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 これは きのう
 こっちは きょう
 どうしてこんなにささくれが多いのだろう
 ぼくの
 サキソホンから
 そんな
 ぼやきの声がきこえてくる

      *

  ....
桜など本当はどうでもいいはずの
酒を飲んで騒ぎたいだけの花見客どもが
急に降り始めた雨に悪態をつきながら
しかしどこかしら楽しげにはしゃぎながら
コンビニの中になだれ込んでくる

最近テレ ....
緑の勢力図は
放り投げた紙くずにさえ
影響される
その草いろをゆらめかせる
ゆらめき
のなかにまたたく花々

広大な領域を
おしやられ、おし広げるのを
わたしが傍観したように ....
夜道を歩いているとひんやりした腹が出る
ひんやりした腹 ぷるんと豆腐のよう
またぎ越していけばいいのにそれができなくて
地団駄踏んでるわたしの胸の奥に
おたまじゃくしがわらわら湧いてくる
こ ....
書き終わった手紙を読み返して捨てた
それを書き出すために書かれた一行がいかさまだった
さめたコーヒーを飲み干して
家並みに一滴、零す

静けさのなかを一台の車が走り去り、日付がカチッと変 ....
生きたり死んだりをくり返しているうちに、桜は咲いて散ってしまう。


{引用=ああ、いつもそうだ――


}春は眠っているころ、やってくる。
うそみたいにすべてをうばって、とき放 ....
いまは幾度めの春なのだろう
遠い昔のような
つい昨日のような

子供たちもそれぞれに
この世界のどこかへ
紛れていった

いまも日々の食をもとめて
彷徨う身にも春はやさしい

な ....
おんなの
からだの
わたしが
甘くて
甘くて
にがい


すきあらば
はいってこようとするからいくつもの
条件
ありかた
ばかり
言葉になって
こぼれだす


それな ....
{引用=  /とけた猫
 
  コバルト色の階段をとけた猫がつたっていく、春、うつむくこと
  は似合わない、踊る石と、まだ眠りから覚めない風を抱いている、
  きみには。

   ※
 ....
還っていく 置いてきたはずの結晶が また

空に 咲く
眼差しを受けて 誇らしげに

遠く 結ぶ 
終の先を見据えはせずに

続いている
真白の道を見下ろして 飛んで行く
果てには ....
音なくひかりだけで

さくらが爆発している

いきものたちの銀河

散ってゆく

さようなら

いきものたちの銀河

さくらが爆発している

音なくひかりだけで


 ....
子どもだから知らない漢字は飛ばしてもいいんだよ、漢字ドリル斜め折りして目印をつけたページ、「大切な」を十回書き写して、[音読しました]に丸だけつけて、手のひらの外側がすこし黒くなったまま誇らしげに食卓 .... かわいた音を
かなでる弦、を
はじいて始まる
はかない白日


恥じながら生き
端っこ歩み
ゆめゆめ思わぬ
夢を見て


とっくの昔
とっぷり
暮れ切り


 ....
絡まったままほどけない幸せを
アスファルトに埋めたまま夏がきます

最高気温が湯気になる夕方に
風鈴は燃えあがる
生まれたばかりの炉の中で
輝いている命を
そんなふうな形に変えた
あぁ ....
小枝
小石
いきどまり
切り株
ほんのちょっぴりの孤独
ガラスの破片

太陽
これは夜
これは死
これは罠
これは釣り針
畑仕事
木の節目
カ ....
かなしみをください
あなたの傷口のように深い夜に

ことばをください
書き忘れた遺書のように
端正に綴ってみたいのです

桜が眼に沁みてなぜかせつなく
なにかを教えてくれるのですから
 ....
微笑みを恐れて泣くなど愚かなこと
胸腔を吹きすさぶつむじ風は微熱をうばい
からころと鳴る胃が律動を求める

乾燥した真昼の道は
縄に括られた首を一心に手繰り
点々と続く血の跡を浮き上がらせ ....
生きていると
うれしいのだと
悲しむ 意味を
時計の針に探す

賑やかな日
目が覚めた世界 僕は
開いた本は 捨てて
目を開いたままでいる
向かい合わされた二つの椅子の一つに座る
誰かの温もりがまだ残された椅子に
浅く、前屈みに

