モランディのように


一生




静物画を描いて生きてゆきたい






三人の妹に世話をされながら






 ....
あなたの言うあなたが誰なのかわたしは知らないし
押し入れは騒がしい
新しい殺虫剤を買い
特に何もせず昼を夜にする

手を汚したくなかった
「手を汚したくなかった」
まあそうだよね

 ....
丸腰で



















ずっと ....
一睡も出来なかった朝の光に浮かび上がる緑色に淀んだ外堀は悠久のエルベ川ではなく
古ぼけた駅ビルの飯田橋はヨーロッパのテラスと呼ばれるドレスデンではなく
不機嫌そうに行き交うサラリーマンはカスパー・ ....
君は綺麗だなモノクロにしたくない
最後の日が来てまともに見れなくなる

僕の心で泳ぐ永遠は泡のように
寂しさを混ぜて溶けていく

ブックエンドのような背中
合わせて離れられない
倒れる ....
遮るもののない青空に憧れ
背中に砂のあたたかさを感じて
自由を願った幼さは
いて良い場所が欲しかっただけなんだと
膝を抱えて震えながら泣いた

夜の暗闇を望んで
ディスプレイの光の中で生 ....
心があるという事それ自体に心動かされる時がある。

あの時抱いた感情を、いつか言葉にできたら良いなと思う。
たとえその言葉が人に伝わらなくても、
僕しかいない場所に言葉がいた。
{引用=施錠された雨へたどりつくまでの足取り

輝ける虚空の大理石に屈服してしまうわたしの

 一歩を待つ夜を繋いだ

白熱灯が光る死角を擦れ
吸った湿気る一悶着に

手を打ち鳴 ....
硝子窓のうちそとに
冬が満ちてゆくとき
光の言葉と影の言葉が
中空であえかにもつれあう
ふるえる液体のように言葉をこぼす

その重なりの中のささやかな日常

計測地点からの風景

穏やかに心を柔らかくする

秋の夕暮れ、日差しの降った跡

乾いた血液はさらさらと夜 ....
白い波頭が押し寄せ
次から次に押し寄せ
崩れ去ってゆく
跡形もなく

私たちは 私たちは
何処から来て何処へ去るのだろう?

白い波頭が押し寄せ
次から次に押し寄せ




 ....
秋の雨が窓を打つ
静かな音の中
君の寝顔を間近で見ていた
冬の厳しさがすぐそこにあり
空気は冷たく
一向に縮まらない距離に悩んでいた
近付けば逃げるのに
留まると残念そうな顔なのは何故
 ....
ここをいつも
ある程度
不快な場所にしておく必要があります
さもないと展望が描けず
裸で道に飛び出し
虹などを振り回す不審者が現れない
日常が止まらず
更新が始まらない

そして次に ....
{引用=声の肖像}
どこかで子どもの声がする
鈴を付けた猫がするような
屈託のないわがままで
なにもねだらず行ってしまう

風がすまして差し出した
果実は掌で綿毛に変わる
ぱっと散った ....
あなたと付き合い始めて
もう三年ぐらい経った

私の想いは膨大
あなたに全ては届かず
何処かを彷徨っているのかな

あなたの想いも膨大で
私に全て届いていないのかも

彷徨う想いは ....
やっほーが無数に飛び交う{ルビ宇宙=ユニバース}


朝アサリあっさり食ってさっぱりと


焦らさずに!調べたことを!知らせるぜ!


ネイティブな発音でネガティブに言う


 ....
カーガリンデの魔法使い、エインスベルには、
常に黒い噂がつきまとっていた。
いわく、彼女は黒魔術を扱い、死者たちを操っていると。
いわく、彼女は墓を漁って死体を集め、その身体を切り刻んでいると。 ....
おお、アイソニアの騎士よ、
誰がお前の勇猛果敢さを歌にすることが出来るだろう。
ああ、アイソニアの騎士よ、
お前はその死をもって死をも凌駕した存在となったのだ。

