平常
セガール、ご飯ですよ

田舎の町でイベントを打った
告知を全然やらなかった
お客はひとりも来なかった
鰻料理屋の座敷を借りて
夕方六時から丸々三時間
十七人前の鰻料理を前にして
私はひとりで呆然と来客を待ち
そのうち待つことにも飽きたので
浪花節を七分ほど唸って帰った
負債額は十五万円を超えて
私は完全に破産した



自由詩 平常 Copyright セガール、ご飯ですよ 2010-10-09 14:51:51
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