向かい合わされたもう一つの椅子に
客人が座る
深く、めざめに
もたれ

客人の手の甲に ....
つながれた指の
無言の理由を探りあって

にじむ光の
遠くを見つめるふりをして

みずからの域を出ない
ふたつの熱帯魚



あれは雨の日だった

つたない呼 ....
ショーウィンドウの前から
ふわりと剥がれた影は
軽やかにステップを踏んで
もうひとつの影にくっついた

大きな紙袋をぶら下げて
せかせかと動き回る影は
スマホを耳に押し当てたまま
 ....
逢瀬を待つ

隙間には
悲しみを選んだ欠片の屑
触れたら
傷を負うよ
見えない姿で
聞こえない言葉は
左隅の
冷えた空気を
支配する

逢瀬を待つ

時には
母のない子の ....
一度だけ 今
悲しくなりそう
遠い日の出来事は
影に住んでいる

小さな頃にあふれてたこと
今更この目に映ってる

足元の木漏れ日は
万華鏡よりも輝いて
僕を励ましてくれる

 ....
16才の同義語としてゆらめくライ麦畑でささやかれ
星と犬と光を殺した

指の隙間で
きらめく雷が
凍死するから

モンシロチョウのようなナイフにとまる
メランコリーの羽の
炎の上 ....
みなみの国で生まれたような顔して
じつはとてもさみしい名前だ
だから呼ばない
必要としない

カウチって良い響きね

そうかもしれない
もう大人だから
寒いときは毛布を買おう
 ....
煌めくものも 夜の海も
涙に包まれて消えていく

朝焼けの岬も 発つ船も
そこにうつっていた

遠い空も海も
一つすくえば君の色

優しく吹く愛しさが
胸に広がって止まらない
 ....
目がさめて じとしてると
夜のひと粒に 少しずつ
朝が混じってくる

ひと粒ごとに かわった色と音をして
きんきん しいしい
降ってくるのを
わかりたくて じ としてたら
こんな ....
削いでほしいとおもう
まとわりつくものはいつもきれいな花びら
ではなく 鱗のような厄介なものだ
きらきらとしていても からだから離れればいいのにとおもう

あのまま 埠頭へとびこめば
綺麗 ....
こわくない
冬なので
こわくない
ビタミン剤あるから
ぜんぜんこわくない

花柄の靴したを
いつもばかにされても
構わないで履きつづけていた
ななちゃんは9歳だったのに
勇敢だ ....
ちいさな錯覚



のぞんだものはちいさな錯覚
祝福も花束も要らないちいさな錯覚
それだけで良かったのに


ありふれた水も飲み干せてしまうような
不安定な曇りの昼下がり
虚無の ....
橘あまねさんの自由詩おすすめリスト(1704)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぼくのサキソホン- 石川敬大自由詩10*14-4-5
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手紙- 末下りょ ...自由詩4*14-4-4
春さめる- ゆうと自由詩114-4-4
三毛猫のうた- 梅昆布茶自由詩1914-4-4
甘くて、甘くて、にがい- はなもと ...自由詩914-4-3
春へのコラージュ- 草野春心自由詩914-4-3
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音なくひかりだけで- 吉岡ペペ ...自由詩814-4-3
Mekakushi- 佐藤真夏自由詩814-4-2
たった今- シホ.N自由詩614-4-2
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三月の水- モリマサ ...自由詩614-4-1
憧憬。春- 梅昆布茶自由詩24*14-3-31
◎あぶく- 由木名緒 ...自由詩1014-3-31
アゲハで見た光- 番田 自由詩814-3-31
一つの空席のために二つの椅子を用意して- 末下りょ ...自由詩5*14-3-30
キスからはじまる- 千波 一 ...自由詩614-3-27
影の春- nonya自由詩20*14-3-27
逢瀬を待つ- 凛々椿自由詩514-3-24
夏休みの友達- うみこ自由詩5*14-3-23
16才- 末下りょ ...自由詩4*14-3-23
卒業式のあとで- 平井容子自由詩714-3-20
_港町にて- うみこ自由詩5*14-3-12
きんきん- はるな自由詩314-3-5
鱗のストールを巻いて- 唐草フウ自由詩12*14-3-2
障子紙- はるな自由詩1014-2-18
「ちいさな錯覚」- 泉由良自由詩514-2-15

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