風に揺れるさとうきび畑 水牛は浅瀬をわたり
メカニックの少女が額の汗をぬぐいながら
空を見あげるまなざし
水平線のあわいに浮かんでしずむ
そこは時間 ...
 
雪は降りしきり
いつまでも降りしきり
ずいぶん前に閉鎖された
スキー場跡地を埋め尽くし
山おろしの風がすべてを吹き飛ばして
白銀より他の色彩を 世界から奪っていく

まるで
光の ...
垂れ幕が上がるとそこに
泥水が何本もペットボトルで
中には水色もあったよ
螺旋状においてあってさ
それを飲み干さないと
前へは進めず

別に前じゃなくてもいいけど
いつもの待ち伏せ ...
○「かかりつけ隣人」
困った時だけ助けてくれ!と言われても
なかなか助けてもらえない!
ふだんの付き合いが大事である
かかりつけ医とともにかかりつけ隣人が
必要である

○「交通の便」
...
16時の色をした
朝だった
終わったと思ったら
始まった日
昨日と今日が違う日じゃないことに
関心が無かった

いい間違えた言葉を
消し続ける死後…しご…?
仕事をする
淀みなくな ...
しゃぼん 君の中に
虹をうむ 誰かが透明よ

かおる緑 泡が見つめあう
張りを 失わないで
弾けて 色あざ

君と想う しゃぼん

まき戻さないまま
触れるだけ 割れてしまうなら
...
エインスベルは一瞬戸惑ったが、次の瞬間には自身を取り戻していた。
「貴女の言いたいことは、よく分かった。要は、
 有言実行を他者に対しても敷衍せよ、ということなのであろう?
 しかし、己の身を己 ...
「まずは根拠を示してほしい。何故、わたしが世界を滅ぼすのか?」
「それは、貴女自身が分かっておいでです。貴女は復讐を是としている。
 それは、やがては世界そのものへと向かうものです。
 古の賢者 ...
「貴女は、わたしが世界を滅ぼすと言うのか?」と、エインスベル。
「そうです」クシュリーは、きっぱりと言い切った。
「しかし、わたしは貴女を救った。わたしが世界を滅ぼすのであれば、
 貴女の命を救 ...
病んだ肉身に訪れる
この一日の夜、
燃え尽き
色褪せ哀し
千の耳鳴り

星月夜、
向かいの家は
灯り、橙
白々渦巻く
時に、何想う

イルカのように泳げたら
ボウイの声歌う、 ...
寒くなり鍋囲むこと多くなる独りの鍋はちょっと淋しい

すき焼きの肉と豆腐ばかり食う野菜嫌いの友達を見る

島国の日本列島島だらけ其処にしかない文化が育つ

昔から乗り物酔いに悩まされ酔い止 ...
朝に歩き進む街の道、
東京は今日も青に包まれ

眉間に皺寄せ、歩き過ぎる人
落ち窪んだ目をギョロつかせ、歩き過ぎる人
目を細め忙しく、歩き過ぎる人

突然、目が合った

澄んだ瞳が僕 ...
バラージ
私たちの星では
故郷 を意味する たいせつなことば

私たちは眠る 仮の棲み処であった
バラージの砂漠の下に
私たちの アントラーの庇護のもとで


移民船の故障と不時 ...
そのキリエル人は目醒めた。棲み処である次元の断層から彼の惑星を覗く。
邪神は斃れ時代は過ぎていった。ゲームの終焉? ――そんなことは無い。
二足歩行の躰を想起し思念だけの存在からキリエロイドに ...
○「お正月」
お正月が近づくと僕には今でも
「お正月」の歌が聞こえてくる
「もういくつ寝るとお正月」と歌いながら
お正月が近づくのをわくわくしながら待った
子どものころが思い出される

