そのさざなみがいつまでも
ちいさな揺らぎを伝えてる
むかし夢みた船の旅
どこへ行ってもしあわせそうな

その船室でひとりきり
小窓からみる赤い月
ゆらりゆられて波のうえ
ここ ....
空がとても青いから

ぽろぽろ涙を流します

ハンカチを持っていないので

涙を拭うことはできません

地図を持っていないので

トコトコ家に帰ることも難しくて

夕陽が沈む頃 ....
真昼の銀河の蜘蛛の糸
薬指で行う空との会話
花の幽霊が二人居て
一人は私と共に来て
一人は影と共に去る
















 ....
明日は
子どもを一万一千人売り払って
ところてんを買う日だ


誰にも
話しかけられませんように
緑と白の渦のなかに
切り落とされた龍の手首
それは何かを掴もうとして
ひらかれたまま漂っている
向こう林立する樹木の暗闇から手前こちら、
苔生す巨岩の平らかな頂きに
絶えず大量に溢れ流れる水がある

そうして溢れ流れるこの水の内に
絶えず脈打ちうねり律動スル力、

水の溢れ流れの大 ....
カバ、ひたひたと、たそがれて、
電車、痴漢を乗せて走る。
ヴィオラの稽古の帰り、
落ち葉が、自分の落ちる音に、目を覚ました。
見逃せないオチンチンをしてる、と耳元でささやく
その人は、ポ ....
「谷川俊太郎さんとイベントします!来てください!」
いつからかだろう
そんなメールばかり届くようになったのは
ストーブの上のやかんが踊る
白い湯気たち お部屋を作る
いっしょうしゅんしゅんし ....
虚無の庭に
僕らは佇む
灰色の日時計のかたわらに
でもこの場所は
光源のさだかでない光が
ぼんやりと漂っているだけだから
日時計は時を示すことができない

忘れない というクリシェを
 ....
ベランダに 平面を、前に出し
ふるいコトダマが 流しこんだ、密度や態度
永世から伏せ字にして遊ばれている
眼鏡をかけたクジラでも探すね 
シュウの表面に画く、毒にしめた卵が
・牛乳・砂糖 ....
隙間から光のこぼれる
カーテンは閉めたまま
布団の中
隣の温かい曲線をなぞり
指や足を絡め
パズルのピースを探り合い
ピッタリ嵌めて
繰り返し
もう少し
繰り返し
あともう少し
 ....
体調が悪くて、
1日中布団でゴロゴロ
昨日買ってきたレコードを取っ替え引っ替え聴く
みんな良かった
ほっとけば、
僕は毎日、一日中こうしていたい
聴きたいレコードはわんさかある
忘年会へ ....
あなたが天にましますかどうかに興味はない
あなたが起こす地上の奇跡も期待しない
あなたが開いている天上の門もどうでもいい
ただあなたと呼ばれるもの
あなたを呼ばう人の声の
ただくちびるの動き ....
ふと

人生は砂時計だろうか?

と思いつき

書いてみる
黒い写真は我々に何を語ってくれるだろうか

           干からびた
       噴水の
         中を走る
             純粋さ

      岩の
  ....
世界はゆめ
みてる
木々の上で
鳥が鳴いている
その光景を見ている
鐘の音が
どこかで聞こえる
耳を澄ます。

日々、


暗闇のなか、一日がはじまる どこか
に行こうと、 ....
いつか森のいちぶだったもの
小鳥をすまわせ
そのうたに耳をかたむけていたもの
みどりの葉をめぶかせ
ゆびさきは空へとむかう
よるになれば流れる星のゆくえを占ったもの
むささびの発射台になっ ....
乗れなかった列車
届かない指先
人混みの中
涙が頬をつたい
わたしは遅刻

会いたい人がいた
伝えたいことがあった
できることなら書類に
その滑らかなサインまで
いただきた ....
夜明けの海が磯際を洗っていた

スプニングリールに巻いた
ナイロンの道糸を
仕掛けの糸(ハリス)と直結するのに
結び方を選んだりはしなかった
一応、ストロングノットも知っているが、
トリ ....
石垣に
すっくとたつ
つわぶきの黄色い花を見かけ
かすかにかじかむ
祖母の佃煮、匂いたつ湯気

もう一度食べたいが作り方がわからない。
つわぶき、つわぶき
もう一度私の口に入れ。
 ....
朝 起きたての髪は
しんと冷えている
よるじゅう
冷たい部屋の空気を吸っていたから

櫛でとかされて
ようやく息を吐く

命は死んだように眠り
またかえってくる
朝の儀式

寝 ....
流れ星にもそれぞれ名前が在って




それらには台風に女の名前を付けるのと

 ....
なにをつくっているの?

なみをつくっているよ

それはたいそうむつかしそうだね

そうでもないさ
るるるは上にいく
りりりは下にいる

ただそれだけだよ
ひとりで家にいるから寂しい
というのはありきたり
都会の喧騒の中で寂しい
というのもバリバリ既視感

寂しさに貴賤はないとする
軽重はあるとする
浅薄深慮があるかは知らない
寂しさと孤 ....
 指先に透き通って
 春の朱の血潮が浮かびあがる
 女は白雪の様な顔を両手で隠し
 泣いていた

 あれ荒んだ心のあなたは
 客の少ないバーで何故か気さくに語る
 笑顔の背後に宿る夜更け ....
ひみつ
口にもしないから
風も通らずよどんで
古い醤油瓶底のようなそれ

そんなものが胸のすきまに
たまって
口がどんどん重くなる

もう一言も発せないから
すこしばかり目 ....
穏やかに隠れた月と緩やかな暖かい日に眠り歩いた


月明かりと勘違いしてあったかい当たりつき自販機にあつまる
{引用=
いつからか、おなじ風景をみていて その光景が、なにか いつもと違っているような、そんなふうに想えるような どうしてか、陽射しの注ぐ よく晴れた日のこと
 ひとの話し声や、遠くのひとかげや ....
魂は癒える事などないんだと知っているけど生きるしかない きみ、
蜜柑、
しろいほっぺたに、
ふたつの蜜柑、
mizunomadokaさんのおすすめリスト(2011)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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ノート(61Y.8・29)- 木立 悟自由詩324-12-29
自由への流動- ひだかた ...自由詩324-12-29
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やかんしゅんしゅん_OH!掃除- 松岡宮自由詩424-12-29
虚無の庭で- 塔野夏子自由詩7*24-12-29
分け放つ真理- あらい自由詩224-12-29
休日の朝- 自由詩624-12-28
年の瀬2024- はだいろ自由詩124-12-28
傾きつづける- 凍湖自由詩424-12-28
めも- うし自由詩224-12-27
Chocolate- 鳥星自由詩824-12-27
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すなはまで骨をひろう- そらの珊 ...自由詩15*24-12-27
風の形- たもつ自由詩424-12-26
秋磯のアングラー- atsuchan69自由詩13*24-12-25
つわぶき- wc自由詩17*24-12-23
冬の朝- そらの珊 ...自由詩11*24-12-22
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雪女- リリー自由詩6*24-12-19
ひみつ―澱- 凍湖自由詩524-12-18
月日あるく明るく- 水宮うみ短歌2*24-12-11
落とし物- ryinx自由詩10*24-12-5
_- TAT短歌124-11-30
蜜柑- 本田憲嵩自由詩824-11-23

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