すべてのおすすめ
わたしからあかんべ
あなたからは木の葉
たからもの 小指ではさみ
あたたかな秋の 空へかえそう
うたたねしながら
ときどき見てる
からみぐあい
....
満ちても欠けても美しい
月は
満ちることも欠けることもない
くもった鏡
見つめきれない太陽の
希釈された容姿をまとい
見上げる者のこころを映し
憂いに潤み
満ち引く愛を
蒼白の殺意へ ....
男になってさ
女子をかっこよくエスコート。
わたしなら
出来ると思う
男より男だから
キスだって、ハグだって、セックスだって
そこらへんの男より
ずっと
スマートに ....
赤いサソリ留まるソーセージのような壺の取っ手
真っ暗な闇にくすんだ黄の満月が貼り付いて居る
笑う眼の無い石膏像は此処には居ない誰かを迎え
無数の青白い小さな尖った花達の足下に散らばる
ゆ ....
なんか 犬小屋を壊されてた わたし
犬小屋なんか持っていなかったんだけど
なんか 壊されてた それで
ふと上を見ると彼らは
次は月を壊しにかかっていたんだけれど
わたし 月を所持した覚えはな ....
見つけてはいけない
声の
足首だけを残して
息を散らした
書き記すその先の
うつろの体温に
暮らしを溶かしながら
包む目の灼熱
やわらかい星たちの分裂を
おのが背に貼られた地図に行き ....
給料日の朝は
女房が珍しく玄関まで見送りながら
「今日はまっすぐに帰ってきてね」
とやさしく声をかける
会社に着くと
いつになく仕事に力が入る
給料袋を渡される時間になると
上司から一人 ....
藤島ジュリー景子の
母親はメリー喜多川であるが
父親が誰かはあまり知られていない
ジュリーの父親は
沢田研二ではなく
藤島泰輔という作家だ
藤島泰輔という作家の作品を
ひとつも読んだこと ....
街のひろがりを映した 水たまりの空が
土に吸いこまれてゆく ゆっくりと
ちぎれる雲と太陽 深い青を
夕暮れを待たず その透明を失わせ
風に押し上げられた 鳥たちの翼が
噴水 ....
きみにあげた 乾いた骨は
ある深さの空で生まれ
漂っていたのだと思う 低い声で 細い管で
貪る世界から すこし離れていたかった
喉の重みからぬき出した小骨
きみにあげられない ....
こんなにまで 大人になって
実は 中身は赤ん坊だなんて
そんな滑稽な事
白状出来やしない
いつもいつも 毎日のように
あの頃に帰れたら あの頃に帰れたら
母のお腹の中で
眠っていたい ....
やあ、おはよう
おはよう
また、行くね
僕は
ルール違反を
しなくちゃならない
仮説を
立てた
僕は弱くて
弱い
人間だと
いいと思った
仮説を
腕に ....
漆黒の三角、
漆黒の円に接近し
触れようとする
瞬間、
無限に 未来へと伸び過去から還って来る
こと夢見がちに覚醒しながら想い
漆黒の三角、
漆黒の円
その、
余りの ....
生まれてから死ぬまでしんがりの人生を
自分1人で噛みしめて酒の肴にもう一杯
硝子の金魚の
ペーパーウェイト
福島のお城で求めた。
福島のMお兄ちゃんたちは
元気にしているとのこと
※ーーーーーーーー
震災後うちの家族で福島に行きました。
そし ....
○「多様性の時代」
昭和の時代は
答えはいつもひとつだったが
今は
答えがいくつもある時代
これからは
なんでも正しい答えになっていくのかな
○「IT化と年寄り」
世の中の ....
雨が用意されている
雨は、いつも用意されていた
夏の終わりに
情けなく溶けだした
アスファルトの上に
生き延びた午後の渇きに
焼き場の長い煙突に
ひとすじの
細く白い煙に
(鉄の塊
....
{引用=
眠る街 .
何時でもそこに在る .
夜明けの灯り
はすぐそばに .. …
港に漂着する
まで .
____ _ _ ....
明るむ明るむ意識の視界に
黒く野太い対角線の衝撃、
赤々輝く太陽の残響、
走る閃光の時空切り裂き
粉々に粉砕された私の独り立つ。
待ってるわ 日が沈むまで
待ってるわ 日が昇るまで
ここで このまま
揺れてるわ
戻ってきて、、
私の言葉
波風が拾って
雨風が言った
あなたの言葉
帰ってくるよ、、 ....
一体お前は、何を考えてるんだ!
母さんが継母って、どういう意味なんだ!!
看護学校を卒業し
脳外科の術場看護師として
やっと休みを貰い
実家に帰った早々
お袋は
エライ剣幕で叱責し始 ....
僕たちの知らないところで
今は何かが起きている
地球的な規模で
歴史的な規模で
今何かが起きている
地上で
地中で
海で
空で
そして人間の中で
今何かが起きている
人間の知 ....
○「センサーをやられると」
年を取れば
暑さ寒さが
わからなくなる
喉が渇いたどうかも
わからなくなる
漏れているかどうかも
わからなくなる
危険かどうかも
わからなくなる
だから ....
余った腕は力を脱いて 指をかるく握る
人さし指だけすこし立てて
みぎ足 引いてひだりはそのまま
そう ずらした軸を忘れないで
鏡 ここに置いておくから
そこで足を組むならもっ ....
大谷が怪我をした
大谷はピッチャーでバッターで
それ以外の時代だった
呑気なフライトの途中にも
大谷は古典のように鉾盾
野球のようにベースボールしていた
横浜ベイブルース
そんなときにも ....
わたしはふるさと
私が還るべき処
ワタシ、
私は私の故郷 ぎゅっとぎゅっと抱き締めて
(彼女は子を産めない、
凛として涼やかに
冷徹威厳の匂い
柔らか漂わせ
石女 ....
自己観照拒絶症候群(仮)
小市民のAIではない私はchatGPTと接すれば接するほど自分を
俯瞰しようとする際にとなりにAIがいる感覚になり気持ちが悪く
なるのは新しい精神病の一種なのだろう ....
やけどした瞬間は
熱を感じるいとまもないというが
その瞬間が延々とつづくものが
子どもなのだとしたら
大人になるのは
残された痛みに苦しむ日々を云うのだろうか
痛みにつぐ ....
人里離れた木の家で
タイプライターで小説を書いていたい
静かに、小さく、ひとりで
私
忘れられたピンボール・マシン
白黒写真にだけ残ってる
白骨化した遺体みたいに
静か、 ....
オリジナルラブの青空の向こうからが
大好きだ=
そんな気分だー
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