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ヨシダ証言によると
カン元首相は
福島にお遍路さんの格好で現れ
「巡礼の旅の途中に立ち寄った」
と発言していたことが分かった
何となく縁起わりいな
という雰囲気が辺りに漂いはじめ
所員達 ....
誰かの溜息で
紅く染まった紅葉
風に巻き散らされて
紅い絨毯が敷き詰められた
一歩 歩む度に
カサッ カサッ
と、小さな悲鳴を上げる
その一枚を拾って
空に翳してみれば
紅い残像が ....
フィリッピン セブ島のストリートチルドレンはゴミ山をあさっている
他人事だと思うな
五十年前 私もあさったことがある
小学校から「つづり方教室」と言う映画を観に行った
子供は蹄鉄型の磁石にタコ ....
雨男へレモンでもオレンジでもない光
柔らかい悲しみは 降り積もる
落ち葉に埋もれて 腐敗の暖かさに
林の樹木は無頓着に 日々を紡ぐ
自然な 季節の移ろいに 滑らかに
回転運動の 単調な繰り返しに
追随して耀く 儚く ....
みどりの中の
しずかな牧場で
たくさんの友だちと
新しい方程式を
解いていた
ひづめやくちびるで
数値の軌跡を
なでてあそぶ
そのなめらかなラインをたどると
彼の口のなかに入 ....
Lサイズの西日が
Sサイズの町を照らす頃
Mサイズの犬が
SSサイズの猫と
キッズサイズの路地へ入り
LLサイズの夕食を済ませ
フリーサイズの庭で眠るのです。
....
Q、
現代詩って何ですか?
調べても難しくてよくわかりません。
近代詩がどうのこうの、
時代的になんたらかんたらなど
書いてあるものを読みましたが、
もっと簡単にわかりやすく教えて下さい。 ....
秋の朝陽は低く輝き
燦々と紅葉を照らしている
頂きの前は
これ以上ない空の青さ
エッジの効いた青さで
山を目指す街の人たちには
これ以上ない休日の
癒される風景だ
まるで絵葉書のような ....
私はわたしの重みだけで倒れて割れる
痛みの断片を寄せ集めて
出来上がったわたしを私は消したいのに
身体の内側から鋭い切っ先に刺されて
抜けた髪の毛の断面からすら血がしたたる
私の中身はわ ....
ハンバーガーを食べたかったけど
フライドポテトにしようとして
フライドポテトを買おうとしたけど
何も買わなかった。
結局
そんなことを
くり返していくだけの気がする。
....
君に覚せい剤を打ちたい
世界が一番静かになった瞬間を見せてあげたい
君に覚せい剤を打ちたい
西日のさす部屋で
カーテンのかげで
100円ライターに火を灯して
震える指でまぶ ....
白い柱の背骨を
クネらせた
憂鬱
そう見えたもの
それは――
千切れそうなほど
頭を垂れたまま
しんしんと澄んだ闇を
受け入れたその
首の付け根に
先細るほど渇き切った ....
前略 わたしはぼちぼちです
あなたはいかがですか 草々
追伸 ぼちぼちだといいな
寝ても覚めても
迸る感情
君の事を想いつつ
朝日が昇る
まだ形状の定まらない
流体の太陽
金床に流し込み
躊躇の槌で打ちつける
超高温の金属は
赫灼と輝き
理性 ....
大人になっても子どもの姿
{ルビ蓑蛾=みのが}の雌は{ルビ蓑=みの}の中
雄が訪ねて来るのをじっと待つ
翅も持たずに交尾をし
卵を産んで死んで往く
大人になっても幼いこころ
美しく濃い ....
ショパンのノクターンを演奏している
サンチョ・パンサ号という
ふたりで名付けた彼女のグランドピアノのことで
彼女は、音が死んでいく、と悩んでいる。
音楽の師匠は、ちょっと綺麗な言葉じゃないけれ ....
ちっちゃな 魂さんへ
ある日 もう一度 お母さんが見たいと思った
それはわたしだった?
わらって ついてくるのは
可愛い 犬です
もう一度 もう一度
わらって
ついてくる
....
イチョウが裸になるころだった。
あなたは、白く横たわっていた。
せまい台所のカーペットのうえに。
口にガス管が咥えられていた。
明け方だったとしか記憶にない。
おれは
そのころ
....
ざっくり言えば、海
へ行くつもりはなく
飛び込み
嵐の中で
自己完結する
ざっくり言えば、ビル
から飛び降り海
へ沈む夕日
終わらない創作料理
100人前のデザート
食い散らす ....
寝言でこぼれた未練が染みになった
ぼくの首に人知れずかかっている見えない時計の針は壊れていて
気づけば 四六時中
あなたのいる方角ばかりを示している
昼間の12時の時報でもないのに
延々とあなたの名前を呼び続ける
たぶん だ ....
僕のケータイは
常時マナーモードだから
君からのメールが来れば
振動して知らせてくれるのだけれど
ポケットに君との連絡手段を忍ばせて
電子的お手紙を待ってると
振動するからパカッと ....
ぼくは大切に飼っていたのである
泥川からザリガニを取ってきて 喰わせた
嘴の一突きで赤い頭を割り ピーコは喰った
切り株のうえに
おとうさんは羽を押 ....
雨の降る日に一人坂道を上る
先の見えない坂道をひたすら一人で今も上っている
君に会うために
痛みを乗り越えてきたことを思い出す
乗り越えた喜びに浸っても また痛みがやってきて
そ ....
君たちはペット飼ってる?
俺は飼っているよ
君たちのはどうせ
犬とか猫とか
せいぜい鳥ぐらいでしょ
俺のは凄いぜ
俺の直腸の鍾乳洞には
コウモリなんていやしない
カンジタの ....
君の肩幅は私が描く世界の幅、
小さな世界の思い出、
小さな言葉で綴る午後。
前髪より軽い言葉のられつ、
女の子が好きな女の子が描く
スカートの柄。
チョークの粉が、まぶしいなんて、
全部 ....
.
それは風のようにわたしに入りこみそしてふきすさんだ
なにもかも捨てされと命じなにもかも奪い去ろうとした
わたしはそのざらざらしたふとい幹を両手でつかみ
からだは折れた枝のようになびいた
....
手を振り返さなければ乗れた終電
賞味期限が切れたからくれたのか
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