すべてのおすすめ
青さに眩む前に夜明けの列車に体を乗せた
何処までも続くような錯覚で、延長の向こうの水面を見ている
駆けて、星の海と鯨が昇る空と、眩しさだけの昨日と
仰ぐその瞬間にシャッターを切る
聴こ ....
探しものはナンですか
普通のパンではないですか
カバンの中も
タンドールの中も
探してもないってことは
もうカレーと一緒に食ったってことじゃないですか
これから粉から作るんですか
今は夜 ....
    雨が光になるときに
    置いてゆく穂は十の色
    水銀の譜の散る窓に
    まぼろしのかたちが来ては去る


   爆ぜては透る
   限り ....
  

  21.

  緑色の金属に囲まれた空間が
  ハニカム構造で互いに結びつき
  誰もが知っている簡単な方程式を合言葉に
  夜の扉がひらく

  22.

  春のJ ....
だだっ広い雨上がりの空に
僕にはない言葉がさ迷う

地上の、揺れの、草の、言葉
湿気、温度、雲の距離

僕の言葉は枯渇して
君の言葉を吸い上げる

地球、亀、象、

天文学的な、 ....
握りこぶしに八割の水分
寝具に横たわり
タンクトップも脱いでしまって
タオルケットに巻かれてしまえ
コットンが素はだかを優しく撫でる
身体感覚が昇るからうつぶせを楽しんで
ひと ....
 
 
わたしが金魚の頭を
撫でているころ
ぼんやりとした扇風機は
薄暗がりの中で首を振り
幼い子どもが一人
どこかで帰る家を探している
ここだよ、と言っても
それはきっと
ただの ....
それは忽然と現れた。
スパニッシュブルーの空を突き刺してそびえ建つ、
研ぎ澄まされた円錐形のオブジェ。
傾斜角75度の強い意志が天を貫いている。
指し示す先はどこまでも高く
その先端から曖昧 ....
インディゴに染まる星空の果てに
ピンク色に輝く地球があって
だからこの手紙は
あそこからやってきた

皺くちゃの状態だったと思ったけれど
手紙が言うにはこれは正当な折り方で
かみひこうき ....
  1.

  海岸に
  打ち上げられたふたりの詩人が
  詩の話をしている
  金持ちが金の話をするように

  2.

  都市を撃ちぬく
  弾丸
  僕たちの指 ....
私は 無だ 
貝殻の絵に
甘い体を 遠のく 人に
視覚の岩肌に 凍てつく 心は
地面の 花畑に
未来を味わった


地面の 花畑に
未来を味わった 私は
私の消された 世界へと 流 ....
落ちてくる、
展開されるいくつもにさよなら
穿たれる風景にひとかけらの曇り 風花
散ってはまたくゆらされるのでしょう
ティーヴィーで嘆く人の流れに
真っ逆様に落ちてくる鳥の影が
 ....
「疼き」

わたしは女吸血鬼
逞しくばしっと叩くような男が好き
やるかやられるか
そのスリルがわたしを余計興奮させるのよ
でもね最近
草食系とか言って
わたしを見ただけ ....
{引用=

 またいつもの
 自転車にのって
 ぼくがむかっていた
 先とは
 どこだろう

 でも
 いまは
 どこだろうがかまわないおもいでいっぱいなのは
 はたして
 ど ....
お月様が食べられた
うさぎの餅がおいしそうだったからに違いない

お月様が食べられた
でもお日様は満腹だったに違いない

庭に咲いた風車
水を得て
風を運ぶ
霞む雲をさらって
旅を ....
六月の風
どこかにする
子どもの遊び声
落ちてくる手にあまる垂直な陽射しは、
すべての影を限りなく縮小し 見放し
あるがままの姿を投影してくれない
公園の木陰に一人ぽつねん
ベンチの女が ....
世界中の恋人たちは沈黙した片割れに大丈夫?と訊ねる
そして、世界中の野良犬たちは沈黙を嗅いでまわる。
夜中になると祖母は、お前が死ぬ夢を見たと言って僕を揺り動かすが
仕事でくたくたの僕は死んだよ ....


