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今、そんなに強張っているけど、肩の力を抜
いて、眉間の力も抜いて、下唇の下の力も抜
いて、そしてなにより、心の力を抜いたら、
自然に腹の力も抜けるから、そしたら boo、
poo、 ....
今年は季節の巡りが定まらず
戻り梅雨に降る雨の
街で 蝉が鳴いてます
初夏も過ぎると その年の
誰かにとって一番はじめに聞こえた声、
その方向へ視線を投げた人もいるでしょう
....
どうしようもなくおかしくてしょうがないのだった
この夜行列車のラヂヲ放送は今夜も
「鈴のように転がる姿を見たことはなかったが…』からはじまり
軽快なステップを踏み越えて
明日の天気や今 ....
鮮やかな黄色のマキシスカートを翻して
彼女は微笑んでいた
春が来た
そう感じずにはいられなかった
向日葵ではなく水仙の黄色だ
花言葉はなんだったろうか
思い出せずにいた
そしてなにかが引 ....
漂白の剽窃する眼差しが
降り掛かっている自分じゃないって
よく思えるね
甘い詞の差し込み披露されてるの
自分だけじゃない
街角で何人にも話してるでしょ
よくわかった?わかってない
鴨ねぎ ....
今年は
クローバーがでっかい
なぜだろう
本当にでっかい
フクフクとして
美味しそうだ
これは大きなウサギがやってくるのかもしれない
たくさんやってくるかもしれない
クロー ....
毎夜訪れるこの、
微睡みの夢見がちな
覚醒状態において
歌 鳴る、歌 鳴り響く
波押し寄せ盛り上がり波頭創り
必ず砕け消えゆく現を貫くもの、
毎朝、太陽を仰ぎ熱、感じるたび
....
鳥雲にのらない
力のない日の予感
リズムもライムも
空き缶の表面に張り付き
気圧の狭間のきしみは
古るさびた
デザインの
キューピーまで
飛び出して
怖い目をした自意識が ....
茫洋として
掴みどころのない
この現の相貌に
いつ亀裂入っていくか
それをひたすら待っている
南米ペルーの段々畑
マチュピチュの傍にて
三メートルに成長する
ジャイアントコーンを
....
いきつがない
こうすれば曲がる、こうすれば建つ
こうることで進む。これで大丈夫
これも見たことがない種子が
もうひとつぶ欲しいだなんて
昨日に憧れるなんて昨日に嫉妬する ....
中学生の頃
僕は数学が嫌いだった
正解があることが嫌だったのだ
正解とはそれ以外のものを間違いとすることだ
鋭いナイフで切り取り
「はい、これが正しい答えです」と示されることに抵抗を感じたの ....
エンジンをかけ今日に乗り込んでいく。表情筋を圧え、酸方向から成る光明をひとつづつ引き剥がし片付けていく。そして今今。作業効率は右から左へ乗せられるだけ満ち欠けだらけの罅を修復するよう、ちいさく折りた ....
自称詩とは
私の造語です
自称なんたらとは
通常自分が何者であるかを
指し示すのであって
自分=何者の"何者"を自称する
のです
従って自称詩人はあり得ても
自称詩 ....
カルピスを紙コップで
ほどほどに凍らせて
お風呂で
シャクシャク崩しながらたべます
北極ですー
遭難しますよー
シャクシャクシャク
流氷ですー
たいへんたいへんー
シャクシャ ....
まだ
緑の生い茂った頃につく花梨の実は
毎年のように
手が届かないところについていて
酒に漬けると美味しくなるとか
蜂蜜を加えたら喉の薬になるとか
はす向かいのKさんは毎 ....
とおくのびていく
声、
ういういしくかなしく
しずかさの相貌を帯び
わたしは待機し
ふるさとを想う
ふるえながらふるえながら
明日のことは
誰にもわからないから
....
熱く燃える中華鍋が激しく振られ
僕はチャーハンを待ちながら
卓上に置かれた
油まみれの醤油差しを睨みつける
それは宇宙の黒と同じで
僕の心臓の真ん中にあるものと繋がっていた
チャーハン ....
俺は一般人として
ここに参加している
自称詩人では勿論ないし
新興宗教に入れあげてもいないし
変な政治集会にも出たことはない
普通の正規雇用の労働者で
女房はずっと専業主婦だから
食うに ....
自称詩を語る己が
何者であるのか?
それが最終的に
問われるのであって
クソ自称詩になんか
何の価値もないのだよ
それが分かってないから
実生活では姑息な自称詩人として
振る舞っていな ....
イヤフォンは有線で
曲がり切れない孤独が
頭の中で渦を巻いた
長いノイズは
トイレにも流せないし
寂しい未来を想像する
ずっと信じて来た人に
感謝されたい訳じゃなくて
ただ愛さ ....
すこしだけあさく ゆるくこぼれるさむけを
ありふれた小細工を 折り紙でしたため
拭うようなテンポで 春を眩クラっている
つじつまを合わせた かぎ針を用いている
工程も比重もない、チェックメイト ....
雨が
少しばかり
降った夕、
円に閉じ込められ
濡れそぼった
喧騒の街が
内側から
破裂しそうに
なりながら
青に黄金に
風は吹き
吹き続け
一日の針を
進め ....
高架橋の手前で母子とすれ違う
歩道へ吹き出してくる走行車の反響音
二車線道路が湖岸の県道まで下っていた
すれ違った時
赤子はカラフルな膝掛けに包まれていた
ちょこっとだけ小首 ....
溌剌と
朝の風、
ひんやり受け
ふわり進む
陽の光に照り輝く
公園の緑、生い茂る葉に
排気ガスの白煙もんわり
車列は続く、街道の奥まで
陽の光の下歩く僕、
騒音と静かさの狭間を
....
物体や
さまざまな存在に
役目という命がある。
私の万年筆には
書くという役目の命がある
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
アハッ
雨のなか、走ってきたよ
出された水をぐっと飲み込んで
プロポーズした
でもきみは
窓の外は目まぐるしく動いているから
せめてわたしたちはこのま ....
夜の上水を歩く時に目の前の暗黒と後ろの暗黒の継ぎ目がなくなる
ごうごうごう、と発電機が鳴る場所の街灯はずっと夜のままだ
欅の大きな木が暗黒を作っていた、そうわかったのは月が見えたからだ
塾の ....
翼はあげないよ
と鳥がいった
人は進化の頂点ではないし、そもそも退化かもしれないので
と考えている間にも世の中は刻々と変化する
美味しく生きよう
昼前は肌寒かった
ごろごろしな ....
対話型の人工知能チャットGPTで
「会津を舞台にした恋愛ドラマを作って」と
入力したら即座に文字が流れ出てドラマ現れた
タイトル「雪の舞う会津で恋が咲く」
第一話 主人公の綾瀬結衣は、都会 ....
神の可視化
行為としてではなく内なる皮膚の芽吹きとして
肺呼吸を強制された魚だった
光の泡がはじけていた
見晴らしのよい死者たちの丘で
まとう心象もなく声はすぐに散ってしまう
....
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