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水に音がする
今日、記念日
心臓がヒトからヒトへと
伝染していく
いくつもの屍をまたいできた命が
測量会社の裏口を叩く
内から命の返事がある
シャボン玉は飛ぶ
空へと延びる ....
          ひとりの物になる為につくり込まれているわたしは
          その為に負う孤独には強くあるよう鍛えられている
          それはとても危険なことで
       ....
きのう月ははんぶんで

それはそれで気持ち良さそうに

浮かんでいる気もしたけれど

ぼくらの星の衛星は

勝手にひかりに名前をつけられている

まるでひかりが月みたいじゃないか
 ....
朝がくるたびに
こそこそするよ
生かされたことに
複雑だよ
懸命じゃないと
はずかしいから
隠れるように
後悔するよ
でも
よかったんだよ
君にあえるから
早く君に手紙をかこう
 ....
まぶしすぎて螺旋を描いていた
体中の塩分が海に向かって
こぼれだしそうで
じっとフェンスを睨んだ

死んでしまうまでの時間を
生きていると呼ぶのだ
死んでしまう前に
生きているだけのこ ....
なんでわかんねえんだよ
仕事がねえって言ってんだろ
電車に乗るカネがねえって言ってんだろ
自転車は両輪パンクしたって言ってんだろ
花は全部枯れたって言ってんだろ
夜はもう八時前に寝るって言っ ....
何かをこらえるときに
下くちびるを噛むせいで
わたしのくちびるはいつも痛んでいる

本当に痛んでいるのはきっと
こころというものであるはずなのに
わたしはわたしの痛んだくちびるの
その細 ....
{引用=



ふいに落ちてくるのは声
ねむりを破る声

とどまることなく走りつづける
でんしゃのなかを
でんしゃと同じ速度で疾走する男がいて
疾走する男のその努力をもし徒労という ....
 
 
壊れたメトロノームの
壊れたリズムで
第一楽章は始まる
歪んだ旋律が
琥珀色のホールを満たし
それでもヒトたちは
祈るように席に座り続けた
やがて楽団員が一人また一人と
舞 ....
mean meanと蝉がぼくを詰っている
いじわるなぼくは
アスファルトにおちているつよい水性の日差しをひろってたべる
夏というのは架空とおもう
ふとてのひらをすかしてみると
うすい水か ....
電車でゆらり
何処まで行くの

何処でもいいや
遠い旅路と一秒の紡ぎ

変わる景色は目まぐるしい
変わらない景色は懐かしい

電車でゆらり
運んで行くの
AKB48の小野恵令奈ことえれぴょんが
今夏限りでAKBを卒業する
そんな夏なんだ

買ったときは三十センチほどだったマングローブの木が
もう一メートル近くに育った
葉を触ると
つるつる ....
水晶の心臓をもつあのこの
心音は途切れずに
星雲で脈打っている。まなざしは
林の陰のように微笑んだまま
朝食をいただいている
鉄塔の影はのび
山際の空が紫にいろづく
せせらぎを
さかの ....
点滅途中の信号機
音の鳴りはじめた踏切
遮断中の横断歩道
アルコールを含んだ私の頭の中

かんかんかんかんかん

かたんかたんかたん
ことんことんことん


汚された制服を着てい ....
ラジオノイズ

三秒先の暗闇から

明日の天気を届ければ

雲を脱ぎ捨ててしまう

その少女、青いシャドウ、巨大な蛾のような

指先に灯る重力が

心をそっと撫でてゆく

 ....
からっぽな心身にはなんでも入る
八杯目の焼酎も
ヒーリングミュージックも
ノイズも
精液も
入ったはしから空になる

ただ身体を通り過ぎてゆく
栄養にならない黒いかけら

歯も
 ....
希望があるから絶望があるんである
絶望したくなかったら
希望なんぞ持たぬがよろし

数独を解くのに飽きたわたくしは
今日七杯目の焼酎をつぎながら
わたくしの幸運なる結婚生活について
(た ....
きみのせいで夏が終わらない

扇風機がかきまわす生温い空気のなかで
今日六杯目の焼酎を呑む
ツクツクホウシが鳴き出して
もうとっくに朝だということは自覚している
ついこのあいだまで
わた ....
 
