一身に愛を注がれ生まれたヒヨコ

日射しが暑い心も熱いどっちかにしてくれ

波風たたぬように立ち位置考える子供

白肌信仰いいかげんやめてもらえませんか世間

UVカットより地球に ....
 二人 行きつけの飲み屋では
 入口から一番奥まったカウンター席
 三杯目のグラスを掴み取り
 頬張った氷ひとつ
 噛み砕く彼女
 
 大腿骨を一度骨折してから足腰が弱り
 本人は自覚を ....
闇雲に時間追いかけて何になる

逃げたら逃げたでどこまで逃げんだ

今更考えても時は戻らないぞ

未来ばっか見て足もと見ないのか

立ち往生しては時間の無駄だ

いつまで一つの ....
 雨の止んだ朝
 影を含んだ滴が
 街路樹のてっぺんから
 次第次第にころがって
 葉っぱをかすかにはずませていた

 背の高い少年が二人
 昨夜みた夢の話か
 声を低めてさわやかに微 ....
 
 月の出の頃
 舗道が西へ向って遠遠とのびていた
 この途 にも果はあるのか?

 あれは人気観光スポットの側にあるカプセルホテルの様な
 街路樹の一本
 椋鳥が まるで人の心もおど ....
春風や梢の雪のとける音


薫風や私は私でいてもいい


チャウダーの夢あしたの歌ほととぎす


私とは思うところの全て春


日輪の君と私と春の猫


探されたい猫が吾 ....
 真四角の建物の谷間
 冷たい雨が、
 寄り所ないコンクリートの壁に爪を立てて
 のぼり始める
 赤く黒く
 その身をやき尽くそうとして
 一足一足いらだたしげに登り始める
 
 どこ ....
 ベランダ打ちつける雨音
 レースのカーテン越し鳴り響くものが
 西の空も
 東の空も
 緋色 噴き上げ
 花火の様に開いていた
 湖に ぴかっと光った一線が在るだろう
 そこに連なる峰 ....
一瞬の光をずっと見ていた日


スカスカの姿形たち立ち上がる


古くに叶えて口から土を吐く


間違いが待ちに待った街に舞った


崇高にすっごい少し吸い込んだ


月 ....
 歎くべきだっただろうか

 みずいろの空が
 私の上に落ちかかって来るのを感じた時
 心は
 果のない
 重量感のない
 依リ所のない
 空の中に巻きこまれて
 小さなわたしが
 ....
 改札口を出ると いく筋もの河が流れる
 灰色の淵に浮かび
 すべらかにいく青をみつけた

 水の歌
 三月も終りの
 生暖かい大気に 還ってゆく
 透明な
 水の歌

 だが ....
かの靴と梢の春と雑草と  春 おそく
 雲低い空の下
 裾のほつれをまといつけておいた
 小花柄のフレアースカートはいて街へ出る

 図書館の帰り、線路わきの公園で
 ひとり眺めみる 
 八重桜 
 ぼったり ....
手荷物を運んでいる途中
手荷物の無い手で触って欲しい、と人に言われ
代わりに国鉄時代の記念切符をあげた
質感が気に入ったようで
喜んで人は去っていった
遠くから連れてきた犬を飼い
笑っ ....
今日はよく晴れていて、スペースマウンテンに乗ってきた。
とても空いていたので3回くらい乗り込んで、馬の骨も、馬の皮もみてきた。
見上げると所々天井が剥がれてきてしまっていた。
ご機嫌な写真を一枚 ....
ああ、ほら

零のなかに壱がみえる



いえ

いってみたかっただけです
 沼の畔に立った時
 私の真下に見知らぬ女が居た
 山を 仰いでいる女が居た
 水草の花は白く咲き
 深いモスグリーンの森は夏なのか
 ひんやりと うす暗い
 私の真下にいる女は
 口角 ....
あらかたの全てを飲み込んで
吐き出す時にはもう
溶けだしてしまわないように
飲み込んでいる
六等星
花が咲く
命短く
みずながれ
波紋の月日
とどまるのみと
強い南風だった
私は風になど飛ばされたくないから
作文を書いた
父は私が何をしても
優しい様子で褒めてくれたけれど
作文だけは
夜、眠る前に読んでいたようだった
下水道の早期敷設 ....
 
