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水浸しの灰色街路地
跳ね音聞いて雨宿り
老い猫がにゃあと鳴いて
酷い雨だと目を細める

妙に優雅な流線形
横目でこっそり撫でた
ごろごろ音がして
雷も気持ち良さそうに

ああ誰 ....
わたしは日々報道されている
あなたの目や耳の中で
再生可能なものとして
記憶されていく
ご飯の食べ方が汚いですか
歩き方がおかしいですか
そこにうつるわたしによって
わたしが形成される
 ....
稜線を重ねた指が
すこしずつ離れていく
外に出て
溺れそうになったとき
つかんだ手

親子みたいに
恋人みたいに
いつかいなくなるんだね
きみも
チクタク
重いか軽いか
大きいか小さいか
しあわせをはかる

唐突に知りたい
手にとって確かめたい
欲求が
波のようにおそってきて
わたしを混乱させる

  (
  混乱しているから
  ....
よわよわしいこの体温は
しずかに一瞬でいいよ
おもいだしてくれたらいいの

寄りかかる風に目をとじて
木々の葉のざわめきは
あの甘い時間がゆっくり
おとずれるようなそんな
胸騒ぎみたい ....
とりとめもない映像を眺めながら

皮を剥き縦に切った細長い人参を
齧る
何もつけずに齧る
美味しいかと尋ねられれば
ちょっと柿みたいで美味しいかなと言う

実際は齧る行為に動物的な快感 ....
夏の声が遠く聞こえて
私は銀色の車体が纏う
緑色の線に魅入られる

夏の声を遠く聞きながら
私は日陰のコンクリート
じわりと汗をかいている

ビルが作る無風地帯が
私の気分を悪くする ....
二人は夕方になると左岸を歩き
テトラポットの廃棄場で
私を待った

髪が長い白
歩けない黒
私の姿をみとめると
白が車椅子を押して
近づいてくる
胸に水筒を抱いた黒が
おかえりなさ ....
わだかまりの小石を
ランゲルハンス島の砂浜に
捨てたところで
塩辛いもやもやは
寄せては返す

しがらみから逃れようと
前頭連合野の深い森を
彷徨ったところで
粘っこいもやもやは ....
【命の島】

瀬戸内の生温かい風の中
虫篭を編む 
白いビニール製のストローを器用に組み立てて
円錐状の虫篭を編む
昔は 葦だので編んだらしい
ストローの語源は ワラだと言う ....
天然パーマは環境ホルモン
くるくるまわるくるみの
なかの宇宙の種が
羊水を求める
がむしゃらな地下の根のそのさきの先で
げんし的かつれきし的な挿入
「しぜんに、かえる」
溝のすきまの溝に ....
永久(とわ)に続く幸せを
いつしか求めていた青い鳥
夜明け前に ふと気づく
限りあることを

やがて羽ばたく
血を受けた我が子に
やさしいキスをして
今一度(ひとたび)の夢を見よう
 ....
ときどきは会いたいね
ところで思うんだけど

藍色の自分がいて
それは愛にもなれるし
遇いもつかめる

2音素のaiという母音は
子音を携えて色を変えてゆく
それがあなた

 ....
強くゆきすぎるものがある
  揺れる信号機
 交差点を走るのは
   車ばかりじゃなく
あまりの
 (不可視の)
 存在感に
  帽子をおさえる
    目をつむる
   スカートを ....
『真世界より』

小さな舞台の端っこから 逆さまに落っこちて
縺れた糸を断ち切って 旅に出た操り人形
そして知ったのさ 自分が暮らしていた世界は
とてつもなく大きな世界の 一部に過ぎなかった ....
枯れた花に見る真実
まよいごと 一枚 二枚……
人の口の端に乗れば
偽りの空

一度も 一度も 口にせず
そのまま終わったとて
誰も知ることはない
それは 存在しなかったのと 同じこと ....
茜空 茜雲 茜風 茜夢
とどかない 祈りはどこへ
神さまの知る処へ
いつか失くしたもの
取り戻せる日は来ない
大きさを知り 涙ぐんだとて……
何よりもほしがる子どものように
ただほしがっ ....
午後
湿った空のヴェールのどこか
太陽は消息を絶ったまま
まつ毛に絡まる滴たちが
小粒の昼間を映し出している

鳥の吹奏と草木の挙動は
雨粒のなかに封じ込められ
川の大移動だけが
落 ....
 
