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春の宵は曖昧で怠惰
見上げる天(そら)は光れども
夜の端で霞みを湛える

物憂げな月は淡い光で人を包み
背の枷を下ろせと言わんばかりに
全てを浄化しようとする

春の宵は曖昧で怠惰
 ....
悪いことはたくさんしてきました

それは 神様だっておなじでしょ

神様を ぶったわけじゃないけど

ひとまず ごめんなさい

神様に謝っても 仕方ないか

神様も そう思うでしょ ....
僕らは見知らぬ未来を味方につけるため
騙し騙しの今日をやり過ごし
昨日の名前を付けるために墓を立てては
名前を付けると昨日が色あせ遠くなってしまいそうで
やっぱり何も刻まないこともある
無言 ....
 
 
平泳ぎが得意で
早退した
陽の光はまだ幼く
犬の背中も
温かく照らした
国鉄の線路は
歪んだ円を描き
わたしは
父の利き手を
思い出すのだった
その作業と
役割につい ....
有限時間というリュックサックに

たくさん詰め込んだ愛や心配

一つ出し二つ出ししてゆくうちに

リュックサックには

あなたのこころが入ってゆく


それがあったかくて

 ....
軟弱な下心が充満する
とれかけたパーマの匂いを
舐めながら目をつむる
背ける
(皮膚は1つにつながっているからね
触れられるのは恐ろしいこと


夕方の友達と、ヒマワリと、煙草を ....
お玉杓子のような百舌達が 
雨上がりの空に 
ばらまかれては、舞い下りて 
すすき野原にすーっととまる 
静寂のひと時 

ばらばらだった者達は 
ひとつになり 

きらきら光るすす ....
今日という日を 
宇宙にひとりの自らでみたす迄 
私の体は幽霊です 

机の上に置かれたコップは 
水を入れるために、ある。 

窓から射す日に 
水面のひかる
あの瞬間を、待ちわび ....
山を二つ越えた 谷あいに
老婦が ひとり住んでいる

杉森の影をうすくうつす そこに
ばあさまの名前のついた泉がある





涌きでる清水は 億年の/恵み
甘く やさしい

 ....
そこに
握り締めていたものが
怒りだったのか
憎しみだったのか
恐れだったのか
あるいは優しさだったのか
まるで思い出せない

たとえ
プライドの端を踏んづけられても
握らない ....
重たくって仕方がない
だからといって、隣に体重をかける
やさしさと気苦労で受け止めてくれるその大きなグローブは、
毎日その体をすり減らしては、中心をさらけ出して
受け取る以外にも心をけずり、
 ....
             明滅する赤や緑の光を浴び
             暗闇にしまうまは横たわる
             静けさの中でざわめきだけが
             息 ....
猫がお爪でミモザボンボン
ぷしゅんと割ったら
月がこぼれた

裸足の人に降りかかって
足をびちゃびちゃ言わせながら
彼は森の協会へ

神父さんたらうっかりしてて
黒猫しまい忘れて ....
お風呂は真っ赤なゆりかごだ
人の体内からでるものは
赤に決まってるじゃあないか

後悔も溶かし
耳から入る
水入る

菅にみたてた体を
もてあそんで忘れたい
今日の
明日の私の迷 ....
さくらの歌が
眠りにつくころ
駅がわたしを呼びにくる

路線図上の
きれいな文字は
すっかり古く、穏やかで
長く対峙することが
むずかしい


線路脇には
意味のあるものた ....
桜のつぼみが口をひらいた3月27日は 
遠藤周作先生の誕生日で、奇遇にも   
結婚前の僕等が恋人になった日なので 
府中の遠藤先生のお墓参りに行った  
生後7ヶ月の周の、旅の始まり 

 ....
蜃気楼、と名のつく国へ
ゆびさきに力を込めて
風をおくる

かろやかに静止する
すべてのリズムは雨に流れて
つい、空を見上げる

何もないということが
両手のうえに確かにあっ ....
うららかな春の日は
たおやかに花も咲く

吹く風に窓辺はふくらみ
まどろみをさます冷ややかさ
夢見るような空気の揺らぎ
闇をもはらむ光にあふれる

沈黙が
しなやかに這うようで
 ....
誰も助けられないから

誰も悪くないことにする。



お金が欲しいから

需要を要求する。



視聴率にならないことは

テレビで話しちゃならない。


 ....
君のために雨のなか
スーパーへ水菜を買いに行った
料理用の鋏を入れて
細い翡翠色のくきも緑の葉も
みんなガラス容器にあけて
たったそれだけのサラダ
台所には オリーブオイルしか
ないよ
 ....
 
