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今夜の雨は
いつもより遠い
気がしたのです

たぶん
わたしが降って
いたのでしょう

だれにも
干渉されまいと
狭いわたしが
いたのでしょう

他人はそれを
ときどき ....
私は、水没した一つの古代都市、
そしてその記憶を、子宮に、抱いて
産み落とすための機関全体の名前
私は副産物、男が生み出された後に
破棄された一つの悲しみ
悲しみは退屈
椅子に座ったままの ....
あるかなきかの
かすかな身じろぎに
あるいは
とりとめのない
呼吸の満ち引きに
歩幅を合わせる

小さな宇宙の
無限のひろがりを浮遊する
みる、でもなく
わかる、でもなく
ただ感 ....
わたしの指が
風にふれる、と
ふたたびページが
繰られます

偶然に
呼び起こされるまで
目ざめることの
なかった物語
でも、

待つことを
つづけてくれた
約束たち ....
二人の”おば”は
しらない行き先のしっているバスに乗り
どこかへ連れられて行ってしまった

けいたいでんわの
ぼたんが押すたびにこぼれて
ただの二つ折られになった

心配されても
わ ....
こだまを打つ
ぼくが会いにゆく ああ なんて 脆弱な
わだかまりを 寒さ
、完膚なきまでに晒して
ぶら下がり、歩きながら
手繰り寄せはしない
響きあうその理由
「ちは  ....
追いつけないからあきらめました
次の電車でも
同じとこ行くんだものね

償えないからあきらめました
あなたも私も
過ちだらけのヒトだものね

漂ってるみたいに流されて
自分も省みず
 ....
終末を知らないロマンチストたち
シンプルを形にして
世界を手のひらにのせたがる

枯れない花を得た途端に羽化してゆく
繊細な彼も
前衛的な彼も
シンプルに還ってゆく
 ....
汽車を待つ君の横 下僕は
視線を気にしてる
期待はずれと君が言ってる
調教できるブスはこれが最後ねと
さみしそうに君がつぶやく
なぐり逝きも蹴る時お尻
ふざけすぎた季節のあとで
今春が来 ....
雨ってやつは
悲しくもない 涙みたいだ
くたびれた革靴の つま先から
じわじわと 染み込んでくる
晩秋の雫
 
子供の頃は 雨に酔った
そのどこか 厳とした冷たさに

突然景色がうつ ....
「海」を書いたら「波」があらわれ
「雲」を消したら「光」がさした
「木」の上には「鳥」がさえずり
「春」の木陰 疲れた「君」がねむってる

「ぼくらあの大草原の小さな家にふたり仲よく暮らそう ....
すごい、すごいすごい
宇宙のように遠く高い空
遠近の狂う大きな雲
ああ、美しく真直ぐな世界
間違いない
今僕の正中線はここにある
遥かに見える松並木を超えて
空を行く為に。
遠くにたなびく雲たちが
かすかに色づきはじめた

広くひらけた空
あんなに遠くにと思われた空は
見上げると
ふれられるほどに近かった

象の親子のかたちをした雲がやってくる
風にのっ ....
るすでんが
でんわにたまっていく

れいぞうこには
こえのないものばかり
たまっていく

それでも
たべなければ
こえもにくもへらないから

るすでんを
ひとつひと ....
きもくさもはなも
あんなにきれいなのに

ほんとうは
にんげんになりたいんだろうか

こんなにきれいにうまれて
よごれながらいきて
またきれいにしんでいく

そんなもの ....
もくもくと
立ちあがってくるもの
頭をもたげて

どくどく血は駆け
はみだしそうな
身の皮一枚

こんこんと
湧き出る想念
いき場もなくて

つんつん立って
はりつめる呼 ....
黒土、
氷晶、
霜柱。
霰ころがり。

新芽、
日光、
桜花。
小鳥のあしあと。

葉桜、
新緑、
にわか雨。
翡翠に息吹き。

抜殻、
枯草、
弦の月。
涙しみこ ....
やわらかく
きみのこころをおして
はねかえるおもい
すとれっち
いきをゆっくりはいて
かたくななきもちを
しなやかにする

りらっくす
きみがあたえる
あたたかなあいで
まあ ....
炎に包まれた車の中で

絡み合う最後の優しさ

弾ける音は皮膚の音で

流れる油に血が混ざる

口づけする二人の姿が

最高潮の音楽にも似た

黒く悲しい歪みの様で

彼ら ....
星明かりの駅が
ひとつずつ滲んでゆく

瞳は
乾いてなどいない
まったく逆だ

夜から
いちばん遠いところが
すべてを飲み込み
夜を生むための
夜になる

そこに
ある ....
君の季節
君の季節
君の季節がやってきた
君色に吹く風は
あの頃のいさかいとはまったく違って
とても優しくて
だから余計に寂しい

君と一緒にいた頃より
君と別れてからの方が
君を ....
手を出してすくってごらん

幸せも悲しみも透き通った朱色に溶けて

血となり花となり巡り流れる意識の底で

吐息を洩らせば秋は深まり銀色の月が

あなたを迎えにくるでしょう
 
 
窓ふきをしていたはずなのに 
気がつくと父の背中を流している 
こうしてもらうなんて何年ぶりだろう 
父が嬉しそうに言う 
十五年ぶりくらいじゃないかな
僕が答える
父の狭い背 ....
  なにかを
  つぐなうようにして
  秋が
  入って
  くる
  ピアノを弾いて
  いる
  君の指の
  一本だけが折れて
  しまって
  いた
  あの歌 ....
人の多くは 疲れた 幻のようなものなのであるが
私は 何も知らない そのことについては
いつまでも そっと 川面を見ていた
疲れだけが 転がっている
空の真上に へばりついたようにも見える ....
公園よこのカーブした細い坂道

ぼくは一人で歩いていた

綿毛を取って喜んでいた

黒い音で鳥が啼いていた

光とは白だと教えていた

綿毛がぼくの友達だった

あなたと歩いた ....
腐った樹木に自転車が腰掛けていた

秋の日差しは柔らかく土を暖めている

君の空には手が届かない



遠くに踏み切りの音が響いては、消えていく

その旅に置き去りにさ ....
最新の動物が目を見張る出来で
暗い夜のネオンサインに目を光らせている
ある並行世界のあったかもしれない新宿で
客引きのタキシードの皺が川の流れのようで
ぼくは田舎の水面にゆらめく波紋を思い出し ....
空をじぃっと見上げ目を閉じると

もこもこと雲が生まれて

意識が雲の流れを追って

ゆっくりと動き離れていく

少し流されていくとあちこちに

以前の自分の意識が再生され

 ....
電気でできた僕らは

吐き気と目眩の海の中で

青白い体を横たえて

血を吐き

その血を夢に透かしてみては

奇麗だとうなずく

そして

波しぶきを散りばめた街の

 ....
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