すべてのおすすめ
すすんでは後悔して
そんなくりかえしのための夜がある
空がまっくろでよかった
そんな風にいつも想う
みられなかったり
みえなかったりで
暗いのはいいね
あかりが目印になって
そ ....
老人ホームでは
いねむりするひとが多い
あっちで うとうと
こっちで こっくり
いっしょうけんめいに
ねむっている
そのしずかな風景は
さなぎの待機のようだ
白い髪にときが重なりあ ....
お風呂は真っ赤なゆりかごだ
人の体内からでるものは
赤に決まってるじゃあないか
後悔も溶かし
耳から入る
水入る
菅にみたてた体を
もてあそんで忘れたい
今日の
明日の私の迷 ....
雨あめふれふれ
傘ひとつで
遊べるこどもたち
うつむいて歩く子は
全身できいている
気にしてる
車内の私に
なにもできることはない
雨にまかせて
通りすぎるだけ
雨あめ ....
関係なんて
関係なく
あなたにとって
大事な人がいれば
それは宝で
あなたのことを
大事といってくれるなら
それは希望で
関係なんて
関係なく
それはもうすでに
....
群れるなよ
青空が
桜にささやいて
とりもつはずの太陽は
笑うだけ
雲を浮かばせながら
だれかの影も
立ち止まっている
でも
またあるきだす
たくさんの花びらが
祝福 ....
川をみると
カラダの中に川があるように思い
海をみると
以前に海にいたように思う
古い教科書のような山は
常にそこにあり
捨てようとしても捨てられない
どこからきて
どこへかえ ....
木々をゆすって風がないている
寒空の中 星は全力で輝き
比べるでなく
心のままに 惜しげもなくひかる
あしあと残しあるこ
昨日へ続く跡は
だれもたどりはしないけど
道しるべになるよに ....
もう一度と
願う君の横顔を
遠い私はおぼえよう
海が壊れた日を
忘れない私たちの
手がどれだけよごれていようとも
互いにだきしめあいながら
私の知らないうたを
あなたが口ずさむのがくやしくて
気をひこうとしたけれど
やっぱりやめました
あなたがあなたのことで
いっぱいいっぱいになっていて
それを受け止めてくれるのが今は
....
私の耳から
ざらざらと言葉の死骸を取り出して
先に行ってしまった今日を追いかける
こんもりと墓標のような
私の頭は枕に乗って
言葉の海を漂うのだ
その静かな海には
君からの
がある
....
待つことは
かなりじょうずな方だと思う
だましだまし
夢転がしながら
とて とて 歩く
キノセイなんてつぶやきも
しないことにする
風が吹く
とて とて と
窓の曇りを指先で ....
何色でもいい
空の色はみんなに
好かれているから
逆らいたい
だって私だけが
まちがってる
まちがってる
そうおもえるから
自分だけが
認めている自分
ねえどうして
がん ....
自分のでないポケットは
どんなものがはいってるんだろう
あの人の手がかくれてる
ポケットにはいってみたい
冬の間にポケットの中のあたしは
あなたと一緒に旅をする
あなたの見ている世界を ....
夢をみる場所は
少し高い場所がいい
少し暗い時間がいい
空気が澄んでるところがいい
生まれ変わること
それが望みと思いそうな
景色を見つめて誓いたい
がんばるって
真っ ....
追いつけないからあきらめました
次の電車でも
同じとこ行くんだものね
償えないからあきらめました
あなたも私も
過ちだらけのヒトだものね
漂ってるみたいに流されて
自分も省みず
....
雨がよろいをとかす
ぴしり 心がひび割れる
雨の中歩いているのは
まるで自分ひとりみたいに
傘は
シェルターのように隠す
それぞれの顔を
背景を
雨はどこからきたんだろう
....
秋になったのに
秋を受け入れられなくて
半袖の腕を
抱きしめて立っている
もうそこに
真っ白な季節をみてしまい
ゆれる木々の
変化すらみていない
まだこない季節でばかり
過ご ....
よくみられたい
よくおもわれたい
少なくとも嫌われたくない
そんな鎧は
いったん着てしまったら
脱げないよ
いらなかったのに
そんな鎧をいつから
着てたんだろう
重いのに
脱げ ....
切ない声も
切ないうたも
簡単に胸をしめつける
音 全部なくしたとしたら
あたし切なさなくすの?
文字は残るけど
温度 感じない
君が残してくれた永遠って文字は
何度触れても乾 ....
いろとりどりの星をみる
どんな人もこの空の下にいるだろう
みてるだろう
そのぜんぶをゆるせるような
気持ちになる夜のとき
できるだけ優しい心で接したい
また同じ誓いと知りながら
....
恋すると 自分に言い訳が多くなる
恋すると 今日が終わってほしくなくなる
恋すると 明日が待ちどおしくなる
恋すると 涙がでる
恋すると 恋って字にどきっとする
恋すると
こ と い ....
夜になると
くるくると私は
私の皮をむく
くるくる くるくる
はじまりまでゆくといきどまり
ちょうどいいところでとめたい
なのにとめどころがわからず
くるくる くるくる くる ....
雨に似たリズムを奏でようとした
人もいるかもしれないと思う
水たまりの波が
不規則に揺れる様をみる
とれないリズムは
私の体内のせいかもしれないし
ただ前進しかしないバスのせいかもしれ ....
心ってきっと
からだの奥になんかない
入り口にあるとおもう
目も耳も
からだじゅうのあなのちかくが
心のはじまりだね
ほんの小さな
文字から私の旅ははじまる
今日といういちぺい ....
幸せにしてやる
なんて失礼だよね
そんなこというから
雨だってどしゃぶるよね
幸せってなんだろって
考えようとしたのに
叩きつけられてくる
雨に興味がわいた
人が人がの列に
....
今日は夜がいつもより
地面に近いね
きっと人に用がある
そう思うんだ
夜だってひとりじゃさみしい時も
あるよね そう思って
この重いくろに耐えている
いつも気づかないことに
気 ....
ぐんぐん ぐんぐん上昇していって
ふわん
平行になる
それが夜です
空はくろなのに
ところどころオレンジ
それが夜です
両手を静かに大きくひろげた
女神がいるよな
それが夜で ....
不安って食べられるかな
自分の不安を自分で
やっつけたい
足元がすーすー寒いから
ふかふかの靴下みたいな言葉でうめる
平気なふりして
笑ってみるの
口角にーっと上げてみる
....
文字に手をかけて
広げてゆこうとするけれど
かたくてとても広がらないから
あきらめそう
旅にでたくて
背伸びしていた
わたしの中に
あるはずのない世界に
わたしはいない
....
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