車は停まり
人は進む

車は停まって
足は歩いて
手はそよいで
目は泳いで
思考は羽根をつける

時計を読み流して
ショーウィンドーを見過ごして
雑踏の中で溺れかけ ....
 泣く女

泣く女は階段の下で
セーターを編んでいる
赤い毛糸と緑の毛糸で

 哀れな女

シンデレラは靴の片方をなくした
シンデレラは靴の片方を探している
シンデレラは義足の片足 ....
逃げ水の中で魚が跳ねて

アスファルトが柔らかい



太陽は無関心な発光体




空はどこまでも遠く



僕は許されている






「だけど」 ....
灰色の向こうから垂れた糸が
わたしのさらけ出した肉体をなぞってくれる
何千もの指が触れていくように
ひとつひとつわたしの感情に絡まって
蜘蛛に食べられてもいい
今はわたしなんか身動き一つ ....
右手の中指 深爪している 朝からなんだかテンション高くて
バレリーナの真似 爪先立ちで 歩いていたら 足首ひねった

無敵と無敗の遺伝子操作で できてる雲雀がピーチクパーチク
鳴けど騒げど ギ ....
仕事に疲れた重い体を 
露天風呂に、沈めていた。 

天使みたいな女の子が 
裸のまんま駆けて来て 
けっつまづいて、膝を押えて 
半べそ、かいた 

若い父さんがやって来て 
逞し ....
なんだろう
似ているきみがいたのに
ぼくはびっくりしている
もしも前世というものがあるのなら
たぶん兄妹だったのかもしれないね

線路ぎわのトタンのバラックがぼくの家でした
毎日が地震の ....
パチパチと産卵する月光が
きめの細かいモルタルを舐める
チョコレートの銀の包みを
一生懸命に剥がしている

見よう見まねで月まで来たけれど
なにも食べるものがなかった
太陽が地球の裏側に ....
無音のたかまり
雨の明るさ
仮の明るさ


とりとめもなく
ふたつに増え
やがて無くなり
やがてひとつ増え


真横をすぎる
雨の遠さ
真上に至る
 ....
 
 
窓を開けて欲しい、と男は言った
壁しかない部屋だった
窓を開けた、とわたしは嘘をついた
男は両手を広げると
嘘の窓から青空へと飛び去った
ひとり残され
部屋を丁寧に折りたたみ
 ....
夕暮れ中央道にのり込んだ
明滅するテールランプが湿度ににじんで美しい
すべての初めては心を激しく呼んでくる
生きている
くるしいし高ぶるし泣きたくて笑いたい

センテンス
台 ....
梅雨が酸っぱかったら困るけれど
梅雨が酸っぱくないのも少し寂しい
酸性雨の話は置いといて

梅雨を「つ・ゆ」と読むけれど
梅干しは「つぼし」と読まないね
酸性雨も「さんせいゆ」だったら温泉 ....
葉は揺らしちゃいけない
そうしないと

保ってはいられない




窓も閉めて
クーラーも切った

揺れてしまってはいけないから


汗でへばりついたシャツを剥がしてもいけ ....
あまねさんの自由詩おすすめリスト(1901)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜の眼- 水川史生自由詩3*10-6-30
夢のインド人- 花形新次自由詩4*10-6-30
ひとつ_めぐり- 木立 悟自由詩610-6-30
都市風景(21〜40)- 草野春心自由詩210-6-30
夏の来る前に- プル式自由詩1410-6-30
肌のよる- たちばな ...自由詩18*10-6-30
迷子- たもつ自由詩1310-6-29
renovation- 渡 ひろ ...自由詩20*10-6-29
19月の星空の果てに- ピッピ自由詩410-6-29
都市風景(1〜20)- 草野春心自由詩410-6-29
囚人歌- 番田 自由詩410-6-29
落鳥- 水川史生自由詩8*10-6-28
疼き- 乱太郎自由詩12*10-6-28
日曜日のカエルは旅好きである- 石川敬大自由詩2810-6-27
かざぐるま- 相羽 柚 ...自由詩1*10-6-27
繕いの午後- 月乃助自由詩17*10-6-27
世界中の恋人たちは沈黙した片割れに大丈夫?と訊ねる- プテラノ ...自由詩2*10-6-26
信号機(歩行者専用)- nonya自由詩21*10-6-26
食傷- salco自由詩22+*10-6-26
七月の揺らぐ景色- 自由詩13*10-6-25
- 乱太郎自由詩9*10-6-24
パライソオレンジ- 香織Blenda自由詩3*10-6-24
湯楽の里にて_- 服部 剛自由詩3+10-6-24
同人- 紅糸自由詩310-6-23
アコースティック・エミッション- 瀬崎 虎 ...自由詩4*10-6-23
ノート(夜くぐる夜)- 木立 悟自由詩410-6-23
交差点- たもつ自由詩2510-6-23
揺れる- たちばな ...自由詩22*10-6-23
置いといたり持ってきたり- ミサイル ...自由詩310-6-23
- 自由詩2+10-6-23

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