すべてのおすすめ
私はそうして
考えている 何かを
私の中では自由なのだろう
見えている物は そこに あるけれど


確かなものは嘘ばかり
見ている それを
海の中で 呼吸しながら
浮上する 自分 ....
家の中で一番大きな窓に身体が映る
わたしの本当に美しい姿は
ピアニストになり損ねた青年の指にゆっくりと裂かれるとき
離れていく右半身と左半身が完全に分離する寸前に
皮膚が結露に触れて濡 ....
北に向かった
鈍色の海、灰色の波
身をゆだねる勇気はないけれど
寒い海に抱かれたかった

何も告げずに飛び出したあの街
何かが変わるだろうか
気がついたらこの海辺に来ていた
冷たい風は ....
ぼくはいまいきてます

いま?
いま、なんてものはぜんぶ過去だ
いま?
ぼくはみらいのいちばん尖んがったところにいる

ぼくはいまいきてます

きのうきみに写メを送ろうとしてぼくをと ....
掌に観覧車
小さなゴンドラを覗くと
四人の家族が納まっている
父も母もまだ若かった
兄も私もまだ幼かった
それがまるで
ずっと続くかのように
ポケットに観覧車をしまう
思い ....
{引用=



 まもるもののない空から
 かれの顔や肩に雨がおちてきて
 夕ぐれが
 せまっていた

 きょう
 という日は
 くぐりぬけねばならない試練のような
 分厚い曇 ....
信じるひとの上にも
信じないひとの上にも
雪はつもっているのです

きらきらと
反射しているのはこの雪が
またかえろうとするからです
せかいへ

わたしのまわりで
せかいは生きるめ ....
 骨を押しつぶす音が聞こえた
 あれは傷つける音だ
 あれは私を悲しませて、悼ませる音だ
 あんな音は聞いてはいけない と
 耳を塞いだ
 自分か 娘か 迷って、娘の耳を塞いだ
 嗚咽 ....
海の森は林道からはじまっている

その入り口にはフクロウがいて

たまに人間に預言めいた案内をする

うえからひかりが射し込んでいる

月のひかりがちぎれ雲みたいになって

道には ....
夜明け前の街に出ようと
ドアを開けると
遠くでクラクションが
冷え切った空気をカサカサにします
なにかに溶けていく夢を
見終わる前に目覚めたようです
夜明け前の街に出ようと思ったのは
こ ....
  

自分の手を差し出し
握り返してきたのがタコの手である
という笑い話もあるけれど
もっと簡単に見分ける方法がある
タコに書初めをさせてみればよい
筆を持った部位が手のような気持ちに ....
半月が霜で白くくもった今夜
あんまり寒いので布団が凍ってしまった
冬は反省するべきです
わたし今夜は性欲があるのに
眠らせてくれないなんて

だって夜は長いし
(これも冬のせい)
マス ....

夫があまり鋭く見つめるから
わたしはしだいに削れてゆく
夫と婚姻関係を結んでからのわたしは
もう余程うすっぺらくなったらしい
強く手を握られると
きしゃり と指ごと潰れるから
か ....
 
 
メニューに自分の名前があった
注文すると
同姓同名の別人が出てきた
別人はテーブルに金属製の皿を載せ
上手にその上に座った
目の中を大小の生物が泳ぎ
両耳から波音が漏れてく ....
  水から
  あふれた水


  長い
  道をつたって
  きみは
  こぼれてきた


  みずから
  あふれたみず


  朝は
  みじかくていい
 ....
届かなかったと
落ちた空 みつめて
眠りこむ 雪を
春が 起こして連れて行く

ここにも そこにも
次の夜が朝から待っている

影で隠している
風の遊び道具

石に座っていた凍り ....
きのうパパに捨てられた焼鳥弁当の
とむらいはどうしたらいいかしら
丸いっぽん残っていたつくねのぶんの
とむらいはどうしたらいいかしら

わたしはつくねのとむらいに
いったいどれだけのつくね ....
やせることにしました
夜も昼も
私の体は、重たい気がします

持っているものも これから
持とうとするものも 少しばかり多すぎるから

知らぬ間に
体にたまった/たまる澱は、いつまでも ....
開けた窓から
今朝も差し込む
眩い輝き
静かなささやきに
手を伸せば

置きっ放しの夢の種
芽がちょっぴり顔を出し
出合い頭で鼻をつつかれる
通りすがりの薫りが  ....
ぼくが生まれた日
今年のように
雪が物憂く降っていた
崩れかけた柱の根
巻き上げる夢の枝先

曇った窓に頬杖つくと
埋もれる氷の柱が
幾本も並んでいた
ぼくは泣かなかったけれど
指 ....
 
