すべてのおすすめ
               赤く開いた傷口に

           橙の光をなすりつけ合って

       黄ばんだ言葉を交わしながらも

    緑葉であり続けようとした僕達は
 ....
 
 
夕暮れの公園で牛が一頭
シーソーに座っている
反対側にトンボがとまる
牛は少し腰を浮かせる
トンボは驚いて
飛び去って行った
しばらくして
男の人がやってくる
牛は腰を浮か ....
  唄うもの
  唄われるもの
  輪をなし
  浮かんでいるだけの
  此処



  犬の夢
  維管束の音
  電子たちの
  青い鬱



  在れ
  ....
 
 
カバンを抱えて人を待っている
いつしかカバンから手足が生えてくる
カバンに抱えられる
私の手足は引っ込む
カバンが私のファスナーを開ける
あんなにあった体の中身がなくなっている
 ....
あとかたもなく崩れゆく遠い果実を見つめている

Hのしろい指がりんごの皮をむく
どこまでも切れることなくつづく紅い航跡はこの星を
ひと回りしてわたしのからだのやわらかい節々にから
みつく
 ....
止まっていた

ヤバいと感じたら体が動かなくなり始める

なにやら哀しみがやってきたらしいです
わだかまるばかりの卑しい心根はすてましょう
前があるならそっちへ
愛があるならそれなりに
 ....
枯れたので、
私の臭いのダストボックスに捨てる。
ゆうぐれ、抱きしめられ
水槽のみなもとみなそこのはざま
男と女が居る。
慣れた時間に倦みはじめた
指で促していく。
(こえを、すこしだす ....
貧しい公園の貧しいベンチで
貧しい僕らが座っていて
コーヒーをひと缶
分け合って飲んで
だけど、愛だけはあるから
寂しくはないよ

お金が入ったら
二人で公営の団地に住もう
そこには ....
スプーンのお腹は 唇の熱を一瞬奪う。
離して写れば 魚眼レンズなお米顔
花柄の柄を掴んで 口に入れちゃう。


スプーンはテレビと違って
私を これ以上小さくすることはできない。
小さく ....
雨に似たリズムを奏でようとした
人もいるかもしれないと思う
水たまりの波が
不規則に揺れる様をみる

とれないリズムは
私の体内のせいかもしれないし
ただ前進しかしないバスのせいかもしれ ....
新学期もだいぶ昔の話になった
はにかんだ太陽の
頬の赤さで温まった公園で
突き抜ける青さをどこまでも
視線で追いかけるぼくの
穏やかでない心を
春の風が忙しく通り抜けていく

 ....
こちら地球 きこえますか
月がとても美しいです どうぞ
こちらガイア きこえます
月がとても恋しいです どうぞ

日本と呼ばれていた辺りに船を止め
現在 周辺を巡視中です
まだ  ....
なんでもない休日の
中間点からおよそ50歩ほど
家に近づいたあたりで
やっぱり雨は降り出した

ありきたりの舗道を
無邪気に塗り潰していく雨粒
いつだって間が悪い僕は
もちろん傘な ....
この雨が
あの町からきたものだと信じたいわたしは
ただむせかえる白さのなかにいます

微笑むそれに似た
レンズ越しで息を吐き出しながら
なにも見つめたりしないでいましょう
調 ....
人差し指だけそっと僕にくれる約束
どちらにも向かない視線
彼方から明後日を探す方法
夢のない本当、夢がある嘘
一度だけ電話をする六日後
誰にも言えないことを誰にも言わずにする ....
  出る幕ではなかったのだ



  悲しみも
  砂粒のごとき憐憫も
  わたしの心の切れ端ごと
  烏に啄ばまれるがいいのだ



  それは景色ではなかった
  累々 ....
けだるい床に敷かれたままの寝具が
なだらかな山を見せ
私は脚を崩し
あなたはインドの仏さまのように
片腕で頭を支え横になっている
輪郭だけを知っているつもり
ぬくもりに残像を刷る朝
(  ....
心ってきっと
からだの奥になんかない
入り口にあるとおもう

目も耳も
からだじゅうのあなのちかくが
心のはじまりだね

ほんの小さな
文字から私の旅ははじまる
今日といういちぺい ....
もう二度と行かないし
もう二度と帰って来ない
フェリーの二等客室に籠りっきりで
俺はずっとノートに言葉を書きつけていた

