会社では広大な敷地内を 車と自転車が往来する。
 歩行者には「さわやかあいさつ通り」と名称される
 アーケードの歩道が設けられている。

 東の正門で守衛室に社員証を提示しても
 配属先の ....
contents.

WE
  ・self-similar
  ・sea
  ・lemon

MYSELF
  ・imaginary
  ・gospel
  ・reverse
 ....
満員のバスに
押し込める体の
内側で
すこし壊れるたましひ、
これは本当に
きみに抱かれるのと同じ
体か
曇る眼鏡
街を打つ、
倫理的ではない雨
知らない人の手が
ピアスを掠めて ....
日が差した日傘した
木に貸した機逃した
目を閉じた夫婦した
絵が推した笑顔した
エスカレーターに乗って下りていく
一定の速度で
後から呼吸は追いついてくる
道に迷わないよう
所々に掲示された簡易な地図を
確認しながら下りていく
同じ段にはザリガニもいて
甲殻類に ....
わたしはとびうおだったので
まばたきもしなければ
泣きもしないし
空腹のために蹲ったりもしない
愛のために飛んだりしない
跳ねて すべりおちる
生きることだけをする
そして ぜったい ....
「料理を教えてやる」
「いつか二十人分を作ることになったときのために」
「まず、オイルで大蒜を炒める」
「香りが出たらトマトペーストとトマトを加える」
「焦げ付かないようにな」
「頃合いを見 ....
 あのトマトジュースが飲みたいわ!

 それは缶やペットボトルで売っていない
 ある喫茶店で飲んだ
 初めての味

 こっからだと、ちょっと歩くけど大丈夫か?
 
 夕刻にはまだ早い「 ....
 にこやかに前を歩く私の後ろから着いてきてくれる
 あなたの足取りはまるで
 デパートの屋上へ遊具目当てにやって来る幼児の父親

 やっぱり、ここからが一番綺麗なのよ!
 自慢げに私がそう言 ....
人見知りなもぐらの迷宮と

誰かのてのひら


根暗な抒情とねずみ根性

僕の取り柄


風の切れ間に

そんなことを思って


貴女が笑えばいいと

願いを込めて
卵がない
と言うのとまったく同じ重たさで
愛してない
と言う
君は
軽やかに靴を脱いで
眠りはじめる
鳥たちは
詩の滅亡、と言う
巣の作りかたを忘れてしまって
帰る場所がないの ....
スギナ

麗し

  


夜よりも
悲しい嘘があるのなら
スマホを手に取りググれもしないさ
殺し方知らない殺し屋

謎と一緒に死にたい刑事

腹が壊れるほど笑ったら盲腸になった

刻まれていく不思議達タトゥー

日向ぼっこしても傷つく

真昼間からオペラ

やり捨 ....
殺したい
殺したい
殺したいと右手が唸り
思い切り壁を殴りつける
ふりをして ほんのあと1センチで止める
この細胞の残酷さ
眼差しはボクサー
棒切れのような身体からあふれ出す狂気
頭の ....
 或日 遠い湖北の外れ町
 心を病みどこへとも行くあての無い 
 たびの子が街からやって来た

 幼すぎるその子に
 ある禅寺のご住職が暫くの宿を
 貸すことにした

 親元を離れた日 ....
友達とファミレスに行くだけで涙が出てくる俺はやばい

親戚関係も家族関係もほぼ断絶しており家族的なものに異様に飢えているのだ

今日はロイホに誘ってくれた人がいてそれだけでワクワクした

 ....
一身に愛を注がれ生まれたヒヨコ

日射しが暑い心も熱いどっちかにしてくれ

波風たたぬように立ち位置考える子供

白肌信仰いいかげんやめてもらえませんか世間

UVカットより地球に ....
 二人 行きつけの飲み屋では
 入口から一番奥まったカウンター席
 三杯目のグラスを掴み取り
 頬張った氷ひとつ
 噛み砕く彼女
 
 大腿骨を一度骨折してから足腰が弱り
 本人は自覚を ....
闇雲に時間追いかけて何になる

逃げたら逃げたでどこまで逃げんだ

今更考えても時は戻らないぞ

未来ばっか見て足もと見ないのか

立ち往生しては時間の無駄だ

いつまで一つの ....
 雨の止んだ朝
 影を含んだ滴が
 街路樹のてっぺんから
 次第次第にころがって
 葉っぱをかすかにはずませていた

 背の高い少年が二人
 昨夜みた夢の話か
 声を低めてさわやかに微 ....
 
