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夜は、一人じゃない
ということを
想像する
暗幕を越えた、その向こうに
あなたはあなた自身で生きて存在する
時空の法則に逆らうことなく
今を{ルビ一滴=ひとしずく}、一滴を飲み干し ....
暑苦しくて、雨の音が
夜がぼやけた夜に
私を連れて行く。
とろりと濃密な空気。
重ねゆく日々に
適応して
今は今を愛して
一つの夢に、魘される。
咲いた花が
その後どこに行く ....
しだれた、ほそい葉の隙間に
隠れていたい。
眩しい光に
何度呼ばれても。
陽のあたる坂道で
ふと立ち止まる私を
だれも見てはいない。
木々のさやぐ音だけを
聞いている。
此処にはなにもないけれど
ゆらゆらと揺られて
生きてるんだと思った。
ゆるい風が ....
海岸を歩きたい。
サンダルを引きずって。
花を育てたい。
誰にもないしょで。
野菜ジュースが飲みたい。
もろもろモロヘイヤの。
ペットボトルの中の
気味の悪い色をした液体が
....
浴槽。
膝。
俯いて、抱えて、
今、誰か出会った。
あまい波が
寄せては返す。
わたしは、
匂いに飢えてたね。