 
石化する
柔らかな石
心電図の
波形の谷間が
わたしたちの眠るところ
わたしたちの見聞きするところ
わたしたちの対話するところ

/年の瀬も差し迫ったふとしたある日
 一 ....
こおりつく
ゆきやまにある
とてもふかい
たにぞこにかけられた
いっぽんの
ほそいほそいつりばしを
わたしたちはわたっている

こたつでテレビをみながら
じょやのかねをき ....
するすると
さがってゆく
それはまるで
意識と同じ
くらいそこに
とどまる
心音さえ
つめたい
まだ遠い
まだ逝けない
明日がくれば
近付くはず
あるいていれば出会うだろうけど
あるくことは時にしんどい
しんどいな

生きるあるく ことは
めまいのするよな光りのときも
凍る湖のようなときもある

鴨浮かぶ
冬の湖は蒼白だ
岸 ....
よるおそく
きたくしたときに
たべようとおもっていた
カップラーメンが
ないのだ

これはふしぎなことだ
わたしいがいに
このいえで
だれかがくらしているのだ

おな ....
きんえん
というのは

じぶんのからだというか
じぶんのたちばを
まもるために
するもんなんだろう

でも
かっこわるいよな
だんだん
むりしなくなる

むりをし ....
君と会ったら
君と交わす言葉で
森を作ろう
いろんな樹がざわめいて
ざわめきの中から 光がこぼれてくる森を

君も(そう 君でさえも)
僕を救うことはきっとできない
けれどそれでも君が ....
微えみと なみだと諦念は
かげろう
あるいは
しんきろう
どこか とおくで 息していただけ
うううん ちゃんと
息 しているよ
だってこきゅうは どこかで 細く
続いているよ

 ....
年の瀬戸際につかまって
泡立つ街を浮遊する
地が足につかないような
こんな感じもいいかもね

とりあえず全部棚上げにして
ニュートラルコーナーへ
今なら許してあげるから
本当のこと ....
窓がとぶ
屋根がとぶ
全裸のマネキンが宙をとぶ
狂った風が吹きやがる

傘がとぶ
帽子がとぶ
純白のパンティーが宙をとぶ
狂った風が吹きやがる

笑いやがれ、
笑いやがれ、
笑 ....
あまねさんの自由詩おすすめリスト(1901)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
スカイ- 番田 自由詩311-1-10
乱視- 手乗川文 ...自由詩17*11-1-10
海風- 橘祐介自由詩711-1-10
いまいきてます- 吉岡ペペ ...自由詩411-1-9
掌観覧車- たもつ自由詩6+11-1-9
天の鏡に映った暗鬱な旅人- 石川敬大自由詩18*11-1-9
白銀- 朧月自由詩411-1-9
改札- 錯春自由詩411-1-9
海の森- 吉岡ペペ ...自由詩511-1-9
ある日の夜明け- たりぽん ...自由詩7*11-1-8
タコの手- たもつ自由詩711-1-8
静かにしていて- とんぼ自由詩311-1-8
dissimilation.- 吉田ぐん ...自由詩4911-1-6
別人の波音- たもつ自由詩511-1-5
うつわ- 草野春心自由詩4*11-1-5
捧げる- 砂木自由詩15*11-1-3
つくねのとむらい- 因子自由詩4*11-1-3
抱負- 月乃助自由詩22*11-1-2
Happy_new_year- 乱太郎自由詩1511-1-1
ぼくの生まれた日- オイタル自由詩12*10-12-31
引越し- たもつ自由詩710-12-31
年越- 小川 葉自由詩310-12-31
螺旋- 自由詩110-12-31
湖の鴨- 朧月自由詩310-12-30
家人- 小川 葉自由詩310-12-30
プライド- 小川 葉自由詩210-12-30
幾千のノイズをくぐり抜けて- 塔野夏子自由詩5*10-12-29
はら、む- みつき自由詩4*10-12-28
To_Be_Continued- nonya自由詩14*10-12-27
狂った風- atsuchan69自由詩25*10-12-26

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