海の色はクリーム色
世界は脅威だ
俺の知っていることは
世界の ....
記憶の向こうに遠ざかる 僕にとっての友達は
きっと僕を知るには
わからなすぎたのだ あまりにも 
そんな気がした 冷えている 今日は
きっと 少し そんな気がした
街の中は 何かそんな気 ....
トマトみたいな恋がしたくて

キュウリみたいなあの子とか

レタスみたいなあいつとか

全部全部

食べつくして

やっと最後に残った

トマトみたいな恋

あなた ....
  .
寄せては返す波のようだと
きみは言う
波をかぶれば返りそうな
小さな舟にぼくらは乗って
それを岸から見ているぼくら
波寄せ来れば砂は崩れ
どこに運ばれてゆくのかわからない
{引 ....
トレモロ、
ふかい積雪のなかに、
なめらかな素足が埋もれている。
雪に焼けていく皮膚が
雪を焼くという反応。
果たされなかった握手と、
連絡の途絶えたわたしたちの氷河期。


pen ....
窓の縦線だけが
くっきりと濃く
あわあわと振れる宙
影の格子の濃さを嗅ぐ

遠くて近い
雑踏のざわめきは
緊迫する耳の内圧につれ
次第に弛緩し浮遊する

易しい無理を
口 ....
昨日が楽しすぎたから
今日こんなに寂しいわけじゃない
嘘をつくのだって
ほんとうのせいじゃない
雲が浮かんでいるのではなくて
空が高いだけ
そうやって
そらをはみ出していく
そうだろ  ....
蝶ちょに話しかけたり
ヌガーの包みを集めたりする
きれいなものがすきで
両うでに花束を彫り込んでいた
茶色いひとみは遠くがみえない
さみしいが口ぐせで
不思議に肌は湿ってた
朝と晩と ....
幸せにしてやる
なんて失礼だよね
そんなこというから
雨だってどしゃぶるよね

幸せってなんだろって
考えようとしたのに
叩きつけられてくる
雨に興味がわいた

人が人がの列に
 ....
ペットボトル栽培の並んだ
彼女の菜園を見つめる
二匹の猫が
僕の気配に、耳を動かした

機械式の右手を上げて
敵意がないことを示す
猫はこちらを見ていない
夏の予行演習

あと10 ....
今日は夜がいつもより
地面に近いね
きっと人に用がある
そう思うんだ

夜だってひとりじゃさみしい時も
あるよね そう思って
この重いくろに耐えている

いつも気づかないことに
気 ....
こおりがとけてゆく
こおりがとけてゆくから
わたしははんしんはんぎの
ありかたをそこにながす
はんしんはんぎはうみまでながれるだろう
そしてなにか
おおきなものをみつけるだろう
そし ....
あまねさんの自由詩おすすめリスト(1901)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- nonya自由詩18*11-6-12
夕暮れシーソー- たもつ自由詩911-6-11
芝生- 草野春心自由詩411-6-11
中身- たもつ自由詩6+11-6-8
午後の果実- たま自由詩23*11-6-8
夜のコンサート- 梅昆布茶自由詩111-6-5
枯れる- とろり自由詩811-6-5
不滅- 真山義一 ...自由詩2511-6-4
匙な相棒- 電灯虫自由詩6*11-5-31
虹待ちのバス停- 朧月自由詩411-5-30
過ぎる季節- 寒雪自由詩311-5-29
こちら地球- Seia自由詩411-5-29
雨_雨_フレフレ- nonya自由詩13*11-5-29
白濁- あぐり自由詩311-5-28
いつもよりずっと一人ぼっち- 中山 マ ...自由詩211-5-28
- 草野春心自由詩4*11-5-28
夜明けを占う- たちばな ...自由詩1211-5-28
今日を旅する- 朧月自由詩411-5-28
世界を共有する密林- 真山義一 ...自由詩25+11-5-26
緑色のカレーを食べながら- 番田 自由詩111-5-23
最初に食べる?最後に食べる?- 一酸化炭 ...自由詩111-5-23
浜辺にて- Giton自由詩3*11-5-23
frigid_vessel- 雛鳥むく自由詩8*11-5-23
徹底する夜- シホ.N自由詩611-5-23
ひるまっからそらが- たりぽん ...自由詩611-5-22
少女趣味- はるな自由詩111-5-22
雨はどこからふるの- 朧月自由詩411-5-22
切り取った夏- mizunomadoka自由詩311-5-22
あいにきた夜- 朧月自由詩511-5-21
あつくなるなつのはんしんはんぎ- ホロウ・ ...自由詩4*11-5-21

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