 湖のほとりで 歓送迎会が宴たけなわ
 大広間のステージ台へ背もたれ向け座る
 センターから外れる円卓、
 あなたが 椅子に割り込んできた

 別の課へ異動していくあなたとは
 正式 ....
空を這う星、行方をくらました船

貝殻を失ったヤドカリと
銀の波を見て、心揺られて

想像は波止場を知らないでいてほしい
創作は自分を掬い続けてほしい

美しいものを見て目を輝かせる
 ....
夜の闇が怖いから電気は消さないでくれと君は言う

ソメイヨシノが咲いても散るのを知ってるから悲しいとも言う

飛行機に乗るなんてとんでもないとも言う

くたびれたぬいぐるみを永遠に捨てられ ....
わたくしはきかないでしょうほととぎす 色褪せたアリスのレンジアクセサリー
ソフトでもなく鉱石には遠く
酢豚にも肉を選ぶ権利ある

カレー好きにはカレー好きなりの悩みある

ホタテを選んで何が悪い

小学生と同意見

恋だからってなめるなよ

睡眠を愛してる旦那

睡眠に旦那 ....
物理的にふつうに分厚い文庫本


幻の魔を滅ぼして仕舞うロボ


十二年後の十二年前のカニ


天国の夫と大王の宝玉


蓋に触れ縁から淵へ降っていく


存在もしていな ....
あの夏が来るね
とつぶやきながら
それはもう
来ないことを知ってる
同じ空じゃないこと
同じ雷雲じゃないこと
同じ夕立じゃないこと
同じ僕たちじゃないこと
あれが初恋ならば
はじけて ....
僕の部屋は世界の一部を切り取ってできた図書館
明るい修道院でフィヨルドの冷たさを内包している

戦争でたくさんの僕が死んでゆく
たくさんの君が失われてゆく

誰も混沌からの道筋を知らない
 ....
丘のツナマヨ 真夏の顔
おかのつなまよまなつのかお


大臣と布団敷いた
だいじんとふとんしいた


あたし負けましたぁ!
あたしまけましたあ


茎を齧る ヨルシカを聴く
 ....
mizunomadokaさんのおすすめリスト(1913)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
膜かなんか張れんの?- ルルカ俳句5*23-4-22
水割り- リリー自由詩5*23-4-22
信長秀吉家康ルルカ- ルルカ俳句1*23-4-22
少年- リリー自由詩5*23-4-21
月の出の頃- リリー自由詩2*23-4-21
パピエ・コレ『六花』- まると俳句623-4-19
五月雨- リリー自由詩3*23-4-18
湖の即興曲- リリー自由詩5*23-4-17
待ち合わせ- 水宮うみ川柳2*23-4-16
春雨- リリー自由詩9*23-4-16
水の歌- リリー自由詩5*23-4-15
菫印『_』- まると俳句423-4-14
八重桜- リリー自由詩10*23-4-12
手荷物- たもつ自由詩12*23-4-12
150年- 白書易散文(批評 ...2*23-4-12
めも- うし自由詩2+*23-4-11
沼のほとりに立った時- リリー自由詩4*23-4-10
消えそうで消えない- 武下愛自由詩2*23-4-9
- 武下愛自由詩1*23-4-9
急傾斜地- たもつ自由詩5*23-4-8
淋しい椅子- リリー自由詩4*23-4-8
砂を噛む- 印あかり自由詩2*23-4-7
真昼の月を見つけたら- そらの珊 ...自由詩10*23-4-7
_- まると俳句123-4-6
回復力- 足立らど ...短歌323-4-5
2023年3月30日_木曜日_旦那イコール睡眠と言えよう- ルルカ俳句2+*23-3-30
固い姿- 水宮うみ川柳4*23-3-27
みっつの渡り- AB(な ...自由詩623-3-23
フィヨルドと地球と弟と- マークア ...自由詩1123-3-23
ヨルシカ知る夜- 水宮うみ自由詩3*23-3-23

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