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何もない日々の
洞窟に生きる 夜を
何でもなくなって 疲れて 消えた
私の 幸せな私として
誰かの頭に 叫んでいる


私に何も思わない 私は
幸せに満ちた公園で
鳥となり 走り抜け ....
春の田んぼ
ミジンコ百万匹
夏の牧場
たい肥積み上がり
秋の終わり
もみ殻焼く匂い

そして冬
降り込められた
あなたとわたしの時の匂い

いい香りじゃないけど
嫌いじゃない
 ....
プラットフォームだった
わたしの手のひらに
砂だんご、
波にくずれて
なにも告げず抜けだした
廊下の底のあおじろい
やみの奥から
潮の鳴る音
雲のむこうで月が
満ちる ....
つみかさなる
理由なんてない
自分以外の意識と
対峙しただけ

あなたの唇は
とても卑猥だ

漏れる音
吸われる熱
食べられてしまうと
思わせるくらいに
囚われている
茶柱が立とうものならへし折ってやる
サブカルに傾倒したお前らに未来はない
哲学と就職の話題を一時にするのは止せ
今から半年後に俺だけが悲しくなるから
ウイニングイレブンの常識を持ち込めば
そ ....
真っ白だったところに
思い出はときおり順番もなく
まるで誰かの落書きのように在る
それはたしかに自分が経験したことや
自分が学んだものであるはずなのに
忘れてしまいたいことほど鮮明で
忘れ ....
障子すべて開け放った和室に
屏風の衝立

衝立は
六曲一双モネの睡蓮

昼寝時の畳からは
好んで水辺に生える青草の匂い

ひつじ草がぷくりぷくりと開く
どこか遠くの沼の気配

 ....
昼間の長さがピークに至ったので
誰も皆名残を惜しんで西の空を眺める
赤い夕焼けの感動は共有され
触発された誰かが振り返る

そんな流れに気づいて
慌てて家の窓に向かい
雨戸を開くと
空 ....
君のまじめさを
遠くから見て
ぼくは何度も
水の下書きをした

雨の展覧会
氷じゃない光
具現化できない温度
ひとを生むために
まっしろにしていたひとの
あたたかさのようなもの
 ....
どこへいくとおもう?
この空気
この風

ついてゆきたくて両腕を広げた

空は薄曇に
雲は白に

夏になったとおもう?
この気温
この汗

確かめたくて肌をさらした

生 ....
コンタクトレンズを入れる君の傍で
シンクに水を溜める音が響いている

悲しければ、と呟けばそこに
光るものが、あっただろうか
歌え、と促す君の指に 撫でられるようにして浮遊する
 ....
四つ角に生まれた風が
光になって踊っていました
六月の紺碧 空の下
オークの木のどの枝たちも みな夏に呼応して
新緑に色づく

私は、これが最後だと思うのに
あなたは、いつも明日を口にす ....
 
 
誰かのための
湿った窓がある
三本の線を反復できずに歩いて渡る
蟹たち
をわたしは避けて
自分の指の形がいつもより気になったので
どこかに忘れてきた雨傘の代わりに
古道具屋で ....
月を投げる所作で骨を嬲る

あなたよ
速度を落とし日に暮れ呼ばれ遊ぶあなたよ
春が待つようにして 白く落ちた嘆きがあるのだ
知らずして手をやる 水に揺れたのは破片であったか

 ....
わたしたちの考えた春というのは
玄関すみでは
魚のかげがうごめく4時半のことだった
羽のあるもののように
わたしもそれの中に入ったり
あるいは
絵を描いている
ゼリー状の
青いこれがわ ....
足枷としての宇宙
今雨粒より早く
君に収斂する困惑と
パステルカラーの宇宙

僕をののしる言葉に耳をふさぎ
やわらかさに溺れるための恋愛
未知なるものを知るつもりはないよ
この緩やかに ....
乱暴に脱がす手
手に刻まれた三日月が
赤紫に腫れていた

いつもは白い月なのに
哀しい目をしてのぞきこむ

水晶体に光景が////


湿った砂山
ふもとから
少しずつ掘ってゆ ....
お空を 雲が流れてゆく
わたくしは
けむりのとったんにとどまる
丸い果実にもやされた
乳房の曲線を
つめたく伝う

円柱の墓標は長く
石のままなのね
黒光りのかたさに 無表情の
ま ....
{引用=
紙上に佇む
痩せ細った枯れ木
磨り減ったペン先がつけた
掻き傷の隙間に
深く根を張るインクの滲み
どこに行くとも
なにを残すとも
示さぬままに
埋まってしまった行の終わりの ....
ひとは
潮の途中に
なにを聴くというのだろう

聴くという言葉は
はなはだ都合がよくて
かげかたちが整えば
それは素敵な
嘘になる

耳を聴く耳は
どこにあるだろうか
問う ....
 