...
海の記憶
星の記憶
ネットワーク
の記憶
高度に情報処理された電子
大気と排気と
死者はどこにいった

風がうたっている
もう頑張る必要ないよ
今日から私達要らない子

テスト ...
二〇二二年十一月一日 「夢」


お金を盗まれる夢を見た。


二〇二二年十一月二日 「夢」


また盗まれる夢を見た。こんどは靴だ。修学旅行先でだ。ぼくは高校生だった。


...
あなたは いなかった
夕ぐれに いなかった
いつもの 待ち合わせの
影は幻を ゆっくりと曳き
わたしは 影と影をくまなく探した

あなたは いなかった
人ごみに いなかった
わたしは  ...
十二月十一日 月曜
天氣 晴
起床 五時三〇分
就床 十時三七分

朝礼教室で吉田先生より
一・清潔整頓について御話がありました
二限は地理の考査でした
よく出来て嬉しかつた
三 ...
味覚、湧き溢れる土星に

熱、滾り流れ

原初の宇宙を思考し遡る、

己、病に相貌窶れながら

未知の音色 無限に広がる、

静かさ夜底に

日々営み努め待つ、貴女の示唆

...
パウロはキリスト教信者を最も過激に弾圧する
ユダヤ教のファリサイ派でローマ市民という特権の持ち主だった。
突然キリストの霊験により盲目にされたあとは
転身キリスト教を世界宗教にすべくゼウスを信じ ...
倦怠感に抗いながら、洗いものをして、ご飯を炊く
今朝は、炊き立てのご飯と、明太子と
辛子をたっぷり入れて、よく練った納豆にしよう
部屋は相変わらずうすら寒く、何となく切ないので
セラミックヒー ...
母が亡くなってから4ヶ月
病気が分かってからの8ヶ月は母の死の不安と
重たい影のさす実家帰りと
フォロワーを減らさないためのSNSとの両立

昔叔父が急逝したときに
夫を亡くした叔母が
...
 ゆきが おちてくる

海がひろく
不思議な 音をたてていた

灰いろの山と 横たわると
風にも 鳥にも 色いろあると分かる
やさしくしたい けれど
今のぼくには できない

 ゆ ...
雪崩れ落ちる未知、
揺れ動く音像、
誰も知らない

誰か知らないか?

野性の風が吹き荒れ
夜闇が濃密に深まり

離れた梢は既に裸木、
舞い上がる葉っぱ
宙空に、ひたすら
宙空 ...
雪が溶けて春が来る頃に浮かぶ
口を噤んだ無垢の棘を重ねた
片羽を雑草で包んで置いた
サイレンをレコーダーに繋いで
逆巻きで転がせたらいい

たわいないみちの片隅で声を落とした
何事もなく ...
いい人そうだったので
昔は応援していましたが
今では身体中に刺青をいれて
完全に堅気の人ではなくなって
しまったので嫌いです
クリスチアーノ・ロナウドの方が
キレイな身体をしているので
...
輝く白雲の峰、
光の横溢

青い青い天空、
石の苦痛

はらはら降る
じんじん滲む

病んだ肉体から、
解き放たれる心

どこまでもどこまでも
青い青い広がりに
脈打つ心臓 ...
壊れた室外機に腰を掛けて
春が来るのを待ってる
いくつも季節は過ぎていくのに
春だけがまだな気がする
私は雲ではないけれど 
春が来たら食べたいものを思い浮かべ
その食べ物に
う ...
「この世にはそもそも、魔導などというものはなかったのです。
 この世には、祈りだけがありました。それがいつしか、
 人々は魔導に頼り、この世からすべての言葉が失われました。
 それが言語崩壊の真 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
キングジョー(ウルトラセブン)角田寿星自由詩2*22/12/20 13:34
ウー(ウルトラマン)自由詩3*22/12/20 13:08
「世の中しんどい」 モマリサ公自由詩022/12/20 11:18
ホカチャン独り言12.20ホカチャン自由詩0*22/12/20 7:11
今日のお仕事秋田の米はう...自由詩322/12/19 22:39
しゃぼんsoft_m...自由詩222/12/19 21:31
エインスベルの逡巡(九)朧月夜自由詩1*22/12/19 20:47
エインスベルの逡巡(八)自由詩1*22/12/19 20:42
エインスベルの逡巡(七)自由詩1*22/12/19 20:40
五行歌、星月夜ひだかたけし自由詩5*22/12/19 20:29
すき焼き夏川ゆう短歌022/12/19 18:33
朝にしずまるひだかたけし自由詩422/12/19 17:23
アントラー(ウルトラマン)角田寿星自由詩122/12/19 13:35
キリエル人(きりえるびと・ウルトラマンティガ)自由詩122/12/19 13:33
ホカチャン独り言12.19ホカチャン自由詩3*22/12/19 7:03
選ばれなかったこ秋田の米はう...自由詩222/12/19 1:16
詩の日めくり 二〇二二年十一月一日─三十一日田中宏輔自由詩10*22/12/19 0:16
soft_m...自由詩122/12/18 23:25
女學生日記 四十三TAT散文(批評...022/12/18 23:20
夜底の誘いひだかたけし自由詩422/12/18 22:57
愛と赦しの恐ろしさについて秋田の米はう...散文(批評...122/12/18 22:03
「胃カメラを飲むようなもの」ジム・プリマ...自由詩1*22/12/18 21:46
夢に出てこないで秋田の米はう...自由詩222/12/18 20:55
雪が落ちてくるsoft_m...自由詩9*22/12/18 20:35
更けゆくこの夜にひだかたけし自由詩4*22/12/18 20:25
alarm or snoozeあらい自由詩222/12/18 20:20
メッシ花形新次自由詩022/12/18 17:23
肉塊と空、魂と天ひだかたけし自由詩3*22/12/18 17:20
春待ちたもつ自由詩722/12/18 17:07
エインスベルの逡巡(六)朧月夜自由詩1*22/12/18 16:44

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