 月の出の頃
 舗道が西へ向って遠遠とのびていた
 この途 にも果はあるのか?

 あれは人気観光スポットの側にあるカプセルホテルの様な
 街路樹の一本
 椋鳥が まるで人の心もおど ....
春風や梢の雪のとける音


薫風や私は私でいてもいい


チャウダーの夢あしたの歌ほととぎす


私とは思うところの全て春


日輪の君と私と春の猫


探されたい猫が吾 ....
 真四角の建物の谷間
 冷たい雨が、
 寄り所ないコンクリートの壁に爪を立てて
 のぼり始める
 赤く黒く
 その身をやき尽くそうとして
 一足一足いらだたしげに登り始める
 
 どこ ....
 ベランダ打ちつける雨音
 レースのカーテン越し鳴り響くものが
 西の空も
 東の空も
 緋色 噴き上げ
 花火の様に開いていた
 湖に ぴかっと光った一線が在るだろう
 そこに連なる峰 ....
一瞬の光をずっと見ていた日


スカスカの姿形たち立ち上がる


古くに叶えて口から土を吐く


間違いが待ちに待った街に舞った


崇高にすっごい少し吸い込んだ


月 ....
 歎くべきだっただろうか

 みずいろの空が
 私の上に落ちかかって来るのを感じた時
 心は
 果のない
 重量感のない
 依リ所のない
 空の中に巻きこまれて
 小さなわたしが
 ....
 改札口を出ると いく筋もの河が流れる
 灰色の淵に浮かび
 すべらかにいく青をみつけた

 水の歌
 三月も終りの
 生暖かい大気に 還ってゆく
 透明な
 水の歌

 だが ....
かの靴と梢の春と雑草と  春 おそく
 雲低い空の下
 裾のほつれをまといつけておいた
 小花柄のフレアースカートはいて街へ出る

 図書館の帰り、線路わきの公園で
 ひとり眺めみる 
 八重桜 
 ぼったり ....
mizunomadokaさんのおすすめリスト(2011)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朝の月- リリー自由詩10*23-4-30
完備_第二詩集『mirage』- 完備 ver.2自由詩323-4-30
trace- 完備 ver.2自由詩423-4-29
下が上舌が飢え従うへ詩違う餌- 水宮うみ自由詩7*23-4-29
体温- たもつ自由詩4*23-4-28
とびうお- はるな自由詩1323-4-27
ゴッドファーザー- 本田憲嵩自由詩423-4-26
セ・シ・ボン- リリー自由詩3*23-4-26
相合橋- リリー自由詩8*23-4-25
めも- うし自由詩223-4-24
卵たち- はるな自由詩623-4-23
令和5年4月23日(日)- みじんこ自由詩2*23-4-23
去水- 秋葉竹短歌123-4-23
殺し方知らない殺し屋- ルルカ俳句6+*23-4-23
anger- れつら自由詩3*23-4-23
十二時- リリー自由詩3*23-4-23
ファミレス(ファミリーレス)- 猫道自由詩323-4-22
膜かなんか張れんの?- ルルカ俳句5*23-4-22
水割り- リリー自由詩5*23-4-22
信長秀吉家康ルルカ- ルルカ俳句1*23-4-22
少年- リリー自由詩5*23-4-21
月の出の頃- リリー自由詩1*23-4-21
パピエ・コレ『六花』- まると俳句523-4-19
五月雨- リリー自由詩2*23-4-18
湖の即興曲- リリー自由詩4*23-4-17
待ち合わせ- 水宮うみ川柳2*23-4-16
春雨- リリー自由詩8*23-4-16
水の歌- リリー自由詩4*23-4-15
菫印『_』- まると俳句423-4-14
八重桜- リリー自由詩9*23-4-12

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