『毎秒多くの人が死んでいます』
遠い国に生まれて消えて行く悲壮な顔の少年たち
映すコマーシャルに胸を痛めながら無意識のうちに嫌いなニンジンを除ける、捨てる
家庭用の生ごみ処理機に入れてスイッチを ....
なかなか膨らんでくれない風船に
飽きもせず息を吹き込み続ける
何処かに穴が開いているのを知りながら
滑稽な独り遊びを止めることが出来ない

春には妄想を咲かせて散らして
夏には傷痕を弄 ....
犬って言う字はいいよね。

大きいんだぜ、と困りながら言っているような。

大きいの「大」に、点がついてさ。

「犬」だぜ。

大きくていいのかな汗 みたいな。

犬 犬 。 かわ ....
やわらかな夜の入口で
関節のありかを
ひとつひとつ
たしかめていく
幾度となく
繰り返してきた
解体のための
いとおしい作業
継ぎ目よ
さようなら

肉体は部品となって
ていね ....
とりあえず訳の分からん動物はしっかり加熱して食べようね 壁の隅の夜を
蜘蛛のかたちの水が昇る
ひとりの蜘蛛が
従者のように着いてゆく


緑の坂が八月を擦る
指は棘 長い長い棘
水の抵抗に反り返り
鍵盤の主に突き刺さる

 ....
空港からへ
豪勢なバスに疎らな人々

錦江湾に屹立する桜島が背後から覆い被さる道
雄大な景色が灰色に押し潰される。
逃げるように疾走するバスは異様に速い
闇夜がとんでもないスピードで飛び去 ....
内ポケットから手帳を取り出し
暗号を記録する
一晩かかって嗅ぎつけたのだ
約束の時間まであと五分
場所はいつものX埠頭
ここ数週間奥歯が痛む
しかめ面はそのせいもある
トレンチコートの内 ....
風の無い朝
動いていたのは人間だけ
緑も空も犬も
静に息を潜め
耳を済ましているというのに
浮き足だって
僕らは何処に向かっているのだろう
爆発だと、


勇気は爆発だと、


踏み込んだ瞬間重力を押し上げた
宝籤はもうすぐ二歳になる。相変わらず尻尾の先をわずかに白く染めているかわいい黒犬。でも、もう自分の手足を持てあましたようなちぐはぐな動きは消えてしまった。暑い日、賢い番犬よろしくブロックのうえに身 .... 福島のお祭りへのライブ参加を終え
皆東京に帰っていったが
俺とKはN子にタカりながら北を目指した
Kの友達が青森にいるという
各駅を乗り継いで下北半島へ
皆東京では無職の歌唄いだった

 ....
大粒の雨の帰りを待つ植田 すぐ寝る生き物は僕だが
なかなか寝かせない生き物は君だ

指での数え方って国によって違うんだ
だから彼女の本当の歳を教えてよ

気ずくことばかりでは疲れてしまうので
きずかないことを想う ....
松田さんが死んだ
白兎駅でソアラをシャコタンにしようとしていて
車に押し潰されて死んだ
倉吉で暴走族を立ち上げようとしている時で
関西から帰って来られた先輩が何人かおられた
松田さんはその1 ....
ハセ(長谷川)と俺はお互い母子家庭だったので
学校が終わって親のいない家をお互い自由気ままに支配しあったりした
インスタントラーメンを茹でずに
付属の粉をかけてベビースターラーメンのように食べる ....
ルーシ
君の夢見た世界を
今僕は
半笑いで眺めているよ
ルーシ
僕は一度死んだ
俗世の食べ汚しが
脊椎に溜まったんだ
ルーシ
こうなってはいけない
ルーシ
君の歯並びはガタガタだ ....
思ったよりミンミンゼミが鳴かなかった夏の終わりに(1998)














 ....
大事なときはいつも雨降りで
嫌いなものが余計に深くなってしまう
そのうち使うと隠し持っていたけど
水溜りしか突かなくなった水玉の傘あげる

一人分のスペースでは手前しか考えられないし
誰か ....
だってでも結局

俺の勝ちやろそら






 ....
君は例えば三十六才の犬に遭った事があるか?



三十六歳の猫は?



 ....
真夜中のスーパーマーケット
わたしたち、二人逃げこみました
逃亡者なのです
追われているのです
月に、星に、夜に
ここにいれば彼らの姿は見えないので
安心して手をつなぐことが出来ます
最 ....
 .... わたしにも速度がある
誰にでもあるというからには
あるに違いない


とても遅い


祖母たちの
三度目の転生にすら
追い抜かれる


巨樹のさかえた森の
最後のらく葉 ....
あの女はいつも


 ....
我々は新しい太陽を目指す









おれらは新しい太陽を ....
ケータイいじってたら羽生だ羽生だってニュースのタイトルがそればっかりだか .... イエスってのはそこのアパートのマリアって女のガキだ







自閉症でいじめられてる系の



 ....
 .... 俺は今夜も酒に呑まれながら








(ヒドイがぶ飲みで)




 ....
mizunomadokaさんのおすすめリスト(1965)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
17歳だった- サトウチ ...自由詩214-8-17
モドキ- nonya自由詩29*14-8-17
- 陽向自由詩10*14-8-17
心だけ小さな舟に運ばせて- そらの珊 ...自由詩21*14-8-17
パンデミック短歌2- 花形新次短歌214-8-17
降り来る言葉_LXVII- 木立 悟自由詩614-8-11
闇夜のバス- ……とあ ...自由詩8*14-8-11
歯痛殿下- やまうち ...自由詩514-8-11
風の無い朝- こいち自由詩214-8-11
スピード- Kunisawa自由詩214-8-11
まなざしのこと- はるな散文(批評 ...514-8-7
下北半島のみどり- 馬野ミキ自由詩814-8-7
大粒の雨の帰りを待つ植田- 北大路京 ...俳句214-8-6
川越にて- 梅昆布茶短歌814-8-6
国道9号線を走った- 馬野ミキ自由詩714-8-6
ハセの頭を割った- 馬野ミキ自由詩5*14-8-6
ルーシ、5月に生まれた女- ピッピ自由詩614-8-5
第四回ダルシマーズ・コンテスト- TAT自由詩114-7-28
ソーダと傘- カマキリ自由詩714-7-21
じゅんどろ- TAT自由詩214-7-21
そんな悠長な流星があるか- TAT自由詩214-7-14
真夜中のスーパーマーケット- サトウチ ...自由詩414-7-8
ロードランナーの砂金- TAT自由詩114-6-20
菌類の先端- 遙洋自由詩6*14-6-7
スターバックスのトールコーヒーを司る神様- TAT自由詩114-6-6
まるでギャグだ- TAT自由詩214-6-3
ナイター中継延長の為- TAT自由詩2*14-5-24
イエスはマリアの子- TAT自由詩2*14-5-21
手元にはJがまだ三枚もある- TAT短歌114-5-2
どうしようもねぇな- TAT自由詩3*14-4-22

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