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光と影
影と光
  照らすものは何か、そして
  浮彫になるのは何か
そこに答は、あるか
何はともあれ、時はすぎる、全てが静止するまで、有り難い
今ここに在る私も

ひとり。連なり咲い ....
天と地のあいだ
きらめく銀の針

天と地をぬうように
めぐらす細き糸

天が地を呼ぶ声
地が天を呼ぶ声

狂おしい声のこだまの中
全身を打たれるままに

ぬいとじられてしまえば ....
あさ
窓をあけると
庭が砂浜になっていた
知らない赤ん坊の小さな手から
さらさらと
砂がこぼれている

そこには昨日まで
たしかアサガオが咲いていた
そうか
もう秋だったんだ
お ....
雨上がり
秋空高く 舞うトンビ
のどかで いいねぇ

生き急ぐ勤め人が ふと見上げて立ち止まる
゛自然界の時刻表は ずいぶんスカスカだなぁ゛と
木の枝に止まってぼんやりするのに 口実なんて ....
ドレスの裾から火をつけて

跳ねる音の隙間を縫って

一気に駆け上る

白い布が炎に包まれ

街の明かりを消してゆく

取り残された感覚が

遠くで聞こえるサイレンが

闇 ....
沈みゆく夕陽の
叫びにも似た紅緋色
世界を燃やし尽くすように染めていく

心の渇望は際限なく
乾いた土が水を欲しがるように
あなたの言葉に耳を傾ける

わたしの葛藤は……
ざわめく言 ....
前に出る
その一歩に躊躇している

エスカレータは音もなく上ってくる
そして何事もなかったように下りていく
一瞬だけ誰にも気づかれず
時間の中に取り残されていくものがある

思いの難し ....
貝殻がそっと窓を開けた
午前四時の瑠璃
西の空見上げれば
遥か遠くから駆けてくる乙女たち
闇に燃えつきて
追いかければ風に消えた金の髪
凍りつくような蹄の音
(輝いた)視線に薄 ....
心が行き場をなくしたアリみたい
気持ちは飛び跳ねるノミみたい
言葉は風に翻るチョウみたい
僕の目は降水確率120%の空みたい

失くしたものを水平線まで追いかけて
海の上を走って 空の ....
まずあなたがいて
わたしがいた
そのむこう側に
せかいがあった

空があった
海があった
街があった
人々がいて
季節は移ろい
言葉は交わされた

あなたは世界ではなかった ....
遠く、
海を呼ぶ声が
かさなり合って
海からの声は、もう
ちいさくなった

探せないものはみんな
いつかきれいに
空からくだる

たやすくは
気づけないかたちで
空から降る ....
微笑みの外骨格を
こじ開けて
嘘のガラス転移点を探り
じっと観察しながら
ビュレットから始める
とある愛の滴定

被験体は少し
怯えているようだ

手袋をはずして
華奢な頸椎をか ....
こどもたちの柔かい足のうら
パンのくず
魚、いるかな?

丸い5つの指を持つ足のうら
太古の感動を砂に記し
波の中の気泡に笑う

こどもたちの小さな足のうら
血管の美しくすきとおるそ ....
いつも七時二十四分発の各駅停車
難波行き二両目のいつもの扉の列で
君を待つのがボクの日課だった
布施までの短い時間の満員電車の距離が
ドキドキする未来の始まりだと信じて

アルバイトが早く ....
昼夜繰り返される試み
この街が雨で埋め尽くされる頃
呼吸を許されたとき
空っぽの胃
歌う

泣きたい、と
ひっそりのたうつ
こんなにも女(の子)だったかと
雨粒に色を閉じ込める作業
 ....
金の入日に 繻子の黒 
金波 頭上に おわします 
思えばオーロラ 光のループ

金の入日に 銀の水輪 ゆれる人蔭 金輪奈落の水際の 
あのかた あちらに いらっしゃる

昼間 ....
 
