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ちょっとばかり
おそかったのかな
気づくのが。
アクセスのない
一日のおわりに
そんなことをおもう。
おそかったのよ/たしかに/無能なのよあなたは/
だれだって分かっているのに/ ....
二〇一八年一月一日 「熊人形」
きょうから、リチャード・マシスンの短篇集『13のショック』を読む。スタージョンの短篇集は、いいの1作品だけだった。「熊人形」だけがよかった。スタージョンの短 ....
えらい時代はきたもので
往年の名馬が美少女キャラになって
ゲームになったり、アニメになったり
いや、批判しているわけではない
ところでぼくが
いちばん好きな馬の名前といえば
....
チャラい人にストーカーされてモラハラ交際する羽目になっていて、逃げたくて全寮制の職業学校に入って真面目そうな夫をチェックして卒業したあと同期に取り持ってもらって今結婚している。逆ナンパですね。
チャ ....
わたしが
キミの首に噛みついて血を吸わない訳は
キミが
五十代半ばの煙草くさい肥った男だから
ではない
キミの身体も、心も
もとめていない
わたしのように ....
日の出の景色は
その日の気象条件で様々に変化し
一期一会の絶景という
そこで
いつものように
この絶景を撮っていたら
あかね色に染まる
地平線あたりに漂う雲が
ごく一部だけ ....
腐食した己から、新たな息吹が返り咲くとも思えないが
記憶に隠蔽する、なきがらを遺棄してみる
吐き出した溜息が何かになるわけもないだろうに
かえりぎわに健気を装う、雑草の図太さに目を留めることが
....
胃袋にとって幸福な朝が、もう何十年も続いている。アフリカの中央部、西アフリカ、そして南アフリカでは、貴重な地下資源を搾取するために背広の匂いのする不可解な病が流行し、軍隊が治安を守り、人道的な医師たち ....
白く輝く
美しい雲の階段が
地平の彼方から
こちらに向かってのびている
ほんのわずかな時間だけ現れる
天空への道は
月へ帰っていった
かぐや姫が
今にもでてきそうな気配 ....
○「金は怖い」
金がたくさんあるということは
とても怖いことである
まず盗まれるおそれがある
次に騙されるおそれがある
それから心に隙が出てくる
また人の気持ちがわからなくなる
それから ....
二〇一七年十三月一日 「日付のないメモ」
彼は作品のそこここに、過去の自分が遭遇した出来事や情景をはめ込んでいった。あたかもはじめからそれがそこにあって当然と思われるはめ絵のピースのように ....
白い死神の背ビレに切り裂かれた
ふかいふかい空の底から
ぽろぽろと
こぼれおちてきたものの正体を
ぼくは
知っている。
それは
まき散らかされる
おびただしい数の安売りの愛だ。
....
雲一つない秋晴れの
きれいな青空が広がっている
だけど青空は
なぜか寂しそうだ
ついさっきまで浮かんでいた
白く高く輝く
美しい雲たちが
あっという間に
風に吹かれて
....
近所のじいちゃんのお葬式があった
自治会長から受付を頼まれたので
引き受けた
ところが故人の親戚で兄弟みたいにしていたじいちゃんの姿が
見えない
おかしいなあ?どうしたんだろう?
と思って ....
ちょっとした工夫で
大変だったシェーバーの手入れが
驚くほど楽になった
使っているのは
PHILIPSのシェーバーで
小さな円形の刃が3つのタイプ
剃ったひげクズが
すぐ ....
二〇一七年十二月一日 「みかんの皮」
こんな時間にどうしたの
そう訊くと彼は
考え事をしていて出てきたんです
こんな時間まで起きて何を考えてたの
ってさらに訊くと彼は
数 ....
人生の走行距離はもう僅かかもしれないが
スーパーカブ程好きな乗り物は無いと思っている
角栄大臣の日本列島改造論で大陸との現実の橋ができていたら
スーパーカブに跨って日本のあるはずもない誇りな ....
古いふるいOSが
今も現役だと叫ぶように
ある日
その存在価値を主張した
というのは
20年以上も前の
もう使わなくなったデジカメを取り出して
ちょっと動かしてみたら
全く ....
ライティングを行う助手
というには
あまりにおそれ多い日の出の太陽が
さあ
撮りなさいというように
今朝も美しく
天空を飾る雲たちを
あかね色に染めてゆく
この瞬間 ....
僕は僕の切っ先を少しだけズレて生活をしました
僕は僕の切っ先を少しだけズレて背伸びをしました
僕は僕の切っ先を少しだけズレてガラケーから最新のiPhoneに買い替えました
僕は僕の切っ先を少しだ ....
二〇一七年十一月一日 「年間アンケート」
現代詩手帖の編集部に、年間アンケートの回答をいまメールに添付して送った。2016年の11月から2017年の10月までに読んだ詩集で感銘を受けた詩集 ....
○「里帰り出産」
生活費はだれが払うんだろうか?
本人たちだろうか?
実家だろうか?
○「マイホームローン」
失業したので
長期ローンを払えず
家は手放し
妻子は出ていき
残った ....
車に乗れば交通事故もある
結婚すれば離婚もある
ワクチンを接種すれば副反応もある
外出すれば感染の可能性もある
これからは「◯か×」「100か0」ではなく
リスクをとる生き方をしていかなけれ ....
最近流行りの言葉らしい
よく分からないので
知り合いの包茎大学法学部で
元革マル派の准教授に
意味を聞いたら
なんでも
「相模原で頑張っています」
の略だということ
都落ちしたキャ ....
生きている者には
誰にも
朝が来る
夜が来る
そしてまた朝が来る
昼間どう過ごしたか振り返る間もなく
次々と
朝が来る
夜が来る
この朝と夜の繰り返しの中で
僕たちは生きる意味を見 ....
秋の日の出は美しい
天空にたちこめる
夜明け前の
暗黒の闇を追い払いながら
地平につらなる山々を
クッキリと影絵に描き
前触れの
濃いオレンジ色の光帯が地平を飾る
....
二〇一七年十月一日 「蝶。」
それは偶然ではない。
偶然ならば
あらゆる偶然が
ぼくのなかにあるのだから。
二〇一七年十月二日 「「わたしの蝶。」と、きみは言う。」
....
キミが悲しい気分になったら、昼でも夜でも、
満月が現れ、キミを応援する
キミがなんだかやる気がないとき
十匹のオオカミが現れ、キミを囲んで遠吠えをする
とりあえず、そんなシステ ....
- die Schläfrigkeit im September
文字は雨、
もしくは、繪だ
奴は、死の畫素を撫で
内臟曰く、
....
アルマイトの弁当箱には
頭の焼け焦げたメザシが
白い飯の上に載っていた
梅干しが隅に添えてある
崩れた厚焼き卵もあった
新聞紙に包まれた弁当は
開ける前から魚臭かった
あまりにも見栄えが ....
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