すべてのおすすめ
いつも七時二十四分発の各駅停車
難波行き二両目のいつもの扉の列で
君を待つのがボクの日課だった
布施までの短い時間の満員電車の距離が
ドキドキする未来の始まりだと信じて

アルバイトが早く ....
昼夜繰り返される試み
この街が雨で埋め尽くされる頃
呼吸を許されたとき
空っぽの胃
歌う

泣きたい、と
ひっそりのたうつ
こんなにも女(の子)だったかと
雨粒に色を閉じ込める作業
 ....
金の入日に 繻子の黒 
金波 頭上に おわします 
思えばオーロラ 光のループ

金の入日に 銀の水輪 ゆれる人蔭 金輪奈落の水際の 
あのかた あちらに いらっしゃる

昼間 ....
 
なんだか今日は空が暗い
重い瞼に押しだされて 夜におちる
無意識に傷つける白いゆめのなかへではなく
心地よくまとわりつく寂寥とともに
やさしいねむりはいつもそばにある

しずかな裏切 ....
体に穴が空いてしまったんだ
胸のここんとこに
大きな穴が空いてしまったんだ

この穴にぴったりと合う部品を探して
取っかえ引っかえ試してみるけど
なぜだかどれも しっくり来ないんだ

 ....
強すぎた蛍光灯に、何度も頷くような夜。
加減をしらない前の自分を見た。
はちきれそうなことは
案外、頑丈にできているものだと知る。

例えば、膨らむものがあれば
縮むものがあったり。
慌 ....
蝉の鳴き声が止んで
鬼ごっこしていた子供達が
みんな消えてしまった
木陰の小さな窪みには風が休んでいて
小さなため息を一つついている

じっと息を潜めていると
いつの間にか違う世界に
 ....
秋晴れてんたかく、
静止した窓のむこう
水たまりを揺らすような声が
こだまする

静止した窓の向こう。

つらなる洗濯物の束の白(いたい)
枕にうもれた
寝顔のただしさよ

 ....
やさしさが雨になって/降り注いだ真夜中

渇くばかりの僕達は/いつだって孤独が恐ろしいということを/宇宙に吐き出している

うちゅうは こどくの かたまりだ

真夜中の雨/さびしいと哭 ....
ふんわりと風に乗ってやってくる
昨日のような今日に
ふんわりと座っている

時間の布団の柔らかさ
柔らかさの上に柔らかさを積み重ねて
昨日のような
今日を生きている

ふんわりと ....
咲いたあとのしなびたアサガオ
ひらひらとゆれる紫のスカート

ただ今はパンをたべる
わたしは夜が明けたのでたべる

すー とする空気
誰かのたんじょうび

そのことばのままに
手を ....
巡り巡るのは
この体のどの部分だろう

美しいモノが何だか喧しくて
見ていられない

胃を急き立てる文字の群れは
胸を焦がして焦がして
睫毛さえも弥立つ

やっぱり誰か頭上で笑 ....
幾世紀もの家族がつながった半島の先端
岬はいつもそこにあって
空と海の高さを測り 
見知らぬ明日の水平線を描いてきた
海を渉る鳥たちのために
半島に帰る人びとのために


灯りの落ちた ....
{引用=一}

地面がないときは歩かない
そう決めてたっていうのに
地面がない
地面がない
地面がない
ぼくはこわくて ひたはしる

足がないときは歩けない
そう思ってたっていうの ....
思い返せば、
みじかい言葉でした

苛立ちも
かげぐちも
願いでさえも

今となっては
レンズのない顕微鏡のような

役立たない、とは
言わないけれど

言えないけれ ....
雨を眺めていると
胸の奥が軋みだす
いつかの転んだ日の傷を思い出して
こんな日に新しい服なんて
着てくるんじゃなかったと  ....
靴下をはいた雨が
廊下を明るくたどる

つめたいの 爪に隠れる
雨の手

この指で消えてしまうと
笑いこむ 

トタン とたあん

泥つぶ ついた足
で ごめん



 ....
浸水した夢を走る銀の列車
空洞の線路には星屑が降りつもり
ちいさな灯りの駅を次々に後方へ跳ね飛ばすたび
蔦草のからまる最深部へと
どこまでも潜り込んでゆく