どんなに秀でた吟遊詩人であ ....
経済的に自立できない障害者にスーパーマーケットの惣菜の売れ残りを配る

おれは誰かを傷つける必要がある
真人間になるために
おれは瞬間接着剤を耳の穴に垂らす
音が聞こえなくなると
おれは善 ....
落ち葉を見ると涙ぐむ。
自然な時間を呪わずにいられない。
夜の間に文字を探す。
どうせ使い果たせやしない…
朝、くまんばちが息絶えようとしていた。
olvido!olvido!
そうだ ....
詩が俺に
詩を書けと又
指図する
炎のように
鮮やかなのを










バラブシュカ
ヒ ....
月の向こうにはあの子の影が住んでいる


あてどなく眠って夢に会いにいく


日常系アニメのような非日常


こぼれていく涙の夢をみている目


裏の顔にも表情があったんだ
 ....
寒さは
指の先から入り込み
肩へ
背中へ
そして足先へ

もう何も燃やすものがない
闇の他にはなにもない世界で
やがて闇と同化する

薄くて透けそうな
パラフィンカーテンよ

 ....

冷凍の ◯◯を 浮かべ
夜じゅう 電子音の
隙間を 冷やしている

描かれた 果実が
部屋を 分断し
わたしたちは つながれないでいる

不自由なままで 笑っている

笑 ....
もう僕はよそへは行かないから帰っておいでと
ただそのひとことが聞きたかった

彼岸へすこし渡る その前にひるめしを食べよう
あなたはそう云ったので
わたしはピアスをして電車に乗りフォークをと ....
{引用=   我が友、田中修子に}



時折西風が吹く
そして天使が笑ふ
するとさざ波が寄せ返し
沖を白い帆が行き過ぎる

砂に埋れた昨日の手紙を
まだ浅い春の陽ざしが淡く照らす ....
肖像が肖像権の顔を見る


ほどほどにほどよくほどかれてくフォトン


比較的非科学的に光る敵


時間から時計が剥がれ落ちている


致命的な星空のなか歩いていた
「東京は






























 ....
2021.10.6.

酒じゃなくてもいいよ 薬じゃなくてもいいよ
毒を含んでたっていいよ
匂ってくるのはさ 嗅いでいたいのはさ

具体的なことではない 形になんてならない
イメージは空 ....
 ピアノの余韻に酔いしれて浮かび上がる複数の顔。
 昔の情熱は夜空の彼方の星々に溶け込む。
 毎日が白けて過ぎて行く。
 逃げ出したいのに義務というつまらないやつに囲まれている。

 ....
mizunomadokaさんのおすすめリスト(1918)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Come_Giorgio_Morandi- TAT自由詩4*21-11-29
こっち見んな- いる自由詩521-11-29
1128- TAT短歌121-11-28
曙光・ドレスデン- useless自由詩121-11-27
イエスタデイ- ミナト ...自由詩321-11-27
雲の切れ間から愛を掬ぶ- かんな自由詩221-11-27
コップ- 水宮うみ自由詩5*21-11-26
- 津煙保存自由詩5*21-11-25
静寂のエチュード- 塔野夏子自由詩8*21-11-25
cycle- ゆるこ自由詩321-11-24
私たちは- ひだかた ...自由詩721-11-22
記憶の部屋- ふるる自由詩10*21-11-22
民主- いる自由詩221-11-21
演者たち――眼差しの接吻- ただのみ ...自由詩6*21-11-20
想いが彷徨う- 夏川ゆう自由詩321-11-19
ともだちだもん、と- 水宮うみ川柳7*21-11-18
エインスベルの賦- 朧月夜自由詩3*21-11-18
アイソニアの騎士- 朧月夜自由詩4*21-11-18
おれの子が食べるそのパンをあなたの子が食べることはできない- ゼッケン自由詩521-11-18
忘却- ナンモナ ...自由詩4*21-11-16
backseat driver- TAT短歌2*21-11-13
面影- 水宮うみ川柳3*21-11-12
パラフィン- そらの珊 ...自由詩10*21-11-12
冷凍- はるな自由詩121-11-11
仮面- 46U自由詩421-11-11
告別- 石村自由詩28*21-11-10
フォト- 水宮うみ川柳2*21-11-7
十一月七日- TAT短歌221-11-7
匂ってくるのはさ_嗅いでいたいのはさ- 余韻自由詩121-11-7
ビスクドール- メープル ...自由詩2*21-11-7

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