人の
 ぶ厚い唇から飛び出した一言は
 熱っぽかった

 「あなた、でしたかっ!」

 (は?…。)
 パリッとしたスーツ姿で
 母の仏前に座る中年男性とは
 全くの初対面
...
久しぶりに洗車する
マスカラが涙で落ちたような数本の薄汚れが
泡とともにコンクリートへ流れていった
この数日
見て見ぬふりをしていたものに決着をつけてほっとする
助手席に乗せた犬は真顔で少し ...
手紙が来るのがわかります

そろそろ
来るんじゃないかな、と
空でわかる
鳥の羽ばたきで
そして週間後

ケッコンします、と
御出席賜りたい、と
幸せなことばが
私を苦しめ
カ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
五行歌、異様ひだかたけし自由詩424/2/11 18:50
春、夏、秋、冬自由詩324/2/11 17:09
レタス自由詩4*24/2/11 16:41
のらねこ物語 其の三「イワシ」リリー自由詩5*24/2/11 16:16
のらねこ物語 其のニ「プライド」自由詩4*24/2/11 12:07
※五行歌「浮かんで来る姿」こしごえ自由詩2*24/2/11 10:55
※五行歌「宇宙の 魂 涙を」自由詩3*24/2/11 10:54
ものがたりやまうちあつ...自由詩224/2/11 10:33
うたそらの珊瑚自由詩9*24/2/11 10:16
独り言2.11zenyam...自由詩2*24/2/11 10:12
のらねこ物語 其の一「銀世界」リリー自由詩4*24/2/11 9:42
亡国の海たま自由詩6*24/2/11 9:25
病床の坊さんりゅうさん自由詩424/2/11 6:01
午後にはレタス俳句1*24/2/10 23:12
きみに短歌1*24/2/10 23:02
脳内8両編成イオン自由詩2*24/2/10 22:32
共喰いレタス自由詩6*24/2/10 22:00
否めない(回文)水宮うみ自由詩024/2/10 21:38
ひねり出す花形新次自由詩224/2/10 21:15
うみべのいのりsoft_m...自由詩11*24/2/10 17:20
石の階段ひだかたけし自由詩11*24/2/10 16:56
耐え絶えた(回文)水宮うみ自由詩1*24/2/10 16:45
水の如くレタス自由詩6*24/2/10 16:36
あやとりミナト 螢自由詩124/2/10 15:56
因数分解佐白光自由詩3*24/2/10 15:17
Rend Fouホロウ・シカ...自由詩2*24/2/10 14:14
二月十日土曜日夏井椋也自由詩10*24/2/10 14:02
大きな目リリー自由詩8*24/2/10 13:03
助手席に犬を乗せるそらの珊瑚自由詩9*24/2/10 12:29
世界のセージsoft_m...自由詩324/2/10 11:40

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加筆訂正:
助手席に犬を乗せる/そらの珊瑚[24/2/10 15:58]
少し加筆しました
2.92sec.