顔の見えぬ乗客とふたり
 ....
午後の間は
だらしなく流れていく
日に日に増えるニキビをこすりながら
お化粧をするたび
風が強く吹く
ミルク珈琲と泥の区別もつかない
コーラと珈琲の区別もつかない
朝焼けはわたしなど無意 ....
たろんと濃い夜が引かれる
水平線に揺れる海の端
海岸には塩の霧が立ち込め
撹拌されるライトの粒
カモメが飛び立ち
低空飛行で水面をめくる

きれい と、
改めて口に出さないと
慣れて ....
おかねはいらないから
やすみたい

そういって
あなたはせみになった

せみはにぎやかにないて
やがていなくなった

またなつになれば
おもいだすだろう

あなたが ....
物理に従っていた日記の
そのページの切れ端で
何処からか抜けていく空気を束ねて
物に埋もれている日々の中に
忍ばせ埋め込んでやる。

味わいは
いつだって知らん顔。

時間に裏切られ ....
わたしはでかけた
わたしの最大公約数を求め。
みっつのふしぎがおどる
わたしのまわりで、
しかたなさそうに手をつないで。

わたしはでかける
鏡の洞窟を通って。
おどるものたちも息をひ ....
あふれる涙に
区切りをつけて
流星たちは夜を曳く

きらきらと
こぼれ落ちずに
音も立てずに
空は、昔


夜風をながれる
木の葉のさわぎが
飛べない鳥を震わせる

重 ....
                    

あまり器用ではない指先で黄昏時の風景を繕い始めると
粗野な一日が少しずつ整理されて見え隠れしてきます

落穂拾いのように身を屈めた姿勢は屈折した姿 ....
そんなにもきみはまっすぐにぼくをみて
うんうんとうなずきながら

まるでひとかけらのまよいもないふうに
ぼくのはなしをきいてくれる

ぼくはいままでにたくさんのことをみてきたけれど
その ....
空きびんのそこに
ひかりをいれるやりかた

まくらについたにおい
夜のしみついた

空きびんのそこにある
ひかりみたいに
安っぽく
安らかで

失われやすい
性質だったな
 ....
くもらぬ声で
ささやく物語が、愛

結末は
かなしくても
信じるしかなかった
瞬きの間が、愛

傷んだものは
そのままにしておくことが、愛
差しのべる手も、愛

叫ぼう ....
友へ

こころを寄せて
手紙をしたためています
わたしのうしろで書かれないものたちが
茶化して耳をくすぐります
フェルメールの筆は光の代用
ずっと見ていたかったのに
わたしは弁明しなけ ....
旅立ちは賑やかだ

大皿に盛り付けられた笑顔と
色とりどりの激励の前で
あくまでも清々しく感謝を歌い
覚悟の靴紐を適当に結んだら
潔く見えるように出発しよう

旅立つ者の不安は誰も ....
あまねさんの自由詩おすすめリスト(1904)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
駅・東花園- たりぽん ...自由詩7*11-9-24
試み- たちばな ...自由詩1111-9-24
オーロラに包まれて- るるりら自由詩15*11-9-24
星のおとずれ- 四帰自由詩111-9-24
- 結城 希自由詩511-9-24
浮き沈みの証に- yuugao自由詩1*11-9-23
鬼ごっこ- 花キリン自由詩511-9-23
てんたかく- はるな自由詩411-9-23
真夜中の慈雨- つみき自由詩511-9-23
ふんわりと- 花キリン自由詩111-9-23
アーリーモーニング- 唐草フウ自由詩12*11-9-23
言葉- もずず自由詩111-9-23
午後の枕木- たま自由詩28*11-9-22
だんごむしのロンド- つむ自由詩6*11-9-22
夜明け前- 千波 一 ...自由詩5*11-9-22
『ビニール傘』- あおい満 ...自由詩6*11-9-22
影に_ほのか- 砂木自由詩9*11-9-21
雨音の旅路- つむ自由詩4*11-9-21
だらだらとした間奏曲のような- c自由詩311-9-21
イルマオ- やや自由詩5*11-9-21
蝉の休日- 小川 葉自由詩411-9-20
空虚の道しるべ- yuugao自由詩2*11-9-20
わたしがでかけたあとに- つむ自由詩2*11-9-20
流星たちの夜- 千波 一 ...自由詩2*11-9-19
黄昏時- 花キリン自由詩5*11-9-18
「そのまなざしで」- ベンジャ ...自由詩611-9-18
性質- はるな自由詩511-9-18
愛の位- 千波 一 ...自由詩4*11-9-17
つくせぬ手紙- 乾 加津 ...自由詩16*11-9-17
旅立ち- nonya自由詩18*11-9-17

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