 
白線の内側に下がってお待ちください。

白線は自分で引いてください。

内側と外側は自分で決めてください。

白線の外側を
一匹のシオカラトンボが横切っていく
軟らかくて
 ....
  ゆれる
  歩道橋で
  ぼくのからだは
  空を見あげた



  光の
  ふやけたところから
  いまにも
  だれかが降りてきそうだよ



  ち ....
 美しいものを美しいままに
 取り残すようなことを
 宇宙の足音は気づきもしないだろうか

 女の美しい笑顔、優しい裸体、
 キマッテル髪型、照れる恥じらい
 ....
 

雨が花の形を整えていく
わたしたちは共通の言葉で話し
共通の言葉で
触れるべき場所に触れる

民家の前にぽつりと置かれたバス停で
傘を差してバスを待つあの二人は
親と子なのだろ ....
  八月の市営プールが君のノスタルジア。
  脚立みたいな正体不明の監視装置に鎮座する五十格好、
  主婦を悩ます排水溝のぬめりに近似したプールサイド、
  二十五メートルを往復している小型 ....
忘れたいがための
白砂に

手は、
わたくしの手は
ひかりを持て余すことだけに
精いっぱいでした

乱反射、のもたらす
甘くも厳しい
まやかしを
上手なことばで
見送れなく ....
薔薇は
許されたかったのだろう

棘をまとって
なお、
許されたかったのだろう

それゆえ薔薇は
愛された

かつ、
おなじ分だけ
避けられた


薔薇には罪が
 ....
伸びきった髪の毛を
掻き混ぜる掌の
温もりの中に
まどろんだ
あなたの瞳を
感じていた

シクラメン揺れる
窓辺に潜む
いびつな死神が
盲目を笑っては
光に溶けている

私は ....
*一時限目 数学*

美しき微分/麗しき積分/淫らな糖分=知性の所望するもの<睡蓮たちの睡魔 
無限の輪っか((エタニティー=ハニーディップ×2))
を、黒板の隅に小さく描く

カリカリカ ....
  とうめいな言葉は
  とうめいな場所にたどり着く
  ぼくの言葉はぼくに
  あなたの言葉はあなたに向かう



  自殺者の言葉は
  ひえたアスファルトに砕け
  預 ....
あまねさんの自由詩おすすめリスト(1901)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
魔法- 番田 自由詩310-6-23
いのちの匂い- 西天 龍自由詩6*10-6-23
蟹と洗濯機- 吉兆夢自由詩410-6-22
歯形- 自由詩210-6-22
ふんぬ- セガール ...自由詩410-6-22
めまい- ベンジャ ...自由詩5*10-6-21
六曲一双モネの睡蓮- 海里自由詩310-6-21
夏至- 伊織自由詩3*10-6-21
水の下書き- 昼寝ヒル ...自由詩410-6-21
過ぎ行くカラダ- 朧月自由詩210-6-21
冷める部屋にて- 水川史生自由詩5*10-6-20
夏の風- 月乃助自由詩17+*10-6-20
湿った窓- たもつ自由詩710-6-19
月と骨- 水川史生自由詩6*10-6-19
童顔- 梶谷あや ...自由詩810-6-18
確かな事実- 瀬崎 虎 ...自由詩210-6-18
人工水晶体- 吉岡ペペ ...自由詩1210-6-17
火葬- こしごえ自由詩4*10-6-15
6月の海- 高梁サト ...自由詩22*10-6-14
満ち足りている潮- 千波 一 ...自由詩5*10-6-13
白線- たもつ自由詩1110-6-12
白い空- 草野春心自由詩310-6-11
宇宙空間、眠る庭園(おとなと子どもの宴)- ヨルノテ ...自由詩210-6-10
抜け殻- たもつ自由詩2210-6-6
ノスタルジア- 草野春心自由詩210-6-6
砂時計- 千波 一 ...自由詩2*10-6-5
同罪- 千波 一 ...自由詩3*10-6-3
星の夢のおわりに- ゆるこ自由詩310-6-2
17歳のエニオン- 夏嶋 真 ...自由詩45+*10-5-31
なまえのない言葉- 草野春心自由詩210-5-28

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