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水のノートに
垂線を引いていく
印刷された罫線と縦横になって
小さな枡がいくつかできる
溺れないように
慎重に枡に指先を入れてみる
体温より少し低い水の温度が
むかし一緒に寝 ....
高い店の女だからと言って、
いつもの店の女よりも、
相対的にいい女がくる確率が高い、というだけであり、
たとえば今日の女のように、
まあ、普通だなあ、ということも、ある。
悪くはなかったけれ ....
そらのうえのうみは

いつもさらさら

かぜのおどるうみ


くるぶしのあたりで

さふさふ ささふ

くすぐったくて

つめたい あおいろ


あめいろのひかりの ....
ゆらめいて
いくつもの色がゆらめいて
地上に暮らす僕は
少し先の陽炎に
夏を見る

そうしているうちにも
流れてゆくすべてが
今日を何処かへ運んでしまうので

僕は何か大切なものを ....
  ぼくの胸のなかには
  夕ぐれのかたまりが埋まっている


  まだ少し青い
  おさないトマトのような
  ゆううつを潰していく
  苦笑いに似た音をたてて


  きみ ....
{引用=

朝踏みつけにした
雑草の類が
帰宅したわたしを出迎える
見たことのない色を咲かせて

そういえば今日は蟻の行列をかわして
いくつかの水溜りで足を汚した
後悔しなくて済むよ ....
ちっとも 眠れやしない熱帯夜
あいつは クーラーのきいた部屋で
今ごろ ぐうすか 寝てるのかしら
ダイコンみたいにぶっとい神経だから
あいつなりの 生き方をしてるのだろう

だ ....
汗ばむいつもの朝
あの夏の積乱雲
輝く輪郭に隠された
いくつかの胸騒ぎ
終わるのでも始まるのでもない
そんなめまいだけの朝に
散りばめられた笑顔の
なんと残酷なことだろう
いらだつ夏は ....
そうして君は
また悲しみを探してくる
見ようとしないでも
見えるなんて言う

君にかかればそこの
太陽に輝いてる木々だって
暑さに泣いている心細い命

君の細い腕を
僕が支えたいの ....
きのうのきみの仕草を

つぎの日の夕方になっても

ちえのわみたいにさわっている

きのうのきみの泣き顔を

なぐさめるふりして姦淫している

ぼくは老獪で純粋だ

きみはぼく ....
固く
手と手を結び合って
地上へと落下していく
ダイビングみたいな
加速度で
八月は
僕らの肌を
隅の隅まで染みわたる

皮肉にも
僕らはさほど一途じゃないし
さほど薄情 ....
黄色いもの 白い
手には 白い
空にも
石ころ 水色


青色のものに 留まる
中は チケット 
黒いのは 雲を 手にした
時間


灰色の ビルに
体を もたれている
 ....
おんなは夜ひとり泣いたりする生き物だ
目をこすって赤く腫らしたりする生き物だ
落ち込んだりじぶんを責めたり
おんなは忙しくて切実なる生き物だ

おんなはみんな渡り鳥だ
あたまのなかの磁石に ....
街に出ると
街に溢れているひとびとが
数で私に問いかけてきます
あなたは誰に会いたいの

図書館に行くと
きちきち並べられている本たちが
さらに無言でたたみかけて来ます
あなたは何が読 ....
車窓の光速が
わたしたちに注いでは剥離して
ガタンゴトン
一枚残らず後方へと失踪する
朝はいつも同じ方向への目眩だ


通過駅をことごとく踏み外す その
転落音 ....
ろうどくかいにはいきたくない
とくにおんなのひとがでるろうどくかいには

いきたくない

ろうどくしてるおんなのひとをみると
ちんぽこがうずいてしをきくどころじゃないので

いきたくな ....
 地球上のすべてのおともだち
 起きていますか
 これが世界の夜です
 想像しうる限りの細く高い断崖を
 脳の荒ぶる日本海に築いてください
 その先端で風に圧されながら
 体育 ....
わたしは眠る
何処に

