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明るい陽光を浴びて
僕の黒猫は
幸せそうに膨らんだ
黒い鞠となって
朝から眠り込んでいる

彼女の黒い体毛は
朝の陽光を吸い込んで
幸せ一杯に膨らんで
 ....
まだ生まれてきていない言葉を探した
生まれていないのだから
つくるしかないとおもった

見上げると桜が咲いていた

お前は私のこどもではない
桜がたしかに言った

私の記憶には桜があ ....
 
一週間は七日だと思っていたが
どうやら間違いのようで
私には足りないように思える

たぶん 本当は九日なのだろう


月火水木金土日笑泣



月曜日

 ....
【7.24 快晴】

am12:00 タイのバンコクに到着。
空港の有料トイレを使用。
いつも思うのだが、排泄にお金を払うのは人間として納得いかない。
再びルフトハンザ機に乗り込み次の中継地 ....
愛されない子はひとりで
夕日追いかけてく

嗚呼唖々

夕暮れ見上げている

唖々嗚呼

星を見つめている

愛されたい子はひとりで
窓を飛び出してく

嗚呼唖々

光 ....
ふらふらとさ迷う

季節も間違えた少女が
何もないその浜辺を
ひとり

白い大きな帽子を抑え
振り返ることなく
ふらふらと

鳥も飛ばないその海は

何を飲み込んだのだろう
 ....
  ↑      ←       ←        ←       ←   



私はぼんやりした人である
だから空へ登って行きたいと願う 手段は問わない            ↑   ....
上京してまもない
夏のあるひ
一夜を共にした男性に
マルボロに火をつけたとき
背中でポツリと言われた

付き合う?

うれしかったのに
あぁ、その気なかったのかとその時気がついて
 ....
23:37

知らない番号から着信

ひとまず出ない

1分ぐらい考えてかけなおす


もしもし …

お疲れ様です。

お疲れ様です。

誰か解りますか?

解りま ....
あおい蕾が
春の嵐にぽきん、と折れて
公園のくずかごに捨てられている



花の命のありかがわからなくて
こわごわ抱いて家に帰る



光に翳すと
やわらぎながら
ほどけてゆく部屋



輪郭をも ....
ヨシミはカワバタとユキオのどちらが好きなのかを考えたことがない
ユキオとサヤマのときは考えてもいたような気もする
カワバタに借りたプルートウというマンガを読みながらその考えたこともないことをはじめ ....
試合前の練習中 
選手たちにノックしようとしたら 
突然彼は胸を抑え、 
バットを握ったまま
グランドに倒れた 

担架に寝かされ、救急車で運ばれた彼を 
原監督が、チームメートが、ファ ....
母の仕事は
台所にはない
繕い物にもない
ただきみの笑顔のなかにある

母の仕事は
叱るでもなく
抱きしめるでもなく
届かない掌を握り締めること

母の仕事は
喜びでもなく
悲 ....
生まれた時から
ずっと抱えたままだった
空しいキャンバス
君の絵具と
迷ってばかりの絵筆で
永遠に愛する
なんて
私の白々とした
嘘さえ
染め上げて



私は娼婦か
それ ....
隣のうちの高校三年の息子が
看護師のおかあさんとバトミントンをしている
野球部だった息子は真っ黒な顔で
看護師のおかあさんは真っ白な顔だ

二人とも真剣な顔でバトミントンをしている
道の真 ....
 

 
父はサボテンでした
とげはありませんでしたが
サボテンでした
水を蓄える仕組みがあるわけもなく
少しの水では生きていくこともできませんでした
ましてや荒野に一人
じっと立っ ....
空のチリ空気のツブの小ささが宇宙へ続く蒼をつくるの

ハナゲって単位聞いててふざけてて自分が笑えないのが痛み

真空の中をうつろで飽和させ詰まった想い送った空へ

カンカラカンから缶から缶 ....
{引用=


ないていた。



どこか遠くで、日を捨てる音がする。昨日と、今日と、明日と。夜にさえ、抱かれない。わたしの、帰る道。立ち並ぶ家に人は居るのに、話声ひとつきこえない。石壁に ....
                     100406

九官鳥を追い出して
家を開放しろ
神の声かと思ったら
どこかの芝居のセリフのようで
点けっぱなしのテレビが喋る
デジタルの波に ....
ヒエラルキーに隠された怪物たちの居所。それらは唐突に王に君臨する。

彼は決して頂点に立ちたかったわけではない。異形なるもの異質なるものは一人ぼっちで頂点に立つしかなかった。キュービックのなかでむ ....
 
入ったときは営業職のエリートで

国内海外飛び回り、

買い付けた資源や文化の紹介

もちろん行かない所は無い、

西はジブラルタルの突端で
愛を語ったこともある。

東は ....
ふと気がつけば雨が降っていた
夕暮れを足早に闇へと変える

今読んでいた小説の中でも
丁度雨が降り出したところだった

「デートの日はいつも雨になるね」

主人公の男が言っているのを
 ....
窓の見えた僕を眺めていた
誰かとしての床は捨ててきた
季節の現実としての夜を来たのだ
体の中の詩として 歩かされた

夜の立ち止まらされた
部屋のいるのだろうか 書かされていく雨としてその ....
体温はどこだろう
喜びのカエル
踏んでも死なない
喜びのカエル

色彩はどこだろう
喜びのカエル
世界を飛び交う
喜びのカエル

太陽の下でカエル
暑すぎてしまう
暗闇の中でカ ....
ためらいがちな足音へ
黒猫がライ麦畑を横切る頃に
まあるくなりたい

ひだまりのにおい
そのままのひだまり猫は
午睡したまま動こうとしないですね

向日葵の群生
その下を駆け抜ける
 ....
陽光がこそばゆいので

自分の詩を読み返してみた

おもしろいじゃないか

俺はけっこう面白いことを書いてると思うよ

つまんないのもいっぱいあるけど

あとはなんだろう

軽 ....
猫がとなえる雨乞いの呪文
断りもなく春は重い
丸い肉球で世界を救う
そのとき僕はなにをしてるんだろう

花が咲いたと風が笑う
影がこっそり出かけてゆく
桃色のブーケをいっぱいつくる
黒 ....
今日は
図書館が定休日だったので
ミスドにいった

勉強をおしえてほしい
という口実で
ミスドに誘おうとしたが
彼は
うまくかわしやがった
私には興味がないようだ

結局
「し ....
嵐のまんなかで
ページがくられるように
きみは離れていった
永遠なんて言葉で
さよならしたふりをするのなら
ふってくれたらいいのにね

もう二度と会えないひとなんて
ほんとうにいるのだ ....
{引用=
 花霞 目に映るのは君の背に散りゆくたったひとひらの夢



 北国の君に(好きよ)と花びらで書く 南風がさらってゆくよ



 首筋に君が降らせたひとひらは淡い花より ....
mizunomadokaさんのおすすめリスト(1918)
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