 
都市の息づかいの奥へと
延びていく砂利道
書きかえられた公図の写しを
大事そうに抱えた男が
小さな石の陰でうずくまっている
眼の中を覗き込む
そこは既にもぬけの殻
わたしの数 ....
生まれた姿は裸ンボーン
親もビックリ驚いた
生まれた時から裸ンボーン
肋骨ガラガラ鳴らしたさ
それでも大事に育てられ
今では立派なミュージシャン
肋骨叩きの第一人者
確かに時々避けられる ....
みずうみにすんでいる女の子は
キスがへたくそで色白で
酸素のいろや木漏れ日の匂い
澄んだ朝の空の温度なんかにくわしいけれど
マニキュアの冷たさや
つま先の孤独なんかは知らなかった
毎日すこ ....
鹿沼公園 梶ヶ谷第一公園 あさやら公園 じゅん菜池緑地
こうえんらはその下で ゆるく手をにぎってつながっているという

きょうも
ひとりの女(ひと)がだまってベンチに座ったままだ
こうえんは ....
女という物体は生きている
水を入れたコップに落とされた
一滴のミルク
絡まった細い糸
水中を漂う霧
少しずつ溶けて
最後は白濁

男という物体は動いている
幹に絡み付こうとする蔓
 ....
コンクリートが濡れていた
僕は朝からの買い物でせわしなく移動していた
掌で抱えた袋には
甘い匂いのストロベリーがたくさん入っていた
老婆が向こうの道路で
子供の手を引いていた
子供は小さす ....
 
 
お前はまちがっている
と言われたって
世の中がまちがっているのだから
正しいかもしれないだろう

けっきょく
誰にもわからないのだ
ただ、ここに居ては
いけない気がするだけ ....
灰色の町

「じゃあ、また。」で別れた後は
いつもの現実に帰ってゆく
流れる景色に消えてしまいそう
君がいないこの町は
嘘みたいに音や色が消えて
ただ君の匂いだけが残るの

心の穴が ....
ことばが流れていってしまった

ぼくのくじらは
それを追って
がばーっとのみこむ
ことはできなかった

衰えてしまって
かなしげな
目をしている
つきのくらいぶぶん
すくって
わたしが
かなしみを
わすれたころ
すくわれ
あなたには
すくう
わたしも
かなしみも
あとかたもない
むくわれない
 
 
樹皮から分泌される
石英に群がる
葉脈という葉脈
と、忽然とヒト
背骨に埋め込まれた記憶から
逃れることもできない
鉄製の門扉は赤血球に錆び
こんにちは
いつかヒトは幼い代 ....
浜にあげておいた
古い舟は
帰ってくると沖に流されてしまっていた

海を眺めると
海面を文字が跳ねていた
潜ったかと思うと
再び跳ね上がる
いつまでも跳ね続ける
不完全な単語の
文 ....
あまねさんの自由詩おすすめリスト(1898)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
記念日- たもつ自由詩710-9-2
ひとりの物になる為に- 鵜飼千代 ...自由詩18*10-9-2
誓い- 吉岡ペペ ...自由詩510-9-2
れたあ- 朧月自由詩310-9-2
展望台と世界の花- 瀬崎 虎 ...自由詩310-9-2
誘導- セガール ...自由詩1+10-9-2
くちづけ- ベンジャ ...自由詩4*10-9-2
でんしゃのなかにふる雨は声かもしれない恋かもしれない- 石川敬大自由詩1810-9-1
ホール- たもつ自由詩610-9-1
mean- コーリャ自由詩1210-9-1
ワールドトレイン- 秋助自由詩2*10-9-1
えれぴょん- 真山義一 ...自由詩1510-9-1
一瞬の影- こしごえ自由詩5*10-9-1
透明になった人間- 梨玖自由詩110-9-1
熱圏- 相馬四弦自由詩3*10-8-31
炭食い- 佐々宝砂自由詩510-8-31
訣別- 佐々宝砂自由詩8*10-8-31
やつあたり- 佐々宝砂自由詩510-8-31
砂利道- たもつ自由詩610-8-30
裸ンボーン_(未詩・独白)- プル式自由詩210-8-30
ダイアモンド・シスター- アヅサ自由詩6*10-8-30
公園の手- 乾 加津 ...自由詩10*10-8-30
子どもの目の届かない冷暗所・夏- 木屋 亞 ...自由詩1*10-8-30
天使ちゃん1回100円- 真島正人自由詩5*10-8-29
芸術論- 小川 葉自由詩210-8-29
灰色の町- itukamitanij ...自由詩210-8-29
降参- sanat自由詩410-8-29
泪月- 自由詩110-8-29
代名詞- たもつ自由詩410-8-29
- AB自由詩410-8-29

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