 
下着の縦と横が 
垂直に交わる 
そのようなところが 
指定の喫煙所
煙にまみれ 
自転車はすべて 
曲がっている 
下着は優しい 
縦と横があるから 
指は縦をなぞり  ....
青い瞳の中に
沈みかかる方舟

手を振れば
手を振り返す
遥か彼方から

震えた体を
異人の言葉が抱きしめてくる
温め合う心と心

黒い瞳の中から
ありったけのサンキューを
 ....
春だね
言の葉も芽吹く 春だね
口元の
笑うたびに開く傷跡を
春だねって
嬉しそうに
血のあとをこすりながら。
重たいシャツを脱ぎ捨てて
ぬるい水の中へ
ふと思い出したように
墜落 ....
空地を埋める黄色
公園のまだ残る薄桃
空一面に広がる青
山の緑
それを伝えたい私
その心の色
無色でもなければ単色でもない
そのとき見た色に染まり
ただ素直に伝える
そんな心への憧れ ....
ヘイ、ミスター丹波哲郎
教えておくれ
きみが生前言ってた通り
死後の世界はあったのかい
ヘイ、ミスター丹波哲郎
教えておくれ
きみが映画で描いた通り
やっぱり死んだら驚いたのかい

 ....
赤い匂い、甘い、淡い青

羅針盤の形に姿を変えて木陰で待ち伏せして忘れ去られる、雨蛙になれば此処に居る誰にも気付かれはしないさ

無音で、玄関を、出て行くからそれは確かに、希望によく似 ....
時計は8時30分を指している
海面に凛と立つあなたを
私は海辺から涙をこぼしている
風は灰色だ
漣(さざなみ)を立たせたり
あなたの眼を見開かせたり
していて
宇宙は落ちてきそう ....
{画像=080302220223.jpg}


おいらは鈎にぶらさがったあんこうさ
口からいっぱい水を呑まされて
ぶらさげられて
身を削ぎ落とされる

皮も
鰭も
胃も
腸も
 ....
 
 
(dear L,)
 
 
西窓から
こがね色の蜂蜜があふれ
あけわたされた廊下を
遊び風が濯ぐ
木目の数だけ鈍くきしむ床に
罅割れた指を這わせて
(鳴いている?)
や ....
まるで、舌なめずりのように生きた彼女は
東京の隅の方に好んで住んだ

茶色くて背の高いルームランプと
うぐいす色のカーテンの側で
彼女の歌に返るものは
目の前の壁が、低く唸る声 ....
橘あまねさんの自由詩おすすめリスト(1707)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春宵- 春仙自由詩4*12-4-21
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天気雨- 吉岡ペペ ...自由詩512-4-20
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ひとの器_- 服部 剛自由詩412-4-19
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げんこつ- nonya自由詩31*12-4-19
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夜を仰ぐ- 石田とわ自由詩8*12-4-19
ミモザボンボンの夜に- ゆべし自由詩2*12-4-19
赤いバスタブ- 朧月自由詩312-4-18
記憶- 千波 一 ...自由詩4*12-4-18
おさなごの夢ー遠藤先生の墓前にてー_- 服部 剛自由詩4*12-4-18
蜃気楼- 千波 一 ...自由詩3*12-4-18
- シホ.N自由詩412-4-18
こんなにも悲しい- 自由詩412-4-18
若菜- つむ自由詩12*12-4-17
対角線に進むと- たもつ自由詩312-4-17
サンキュー_ベリーベリーマッチ- subaru★自由詩18*12-4-17
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素直に- marux2自由詩3*12-4-17
ミスター丹波哲郎- 花形新次自由詩312-4-17
レイン・ソング- в+в自由詩512-4-17
わたしは海面に立てないでいる- うめぜき自由詩712-4-17
あんこう鍋_/_悪食賛歌- beebee自由詩25*12-4-16
白雨- 紅月自由詩7+12-4-16
生者の行進- 山中 烏 ...自由詩5*12-4-16

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