なんだか今日は空が暗い
重い瞼に押しだされて 夜におちる
無意識に傷つける白いゆめのなかへではなく
心地よくまとわりつく寂寥とともに
やさしいねむりはいつもそばにある

しずかな裏切 ....
体に穴が空いてしまったんだ
胸のここんとこに
大きな穴が空いてしまったんだ

この穴にぴったりと合う部品を探して
取っかえ引っかえ試してみるけど
なぜだかどれも しっくり来ないんだ

 ....
強すぎた蛍光灯に、何度も頷くような夜。
加減をしらない前の自分を見た。
はちきれそうなことは
案外、頑丈にできているものだと知る。

例えば、膨らむものがあれば
縮むものがあったり。
慌 ....
蝉の鳴き声が止んで
鬼ごっこしていた子供達が
みんな消えてしまった
木陰の小さな窪みには風が休んでいて
小さなため息を一つついている

じっと息を潜めていると
いつの間にか違う世界に
 ....
秋晴れてんたかく、
静止した窓のむこう
水たまりを揺らすような声が
こだまする

静止した窓の向こう。

つらなる洗濯物の束の白(いたい)
枕にうもれた
寝顔のただしさよ

 ....
やさしさが雨になって/降り注いだ真夜中

渇くばかりの僕達は/いつだって孤独が恐ろしいということを/宇宙に吐き出している

うちゅうは こどくの かたまりだ

真夜中の雨/さびしいと哭 ....
ふんわりと風に乗ってやってくる
昨日のような今日に
ふんわりと座っている

時間の布団の柔らかさ
柔らかさの上に柔らかさを積み重ねて
昨日のような
今日を生きている

ふんわりと ....
咲いたあとのしなびたアサガオ
ひらひらとゆれる紫のスカート

ただ今はパンをたべる
わたしは夜が明けたのでたべる

すー とする空気
誰かのたんじょうび

そのことばのままに
手を ....
巡り巡るのは
この体のどの部分だろう

美しいモノが何だか喧しくて
見ていられない

胃を急き立てる文字の群れは
胸を焦がして焦がして
睫毛さえも弥立つ

やっぱり誰か頭上で笑 ....
幾世紀もの家族がつながった半島の先端
岬はいつもそこにあって
空と海の高さを測り 
見知らぬ明日の水平線を描いてきた
海を渉る鳥たちのために
半島に帰る人びとのために


灯りの落ちた ....
{引用=一}

地面がないときは歩かない
そう決めてたっていうのに
地面がない
地面がない
地面がない
ぼくはこわくて ひたはしる

足がないときは歩けない
そう思ってたっていうの ....
思い返せば、
みじかい言葉でした

苛立ちも
かげぐちも
願いでさえも

今となっては
レンズのない顕微鏡のような

役立たない、とは
言わないけれど

言えないけれ ....
雨を眺めていると
胸の奥が軋みだす
いつかの転んだ日の傷を思い出して
こんな日に新しい服なんて
着てくるんじゃなかったと  ....
靴下をはいた雨が
廊下を明るくたどる

つめたいの 爪に隠れる
雨の手

この指で消えてしまうと
笑いこむ 

トタン とたあん

泥つぶ ついた足
で ごめん



 ....
橘あまねさんの自由詩おすすめリスト(1707)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
一輪の光陰- こしごえ自由詩2*11-10-1
はるのあめ- つむ自由詩3*11-9-30
幸せの時間- yo-yo自由詩7*11-9-30
トンビ- さすらい ...自由詩5*11-9-30
もうそこには居ない- 空中分解自由詩111-9-30
【_紅緋色_】- 泡沫恋歌自由詩8*11-9-29
一歩- 花キリン自由詩311-9-29
Venus- アラガイ ...自由詩4*11-9-29
虫のこころ- アヤメ自由詩111-9-29
不在- はるな自由詩411-9-29
霧に浮かぶ- 千波 一 ...自由詩3*11-9-28
やさしさの化学実験- つむ自由詩8*11-9-28
浜辺にて- つむ自由詩4*11-9-27
駅・東花園- たりぽん ...自由詩7*11-9-24
試み- たちばな ...自由詩1111-9-24
オーロラに包まれて- るるりら自由詩15*11-9-24
星のおとずれ- 四帰自由詩111-9-24
- 結城 希自由詩511-9-24
浮き沈みの証に- yuugao自由詩1*11-9-23
鬼ごっこ- 花キリン自由詩511-9-23
てんたかく- はるな自由詩411-9-23
真夜中の慈雨- つみき自由詩511-9-23
ふんわりと- 花キリン自由詩111-9-23
アーリーモーニング- 唐草フウ自由詩12*11-9-23
言葉- もずず自由詩111-9-23
午後の枕木- たま自由詩28*11-9-22
だんごむしのロンド- つむ自由詩6*11-9-22
夜明け前- 千波 一 ...自由詩5*11-9-22
『ビニール傘』- あおい満 ...自由詩6*11-9-22
影に_ほのか- 砂木自由詩9*11-9-21

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