 
戦場で扇風機が回る
生活が確かにあった
セミは鳴く
脊椎動物たちが
忙しく生きた夏に
 
 
 
鋭いふじつぼが覆う
防波堤に腰掛けては
水に平行に浮かぶ灯台と
水を垂直に貫く灯台の
交差点を横切ってゆく
ちいさな鴎の残響を聴いていた
だんぜつの白砂のうえに
残しておいたはずの足形も ....
月の画像を水が
砂漠に変えて行く

死んだ花の血を
餌と間違えた
共食いの魚達
顔が潰れている

思い出が苔になる
城跡の石垣の中
眠っている
人々の化石は
緩慢に割れていく
 ....
きみのオデコはとがっている、おやすみと言うたびに、やだやだされて、それはちょうど夏の虫だったから、掛け違えたボタンが蝉のように、ポックリ病だ、ぼくはきみを目覚まし時計と間違えていた。
縞模様 ....
地面とじかに触れ合う春は
たった一つの落し物をした
そのたった一つの落し物が
みるみるうちに散らばっていって
こんなに豊かな花々になった
花々は凍り続ける
大気が花々を許すその日まで
 ....
 デイリーテレグラフ

空の下
ナマズは沼の生活に不満をかこつ
淀水に護られる生態をかえりみず
ナマズは


 デイリーミラー

窓そとを眺めては焦がれ騒ぐ
ミラー部屋で暮らすM ....
なんでそんなのえらんでるの
だってこれしかなかったから
それおとこがのるやつじゃん
だってこれしかなかったから
あしたにあたらしいのくるよ
しってるけどはやくでたいの
あとでこうかいすると ....
目の前を紋白蝶がとぶ
春の風に負けそうで
それでも戦いながら


桜はもう、ハザクラにかわりました

あなたは言った

知っている

だから、もうすぐ雨がくるんだ


 ....
プラスチック製の彼女の柔毛
を食べたかった
頭蓋骨のじんじんをあなたへ伝えるはず
の二秒を求めた
プラスチック製の彼女のじんじんは
酸素のかわりに酸を歓待するスイッチを押してほしがった
乳 ....
胸のあたりに
なつかしいうたが溜まってしまい
病院へいったが
ておくれだった

それ以来
胸のあたりに
うたを一匹
飼っている
あの日とよく似た景色に
ぼくは取り残されている
すこしだけみじめで
信じられないくらい自由だ
長い髪をしていた
君がここにいない

「ゆうがたにも匂いがあるね
晴れた日と
雨の日 ....
当然のように
瞼を閉じれば
まつげの先から
スカートの中まで
そこはまっくらな
宇宙と一緒で
わたしのスカートの中には
宇宙
冥王星も
氷の山も
そびえたって
太陽を恐れている
 ....
あまねさんの自由詩おすすめリスト(1904)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
LOVE,is_like_a_rain.- mm自由詩412-4-29
たわしの作り方- 中川達矢自由詩9*12-4-29
- mizunomadoka自由詩112-4-29
しあわせをはかる- 百瀬朝子自由詩112-4-29
冷たい温度- マーブル自由詩7*12-4-29
ニンジンガスキー- 灰泥軽茶自由詩13*12-4-29
つゆいりまえ- ブロッコ ...自由詩6*12-4-29
白と黒- mizunomadoka自由詩212-4-28
窓を開けて- nonya自由詩29*12-4-28
- るるりら自由詩23*12-4-28
もくもく- 中川達矢自由詩212-4-28
青い鳥の未来- 凪 ちひ ...自由詩612-4-27
藍について- 梅昆布茶自由詩1512-4-27
三月の街のためのオード- 佐々木青自由詩512-4-27
『真世界より』- itukamitanij ...自由詩2*12-4-27
初夏の宵- 凪 ちひ ...自由詩112-4-27
- 凪 ちひ ...自由詩312-4-27
家の裏庭でこっそり煙草を吸いながら盗んだ午後の景色- 風呂奴自由詩612-4-26
生活- たもつ自由詩512-4-26
落日- 紅月自由詩612-4-26
桜の花びらがお堀の水面に- 和田カマ ...自由詩5*12-4-26
目覚まし時計は、まだ鳴らない。- ズー自由詩9*12-4-26
- 葉leaf自由詩1212-4-26
デイリー××- salco自由詩8*12-4-25
わたしがうまれるすこしまえ- Seia自由詩512-4-25
紋白- Seia自由詩412-4-25
No_more_less_than(酸を歓待するための二秒)- 鈴木妙自由詩312-4-25
うた- はるな自由詩1012-4-24
ゆうがた- はるな自由詩512-4-24
出会ってしまったね- c自由詩712-4-23

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