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十六時になったので
この川沿いのベンチから立ち去ろう
綺麗な夕日を
今日は見たくない
宮島行きの遊覧船が
けたたましく船着き場を離れてゆく
週末は車が通れない元安橋
センターラインを ....
いつかうみに流れつく
地下水を求める根のよう
暗闇の先に
冷たい潤いを求めても
指先、未完成のまま
そらに手を伸ばす枝
遠いひかりをからめて(雲に内緒で)
無性に全部、欠けてしまったら
....
いつも七時二十四分発の各駅停車
難波行き二両目のいつもの扉の列で
君を待つのがボクの日課だった
布施までの短い時間の満員電車の距離が
ドキドキする未来の始まりだと信じて
アルバイトが早く ....
雨や雪やもしくは火山灰
降り積もるものに閉ざされるとき
あおぞらに解き放たれた高層雲が眩しいとき
それら、数え切れない
ゆえに無限に近いものを見上げるとき
からだは静かな楽器になるのです
....
ちーちゃんの誕生日の朝
いつものように洗濯機のスイッチを入れる
昼前には電話をしよう
生まれてきたことをお祝いする日だ。
ぽかんと夏空がおおいかぶさり
蝉は式典に関係なく鳴き ....
昨日が楽しすぎたから
今日こんなに寂しいわけじゃない
嘘をつくのだって
ほんとうのせいじゃない
雲が浮かんでいるのではなくて
空が高いだけ
そうやって
そらをはみ出していく
そうだろ ....
密やかに正体を薄らげる
かすかな雲に七色のにじみ
月はいつもひとまかせで
美しい虹色の夜景を照らす
ネイルを数えるように
なにもかもを数える声
それらすべての合計は
生まれた数に等しい
....
夜明け前の街に出ようと
ドアを開けると
遠くでクラクションが
冷え切った空気をカサカサにします
なにかに溶けていく夢を
見終わる前に目覚めたようです
夜明け前の街に出ようと思ったのは
こ ....
口笛についての十箇条
という本を手に取る
森は今日も図書館だ
また迷い込んでしまう
薬研堀の夜景は夜飛ぶ鳥たち、の巣
漏れ出したようなかすかな星空よりも
営みの湿気をまとった森の夜光虫 ....
汗ばむいつもの朝
あの夏の積乱雲
輝く輪郭に隠された
いくつかの胸騒ぎ
終わるのでも始まるのでもない
そんなめまいだけの朝に
散りばめられた笑顔の
なんと残酷なことだろう
いらだつ夏は ....
ベットソファ
枕元のくずかごに
ティッシュを捨ててしまったので
熱射病気味のわたしは
ひと晩中、このかおりの
林をさまよう夢の中でした
不器用に明るい下草を踏みしめると
やわらか ....
橘あまねさんのたりぽん(大理 奔)さんおすすめリスト
(11)
タイトル
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カテゴリ
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日付
十六時になったので
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たりぽん ...
自由詩
9*
12-1-14
セントエルモ・シンドローム
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たりぽん ...
自由詩
6*
11-12-19
駅・東花園
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たりぽん ...
自由詩
7*
11-9-24
ふりつもるものに
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たりぽん ...
自由詩
8*
11-9-6
朝・七時五十三分
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たりぽん ...
自由詩
7*
11-8-6
ひるまっからそらが
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たりぽん ...
自由詩
6
11-5-22
遙か、月虹。
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たりぽん ...
自由詩
5*
11-3-21
ある日の夜明け
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たりぽん ...
自由詩
7*
11-1-8
口笛についての
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たりぽん ...
自由詩
5
10-9-2
夏の朝に似ている
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たりぽん ...
自由詩
8*
10-8-6
ねむれたか_あさまで
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たりぽん ...
自由詩
5
10-7-1
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