毎夜訪れる生贄の儀式
わたしは焼かれて
再生させられているのかもしれない
夢を往復するために
いや
目覚めこそ幻覚
わたしは起きている感触 ....
ずっと

深い底の ほんの少し上

ふたり歩いていく ひしめく無音の群に押されながら

姿を失ったわたしと

透き通るからだに 誰かの貝殻を包み込んだ ちいさな海の仔 と

ふたり ....
工場街の外れにある袋小路

ボロボロになった雑誌を小脇に置いて

今は誰にも咎められない

踊る石筆

アスファルトは真綿のように

こぼれ落ちる問いを吸い込んでいった

ドラ ....
うその悲しみ

ほんとうの悲しみ

そのあいだの悲しみ

だれかの悲しみ

ぼくだけが見つめる悲しみ

あなただけが見つめる悲しみ

ひとはたぶん

悲しみにくるしみたいん ....
日曜びだから
空をとべるような気になって
ベッドの上で
シーツを掴んでいる

ピアノは弾けないから
頭蓋のふちに立って
波立つ脳の海を
両手ですくっている

そろそろ
時間を積み ....
しらない、でしょう
わたしのことを
ひとは「死」とよぶ
なぜかしら。
あの宇宙の闇をみ上げ
湾曲する砂浜の桜貝の
黙りこくる口から気泡を吐いて
すこしだけ雨にぬれる
夜が手放す風に透け ....
きっと世界は
音と手を取り合って結ばれている
僕の中で
聞こえてくるのは静けさ

初めて世界に触れたとき
教えてくれたのは無数の音の生まれ変わり
そのときから
僕は独りを知った
 ....
 
 
昼間はゆらゆらと
国道の標本で遊んだ
すぐ側で乾いたアイロン台が
牛のように転がっていた
人の形をしたプラスチック製のものを
道路に並べて行く
ここには車が来ないので
安心し ....
月もみえない
星もみえない外にひとりいて
たったいっぽんの街灯の下にいて
携帯電話の明かりをみていた

つくられたひかりをたよりに
たぐりよせようとした

月のあった場所に
星のある ....
思い描く
ラブソング
想像する
重さ

月夜に蝉の終わりの羽音
打ち上げ花火の余韻
声を殺して泣く
身体感覚とたましいが
握手する

風が
薄いカーテンをふ ....
遠いらしい鳥の符を数えようとしたら
鳥は止み
近くで鳴った羽虫の曲線をなぞろうとしたら
羽虫も消え
でも 静かな夕刻のどこか どこかにいるのだと思う


消える


い ....
灯台みたいに光る目と
夜空を照らす回る首

両手は常に塞がっています
だって、なにが起こるかわからないでしょ
いつだって捨てられないもので手が一杯なの

{引用=お馬鹿さん
どんなに利 ....
空 でした。
佇む大木の
年輪に住む
わたしたち

黄色いチョークを飲み込んだ
溶けて行く音がわたしに煙を吐かせ
喉の痛みを
嗚咽させる。

それでもわたしは女でしたから
年輪に ....
あまねさんの自由詩おすすめリスト(1901)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
波紋- たもつ自由詩610-8-9
いい女とは- はだいろ自由詩310-8-9
てんごく- 自由詩410-8-9
「虹」- ベンジャ ...自由詩7*10-8-8
ゆううつ- 草野春心自由詩4*10-8-8
夏枯れ- 黒木みー ...自由詩510-8-7
『せんぷうき』- 座一自由詩810-8-7
夏の朝に似ている- たりぽん ...自由詩8*10-8-6
憂いの君- 朧月自由詩210-8-6
純愛- 吉岡ペペ ...自由詩310-8-6
スパイラル- 千波 一 ...自由詩3*10-8-5
携帯電話の手に- 番田 自由詩110-8-5
おんなについて- 吉岡ペペ ...自由詩1610-8-4
カタツムリの窓- 海里自由詩510-8-4
百日紅の失踪- A道化自由詩510-8-4
ろうどくかい- 日雇いく ...自由詩1*10-8-3
夜(は液状に波及する)- 手乗川文 ...自由詩710-8-2
眠り- 乱太郎自由詩21*10-8-2
マリンスノウ- 相馬四弦自由詩3*10-8-2
石筆- 相馬四弦自由詩2*10-8-2
ほんとうの悲しみ- 吉岡ペペ ...自由詩410-8-1
なにもない- 因子自由詩210-8-1
光合成色素- こしごえ自由詩2*10-8-1
聞こえてくるのは- 乱太郎自由詩17*10-7-28
ユスリカ- たもつ自由詩410-7-27
僕が描いた地球- 朧月自由詩310-7-27
よるのうた- たちばな ...自由詩910-7-27
消える- A道化自由詩310-7-27
愛でる手- 瑠王自由詩6*10-7-27
まわる結露の色となる。- 木透すみ自由詩410-7-25

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