詩や歌のひとつひとつに闇があり、僕はそれらに敬意を払う。 フィッシュ
フィッシャー
フリッツ
フレッシュ













俺の人生の目標は永く次元大介で

或いは秋葉流だった

 ....
まぶしいのは
ずっと目を閉じていたから
そこは優しい闇に似た架空世界で
行こうとさえ思えば深海にも
宇宙にも
過去にだって行けた

あのスカートはどこにしまっただろう
青い水玉模様
 ....
父母が買った墓を見に行く

高台にあるそこからは
海が見渡せ
なんのわずらいもない風が吹き渡り
小さな飛行機が雲間に光る

このお墓に入ったら
この景色を見て暮らす、という母に
いい ....
乾麺の五つパックの内 二個を手鍋で茹でている木曜日






















 ....
 .... 白い光があなたの耳を透かしている
あなたの血管が浮かび上がる
透けた肉は赤く
あなたの心臓はいま動いている

あ、また、つい、なんて凝視しては
なんでもないよと手を握る、握り返す
あたた ....
周りは見ているものなのだから
生活はきちんとしてねと
忠告ありがとう知ってる

良い思い出があたしをぎりぎり締め付けて
真人間の型を取ろうとして
逃げ出したくなった、けど

水に満たさ ....
あなたの云う、地獄と名のつく場所に連れていってくれと、私がいうのもおかしいので、その方へむかっていく背中を、みていた。煙草の煙にまざって、ゆらゆら幻影、だんだん、見えなくなっていく。私は噛む。爪を、噛 .... 見上げた空は
ただくすんでいて
希望の光とやらの
筋さえも見えず
暖かな陽射しの兆しも
白い月の欠片も
一点の曇りも明るみも
なにもなく
ただそこに広がっていた

そんな空をただた ....
それはどこにもなく
それゆえに誰もが乞うもの
その美しさとは何か
失われる前のその前の何かとは
放埓な瞳は射貫かれしこころを知らず
焦点は結実する光の表情へ
恐れを
そして揺らぎを生きて ....
春、また
海のない街で
想いで腫れた胸のうちはまだ
ことばにならない

ばらが枯れ あじさいが枯れ
百合が枯れ 菊の花が枯れ
それでもまた 蕾がふくらむ
風が行き 雨が落ち
 ....
銀河の高さの
白い霧
夜に架かり
動かない


左の肉の寒さが目覚め
右より細く震える時
月は余計に そして速く
見るものの方へと割れはじめる


光に光をこぼ ....
コーヒーは苦かった
ビールも苦かった
君のも苦かった
みんな我慢して飲んだ
だって背伸びをしないと
水面に浮上できなかったから

細い夕陽が差し込む
放課後の体育倉庫
湿ったマットの ....
暗く静かな山の上の夜、
キャンプ場のテントを出て
なにも考えなくていいしあわせを見上げる。

25時なのに、気分だけは絶対青空のような星空の下。

それでも悪夢への眠りいざなう虫の声や ....
結局、私は、詩を書いている。筆を折れと他者を糾弾した、その指で。

結局、私は、詩を書いている。筆を折ると自らの首を絞めようと、自らの口を塞ぎ、心を汚した、その指で。

醜い、醜い、その指で。 ....
ああ、すごい
あなたまだ死んでいないのねと
ぽろりと転がることばがひとつ
まだ生きているのねと
はずかしいはなし、ほんとうにおもったのよ

さいごに記したことばを見返せば
あんまりいまの ....
やがて舟が来て

ここから出ていく



サンタクロースの長いてあし

踏みつけられた赤い帽子

全裸の女に灯りをともす

「おなかいっぱい だから痛いの」

部屋からとて ....
1999年も終わろうとしているというのに


街は浅薄で非情で






僕らは岸に打ち上げられたレミングスのように



 ....
行き先のことはわからない
水中で俯瞰する 沈んだ街
絶え間なくぶくぶくと
光にむかって昇っていく

義足をつけて歩く人魚が
満員電車に身体を押し込み
やがて泡になるまで
探す かつての ....
死なない詩を書きたい
だが同時にそれは雨風にさらされる
道標の立て札と同じだ
徒花だろう
かつて戯曲の事をそう言ったのは
鴻上さんだっけ
寺山さんだ ....
山際に故郷を茂らせて
霧立つ河は唱和する
悠久の径を手引くように
水面には明かりの灯った小さな神輿が流れ
その一つ一つに幼子が蹲っている
名付けられた世界を知らず
生誕の由縁も語れぬまま ....
書くことが

なにもなくても

ぼくたち ....
くるしかったり
たのしかったり
せつなかったり
さびしかったり

ジンセイはいつも















 ....
フィッシュマンズの佐藤君とか

ベイブルースの高山さんとか

清志郎さんとか

時はいつもふいに





ほんとう ....
ムーミンは







 ....
春が来る




あたたかいのか

 ....
片目を射抜かれたので
精肉部門に逃げ込んで
働かせてもらうことにした
精肉部門では隠れてカイコを
飼って居た様で
絹糸を秘かに作って居ると言う噂だった
私はシルクロードに居る様な気分で
 ....
私たちは確かに同時代に並べられただけの
安直な食器に すぎなかったかもしれない

たった二人しかいない母と子が 流し台に溜めたお椀や皿や鍋は
この家にいた六人分の家族のすべてを洗い桶に入れても ....
対岸の小さな明かりたちを
こぼしたビーズのように拾い集めている

たぶんもう二度と、永遠に来ないだろう完全な夜のことを思う
いつだってやり直したくなった頃には潮が満ちていて
もう引き返せない ....
mizunomadokaさんのおすすめリスト(1918)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
詩や歌- TAT短歌318-5-14
漁師のフリッツは新鮮な魚を釣る- TAT自由詩118-5-10
燕よ- そらの珊 ...自由詩1518-5-9
トランジット- そらの珊 ...自由詩16*18-4-22
乾麺の五つパック- TAT短歌118-4-18
フォースと共にあれ- TAT自由詩418-4-1
桜の季節- 青の群れ自由詩718-3-27
OSをアップデートしてください- 這 いず ...自由詩618-3-19
出涸らしの慕情- 笹子ゆら自由詩11*18-3-19
空を見上げて- 坂本瞳子自由詩3*18-3-18
赤日- につき自由詩4*18-3-17
- はるな自由詩1218-3-17
径に_残る- 木立 悟自由詩818-3-17
ごっこ- もとこ自由詩1018-3-17
3月のキャンプ場は、寒くって。- 秋葉竹自由詩318-3-17
- 水菜自由詩1*18-3-16
生きてるweb/再会/また会うかい- 笹子ゆら自由詩2*18-3-11
メロウクリスマス- タオル自由詩218-3-10
199X年世界は核の炎に包まれた- TAT自由詩118-3-8
沈む街- 青の群れ自由詩718-3-5
Hallelujah- TAT自由詩318-2-16
◎裸身- 由木名緒 ...自由詩1418-2-7
書くことが_な- TAT短歌218-2-5
いとおしかったり_わず- TAT自由詩218-2-5
ラ・カンパネラ- TAT自由詩318-1-27
あの頃は、僕もアイツも安いアパートに住んでた。- TAT短歌118-1-15
今年もよい年でありますように- TAT自由詩318-1-7
1998年- 間村長自由詩12*18-1-2
年末の流し台- 為平 澪自由詩3*18-1-2
対岸で迎える朝に- 青の群れ自由詩617-12-31

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